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2003.09.22

【体力医学会速報】 第58回日本体力医学会大会が静岡市で開催

 日本体力医学会大会は例年、原則として国体の開催地で開かれる。今年の第58回日本体力医学会大会は第58回国民体育大会「NEW!! わかふじ国体」に合わせ、9月19、20、21日の3日間、静岡市の静岡コンベンションアーツセンターで、1700人が参加して開催された。

 一般演題はすべてポスター発表で635題。講演などとしては、会長講演、特別講演のほか、シンポジウム6題、教育講演7題、国際セッションが実施された。このほかにプロジェクト研究として、「生活機能の維持・増進のための体力に関するガイドライン」の研究成果が報告された。

 体力医学会の主軸は、競技者の傷害予防やパフォーマンス向上などのスポーツ医学分野と、国民・地域の健康維持・増進の二つに置かれている。近年、健康増進法の制定や介護予防が叫ばれる中で、後者の役割が重みを増してきている。今期大会では、高齢者の健康増進とともに、1980年代以来、下げ止まりが見えない子どもの体力低下についても焦点が当てられた。

 会長講演では、「健康体力の向上と自立健康寿命延長への道」と題し、今期会長でしずおか健康長寿財団顧問の星猛氏が、健康を保持するための「健康体力」を提唱、全年齢にわたって健康度を高める必要性を訴えた。

 特別講演としては、東京大学教授の小林寛道氏が「子どもの体力と運動能力の発達」と題し、体力の低下が運動分野だけでなく、生活態度や学習まで全般的な意欲の低下に及んでいることを報告した。

 プロジェクト研究報告では、高齢者の75%を占めるとされる自立者の健康増進に焦点を当て、体組成、上肢作業、運動効果の個人差、筋力トレーニングの各分野について、1999年から2001年の3年間にわたる研究成果が報告された。(中沢真也)