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2003.08.06

夜尿症(やにょうしょう)

 5歳を過ぎても睡眠中に布団の中で無意識におもらししてしまう行為を夜尿症と呼んでいます。夜尿症の子どもの割合は、小学校高学年でも5〜10%ほどいると言われます。自分の子どもだけが特別だとは決して考えないでください。==== 監修:相川務(相川ステーションクリニック院長)

■夜尿症はどうして起こるのですか。

 膀胱は尿をためる袋ですが、ためられる尿の最大量が決まっています。それを超える尿が作られ、夜中のある時点で膀胱が満タンになると、膀胱が収縮して尿が全部出てしまいます。

 夜尿症が起こる仕組みは主に二つあり、一つは膀胱の大きさは普通で尿が大量に作られた場合(多尿型夜尿症)、もう一つは膀胱が異常に小さい場合(膀胱容量低下型夜尿症)です。

 夜間の尿量を減らす抗利尿ホルモンの分泌低下や、膀胱を伸び縮みさせる自律神経の調節不良などが原因となって夜尿症は起こります。ご両親のしつけやお子さんの性格は悪化要因になる場合もありますが、直接の発生原因ではありません。

■治す方法を教えてください。

 治療の中心は生活指導で、薬は生活指導で足りない部分を補うためのものです。治療の原則は「焦らず・怒らず・起こさず」です。夜中にお子さんを無理に起こしてトイレに連れて行く方が多いのですが、夜中に無意識に排尿することが習慣化するため絶対に避けましょう。

 家庭でできる対策は、(1)夕食はみそ汁などの塩辛いものは控え、就寝2時間前
までに済ませる、(2)夕食以降に水分を取らせない、(3)規則正しい生活習慣を付ける、(4)体を冷やさない(入浴、電気毛布の使用)―などです。

 日中、尿意があっても可能なかぎり排尿をこらえさせ、膀胱の容量を大きくする「がまん尿訓練」も有効です。



出典:患者さんのページ(日経メディカル2003年1月号)

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医師の方へ

 「夜尿症」の患者指導のポイントを解説した記事「患者指導ノート」は、こちら(pdfファイル)からご覧いただけます。患者さんにお渡しいただける「患者さんのページ」(pdfファイル)もあります。ご活用ください。

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