2003.05.21

【SARS速報】 中堅企業版のSARS対応マニュアルがバージョンアップ

 中堅企業が重症急性呼吸器症候群(SARS)にどのように対応すべきかを具体策をまとめた「SARS対応マニュアル(中堅企業版)」が第3版にバージョンアップされた。日本予防医学リスクマネジメント学会評議員で産業医でもある洙田靖夫氏を中心に、公衆衛生や実地医家の有志がメーリングリストを通じて協力してまとめたもので、5月19日にインターネットで公開した。

 厚生労働省のSARS対策専門委員会が5月15日、SARS患者の受け入れは、感染予防体制が整った医療機関で行うことが望ましいとする見解をまとめた。今回のバージョンアップはこの方針を受けたもので、社内でSARS患者(疑いを含む)が発生した時に、企業がどのように行動すべきかを中心に加筆された。

 それによると、まず企業が設置した対応本部の本部長が「SARS発生時の対応」を宣言。企業として、以下の対応をとるべきとしている。

該当する社員が医療機関を受診する場合(*編集部注;現場責任者および該当する社員がとるべき行動)。
◆国内のSARS指定病院を受診する際の手順(*編集部注:SARS指定病院については各自治体に確認しておく)
1−SARS指定病院に電話連絡
 事前に打ち合わせている搬送方法・手段で良いかどうか確認する。
 事前に打ち合わせができていない時は、搬送方法・手段をよく確認し、それに従う。
2−(*編集部注:社内に設置した)SARS対応本部に連絡
3−SARS情報提供書に記入
4−SARS指定病院まで移動
 2次感染を起こすような移動手段はとらない。例えば、列車やバスなどの公共交通機関を使用してはならない。また、マスクを着用する。  
5−SARS指定病院を受診
6−SARS対応本部に連絡

◆国外の医療機関を受診する際の手順
1−SARS対応本部に連絡
2−医療機関を受診
3−SARS対応本部に連絡

 このほか、「SARS患者や家族に対する差別が生じる可能性があるので、対策を実施する」ことも追加している。

 洙田氏は、インターネット上で公開することで、広く関係者から意見を集め、より良いマニュアルにしていきたいとしている。意見の送付先は、 sars-manual@rescuenow.net まで。

 「第3版 SARS対応マニュアル(中堅企業版)」はこちらから。(三和護)
 




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