2003.04.22

【SARS速報】  シンガポール、医師の複数病院勤務禁止など、院内感染防止策を強化

 4月21日現在で184人と、香港、中国に次いで患者数が多いシンガポールでは、院内感染による感染を押さえ込むため、医師の複数病院勤務を原則禁止するなど、新たな対策に乗り出した。

 シンガポール政府は21日、私立病院間で感染が発生するリスクを減らす目的で、22日から、私立病院に勤務する全医師に対し、勤務する病院を1カ所に限定して登録するよう指示した。自営、または派遣看護師、および代診医(英国特有の制度)も同じ措置が適用される。

 また、患者についても、病院間の入院患者の転送は禁止、21日以内の再入院の場合、同じ病院の利用が義務付けられる(既に公立病院では実施中)。ただし、経済的理由がある場合に限り、公的病院への転院を許されることとした。ただし、専門医が緊急に必要とされる場合など、緊急の必要性がある場合は例外となる。

 シンガポールから世界保健機関(WHO)に報告された累計患者数は184人、死亡者16人(うち二人は確定検査待ち)だが、このほかに疑い患者が82人、自宅隔離者が793人にのぼる。人口約400万人で東京都ほどの面積の都市型国家で、貿易と観光を収入源にしているだけに危機感は強い。4月21日に入院した新規患者は6人だが、そのうち5人は病院における見舞い、または別の病気で来院中にSARSに感染しており、院内感染対策が急務になっていた。

 本件に関するシンガポール政府のプレスリリースはこちらまで。(中沢真也)

■ SARSダイレクト ■
◆ 2003.4.22 緊急情報】 重症急性呼吸器疾患(SARS)ダイレクト
「リバビリンの推奨投与法」が論文化、カナダ医師会雑誌がオンライン公開、ほか

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 餅の窒息や風呂での溺水で警察は呼ぶ? 薬師寺泰匡の「だから救急はおもしろいんよ」 FBシェア数:16
  2. 【レッスン5】異常陰影を指摘せよ(難易度 中) 山口哲生の「目指せ!肺癌検診の達人」 FBシェア数:19
  3. 周術期のヘパリンブリッジはもういらない? プライマリ・ケア医のための心房細動入門リターンズ FBシェア数:205
  4. 大腸ポリープが腫瘍かどうかをAIが瞬時に判定 トレンド◎AI搭載の診断支援ソフトが国内初承認、年内発売へ FBシェア数:47
  5. 過敏性腸症候群ではプラセボ効果も治療のうち 田中由佳里の「ハラワタの診かた」 FBシェア数:51
  6. 敗血症へのステロイド投与のメタアナリシス JAMA Internal Medicine誌から FBシェア数:41
  7. この処方箋の患者はかぜ?それとも肺炎? 短期連載(1):Dr.キタカズの「成人市中肺炎の処方箋」 FBシェア数:39
  8. 外来での感染症診療は適切なアセスメントから 岡秀昭の「一般外来で感染症をどう診る?」 FBシェア数:107
  9. 職員を採用できずに開業した医師が語った事情 その開業、本当に大丈夫ですか? FBシェア数:49
  10. スギ花粉、関東以南は2月中旬から飛散開始 日本気象協会発表、花粉量は例年よりも多いが前シーズンより少なめ FBシェア数:6
医師と医学研究者におすすめの英文校正