2003.04.09

【SARS速報】  広東省調査のWHOチーム、調査を終了

 4月3日から広東省を訪れていた世界保健機関(WHO)の専門家チームは調査を終え、まもなく公式の報告を発表する。同チームは、現地の調査とともに、サーベイランスシステムの強化、感染防止、臨床管理、検査方法の確立などを支援してきた。広東省は、香港のホテルに滞在して世界各地にSARS感染をもたらすことになった発端患者の出身地でもあり、詳しい調査が待たれていた。

 北京では、先にSARSで死亡した国際労働機関(ILO)技能開発局長のPekka Aro氏に関連して、国際機関のスタッフなどに動揺が広まっているため、WHO北京支局の疫学担当者が接触先の追跡調査を行っている。今のところ、実態は判明していないという。このほか中国では、初の患者が発生した上海からWHOに対して訪問要請があがっている。

 WHOが4月8日に発表した重症急性呼吸器症候群の患者数は、全世界で2671人、死亡者数は103人になった。報告があった国数は17カ国(WHOは台湾を中国の一地域としている)。前日の報告から、患者数70人、死亡者数5人増加した。

 オーストラリア:死亡者数を含む患者数1(死亡者数0、以下同)
 ブラジル:1(0)
 カナダ:91(10)
 中国:1279(53)
 香港:928(25)
 台湾:19(0)
 フランス:4(0)
 ドイツ:5(0)
 イタリア:3(0)
 マレーシア:1(1)
 アイルランド:1(0)
 ルーマニア:1(0)
 シンガポール:113(8)
 スペイン:1(0)
 スイス:1(0)
 タイ:7(2)
 英国:5(0)
 米国:148(0)
 ベトナム:62(4)

 詳しくは、WHOのDisease Outbreak Reported へ。(中沢真也)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 「主治医は替えません」その言葉で覚悟を決めた シリーズ◎忘れられないカルテ FBシェア数:140
  2. 86歳女性。動悸 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:1
  3. GLP-1受容体作動薬は心血管リスクを減らすか 糖尿病治療のエビデンス FBシェア数:24
  4. 午前4時、3歳女児が煙草臭い母と救急外来に 短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか partII FBシェア数:246
  5. 肺炎球菌感染症の「常識」が変わる トレンド◎ワクチン型が激減、重症例は高齢にシフト FBシェア数:170
  6. 医療費や死亡率に出身大学による差はない BMJ誌から FBシェア数:112
  7. ステージ4肺癌+癌性リンパ管症患者の大冒険 シリーズ◎忘れられないカルテ FBシェア数:54
  8. 大学病院の勤務医の給料はなぜ安いのか? Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:169
  9. 訪問看護でつい考えてしまうこと 病院珍百景 FBシェア数:95
  10. 「東京医大ではガバナンスが働いていなかった」 特集◎波紋広がる東京医大の入試不正事件《2》証言その1 FBシェア数:18
医師と医学研究者におすすめの英文校正