2003.04.08

【SARS速報】  香港ではSARSの重症者116人に、医療スタッフの感染報告も続く

 香港では重症急性呼吸器症候群(SARS)の流行が収まる気配がなかなか見えない。3月末に、九龍地区のマンション「アモイガーデン」における大規模な感染が報告された後、4月2日から4日にかけては1日当たりの新規感染者報告が20人台に下がったが、5日に39人、6日に42人、7日には41人が入院しており、心配な状況が続いている(表参照)。4月7日現在、累計患者数883人のうち、退院者は127人で、733人が入院中。うち116人がICUで手当てを受けている。死亡者と合わせると累計患者数の約16%が重態化している。

 不安なのは、医療スタッフの感染が続いていることだ。4月1日から7日までの1週間で44人の医療スタッフが入院している(3月12日からの累計では208人)。香港のSARS患者数は世界全体の3分の1であり、医療スタッフは患者との接触の機会が極めて多い。わずかな不注意や継続して飛まつを浴びることで、防護措置にもかかわらず、感染者が発生している可能性がある。

 268人という大量の患者が発生したアモイガーデンでは、住民を別の場所に移して封鎖されているE棟で7日から消毒処置が開始された。7日にエレベータを含む共同施設、8日以降に個々の住居を消毒する。これは糞便を介した環境汚染が疑われているためだが、WHOによれば、今のところ、環境汚染による感染が発生したかどうかについては何も判明していない。

 香港当局の最新報告はこちらまで。

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 医師国試合格発表、合格率は89.0%にダウン 9029人の新医師が誕生、あなたの大学の合格率は? FBシェア数:228
  2. 休憩室から漏れ聞こえる話に院長が抱いた疑問 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:66
  3. 自己決定による治療中止に警察は介入しない 武蔵野大学法学部法律学科特任教授の樋口範雄氏に聞く FBシェア数:137
  4. 50代開業におけるライバルは若手。手ごわいよ シリーズ◎何でもPros Cons【50代、開業する? 勤務医続ける?】 FBシェア数:12
  5. 大学病院での勤務経験はそんなに大切ですか? シリーズ◎何でもPros Cons【ずっと市中病院勤務はアリ?】 FBシェア数:29
  6. 20世紀建築の巨匠が画家として描いた代表作 日経おとなのOFF presents 医師の絶対教養 美術編 FBシェア数:0
  7. 感染対策における俺たち例外主義(その1) 森井大一の「医療と経済と行政の交差点」 FBシェア数:24
  8. 「透析しない選択肢」も意思決定支援に必要 東京大学大学院人文社会系研究科上廣死生学・応用倫理講座特任教授の会田薫子氏に聞く FBシェア数:1435
  9. なぜ人気? 会費がバカ高い米国の学会 特集◎新専門医制度時代の学会と専門医《9》 FBシェア数:78
  10. 「50代で開業する」は実は少数派だった! シリーズ◎何でもPros Cons【50代で開業する? 勤務医続ける?】 FBシェア数:6
医師と医学研究者におすすめの英文校正