日経メディカルのロゴ画像

2003.03.14

【日本呼吸器学会速報】 日本呼吸器学会が「禁煙宣言」、禁煙を専門医認定の資格要件に

 日本呼吸器学会は3月13日、会員全員が非喫煙者になることを目指し、会員所属の医療機関や教育施設などでの禁煙を推進する「禁煙宣言」を発表した。1997年に同学会が発表した「禁煙勧告」との大きな違いは、「たばこを吸わないこと」を専門医の資格要件とした点。たばこが健康に及ぼす影響が大きいことは知られているが、嗜好品であるたばこに対し、会員への規制を設けた学会は初めて。

 「禁煙宣言」の基本方針は、1.会員のすべてが非喫煙者であることを目指す、2.あらゆる場での禁煙を推進する、3.市民の禁煙を支援する、4.広く保健医療従事者への禁煙を促す、5.医療従事者を目指す学生への喫煙問題についての教育を求める、6.社会全体の禁煙推進をはかる−−の六つ。同学会「禁煙問題に関する検討委員会」委員長で、東京女子医科大学第一内科の永井厚志氏が、学会の社団法人化・代議員制の導入に伴い、従来の総会に代わって設けられた「全体会議」で宣言文を読み上げた。

 同学会の会員数は約1万人で、うち3000人が専門医。会員の喫煙率は、10年前の3分の2程度にまで下がったものの、2001年調査で男性の16.2%、女性の4.1%が喫煙者であることがわかっている。今回の「禁煙宣言」、なかでも「喫煙者は専門医になれない」との要件導入が、会員の喫煙率低下にどの程度の影響を及ぼすかに注目したい。