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2002.12.12

米国厚生省、発癌性物質レポートでエストロゲンや木製ダストなど追加

 米国厚生省(HHS)は12月11日、発癌性物質に関する報告書「Report on Carcinogens」を公表した。これは、新しい研究結果を元に隔年発行されているもので、今回で10回目。この中で、エストロゲンや木製ダスト、広域スペクトル紫外線などが、新たに「発癌性物質として知られているもの」として追加された。

 エストロゲンは、閉経後の女性のエストロゲン補充療法や経口避妊薬として使われている。報告書によると、エストロゲン補充療法が子宮内膜癌リスクの増加に関連していることを示す、一貫した研究結果が出たという。また、一貫性は低いものの、乳癌リスクの増加を示す研究結果もあるという。

 また、エストロゲンを含む経口避妊薬については、乳癌リスクの増加に関連する可能性があるものの、卵巣癌や子宮内膜癌は逆にリスクを減らす可能性があるとしている。

 広域スペクトル紫外線については、報告書内で、皮膚癌や唇の癌、眼の黒色腫との因果関係を示す研究結果を引用している。木製ダストはまた、鼻腔や前頭洞などの洞の発癌リスクを増やすという。

 この他、ニッケル化合物、ベリリウムとその化合物が、今回新たに「発癌性物質として知られているもの」として加えられた。

 詳しくは、米国立衛生研究所(NIH)による、ニュース・リリースまで。(當麻あづさ、医療ジャーナリスト)