2002.12.04

新規スイッチOTC配合の水虫薬が年初にも発売

 佐藤製薬はこのほど、塩酸ブテナフィン(医療用薬の商品名:メンタックス、ボレー)を配合した水虫治療薬「ラマストンMXクリーム・液」を、2003年1月にも発売すると発表した。塩酸ブテナフィンは、医療用医薬品を大衆薬(一般用医薬品)に転用した、いわゆるスイッチOTC。今年4月にスイッチOTCとして了承された抗真菌薬4種類のうちの一つで、同時期に承認された成分・商品の中では、初めて店頭に並ぶ商品となる見込みだ。

 4月にOTC化が了承された医療用医薬品成分は5種類で、うち4種類が抗真菌薬。塩酸ブテナフィンは「ラマストン」シリーズのほか、武田薬品工業の「スコルバ」シリーズなどへの配合が決まっている。塩酸ネチコナゾール(同:アトラント)配合の水虫薬はエスエス製薬から、塩酸アモロルフィン(同:ペキロン)配合の水虫薬は「ダマリン」シリーズを擁する大正製薬などから発売される予定だが、時期はいずれも未定。

 もう一つの塩酸テルビナフィン(同:ラミシール)は、特に爪白癬の特効薬として、経口薬が医療機関でイトラコナゾール(同:イトリゾール)と並び頻用されている成分。大衆薬としてはクリーム剤などの外用薬としてのみ販売するが、大衆薬としての承認はこれからで、成分を前面に打ち出した独自ブランドを確立する可能性がある一方、大手既存ブランドに配合される可能性もある。

 水虫治療薬は早くから成分のスイッチOTC化が進んだ領域の一つで、現在売れ筋の商品の大半が、硝酸ミコナゾール(同:フロリードなど)やビホナゾール(同:マイコスポールなど)、硝酸オキシコナゾール(同:オキナゾールなど)といったスイッチOTC成分を含む。「スイッチOTC成分を含んでいる」ことが消費者への大きなアピール点の一つとなっており、来夏の水虫シーズンを前に、各社の販売競争が激化しそうだ。

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