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2002.11.25

片頭痛患者の自己肯定感やQOLは低い傾向に

 周期的に強い頭痛に襲われる不安を抱えた片頭痛患者は、健常者に比べ、自己肯定感やQOL(Quality Of Life)が低い傾向にあるようだ。東邦大学医学部心療内科の端詰勝敬氏は23日、日本頭痛学会総会の一般口演で「片頭痛患者のQOLとセルフエティームに関する検討」と題して発表した。

 端詰氏らは、2000年から2002年にかけて東邦大学心療内科を受診した片頭痛患者25人(男性6人、女性19人、平均年齢40.5歳)について、QOLとセルフエティームを質問紙によりアンケート調査し、対照群(一般大学生301人、うち男性126人、女性175人、平均年齢20.6歳)と比較した。その結果、片頭痛患者のQOLのうち、心理、環境、平均、総合の各領域とセルフエティームについては、対照群に比べ、統計的有意に低い(悪い)ことが判明した。有意差はないものの、QOLの社会領域についても患者群が低かった。身体領域のQOLは、有意差はないが患者群が対照群よりもやや高かった。これについては、「患者群が通院治療中であることの影響ではないか」(端詰氏)としていた。

 セルフエティームは自己肯定感や自己効力感を表す指標で、QOLの心理、社会領域の評価に近いと考えられる。調査項目はWHO(世界保健機関)が作成したQOL-26、およびセルフエティーム調査票に基づいている。調査では、対照群のなかで片頭痛の症候を持つ群についても併せて分析を行っており、全般に患者群に次いでQOLやセルフエティームが低い傾向があることを示していた。