2002.11.23

片頭痛患者の81.1%が受診で日常生活改善 

 2002年11月22日、横浜市で開催されている日本頭痛学会総会で、日本医科大学脳神経外科助教授の喜多村孝幸氏が発表した「頭痛診療の現状と患者満足度調査に関する結果報告」によると、頭痛診療を受けた片頭痛患者は8割以上が、日常生活への支障が改善したとするなど、おおむね高い満足感を持っていることが分かった。

 調査は、今年5月から9月にかけ、頭痛診療を行っている医師とその医療機関で受診している片頭痛患者に対して実施した。医師向け調査は、1018人の医師に対してアンケートを郵送し、患者向け調査は、これらの医師に対して、最大5人の来院患者に渡すよう依頼した。有効回答数は医師が149(回収率は14.6%)、患者が252(同5.0%)である。

 医療機関への受診動機としては、26.8%が「市販薬では効かなくなった」、35.4%が「耐えられない頭痛発作があった」、20.6%が「生活への支障が出てきた」などと、著しい苦痛に曝されていることが分かる。その一方で、31.1%が「病院・診療所で(片頭痛が)治療可能であることを知った」としており、トリプタン製剤の有効性をはじめとする頭痛診療の効果に対して、「ADITUS Japan」の広報活動などの成果があった(喜多村氏)と表明していた(図参照)。

 自分が受診している医師から渡されたアンケートへの回答という点を考慮しても、頭痛診療に対する患者の満足度は極めて高いようだ。片頭痛による日常生活への支障が通院によって改善したかどうかについて、16.5%が「非常に改善」、64.6%が「改善」したとしているという。

 医療機関で投与される薬剤に対する満足度では、トリプタン製剤で7割を超える患者が「大変満足」「満足」としており、エルゴタミン製剤の63.0%、アスピリンの28.6%、アスピリン以外のNSAIDSの51.7%を大きく上回っていた。また、制吐薬は76.9%とトリプタン製剤を上回る満足度を得ており、重症片頭痛患者にとって、吐き気・嘔吐が大きな悩みであることをうかがわせる。

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