2002.10.18

【日本高血圧学会速報】 健康標語「一無二少三多」、高血圧ではブレスローの七つの健康習慣より適切

 健康標語「一無二少三多」で示されている6項目のうち、3項目以上を実行している人はそうでない人より血圧値が有意に低い−−。東京慈恵会医科大学健康医学センターの和田高士氏らが10月13日、日本高血圧学会のポスターセッションで発表した。同氏は、健康標語として有名なブレスローの七つの健康習慣だと、その項目を実行している人ほど高血圧になるとの結果を、11日のポスターセッションで示しており(関連トピックス参照)、今後、日本人の健康習慣としてふさわしい項目を再検討する必要もありそうだ。

 「一無二少三多」は、同センターが数年前から提唱している健康標語。「一無」は無煙(喫煙本数がゼロ)を、「二少」は少食(食事量が多くない)と少酒(1日2合未満)を、「三多」は多動(運動を定期的に週1回以上行っている)と多休(仕事をしない休日が1カ月に6日以上)、多接(多くのものや人に接しストレスを発散している)をそれぞれ意味する。

 和田氏らは、問診と測定結果を基に、これらの6項目の実行数と血圧値の関係を調べた。調査対象は、同センターの人間ドックを2001年に受診した人のうち、高血圧の治療を受けている人を除いた6677人(男性5173人、女性1504人、平均年齢46.6歳)。今回の対象は、ブレスローの七つの健康習慣について検討した対象と同じ。

 六つの健康習慣の実行数別に血圧値をみた結果、三つ以上実行している人の収縮期/拡張期血圧値は118.4/74.4mmHg、二つ以下しか実行していない人は121.0/76.0mmHg。三つ以上実行している人の血圧は、そうでない人よりともに有意に低かった。また、多変量解析を行うと、六つの項目のうち、高血圧との相関が高かったのは少酒、多動、多接だった。

 ブレスローの七つの健康習慣と「一無二少三多」で血圧値との相関が異なったことについて、和田氏は、「『一無二少三多』には、ブレスローの七つの健康習慣にはない、ストレス解消(精神面)に関する項目が入っているので、血圧との相関が認められたのではないか」との考えを示した。さらに、「今後、高脂血症や糖尿病などでも、一無二少三多という健康標語が適切かどうかを同様に調べていきたい」と語った。

■関連トピックス■
◆2002.10.15 日本高血圧学会速報】
ブレスローの七つの健康習慣、あてはまる項目が多いほど実は高血圧



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