2002.10.15

【日本高血圧学会速報】 随時血圧測定では自動血圧計が一番、自由行動下血圧との相関大

 24時間自由行動下血圧(ABP)と最もよく相関する随時血圧測定法は、自動血圧計−−。これは、7年間にわたる経過観察によって明らかになった結果だ。駿河台日本大学病院循環器科の浅井貴絵氏らが10月11日、日本高血圧学会の一般口演で発表した。

 この研究の対象としたのは、ある大学の教職員(全580人)で健康診断を受診した人のうち、収縮期血圧が140mmHg以上または拡張期血圧が90mmHgであり、降圧薬を含め常用薬の服用歴がなく、明らかな内科疾患が認められなかった60人。

 随時血圧の測定については、医師による水銀血圧計を用いた聴診法、看護師による水銀血圧計を用いた聴診法、看護師が装着した自動血圧計の3通りで、無作為の順に測った。7年間にわたり非薬物療法を指導し、経年的に血圧を測定してきた。

 薬物療法の導入などで脱落した8人を除く52人(男性41人、女性11人、開始時年齢は平均42歳)のデータを分析。その結果、初年度の随時血圧値と7年間のABPの平均値の間で相関をみると、自動血圧計が収縮期血圧だと単相関係数r=0.501(p<0.001)、拡張期血圧だとr=0.611(p=0.0001)で、最も相関していた。なお、看護師の場合、収縮期はr=0.363(p<0.01)、拡張期はr=0.478(p<0.001)、また、医師の場合、収縮期はr=0.256(有意な相関なし)、拡張期はr=0.321(p<0.05)だった。

 浅井氏は、「看護師が装着した自動血圧計による随時血圧の測定が、長期の血圧平均値の指標として最も優れていると考えられる」と述べた。


------------------------------------------------------------------------
◆「高血圧治療に関する調査」ご協力のお願い

 MedWaveは日本高血圧学会の開催を機に、「高血圧治療に関する調査」を実施しています。医療現場の第一線で活躍されている先生方に、高血圧治療の方法や考え方、降圧薬の処方経験、高血圧治療に関する情報ニーズなどをお伺いし、高血圧治療の実態を明らかにすることを目的としております。調査結果は後日、MedWave上で紹介する予定です。
 ご多忙のところ恐縮ですが、何卒ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 アンケート画面は --> こちらから

 なお、ご協力いただいた方の中から抽選で下記の商品を差し上げます。アンケートの最後で、ご希望される商品をお選びください。

応募者の中から抽選で以下のものをプレゼントさせていただきます。
5万円分の全国共通ギフト券 ・・・1名様
1万円分の全国共通ギフト券 ・・・5名様
2千円分の全国共通ギフト券 ・・・25名様
全国共通図書券(500円分) ・・・500名様
------------------------------------------------------------------------

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 職員がタブレット端末を破損、弁償させられる? 院長を悩ます職員トラブル大研究 FBシェア数:21
  2. 米コレステロール管理GL、5年ぶりに改訂 学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2018) FBシェア数:59
  3. 地方の医学部を「自動車学校」化しないために Cadettoなんでも座談会 FBシェア数:18
  4. 突合点検で発見される診療情報提供料の請求ミス あのレセプトが削られたわけ FBシェア数:28
  5. 心不全緩和ケアは普及期に入りました シリーズ◎座談会「心不全緩和ケア時代と医師の役割」《1》 FBシェア数:142
  6. 日本医大の医師が肺結核、11人から陽性反応 接触者健診の対象となった患者や病院職員の発病者はなし FBシェア数:48
  7. 若い勤務医との飲み会で「開業医への不満」続々 はりきり院長夫人の“七転び八起き” FBシェア数:144
  8. 冬に10mmHg上がる人は心血管リスクが2倍に リポート◎血圧の季節変動は独立した危険因子 FBシェア数:101
  9. 免疫チェックポイント阻害薬で大腸癌治療はどこまで… 日経メディカルOncologyリポート FBシェア数:29
  10. 当直医制とかタスクシフトって本当にできる? Cadettoなんでも座談会 FBシェア数:132
医師と医学研究者におすすめの英文校正