日経メディカルのロゴ画像

2002.09.12

大正製薬、糖尿病などの治療薬「INS-1」の開発を中止

 大正製薬は9月11日、米国のバイオベンチャーであるInsmed社から導入した新規インスリン感受性増強薬、INS-1(開発コード)の開発を中止したと発表した。米国で両社が共同で実施、このほど終了した第2相臨床試験で、期待した成果が得られなかったため。

 INS-1は糖の代謝活性化酵素の機能を調整するイノシトール・グリカン類化合物。インスリンに対する感受性を増強する効果があるため、2型糖尿病や、インスリン分泌量の低下が関与するとされる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の治療薬候補として期待されていた。大正製薬は2000年7月にInsmed社とINS-1の共同開発契約を結び、日本・アジアでの開発・販売権を保有していた。

 Insmed社の発表によると、2型糖尿病患者を対象とした第2相試験では、安全性や忍容性は認められたものの、効果に関する1次評価項目で統計学的な有意差が出なかった。また、PCOS患者を対象とした第2租試験でも同様に、安全性や忍容性はあるが効果に関する1次評価項目に有意差がなかった。ただし、排卵率に差はないものの妊娠率はINS-1を服用した群で有意に高く、この点についてはさらに検討を進めるという。

 この件に関する大正製薬のプレス・リリースはこちら(PDF形式)、Insmed社の投資家向けニュースはこちらまで。