2002.07.04

AHAが小児の心血管疾患予防に関する声明発表、ハイリスク児の「子育て指南」も

 米国心臓協会(AHA)はこのほど、小児の心血管疾患に関する声明を発表した。運動不足や肥満、高血圧など、心血管疾患の予防に欠かせない各危険因子について、現状を整理し具体的な介入策を示したもの。声明文は、AHAの学術誌であるCirculation誌7月2日号に掲載された。

 声明文では、1.身体活動性、2.肥満、3.インスリン抵抗性と2型糖尿病、4.高血圧、5.高脂血症、6.喫煙−−のそれぞれについて、現状と評価法、介入策を提示。併せて、心疾患の家族歴及び両親の血清脂質値から小児の心血管疾患リスクを評価するフローチャートを示し、特に心血管疾患のリスクが高い子供については、新生児期から青年期までの、細かい「子育て指南」を掲載している。

 示された介入策は、例えば身体活動性については「『運動』ではなく『遊び』や『アクティビティー』を増やすよう指導する」、「家族には、子供に対するごほうびとして、食べ物を与える代わりにアクティビティーに連れて行くよう指導する」など、実践的なアイデアにあふれたもの。また、高血圧に関しては、1〜17歳までの男女別・身長別の診断基準を提示した上で、薬物療法を含む介入策をフローチャート形式で示した。

 さらに、家族歴や両親の総コレステロール値から「心血管疾患のハイリスク」となる子供に対しては、0〜2歳、2〜6歳、6〜10歳、10歳以降の四つの時期別に、食習慣と運動習慣、親の禁煙を中心とした介入策を提示。「離乳期から塩分控えめで飽和脂肪酸の少ない、栄養面で過不足のない食事を与える」「2歳以降は牛乳を低脂肪乳または無脂肪乳に切り替え、飽和脂肪酸から摂取するカロリーを総摂取カロリーの10%未満に抑える」「家族ぐるみで身体活動性を上げ、テレビ視聴など体を動かさない行動を制限する」といった、健康的な生活習慣をつけるための早期教育法が盛り込まれている。

 この声明文のタイトルは、「Cardiovascular Health in Childhood」。現在、全文をこちらで閲読できる(リンク先の運営次第で変更になることがあります。ご了承下さい)。

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