2002.05.15

【再掲】 協和発酵、尿失禁治療薬KW-7158の前期第2相試験を欧米で開始

 協和発酵工業は5月14日、同社が開発中の尿失禁治療薬KW-7158(開発コード)について、このほど欧米で前期第2相試験を開始したと発表した。現時点では同社が単独で臨床開発を行っているが、将来的には他社との提携も視野に入れて開発を進める。

 尿失禁には、出産による骨盤底のゆるみなどにより、立ち上がった拍子などに尿が漏れる腹圧性尿失禁や、膀胱が突然、勝手に収縮する「膀胱の過活動」で起こる切迫性尿失禁など、原因別に様々な病態がある。KW-7158のターゲットは切迫性尿失禁で、わが国には約240万人、欧米を併せると約2000万人の患者がいるとされる。

 切迫性尿失禁の治療には、副交感神経を遮断して膀胱の活動を抑える抗コリン薬が主に使われるが、口の渇きや排尿障害などの副作用も高頻度で起こる。KW-7158は、末梢の知覚神経に作用して膀胱活動を調整する、既存薬にない作用を持つ。昨年6月からフランスで行ってきた前期第2相試験では、抗コリン薬でしばしば起こる口渇などの副作用はほとんど認められなかったという。

 前期第2相試験は、米国のほか欧州数カ国で行われているが、国名は明らかにしていない。日本での臨床開発はまだ準備段階だが、欧米での臨床試験結果を外挿(ブリッジング)する形での承認申請を検討している模様だ。切迫性尿失禁は、高齢化の進展に伴い、患者数の増加が予想される疾患の一つ。同社では、ピーク時で年間600億円以上に成長する大型新薬へと育てたい考えだ。この件に関する協和発酵工業のニュース・リリースは、こちらまで。

■訂正■
 「後期第2相試験を欧米で」との表現は「前期第2相試験を欧米で」の間違いでした。訂正します。

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