2002.03.07

気管支鏡の欠陥で緑膿菌感染増加の疑い、Johns Hopkinsで患者追跡調査

 Olympus America社製気管支鏡の欠陥が原因で、緑膿菌感染者が増加した可能性が高いとして、米Johns Hopkins Medical Institutionは、一定期間内に気管支肺胞洗浄を行った患者の追跡調査を行うことを3月4日明らかにした。

 同気管支鏡は、Olympus America社が昨年12月、テネシー州内の医療機関で細菌汚染が見つかったことを受けて、自主回収に踏み切ったもの。同社では、気管支鏡の一部がゆるく、それが汚染の原因になった可能性があるとしている。

 Johns Hopkinsでは、昨年6月1日から今年2月4日までの間、約410人の患者に対し気管支肺胞洗浄を行った。そのうち、緑膿菌感染が認められたのは約100人と、患者の属性から予測できる数の2〜3倍を記録したという。

 これを受けて同院は、今年1月に、気管支鏡に通常とは逆方向から液体を流し込んで調べたところ、Olympus America社の気管支鏡のみから緑膿菌が見つかった。同院の医師らは、この汚染がOlympus America社の自主回収の原因となった、気管支鏡の一部のゆるみと関連している可能性が高いと考えている。

 なお、Johns Hopkinsでは、二人の患者が気管支鏡汚染が原因の肺炎で死亡した可能性があるものの、両者は既に重態で、その因果関係を明らかにするのは難しいとしている。

 詳しくは、米Johns Hopkins Medical Institutionによる、ニュース・リリース、まで。(當麻あづさ,医療ジャーナリスト)

Information PR

ログインしていません

Close UpコンテンツPR

ログインしていません

もっと見る

人気記事ランキング

  1. 「主治医は替えません」その言葉で覚悟を決めた シリーズ◎忘れられないカルテ FBシェア数:140
  2. 86歳女性。動悸 日経メディクイズ●心電図 FBシェア数:1
  3. GLP-1受容体作動薬は心血管リスクを減らすか 糖尿病治療のエビデンス FBシェア数:24
  4. 午前4時、3歳女児が煙草臭い母と救急外来に 短期集中連載◎なぜ今『救急×緩和ケア』なのか partII FBシェア数:246
  5. 肺炎球菌感染症の「常識」が変わる トレンド◎ワクチン型が激減、重症例は高齢にシフト FBシェア数:170
  6. 医療費や死亡率に出身大学による差はない BMJ誌から FBシェア数:112
  7. ステージ4肺癌+癌性リンパ管症患者の大冒険 シリーズ◎忘れられないカルテ FBシェア数:54
  8. 大学病院の勤務医の給料はなぜ安いのか? Dr.Kの「医師のためのバリュー投資戦術」 FBシェア数:169
  9. 訪問看護でつい考えてしまうこと 病院珍百景 FBシェア数:95
  10. 「東京医大ではガバナンスが働いていなかった」 特集◎波紋広がる東京医大の入試不正事件《2》証言その1 FBシェア数:18
医師と医学研究者におすすめの英文校正