2001.10.23

【生物テロ】 肺炭疽を防ぐため予防内服について知りたい

 米国厚生省疾病管理・予防センター(CDC)は、肺炭疽を防ぐため予防内服について、ホームページで情報を提供しています。10月19日に更新されたInvestigation of Anthrax Associated with Intentional Exposure and Interim Public Health Guidelines, October 2001の中から、「Editorial Noteより」を目黒区保健所碑文谷保健センターの切明義孝さんが翻訳されていますので、ご本人の了解のもと、ここに紹介させていただきます。

(訳注)
抗生物質の用量は米国人向けの量です。
ご利用の際には主治医の判断で適宜増減してください。
訳は一部抜粋です。必ず原文をお確かめの上、御利用ください。

Investigation of Anthrax Associated with Intentional Exposure and Interim Public Health Guidelines, October 2001の「Editorial Noteより」

 炭疽菌の吸入が疑われるときには肺炭疽を防ぐため予防内服を行う。

 炭疽菌の抗生物質に対する感受性が不明であるときには成人・小児ともにciprofloxacin または doxycycline により治療を開始する。

 tetracyclines や fluoroquinolonesは小児に対する副作用の危険がある。しかし、病状によっては副作用の危険があっても使用せざるをえないことがある。

 後日、ペニシリン感受性が証明されれば、小児の治療薬はamoxicillinに変更する。

 小児に対しては amoxicillin 80 mg/kg/day 分3、8時間毎に経口投与(500mg 3回投与を超えないこと)

 炭疽菌の予防内服には cephalosporins 、 trimethoprim/sulfamethoxazole は無効である。

Table 1. 炭疽菌暴露後の予防内服に関する勧告

成人(妊婦・免疫不全者を含む)
   シプロフロキサシン500mg経口 1日2回
   または
   ドキシサイクリン100mg経口 1日2回
   60日間

小児 (初期治療)
   シプロフロキサシン10-15mg/kg経口 12時間毎
   (シプロキサンの1日量が1グラムを超えないこと)
   または
   ドキシサイクリン
   8歳超 及び 45kg超  100mg 経口1日2回
   8歳超 及び 45kg以下 2.2mg/kg経口1日2回
   8歳以下        2.2mg/kg経口 1日2回
   60日間

 注)ペニシリン感受性が証明されれば、小児の治療薬はamoxicillinに変更する。
 小児の投与量は amoxicillin 80 mg/kg/day 分3、8時間毎に経口投与
 ただし、500mg 3回投与を超えないこと。

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