5月の健診等実施件数は前年同月比で6~9割減 日医の健診・検査センターに関する医業経営実態調査 2020年7月29日、日本医師会は会見を開き、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)影響下での健診・検査センター等の医業経営実態最終調査結果を発表した。5月の健診事業の事業収入は前年比-59.1%、検査センターの事業収入は-35.4%だった。常任理事の松本吉郎氏は「健診センター、検査センター… 2020/07/31 感染症
都医会長「特措法改正でエピセンター対策を」 PCR検査医療機関は1400カ所への拡充目指す 東京都医師会は2020年7月30日に会見を開き、会長の尾﨑治夫氏は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の新規陽性者が増加していることについて、「日本全体がどんどん感染の火だるまに陥っている。特別措置法を改正し、全国のエピセンター(震源地)で法的拘束力と補償を伴う休業要請を同時に進め… 2020/07/31 感染症
「データヘルスが進んでこなかったことを反省する必要がある」と加藤厚労相 厚労省、今後2年間で医療情報の共有化の推進を確認 厚生労働省は2020年7月30日、1年ぶりとなるデータヘルス改革推進本部を開催。7月17日に閣議決定された骨太方針を受けて、オンライン資格確認等システムを基盤に用いた個々人の医療データであるパーソナル・ヘルス・レコード(PHR)の拡充を図る方向性を確認。民間でPHRを提供する企業もあることか… 2020/07/31 医療情報
NEWS◎定例会見で取得までの流れを説明 日医「みんなで安心マーク」を8月頭に運用開始 感染防止対策のチェックリストを満たせば表示可能に 2020年7月29日、日本医師会の定例会見が開かれ、院内の感染防止対策を十分に行っている医療機関であることを患者などにPRする「みんなで安心マーク」の概要が示された。来週中にも日本医師会のウェブサイト上で、マークの取得と医療機関を登録するための特設ページが公開される予定だ。… 2020/07/30 医療経営
Ann Intern Med誌から DOACはワルファリンより骨折リスクが低い 香港で心房細動患者の骨粗鬆症性骨折を追跡したコホート研究 香港大学のWallis C.Y. Lau氏らは、2010~17年に新たに心房細動(AF)と診断され抗凝固薬を使い始めた香港の患者コホートを追跡して、骨粗鬆症性骨折のリスクを調べ、ワルファリンよりも直接経口抗凝固薬(DOAC;アピキサバン、ダビガトラン、リバーロキサバン)を処方された患者の方が骨折リスク… 2020/07/29 循環器
一審判決の「看護職員の過失」を否定 「あずみの里」訴訟、控訴審で逆転無罪 長野県の特別養護老人ホーム「あずみの里」(長野県安曇野市)で入所者の女性(当時85歳)がおやつのドーナツを食べて死亡し、業務上過失致死罪に問われた看護職員の控訴審判決公判が2020年7月28日開かれ、東京高裁(大熊一之裁判長)は罰金20万円の有罪とした1審判決を破棄し、逆転無罪とした。… 2020/07/29 事件・話題
診療側が医療機関におけるCOVID-19の影響把握を要求 支払い側は診療報酬をからめた経営状況の議論に強く反対 2020年7月22日に開催された厚生労働省の中央社会保険医療協議会(中医協)総会で診療側委員は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による医療機関への影響を把握するための資料提供を要求した。 厚労省はこれまで、COVID-19の感染拡大により重症のCOVID-19患者を受け入れる医療機関の救命救急… 2020/07/27 医療提供体制
JAMA Neurology誌から レム睡眠の割合が低いと死亡率が増加する 睡眠ポリグラフ計測結果を基に参加者を12.1年追跡したコホート研究 米国Stanford大学のEileen B. Leary氏らは、睡眠時間に占めるレム睡眠(急速眼球運動睡眠)の割合と総死亡、死因特異的死亡の関係を調べる住民ベースのコホート研究を行い、レム睡眠の割合が低い人ほど死亡リスクは高かったと報告した。結果はJAMA Neurology誌電子版に2020年7月6日に掲載された。… 2020/07/27 精神・神経
日本医師会が新型コロナの影響をレセプトで調査 小児科、耳鼻咽喉科で総点数5割減も 日本医師会は2020年7月22日に会見を開き、3~5月のレセプト調査結果を発表した。2020年5月の入院外総点数(入院外保険収入)は前年同月比で、病院が-11.6%、診療所では-20.2%だった。特に診療所の小児科、耳鼻咽喉科では総点数が5割以上減少するケースも見られるなど、影響が大きかった。… 2020/07/23 感染症
2021年度介護報酬改定 通所リハビリ、通所介護の役割分担が論点に 厚生労働省は2020年7月20日、社会保障審議会・介護給付費分科会をオンライン形式で開催した。2021年度介護報酬改定に向けて、通所介護や通所リハビリテーションなど居宅関連サービスについて論点が提示され、委員による意見が交わされた。… 2020/07/22 行政・制度
J Robot Surg誌から 米国で手術支援ロボットはどう広がった? 前立腺/子宮/大腸手術におけるロボット普及動向を定量化 米Johnson and Johnson社の研究者らは、前立腺/子宮/大腸の3領域における手術支援ロボットの普及動向を、イノベーター理論を用いて初めて定量化した。こうした研究を展開していくことで今後、標的とする患者、手術および病院が最適化される可能性があるという。この結果はJ Robot Surg誌6月20日号… 2020/07/22 外科
HPV16/18型ワクチンを接種した中国人女性を対象とした分析結果 膣感染症とnonHPV16/18持続感染に関連性なし J Infect Dis誌 HPV16/18型ワクチンの治験参加者のデータを利用して、細菌性膣症などの一般的な膣感染症が16型・18型以外のヒトパピローマウイルス(HPV)感染やその持続に与える影響について検討したところ、膣感染症とワクチン対象ではない型のHPV(non-HPV)感染の6カ月持続の間に有意な関連は認められなかっ… 2020/07/21 感染症
診療から薬剤受け取りまでオンラインで完結する仕組みも 骨太方針2020、新型コロナへの対応と医療のデジタル化を示す 政府は2020年7月17日、「経済財政運営と改革の基本方針2020(骨太方針)」を閣議決定した。今年の骨太方針は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大を受け、社会保障に関しては医療提供体制の強化や「新たな日常」に合わせたデジタル化の推進などが盛り込まれた。 骨太方針2020は3章に分かれ… 2020/07/20 行政・制度
NEJM誌から アロプリノールのCKD進行抑制を示せず 当初の計画まで参加者数を増やせず、プラセボ群と有意差なし 血清尿酸値の上昇は、慢性腎臓病(CKD)の進行に関係することが知られている。オーストラリアGeorge Institute for Global HealthのSunil V. Badve氏らは、尿酸生成抑制薬のアロプリノールを投与することで、CKD患者の状態悪化を抑えることができるかを調べるランダム化比較試験を行い、2年後のeG… 2020/07/20 腎・泌尿器
患者情報の共有などデータヘルス改革を推進へ オンライン資格確認システムやマイナンバー制度の活用も本格化 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会は7月9日、データヘルスの検討状況について報告した。オンライン資格確認システム(被保険者番号、保険者の資格などをまとめたもの)やマイナンバー制度を活用し、全国で医療情報を確認できる仕組みを拡大するなど、データヘルス改革を今後2年間で進め… 2020/07/17 行政・制度
乳腺外科医の控訴審有罪判決、中川会長「体が震えるほどの怒り」 準強制わいせつ罪に問われ、2020年7月13日の控訴審で懲役2年の有罪判決が出た柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医に対する訴訟を巡り、日本医師会会長の中川俊男氏は7月15日の会見で「体が震えるほどの怒りを覚えた。日本医師会は判決が極めて遺憾であることを明確に申し上げ、今後全力で支援… 2020/07/16 事件・話題
Lancet誌から 位置調整可能な新型TAVI弁の優越性は示せず Abbott社のPORTICOと承認済みの経カテーテル大動脈弁を比較するRCT 米国Cedars-Sinai Medical CenterのRaj R Makkar氏らは、植込み部位でリシース(弁をカテーテルに戻す)やリポジショニングを可能にしたAbbott社の経カテーテル大動脈弁PORTICOを、FDAが承認している他社のTAVI弁システムと比較するランダム化比較試験PORTICO IDE を行い、従来のTAVI弁システムを… 2020/07/15 循環器
医療保険制度改革のまとめを2020年末へ延長 後期高齢者の自己負担割合のあり方などの本格的な議論が再始動 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会は7月9日、医療保険制度改革の取りまとめの時期を2020年夏頃から2020年末に延長することを了承した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、政府の全世代型社会保障検討会議の最終報告が2020年末に延長されたことに対応する。 同部会… 2020/07/14 行政・制度
医療・介護レセプト情報の第三者提供を促進 厚労省、データ提供可否の判断やガイドライン設定を担う専門委員会を設置 厚生労働省の社会保障審議会・医療保険部会は7月9日、医療保険部会の下に「匿名レセプト情報等の提供に関する専門委員会」を設置することを了承した。「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の⼀部を改正する法律」(以下、改正法)が2020年10月1日に施行されることによ… 2020/07/14 行政・制度
JAMA Dermatology誌から アトピー性湿疹と癌の関連を調べる研究 大半の癌とは関連が見られないが非ホジキンリンパ腫は例外か? 英国London大学熱帯衛生医学大学院のKathryn E. Mansfield氏らは、イングランドとデンマークの診療データを用いたコホート研究を実施し、アトピー性湿疹患者と条件をマッチさせた対照群がさまざまな癌を発症するリスクを比較して、ほとんどの癌はアトピー性湿疹との関連は見られなかったが、非ホ… 2020/07/14 皮膚科
【速報】乳腺外科医の控訴審判決は懲役2年 準強制わいせつ罪に問われた外科医、逆転有罪に 2020年7月13日、準強制わいせつ罪に問われ、一審で無罪判決となっていた柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医に対する控訴審判決で、東京高裁は一審無罪判決を破棄、懲役2年を言い渡した。弁護団は「このままえん罪を放置するわけにはいかない。当然上告する」と話した。… 2020/07/13 外科
J Clin Med誌から 潰瘍性大腸炎への便移植、ドナーは同世代か兄弟で治療効果高い 順天堂大学の研究で抗菌薬併用便移植の長期有効性認める 順天堂大学大学院医学研究科消化器内科学講座(永原章仁教授)によって行われた非ランダム化対照試験により、3種類の抗菌薬(AFM:アモキシシリン、ホスホマイシン、メトロニダゾール)の投与後に行う糞便微生物移植(FMT)である抗菌薬併用糞便微生物移植(A-FMT)が、AFM単独療法と比べて潰瘍性… 2020/07/13 消化器
1分解説◎7月1日からのレジ袋有料化、医療機関に影響は? 病医院はレジ袋有料化の対象外、自主的な取り組みは推奨 プラスチックごみの削減を目的として、7月1日から、プラスチック製買物袋(いわゆるレジ袋)の有料化が全国一律に開始された。これは、「容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律」に基づくもの。 院内処方を行っている場合や、コンタクトレンズやサプリメント、スキンケア製品… 2020/07/10 プライマリケア
電子処方箋や投薬情報確認などのプラットフォーム目指す オンライン資格確認のサイトが公開 社会保険診療報酬支払基金は2020年7月7日、オンライン資格確認に関する医療機関向けポータルサイト(https://www.iryohokenjyoho-portalsite.jp/)を開設した。これは被保険者のオンライン資格確認に医療機関や薬局が参加したり、資格確認対応の投資に対する補助を申請したりするためのサイト。現… 2020/07/10 医療情報
リハビリテーション提供体制の構築に向けた報告書が公表へ 「リハビリ指標」としてストラクチャー・プロセス指標を設定、アウトカム指標は今後の課題に 厚生労働省は6月29日、「第4回要介護者等に対するリハビリテーションサービス提供体制に関する検討会」を開催し、4月から議論を重ねてきたリハビリテーション提供体制の指針となる手引きと報告書の最終案を提示した。7月中に第8期介護保険事業(支援)計画を策定する市町村や都道府県に周知さ… 2020/07/06 行政・制度
Journal of American Medical Association誌から CGMで若年1型患者の血糖コントロール改善 米CITY研究グループの報告 若年の1型糖尿病患者でも、自己血糖測定(SMBG)による従来法よりも持続血糖モニタリング(CGM)を用いた方が血糖コントロールは良好だったと、米国のCITY研究グループがJAMA誌6月16日号に報告した。 2020/07/06 代謝・内分泌
NEWS◎喘息に対する世界初のICS/LAMA/LAMA配合薬 喘息に待望のトリプル吸入薬が承認、服薬管理に使うデバイス装着型センサーも登場 ノバルティスファーマは2020年6月29日、吸入ステロイド薬(ICS)/長時間作用型β2刺激薬(LABA)/長時間作用型抗コリン薬(LAMA)の3剤を配合した喘息治療薬(商品名エナジア吸入用カプセル中用量/同カプセル高用量)の製造販売承認を取得したと発表した。喘息の適応を持つトリプル吸入薬が承認さ… 2020/07/04 呼吸器
感染症情報◎突発性発疹は例年と同程度に 緊急事態宣言解除で報告数が増加 ヒトパピローマウイルス感染症「9価HPVワクチンが承認へ」 2020年第25週(6月15~21日)までの感染症情報をまとめた。 2020/07/03 感染症
NEWS◎全国における出生前遺伝学的検査の現状が明らかに 羊水検査が2014年をピークに35%減 NIPTにより侵襲的検査対象者の絞り込みが進んだ可能性 国立成育医療研究センター周産期母性診療センターの佐々木愛子氏らは、全国の出生前遺伝学的検査の調査から、羊水検査は2014年、絨毛検査は2015年をピークに減少に転じたことを明らかにした。この調査結果は、2020年7月3~5日にウェブ上で開催される日本遺伝カウンセリング学会で発表された。… 2020/07/03 産婦人科
JAMA Intern Med誌から 癌治療薬の多くは試験デザインに問題あり 2014~19年に承認された薬の大半に臨床試験の弱点が見つかる 米国Mississippi大学医療センターのTalal Hilal氏らは、2014~19年に米食品医薬品局(FDA)が承認した癌治療薬の臨床試験データについて、ランダム化・全生存期間・クロスオーバー・対照群の4つの観点が最適化されているかを再検討し、承認薬の3分の2で試験デザインの弱点が見つかったと報告した… 2020/07/02 癌
JAMA Network Open誌から HbA1cによる膵臓癌スクリーニングは困難 検査値が高い群ほどリスクは大きい傾向を示すが閾値は不明 米国Kaiser Permanente Los Angeles Medical CenterのBechien U. Wu氏らは、膵臓癌の発症リスク予測にHbA1c値が役立つかどうかを検討する大規模コホート研究を行い、少なくともHbA1c値単独では、膵臓癌のリスクが高い人を同定するのは困難だと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2020年6… 2020/07/01 癌
Diabetes Care誌から 胃バイパス術による減量で心・腎リスクが低下 2型糖尿病の肥満患者を対象とした大規模なコホート研究 2型糖尿病の肥満患者を対象に、胃バイパス術(GBP)による減量によって心臓・腎臓に関連するリスクが低下するかどうか、スウェーデンの全国的なコホート研究で検討された。解析の結果、GBPによる減量によって腎アウトカムや心不全、心血管死亡のリスクが低下し、そのベネフィットは、アテローム性… 2020/07/01 代謝・内分泌