パブコメのうち1528件は緊急避妊薬の処方に対する意見 オンライン診療の新指針案に1652件の意見 厚生労働省は2019年6月28日、第7回オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会を開催した。指針の見直しに当たって実施したパブコメでは、1652件の意見が集まり、うち1528件が緊急避妊薬に関する内容だった。… 2019/06/28 医療情報
全国の大学病院で働く医師・歯科医師を調査 文科省「50施設に計2191人の無給医」と公表 文部科学省は2019年6月28日、大学付属病院で働く医師・歯科医師のうち、医療現場で診療行為を実施しながらも大学から給与が支給されていないため、遡って、または今後は給与を支払うとした医師が2191人いたとする調査結果を公表した。いわゆる「無給医」に関する調査で、該当する医師・歯科医師が… 2019/06/28 医師のキャリア
感染症情報◎ヘルパンギーナも西日本を中心に流行 手足口病が増加、過去5年で最多に 史上2番目の流行がコンゴで継続中 2019年第24週(6月10~16日)までの情報をまとめた。 2019/06/28 感染症
BMJ誌から ST上昇心筋梗塞は全員ICUで治療すべきか? 比較的軽症の患者でもICU入院で30日死亡率が低下する可能性 米国Michigan大学のThomas S Valley氏らは、ST上昇心筋梗塞(STEMI)を起こした患者は全員ICUで治療すると成績が向上するのかどうかを調べるために、メディケアのデータを用いた後ろ向きコホート研究を行い、ICU以外の病室でも治療可能と考えられる患者でも、ICUの使用により30日死亡率が有意に低… 2019/06/28 循環器
NEJM誌から リボシクリブが乳癌患者の全生存期間を延長 ホルモン受容体陽性HER2陰性の乳癌患者にホルモン療法と併用する試験 フェーズ3試験MONALEESA-7は、閉経前または閉経期のホルモン受容体陽性でHER2陰性の進行乳癌患者に対して、ホルモン療法に加えて、サイクリン依存性キナーゼ(CKD)4/6阻害薬のリボシクリブを投与して、プラセボと比較したものだ。既にリボシクリブ群の無増悪生存期間の延長が報告されている。韓… 2019/06/27 癌
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 再製造医療機器流通のために病院が注意すべきポイントは? 院内に強力なリーダーシップが不可欠 2017年7月、単回使用医療機器(SUD)の再製造のための、「再製造単回使用医療機器基準」が告示された。現時点で国内で再製造された製品は上市していないものの、今後事業拡大が期待されている。再製造医療機器の原材料は医療機器から生まれる。では医療機関にはどのような対応が求められるのか。… 2019/06/27 医療機器
Lancet誌から ダラツムマブが多発性骨髄腫の成績を改善 造血幹細胞移植を含む標準治療に追加する臨床試験 欧州では、幹細胞移植が可能な新規診断多発性骨髄腫患者に対する標準治療は、寛解誘導療法および地固め療法としてのボルテゾミブ+サリドマイド+デキサメタゾン(VTd)の投与と、自家造血幹細胞移植となっている。フランスUniversity Hospital Hotel-DieuのPhilippe Moreau氏らは、移植前後のVTd… 2019/06/26 癌
J Am Soc Nephrol誌から 2型糖尿病の腎構造の早期変化はアルブミン尿の変化と関連 北米先住民を対象とした疫学研究 2型糖尿病では、尿中アルブミン/クレアチニン比(ACR)の変化は腎構造の早期変化を反映しているが、早期からの糸球体濾過率(GFR)の変化と腎構造の変化との関連は弱いことが示された。 2019/06/26 腎・泌尿器
学会トピック◎第24回日本緩和医療学会学術大会 がん薬物療法中に自損事故、運転禁止で済まぬ事情も 鹿児島共済会南風病院の加藤博美氏らによると、がんの薬物療法中に自損事故を起こした事例をきっかけに、自院のがん患者の自動車運転の現状を調査した結果、直近の3年間で3件の自損事故が発生していたことが明らかになった。調査対象の全員が、通院などで自動車運転が必須だったことも判明。加藤氏… 2019/06/26 癌
JAMA Intern Med誌から TAVIやAVRを受けた後は心房細動発症率が高い 入院中の死亡率や脳梗塞も増える可能性 心臓手術または非心臓手術を受けた患者は、新たに心房細動(AF)を発症しやすいことが知られている。米国Minnesota大学のRajat Kalra氏らは、経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)または外科的大動脈弁置換術(AVR)の実施後のAF発症率を調べるコホート研究を行い、術後はAFを発症しやすく、新規に… 2019/06/25 循環器
JAMA Network Open誌から 敗血症サバイバーの長期死亡の危険因子は? 退院から1年以内に約15%の敗血症サバイバーが死亡 敗血症でICUに入院したが生存退院できた敗血症サバイバーの、長期的な死亡リスクは高い。英国St Thomas' HospitalのManu Shankar-Hari氏らは、サバイバーの死亡にかかわる危険因子の同定に取り組み、一般的な患者特性と敗血症特異的な患者特性の候補を特定した。詳細は、JAMA Network Open誌電子… 2019/06/24 感染症
学会トピック◎第94回日本医療機器学会大会 単回使用機器、再製造するには「隔離保管」を 硬膜や目に触れたもの、感染症患者に使用したものは対象外 2017年7月に単回使用医療機器(SUD)の再製造に関する制度(再製造単回使用医療機器基準)が設立され、早2年が経とうとしている。1回限り使用できることとされているSUDを医療機器製造販売業者が収集し、分解、洗浄、部品交換、再組立て、滅菌などの処理を行い、再びSUDとして使用できるようにす… 2019/06/24 医療機器
学会トピック◎第24回日本緩和医療学会学術大会 緩和ケアの若手医師、69%に燃え尽き、30%に心理的苦痛 「研修の時間が確保されていない」などの時間因子で予測可能 緩和ケアを志す若手医師を対象に燃え尽き度や心理的苦痛の有無を調査した結果、69.4%に燃え尽きが見られ、30.1%に気分・不安障害が認められることが分かった。国立がん研究センター東病院緩和医療科の松本禎久氏らが、第24回日本緩和医療学会学術大会(6月21~22日、横浜市)で発表した。… 2019/06/24 癌
JAMA Ophthalmology誌から 人工網膜デバイスの欧州での市販後調査 1年後までの安全性と有効性を評価 欧州では2011年から、米国では2013年から、網膜色素変性症などの治療に用いられている人工網膜デバイス「Argus II」の市販後評価を行った、ドイツAachen工科大学のKim Schaffrath氏らは、治療適用から1年後の時点では、承認前に示された以外の新たな有害事象は見られておらず、患者の視覚機能には… 2019/06/21 眼科
糞便移植療法で患者が死亡、FDAが警告を発出 「糞便移植療法(FMT)には、深刻な、または命にかかわる感染リスクが潜んでいる可能性がある」――。米国食品医薬品局(FDA)は2019年6月13日、「Important Safety Alert Regarding Use of Fecal Microbiota for Transplantation and Risk of Serious Adverse Reactions Due to Transmission of Mu… 2019/06/21 感染症
BMJ誌から PPIの長期使用は死亡リスク上昇に関係する 米国の退役軍人データベースでH2遮断薬使用者とリスク比較 米国Veterans Research and Education Foundation of St LouisのYan Xien氏らは、プロトンポンプ阻害薬(PPI)の長期間の使用が総死亡率と原因特異的死亡率に及ぼす影響を明らかにするために、米国の退役軍人の医療記録を対象にコホート研究を行い、同じ制酸薬であるH2ブロッカーを長期間使用して… 2019/06/20 公衆衛生・予防医学
J Am Coll Cardiol誌から 推定右室収縮期圧が30mmHg超で死亡リスク上昇 オーストラリアの大規模コホート研究で得られた肺高血圧症の閾値 オーストラリアの大規模コホートのデータを用いて、肺高血圧(PHT)と死亡リスクの関連が検討された。 2019/06/20 循環器
ニュース◎風疹流行続く、累計患者数は1700例を超える 大阪府でも先天性風疹症候群、全国で3例目 大阪府によると、第24週(6月10~16日)に、先天性風疹症候群の患者が1例報告された。大阪府では、2013年の風疹大流行時に、2014年までに計6例の報告があったが、2015年以降は発生が途絶えていた。昨年夏に首都圏を中心に広がった風疹の大流行下で確認された先天性風疹症候群は、全国で3例目となっ… 2019/06/19 感染症
JAMA Pediatrics誌から 団体競技参加が辛い経験をした小児に役立つ? 思春期のチームスポーツ参加が成人後のうつ病や不安症のリスクを軽減 小児期の有害な経験(ACEs)は、長期にわたって精神的な健康状態を悪化させる可能性がある。しかし、そうした悪影響の軽減に役立つ要因に関する研究はほとんど行われていなかった。米国California大学Los Angeles校のMolly C. Easterlin氏らは、米国の若い人々を対象に、ACEs曝露のある小児が中高… 2019/06/19 小児科
学会トピック◎第61回日本老年医学会学術集会 日本老年医学会「ACP推進に関する提言」を発表 患者の意思を継続的な対話で患者の意思決定を支援 医療・ケアの方針決定には本人一人ひとりの意思を把握し、家族やスタッフで共有することが重要である。 2019/06/19 老年医学・介護
JAMA Network Open誌から 高血圧と高血糖はAVブロックの危険因子にも ペースメーカーが必要な患者を減らすための研究 房室ブロックを治療するためにペースメーカー植込み術を受ける患者が、世界的に増加している。フィンランドPaijat-Hame中央病院のTuomas Kerola氏らは、房室ブロックの危険因子を明らかにするために住民ベースのコホート研究を行い、心筋梗塞やうっ血性心不全などの病歴に加えて、修正可能と思わ… 2019/06/18 循環器
BMJ誌から 英国の脳卒中発症率、死亡率、致死率の変化 死亡率は減少したが懸念される若い成人の脳卒中発症率上昇 イングランドの20歳以上の住民のほぼ全てを対象として、2001年から2010年までの脳卒中死亡率、発症率、発症から30日以内の致死率の変化を、男女別、年代別に分析した英国Oxford大学のOlena O Seminog氏らは、全体に死亡率は低下しているが、高齢者ほど生活改善などによる発症率の低下が寄与してお… 2019/06/17 循環器
学会トピック◎第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019) 経口可能なGLP1作動薬、心血管リスク増加せず セマグルチド経口剤の心血管安全性評価したPIONEER6試験の結果 「経口セマグルチドは心血管リスクを増やすことなく、安全性プロファイルは他のグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)受容体作動薬と同等だった」。第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019、6月7~11日、開催地:サンフランシスコ)で、PIONEER6試験の研究グループはこう結論した。… 2019/06/17 代謝・内分泌
学会トピック◎第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019) DPP-4阻害薬とSU薬の直接対決、その勝者は? 心血管安全性は同等で低血糖はリナグリプチンが低率、CAROLINA試験 DPP-4阻害薬リナグリプチンの心血管安全性をSU薬グリメピリドと比較したCAROLINA試験の結果が、第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019、6月7~11日、開催地:サンフランシスコ)で発表された。心血管安全性に関してリナグリプチンはグリメピリドに比べ非劣性の証明にとどまったが、低血糖のリス… 2019/06/14 代謝・内分泌
Lancet誌から 脳出血患者の抗血小板薬使用は再開できる 英国で治療再開群と中止群の脳出血再発リスクを比較 高所得国で、脳内出血を起こす成人患者の3分の1以上が、発症時に経口抗血栓薬(抗血小板薬または抗凝固薬)を使用している。出血発生後すぐに、抗血栓薬の使用は中止されるが、ほぼ永久的に使用を再開しない患者は少なくない。RESTART Collaborationのメンバーである英国Edinburgh大学のRustam Al… 2019/06/14 循環器
JAMA Network Open誌から 甲状腺ホルモンの異常は大腸癌を減らす? 台湾の大腸癌患者を調べた症例対照研究 米国Fallon Medical CenterのAbby L'Heureux氏らは、台湾の全国的医療データベースから、大腸癌と診断されたケースと診断されていなかったコントロールを選んで、甲状腺機能亢進症と機能低下症がその後の大腸癌発症に及ぼす影響を検討するケースコントロール研究を行い、どちらの甲状腺疾患がある… 2019/06/13 癌
学会トピック◎第22回日本臨床救急医学会総会・学術集会 救急外来での感染対策マニュアル作りに役立つチェックリストがいよいよ完成 病院前救護活動のチェックリストも現在作成中 救急現場における感染対策の標準化に向けた動きが加速している。日本救急医学会、日本臨床救急医学会、日本感染症学会、日本環境感染学会、日本臨床微生物学会による5学会合同ワーキンググループ(救急外来部門における感染対策検討委員会、委員長:慶應義塾大学医学部救急医学教授佐々木淳一氏)は… 2019/06/13 救急医療・集中治療
JAMA Network Open誌から 危険因子としての社会行動的要因のエビデンス 要因数が多いほど高血圧と糖尿病の発症リスクが増加 全米医学アカデミーは、健康に関係する社会的要因と行動的要因、例えば学歴や運動などに関する情報を電子的医療記録に組み込むことを推奨している。しかし、それに臨床的価値があるかどうかは明らかではなかった。米国California大学San Francisco校のMatthew S. Pantell氏らは、住民ベースの前向… 2019/06/12 公衆衛生・予防医学
学会トピック◎第60回日本神経学会学術大会 免疫チェックポイント阻害薬による神経・筋関連irAEは日常経験する臨床像とは異なる 5月22日から大阪市で開催された第60回日本神経学会学術大会のレクチャーマラソン「免疫チェックポイント阻害薬と神経・筋疾患」で、慶應義塾大学神経内科の鈴木重明氏が免疫チェックポイント阻害薬投与時に起こる神経・筋関連有害事象の概要とピットフォールについて紹介した。… 2019/06/12 癌
JACC: Heart Failure誌から ADHF患者のNa排泄量は6カ月後死亡率と関連 Na排泄量には大きな患者内、患者間変動がある ループ利尿薬療法を受けている急性非代償性心不全(ADHF)患者の予後の予測には、現在使用されている体液バランスや体重減少量などの指標よりも尿中ナトリウム(Na)排泄量の方が有用となる可能性があることがROSE-AHF試験の事後解析により示された。JACC: Heart Failure誌5月号に掲載された。… 2019/06/12 循環器
学会トピック◎第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019) デュラグルチドで心血管リスク12%減少 HbA1cが7.3%の約1万人を5.4年追跡、REWIND試験 グルカゴン様ペプチド(GLP)1受容体作動薬であるデュラグルチドの投与により、2型糖尿病患者の心血管リスクが12%有意減少したと、カナダ・マクマスター大学のHertzel C Gerstein氏らREWIND試験の研究グループが第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019、6月7~11日、開催地:サンフランシスコ)… 2019/06/12 代謝・内分泌
学会トピック◎第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019) 持続血糖測定の管理目標に国際統一指針 1日の7割超で70~180mg/dLにあることを推奨 持続血糖測定(CGM)による血糖コントロールの指針が新たに作成され、11日までサンフランシスコで開催されていた第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019、会期:6月7~11日)でスロベニア・リュブリャナ大学小児病院のTadej Battelino氏らが発表した。ADA、欧州糖尿病学会(EASD)、米欧の糖尿病… 2019/06/11 代謝・内分泌
JAMA Network Open誌から 100%ジュースでも死亡リスクは上昇する 総摂取カロリーに占める飲料の糖分が少ない人と多い人のリスク比較 加糖飲料の摂取と心血管リスクの関係についてはこれまでにも報告があった。米国Emory大学のLindsay J. Collin氏らは、脳卒中の危険因子を調べたコホート研究(REGARDS)のデータを利用して、米国の人々の加糖飲料と100%フルーツジュースの摂取量と死亡率の関係を調べ、これらの飲料をたくさん飲… 2019/06/11 循環器
学会トピック◎第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019) ビタミンD補充で2型糖尿病の発症予防はできず 登録者の8割が欠乏状態になかったことが要因か、D2d試験 ビタミンDの補充によって2型糖尿病の発症予防が可能かを検証したD2d試験の結果が、第79回米国糖尿病学会学術集会(ADA2019、6月7~11日、開催地:サンフランシスコ)で米タフツ大学のAnastassios G. Pittas氏を代表とする研究グループにより発表された。2型糖尿病の発症リスクはビタミンD投与群で… 2019/06/10 代謝・内分泌
ニュース◎死因病名に「肺炎」ではなく「老衰」と記載する医師が増加か? 三大死因に「老衰」が初ランクイン 三大死因の1つに、初めて「老衰」が加わった。これは、厚生労働省が、6月7日に発表した、2018年の人口動態統計月報年計(概数)の結果。2018年の統計では、死因の1位、2位は、これまで同様、悪性新生物(腫瘍)、心疾患(高血圧性を除く)だったが、「肺炎」の減少に伴って2017年に3位となった「… 2019/06/10 ターミナルケア
Ann Intern Med誌から 培養より早い血流感染の検査が米国で承認 5種類の細菌のDNAを増幅し、磁場で凝集塊を作らせる検査 血流感染症(BSI)患者の転帰は、適切な抗菌薬を速やかに投与できるかどうかに掛かっている。BSIの診断に標準的に用いられている血液培養は、感度が低く、結果が得られるまでに数日を要する。先頃、米食品医薬品局(FDA)は、T2 Biosystems社製の、T2磁気共鳴を用いる、培養不要のBSI診断検査T2Ba… 2019/06/10 感染症
学会トピック◎EuroPCR 2019 第2世代生体吸収性ステント、2年間血栓症ゼロ MeRes100ステントの国際共同臨床試験結果から 第2世代の生体吸収性ステントの1つである「MeRes100」の留置後2年間、ステント血栓症は1例も発生しなかった――。国際共同臨床試験の成績とその後2年間の追跡結果を、ブラジル・Instituto Dante Pazzanese de CardiologiaのAlexandre Abizaidら氏がEuroPCR 2019(5月21~24日、開催地:フランス・… 2019/06/10 循環器
Lancet誌から 経腟器械分娩後の抗菌薬は母親の感染を減らす 英国で分娩の3時間後にアモキシシリン・クラブラン酸を投与した試験 帝王切開後には抗菌薬の予防的投与が広く行われているが、経腟器械分娩(鉗子分娩または吸引分娩)後における抗菌薬投与は、データが不十分で推奨されていない。英国Oxford大学のMarian Knight氏らは、経腟器械分娩後の母親にアモキシシリン・クラブラン酸またはプラセボを投与する多施設ランダム… 2019/06/07 産婦人科
NEJM誌から カナグリフロジンは糖尿病患者の腎不全を抑制 アルブミン尿のある2型糖尿病患者を対象にした臨床試験 オーストラリアNew South Wales大学のVlado Perkovic氏らは、経口SGLT2阻害薬であるカナグリフロジンを用いた二重盲検のランダム化試験CREDENCEを実施し、腎疾患のある2型糖尿病患者にカナグリフロジンを投与すると、プラセボに比べ、腎不全と心血管イベントのリスクが有意に低下したと報告した。… 2019/06/06 代謝・内分泌
学会トピック◎第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 病院総合医に求められる能力、技能、資質とは 臨床、研究、教育、ソーシャルの4分野でコア・モジュール案を発表 アイデンティティ・クライシスに加え、その不要論まで議論されるようになっている病院総合診療医。この危機を打開するため、理想の病院総合診療医像を明確にした育成コア・モジュール案が、第10回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会の教育講演で発表された。… 2019/06/06 医師のキャリア
JAMA誌から 睡眠時無呼吸は術後の心血管リスクを増やす 本人が気付いていない重度のOSA患者でイベント発生率が有意に増加 閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)は、高血圧、心筋虚血、心不全、不整脈、脳卒中、心臓突然死などのリスクを高めることが知られている。香港中文大学のMatthew T. V. Chan氏らは、前向きの多施設コホート研究を行って、重度のOSAがある人では、非心臓手術後の心血管イベント発症率が高いと報告した。結… 2019/06/05 外科
ニュース◎福生病院の透析終了例で日本透析医学会が声明 「患者の透析終了の意思が尊重されてよい事案」 緩和ケア体制、説明の記録、文書による同意取得には課題も 公立福生病院の透析終了例について調査を進めていた日本透析医学会(理事長:埼玉医科大学の中元秀友氏)は5月31日、調査結果に基づいた見解を公表。発端となった女性(死亡当時44歳)については、「患者の透析終了の意思が尊重されてよい事案だった」との判断を示した。また、他の透析非導入・終了… 2019/06/04 腎・泌尿器
JAMA Neurology誌から アスピリンの1次予防は頭蓋内出血を増やす 日本の研究を含むメタアナリシス 心血管イベントの一次予防を目的とする低用量アスピリンの使用の利益は不明だ。台湾の長庚大学医学院のWen-Yi Huang氏らは、ランダム化試験(RCT)を対象とする系統的レビューとメタ分析を行い、頭蓋内出血のリスクは、対照群に比べアスピリン群のほうが有意に高く、特に硬膜下または硬膜外出血の… 2019/06/04 循環器
Circ J誌から エボロクマブの長期追跡でLDL-C低下効果の持続と安全性を確認 OSLERオープンラベルExtension試験の結果 動脈硬化性心血管疾患の高リスクで、スタチン治療中の患者に対し、エボロクマブの上乗せによる臨床的有効性・安全性を検討する臨床試験の延長試験として長期追跡による効果を検証したOSLER試験の結果が報告された。… 2019/06/04 循環器
AIを活用した医療機器の開発と発展を目指す協議会が発足 発足式では議員と情報交換も 人工知能(AI)を活用した医療機器の開発を勧める企業等が参加する任意団体として、「AIを活用した医療機器の開発と発展を目指す協議会」が設立された。 2019/06/03 医療情報
BMJ誌から 英国でも性行為の頻度は低下している 英国住民を対象にした3回の横断調査結果の変遷を調べる 英国London大学衛生熱帯医学大学院のKaye Wellings氏らは、英国で行われた3回の大規模調査に参加した16~44歳の男女の性行為の頻度について分析し、回答者全体では2001年から2012年にかけて頻度が低下したこと、属性別では25歳以上の男女と結婚/同棲している男女で低下しており、こうした状況下で… 2019/06/03 公衆衛生・予防医学
ヒアルロン酸に次いでアルギン酸が第2の選択肢に ESD・EMR用の粘膜下注入材に新成分登場 カイゲンファーマは6月1日、内視鏡用粘膜下注入材「リフタルK」を発売した。胃癌や大腸癌の内視鏡治療で行われる内視鏡的粘膜切除術(EMR)および内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の際に用いる医療機器で、粘膜下層に注入することで腫瘍部位を隆起させて切除しやすくする。… 2019/06/03 消化器