風疹患者、昨年からの累計で3000人を超える 今回の風疹大流行で初の先天性風疹症候群が発生 「30代、40代男性のワクチン接種率向上を」と忽那医師 残念ながら、先天性風疹症候群が発生しました。昨夏からの風疹大流行で初めてとなります。今年に入ってからも風疹の流行は続いています。さらなる先天性風疹症候群の発生を防ぐため、対策が急がれます。国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏は、「妊婦さんの周囲の30代、40代男… 2019/01/31 感染症
BMJ誌から ホルモン補充薬のVTEリスクはどれも同じか? 英国のプライマリケアデータでは、経皮吸収薬が安全 ホルモン補充療法(HRT)を受けている閉経期の女性に起こり得る有害事象の1つが静脈血栓塞栓症(VTE)だ。英国Nottingham大学のYana Vinogradova氏らは、英国の一般女性のプライマリケア情報を分析し、ほぼ全てのHRT用経口薬がVTEリスクを上昇させ、最もリスクが高いのは結合型ウマエストロゲンと… 2019/01/31 産婦人科
Circulation誌から 遠心ポンプは軸流ポンプより植込後の経過良好 MOMENTUM3試験、脳卒中関連指標の長期追跡結果 重度心不全の治療に用いる左室補助人工心臓(LVAD)として、新たに開発された磁気浮上型遠心ポンプと従来型の軸流ポンプを比較したところ、遠心ポンプは軸流ポンプに比べて脳卒中発生率が低く、その有益性は長期(6カ月~2年)にわたり観察された。この結果は、Circulation誌1月8日号に掲載された… 2019/01/31 循環器
BMJ誌から アキレス腱断裂で手術と保存的治療の成績比較 手術の方が再断裂リスクは少ないが、感染症の合併は要注意 アキレス腱断裂患者に対する手術とそれ以外の治療の、再断裂予防効果と有害事象リスクを比較する系統的レビューとメタアナリシスを行ったオランダUtrecht大学医学部のYassine Ochen氏らは、手術は再断裂リスクを有意に低下させるが、両群間の差は1.6%にすぎない一方、手術群は合併症の発生率が高… 2019/01/30 骨・関節・筋
風疹予防接種対象者の抗体価は「8倍以下」に 厚生労働省は1月21日、風疹定期接種の対象とする抗体価を「赤血球凝集抑制法(HI法)で8倍以下(8倍以上16倍未満を含む)」とすることなどを議決した。 2019/01/30 感染症
JAMA Network Open誌から 米国成人の食物アレルギー有病率は10.8% 約4万人のサンプリングによる横断調査 米国成人の食物アレルギーの有病率やアレルゲンの種類などについて検討する横断的な調査を行った米国Northwestern大学のRuchi S. Gupta氏らは、米国では成人の10人に1人が食物アレルギーだが、5人に1人が自分は食物アレルギーだと信じており、医師から診断を受けているのは20人に1人であることが… 2019/01/29 アレルギー・免疫
JAMA Network Open誌から 糖尿病患者は中心角膜厚が肥厚する 緑内障の診断と治療により一層注意が必要か 中国広東総合病院のXiao-Yang Luo氏らは、シンガポールの中国系、マレー系、インド系住民を対象に、眼疾患の疫学調査SEEDスタディを行い、糖尿病患者ではそうでない人に比べ中心角膜厚(CCT)が厚くなっていたと報告した。詳細は、JAMA Network Open誌電子版に2019年1月4日に掲載された。… 2019/01/28 代謝・内分泌
BMJ誌から hsCRPは肺癌の診断前に上昇する 扁平上皮癌では参考になるが腺癌とは関係なさそう 血中の高感度C反応性蛋白質(hsCRP)値と、その後の肺癌診断の関係を検討した仏国際癌研究機関(IARC)のDavid C Muller氏らは、ネステッドケースコントロール研究を行って、現在喫煙者と過去の喫煙者では、肺癌診断に先駆けてhsCRPの上昇が見られること、上昇と肺癌診断リスクの関係は、診断前2… 2019/01/25 癌
Ann Intern Med誌から 心不全患者のAFにもアブレーションが有効 6件のRCTを統合したメタアナリシス 米Mount Sinai病院のMohit K. Turagam氏らは、心不全患者(HF)の心房細動(AF)に対して、カテーテルアブレーションを行った場合と標準的な薬物療法を行った場合の治療成績を比較したランダム化対照試験(RCT)を抽出してメタアナリシスを行い、カテーテルアブレーションは深刻な有害事象を増や… 2019/01/24 循環器
5月をめどに「診療指針」を見直し オンライン診療を行う医師は研修が必須に 厚生労働省は1月23日、オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会を開催し、今年5月までに予定されている指針の見直しに向けた検討項目案を示した。検討会の冒頭で、厚労省医政局長の吉田学氏は「オンライン診療で既に発生している不適切事例を受けた対応と、指針の記述で不… 2019/01/24 医療情報
JAMA Neurology誌から 未破裂脳動脈瘤治療の合併症と致死率 血管内治療の新デバイスは必ずしも合併症を減らさない 未破裂の嚢状脳動脈瘤に対する予防的な介入のための血管内治療技術が進歩している。最新の技術を含む血管内治療(EVT)と手術の合併症のリスクと致死率(CFR)を明らかにするために、系統的レビューとメタアナリシスを行ったオランダUtrecht大学のAnnemijn M. Algra氏らは、EVTの合併症リスクは4.… 2019/01/23 循環器
JAMA Network Open誌から 心不全患者は禁酒した方が良いのか? 週7杯以下の飲酒者は飲まない人より診断後の生存期間が長い 過剰な飲酒はアルコール性心筋症の原因になるが、適度な飲酒は心不全リスクを低下させることが報告されている。しかし、心不全発症後の患者と飲酒の安全性に関する情報はなかった。米国Washington大学(ミズーリ州)のJustin S. Sadhu氏らは、追跡中に心不全を発症したコホート研究の参加者の長期… 2019/01/22 循環器
日本専門医機構が専門医の研修プログラムを定義 選択できる医師は地域枠医師や出産・育児中の医師などに限定 日本専門医機構は2019年1月21日、定例の記者会見を開催した。新専門医制度の研修カリキュラムについて、改めて「プログラム制」を定義。プログラム制を選択するための要件などを決めたことを明らかにした。 2018年4月より始まった新しい専門医制度では、原則として一定の年限でアウトカムを随時… 2019/01/22 医療の質
JAMA Intern Med誌から 癌検診を受けない人は総死亡率が有意に高い 危険因子を放置して生活改善に取り組まない人と類似 ガイドラインが癌のスクリーニングを推奨している対象なのに検査を受けない人は、禁煙や運動に取り組まない人と同様に総死亡率は高いのか? 米国立癌研究所のDudith Pierre-Victor氏らは、PLCO(前立腺・肺・大腸・卵巣)癌スクリーニング試験で、ランダムに介入群に割り付けられた人のデータを… 2019/01/21 癌
認知症患者による事故で最大2億円を賠償 神戸市、認知症患者への事故救済制度を新設 賠償責任がなくても被害者に見舞金を支給 神戸市は2019年4月から、認知症患者が事故に遭った際の新たな救済制度を開始する。これは、同市の「神戸市認知症の人にやさしいまちづくり条例(神戸モデル)」を一部改正して実施するもの。救済制度では、認知症患者が事故を生じた際に賠償し、被害者にも見舞金を支給するもの。… 2019/01/21 精神・神経
医療保険部会で厚労省が方針を発表 マイナンバーカードを使った資格確認の導入に向け改正法案提出 厚生労働省は1月17日、社会保障審議会医療保険部会を開催。マイナンバーカード(個人番号カード)を用いたオンライン資格確認の導入などを盛り込んだ「医療保険制度の適正かつ効率的な運営を図るための健康保険法等の一部を改正する法律案(仮称)」を今通常国会に提出する方針を示した。… 2019/01/18 行政・制度
JAMA誌から 米国の再入院削減策は効果があったのか? 政策導入後に心不全と肺炎の死亡率が増加した可能性 2010年に成立した米国の法律による再入院削減プログラム(HRRP)は、心不全、急性心筋梗塞、肺炎で入院した患者の30日再入院率が予測よりも高かった病院には、メディケア・メディケイド・サービスセンターが金銭的ペナルティを科すというものだ。これにより、退院後のスムーズなケアの引き継ぎを… 2019/01/18 海外
日本気象協会発表、花粉量は例年よりも多いが前シーズンより少なめ スギ花粉、関東以南は2月中旬から飛散開始 日本気象協会は1月17日、スギ花粉の飛散開始は、多くの地域で例年より5日ほど遅くなり、2月中旬に一部地域で花粉シーズンがスタートすると発表した。スギ花粉の飛散ピークについて、多くの地域で3月ごろになると予測。花粉の飛散量は例年より多いが、花粉量が多かった前シーズンに比べると、広い… 2019/01/17 アレルギー・免疫
JAMA Surgery誌から 整形外科的外傷の長期予後を予測する 危険因子と保護因子を組み合わせたクラスター分析 整形外科的外傷後の患者の長期的な転帰が、外傷から数週間で評価可能な危険因子と保護因子に基づいて推測可能であることを示した研究は複数あった。米Johns Hopkins大学Bloomberg公衆衛生大学院のRenan C. Castillo氏らは、そうした因子を組み合わせれば、介入により転帰の改善が望める患者を選出… 2019/01/17 外科
Circulation誌から 静脈瘤の新たなリスク因子は高身長 約50万人を対象とした大規模プロスペクティブ研究から 静脈瘤はよくみられる疾患だが、静脈瘤形成に寄与している遺伝的因子および環境的因子はこれまで十分に解明されていなかった。米国およびスウェーデンの研究者らは大規模プロスペクティブ地域対象研究を実施し、高身長が新たなリスク因子であることを示した。この結果は、Circulation誌2018年12月… 2019/01/16 循環器
JAMA Internal Medicine誌から 敗血症へのステロイド投与のメタアナリシス 28日死亡率は減少していたが高血糖と高Na血症は増加 敗血症患者に対するステロイドの有効性と安全性について検討した臨床試験は数多く行われているが、その利益とリスクについては一貫した結論が得られず議論が続いていた。中国四川大学のFang Fang氏らは、ランダム化対照試験(RCT)を対象とする系統的レビューとメタアナリシスを新たに行い、ステ… 2019/01/16 救急医療・集中治療
Ann Intern Med誌から 退院時の中等度貧血患者に赤血球輸血は不要 6カ月以内の輸血、再入院、死亡は増えない 近年、入院中の赤血球輸血を制限した方が、患者の転帰は良好になることが示され、入院中の短期的な貧血を容認するようになった。米Kaiser Permanente Northern CaliforniaのNareg H. Roubinian氏らは、入院中の輸血を制限することが、退院後6カ月間の患者の転帰に与える影響について検討する後ろ… 2019/01/15 血液内科
消防庁が2017年の「平成30年版救急・救助の現況」を公表 救急車の出動件数・搬送人員はともに過去最多 救急自動車は5.0秒に1回の割合で出動 消防庁は1月11日、「平成30年版救急・救助の現況」を公表した。それによると、2017年中の救急自動車による救急出動件数は634万2147件(対前年比13万2183件増、2.1%増)、搬送人員は573万6086人(対前年比11万4868人増、2.0%増)とともに過去最多だった。… 2019/01/11 救急医療・集中治療
厚労省、ニューキノロン系抗菌薬の添付文書改訂を指示 キノロン薬の重大な副作用に大動脈解離を追加 厚生労働省は2019年1月10日、全てのニューキノロン系抗菌薬(経口薬と注射薬)について、添付文書の[重大な副作用]の項に「大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがある」と追記するよう、製薬会社に添付文書の改訂を指示した。併せて、[慎重投与]の項に「大動脈瘤または大動脈解離を合併して… 2019/01/11 医薬品
JAMA誌から 航空機内での急病人発生に関するレビュー 有病率はフライト604回に1回程度か 旅行中の医師や医療従事者にとって、航空機内での急病人発生(IMEs)は特別な経験となり得る。高度3万5000フィートの上空で利用可能な医療器具や薬剤は限られており、最寄りの医療施設まで数時間を要するといった状況から大きな制約を受ける。米国Pittsburgh大学医療センターのChristian Martin-G… 2019/01/11 救急医療・集中治療
Eur Heart J誌から 心不全のサブタイプでAFの予後への影響に違い 駆出率が40%未満ではAFの影響みられず 心不全(HF)は、左室駆出率(EF)によって3つのサブタイプ(HFrEF、HFmrEF、HFpEF)に分けられる。このサブタイプによって心房細動(AF)が予後に与える影響に違いがあるのか、欧州の大規模な長期レジストリによって検討された。解析の結果、EFが50%以上のHFpEFとEFが40~49%のHFmrEFでは、AF… 2019/01/10 循環器
JAMA Neurolgy誌から 片頭痛の女性は2型糖尿病リスクが低い? フランスのコホート研究で片頭痛歴がない女性よりも発症率が低い 片頭痛と2型糖尿病の関係を明らかにするために、フランスで行われた住民ベースの前向きコホート研究E3Nに参加した女性の情報を分析したINSERMのGuy Fagherazzi氏らは、活動性の片頭痛がある女性の2型糖尿病発症リスクは、片頭痛歴のない女性よりも有意に低く、2型糖尿病発症者集団を分析すると、… 2019/01/10 精神・神経
JAMA Intern Med誌から 大腸癌スクリーニング陰性の効果は続くか? 内視鏡で陰性なら10年後も一般住民より大腸癌リスクが低い 内視鏡によるスクリーニングで異常なしと判定された人の、その後の大腸癌発症リスクと大腸癌による死亡のリスクを、スクリーニングを受けていない人々と比較する大規模な後ろ向きコホート研究を実施した、米Kaiser Permanente Northern CaliforniaのJeffrey K. Lee氏らは、陰性判定から10年後以降… 2019/01/09 癌
弁護側は無罪を主張、判決言い渡しは2月20日 わいせつ容疑の乳腺外科医に求刑「懲役3年」 2019年1月8日、右乳腺腫瘍摘出手術後で麻酔が残る女性患者A氏に対し、術後診察に訪れた医師がわいせつ行為をしたとして、柳原病院(東京都足立区)の非常勤外科医が準強制わいせつで起訴された事件の公判が、東京地方裁判所であり、検察側は懲役3年を求刑した。弁護人は無罪を主張した。2016年11… 2019/01/08 外科
NEJM誌から 前立腺癌患者を最長29年追跡したSPCG-4試験 根治的切除術の平均獲得生存年は2.9年 臨床的に発見された限局性前立腺癌患者に対する根治的前立腺切除術と経過観察の生存利益を比較したSPCG-4試験の追跡期間が最長29年になり、登録された患者の80%が死亡した時点で、両群の患者の生存率を比較したスウェーデンUppsala大学のAnna Bill-Axelson氏らは、手術による生存利益を確認し、… 2019/01/08 癌
Ann Intern Med誌から 出産は若い女性の乳癌リスクを増加させる 出産経験のない女性よりリスクが低下するには23.6年かかる 出産年齢の女性に最も多く見られる癌は乳癌だ。米North Carolina大学Chapel Hill校のHazel B. Nichols氏らは、分娩後の女性の乳癌リスクが時間経過と共にどう変化するかを検討したところ、未経産女性と比較したリスクは、分娩から約5年の時点でピークになり、分娩から20年間以上にわたってハイリ… 2019/01/07 癌
Ann Intern Med誌から インフリキシマブ・バイオシミラーの臨床試験 フランスのクローン病患者5050人で有効性と安全性に有意差なし 仏国民健康保険基金のAntoine Meyer氏らは、クローン病患者に対して抗TNFαモノクローナル抗体インフリキシマブ、またはバイオシミラーであるCT-P13を投与された患者の治療成績を比較して、有効性の非劣性を確認し、安全性にも差はなかったと報告した。結果は、Ann Intern Med誌電子版に2018年12… 2019/01/04 医薬品