ヒトゲノム編集の国際サミットでの講演内容を詳報 中国の研究者「ゲノム編集で女児誕生」と発表 中国Southern University of Science and Technology(南方科技大学)の研究者であるJiankui He(賀建奎)准教授は、2018年11月28日、香港で開催されている第2回ヒトゲノム編集に関する国際サミット(Second International Summit on Human Genome Editing) で講演。ゲノム編集技術であるCRISPR/… 2018/11/30 先端医学
ドレナージにかかる時間が大幅に短縮 急性膵炎後の嚢胞治療に新デバイス登場 2018年11月8日、ボストン・サイエンティフィック ジャパンは急性膵炎後の合併症治療に用いる「Hot AXIOSシステム」を発売した。急性膵炎の治療後に発生する膵仮性嚢胞、被包化壊死といった局所合併症を超音波内視鏡下で治療する際に、消化管壁の穿刺から瘻孔の形成までワンストップで行えるデバイ… 2018/11/30 消化器
学会トピック◎第46回日本救急医学会総会・学術集会 車の「鼻」の形で交通外傷の部位と重症度が違う 正面衝突事故を起こした軽自動車の乗員1000人を対象としたコホート研究の結果から、軽自動車のフロント部分の形状により交通外傷の部位と重症度が異なることが示された。11月19日から横浜市で開催された第46回日本救急医学会で、福島県立医科大学臨床イノベーションセンターの伊藤文人氏らが報告… 2018/11/30 救急医療・集中治療
JAMA Neurology誌から 脳振盪後には自殺リスクが2倍になる? コホート研究のメタアナリシスで相対リスクが2.03 外傷性脳損傷(TBI)の中で最も多いのが脳振盪だ。脳振盪または軽症TBIを経験した患者の自殺リスクを、これらの外傷を起こしていない人と比較する系統的レビューとメタアナリシスを実施した米ハーバード公衆衛生大学院のMichael Fralick氏らは、脳振盪/軽症TBI経験者の自殺リスクは約2倍だったと… 2018/11/30 精神・神経
Lancet誌から 拡張型心筋症患者は心不全治療を継続すべき 治療で症状とLVEFが改善しても、薬を止めると再発率が高い 治療により、症状と心機能に改善が見られた拡張型心筋症の患者はしばしば、服薬を中止してもよいかどうかを主治医に尋ねる。英国Royal Brompton HospitalのBrian P Halliday氏らは、薬物療法を段階的に中止した場合と継続した場合の6カ月間の再発率を比較し、現状では治療は無期限に継続すべきだ… 2018/11/29 循環器
NEJM誌から イコサペント酸は高TG血症の患者に有望 スタチンと併用したRCTで虚血性イベントを減少 スタチンを投与されているにもかかわらずトリグリセリド(TG)値が高い患者を対象に、イコサペント酸エチルまたはプラセボを投与するフェーズ3bのランダム化対照試験REDUCE-ITを実施した米Harvard大学医学部のDeepak L. Bhatt氏らは、介入群の虚血性イベントが有意に少なかったと報告した。結果は… 2018/11/28 循環器
学会トピック◎第64回日本病理学会秋期特別総会 デジタルパソロジーに関するガイドライン案作成 日本病理学会は、生検試料のスライド標本を画像データ化し、保存や施設間でのデータのやりとりなどを行うデジタルパソロジーに関するガイドライン案を作成し、11月22日から広島県呉市で開催された第64回日本病理学会秋期特別総会で公表した。… 2018/11/28 癌
JAMA Intern Med誌から 超音波画像所見別の卵巣癌リスクを推定 単純嚢胞では正常所見とリスクが変わらない 米国California大学San Francisco校のRebecca Smith-Bindman氏らは、Kaiser Permanente Washingtonに加入している女性を対象に、卵巣の超音波検査所見と卵巣癌のリスクを調べるネステッドケースコントロール研究を行い、複雑な嚢胞や充実性腫瘤が見つかった女性は卵巣癌の発症率が高かったが、単純… 2018/11/27 癌
学会トピック◎J-SSCG2020のCQ案、パブコメ募集開始 神経治療や患者家族のケアにも言及する新・敗血症診療GL 「日本版敗血症診療ガイドライン2020」特別委員会委員長に聞く 2020年の発行を目指し、日本集中治療医学会と日本救急医学会が共同で作成する「日本版敗血症診療ガイドライン2020(以下、J-SSCG2020)」の改訂作業が始まった。現在はクリニカルクエスチョン(CQ)を固め、両学会のウェブサイト上でパブリックコメントを募集している。J-SSCG2020のポイントにつ… 2018/11/26 感染症
日本医学教育評価機構、東京医大の評価取り消し 日本医学教育評価機構(JACME)は2018年11月22日、理事会を開催し、東京医科大学の国際基準に基づく医学教育分野別評価の取り消しを決定した。これは、医学部入試に際して、特定の受験生に便益を図っていたことや、女性・多浪生に対する得点調整を行っていたことに対する措置。… 2018/11/26 医療の質
学会トピック◎第64回日本病理学会秋期特別総会 胃生検病理診断用のAI、診療現場での検証を開始 日本病理学会は11月22日、第64回日本病理学会秋期特別総会の会期中に記者会見を行い、学会主導で開発してきた病理診断用人工知能(AI)が実用化レベルに達したことから、今年度中に福島県と徳島県の診療現場でその効果の評価を始めると発表した。… 2018/11/26 癌
JAMA Network Open誌から 強迫的性行動症の米国の推定有病率は8.6% ICD-11の分類をきっかけに有病率を調べた研究 世界保健機関(WHO)の国際疾病分類第11版(ICD-11)では、強迫的性行動症(CSBD)が、衝動調節障害の1つとして新たに提示された。米Minnesota大学のJanna A. Dickenso氏らは、CSBDの顕著な特徴である、性的な感情・衝動・行動の制御が難しいために苦痛と障害を負っている人の有病率について検討… 2018/11/26 精神・神経
Eur Heart J誌から NSTEMIにガイドライン推奨治療で生存率上昇 MINAPデータベースを用いた英国のコホート研究 英国のコホート研究で、非ST上昇心筋梗塞(NSTEMI)患者にガイドライン推奨治療を全て行うと生存率が向上し、高リスクの患者ほど生存に対する有益性が長期に及ぶことが示された。結果はEur Heart J誌11月7日号に掲載された。… 2018/11/23 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2018) 冠動脈疾患2次予防は日本人でもLDL70未満に ガイドラインが求める100mg/dL未満より低リスク 日本人の冠動脈疾患2次予防に関して、現行のガイドラインの推奨よりも広範囲の患者で、LDLコレステロール(LDL-C)70mg/dL未満を目標にできそうだ。経皮的冠動脈インターベンション(PCI)治療後にスタチン投与によりLDL-Cが100mg/dL未満になっている患者集団でも、LDL-Cは急性冠症候群(ACS)再… 2018/11/22 循環器
J Am Coll Cardiol誌から sST2は慢性心不全患者の予後予測に有用 6つの臨床研究の患者データを用いたメタアナリシスの結果 心不全バイオマーカーの予後予測能について、インターロイキン1受容体ファミリーの1つであるST2の可溶型(soluble suppression of tumorigenesis-2:sST2)をNT-proBNPやhsTnTと比較検討したところ、sST2は、総死亡と心血管死、慢性心不全による入院について、強力で独立した予測能を有すること… 2018/11/22 循環器
Ann Intern Med誌から 厳格降圧群のCKD発症率上昇は何を意味する? SPRINT試験参加者の尿バイオマーカーを検討 米California大学San Francisco校のWilliam R. Zhang氏らは、SPRINT試験の参加中に慢性腎臓病(CKD)を発症した患者と、同じ試験参加者の中から条件をマッチさせた対照群の腎臓バイオマーカーの変化を比較する研究を行い、血圧の厳格管理群にCKD発症者が多かったのは、主に降圧効果で腎血流量が減… 2018/11/22 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2018) 1日4gの高用量EPAで心血管リスク25%減 イコサペント酸エチルを投与したREDUCE-IT試験の結果 1日4gという従来よりも高用量のイコサペント酸エチル(EPA)を投与すれば、スタチンでは制御しきれない中性脂肪(TG)高値という「残余リスク」を効果的に抑制できる可能性が示された。REDUCE-IT試験の結果で、米ブリガム・アンド・ウィメンズ病院のディーパック・バット(Deepak L. Bhatt)氏ら… 2018/11/21 循環器
JAMA Intern Med誌から 減塩食は心不全患者の役に立つのか? データ不足でメタアナリシスができず結論持ち越し 心不全患者は減塩食をとるよう指導されることが多い。しかし、これを支持する質の高いエビデンスはなかった。英国Oxford大学のKamal R. Mahtani氏らは、ランダム化対照試験(RCT)の系統的レビューとメタアナリシスを行って、減塩食の利益を検証しようと試みたが、メタアナリシスを行うにはデータ… 2018/11/21 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2018) ダパグリフロジンで心血管リスクは増加せず 心不全や腎リスクは有意減少、DECLARE-TIMI58試験 SGLT2阻害薬ダパグリフロジンの心血管安全性を評価したDECLARE-TIMI58試験(以下、DECLARE)の詳細が、米国心臓協会学術集会(AHA2018、11月10~12日、開催地:シカゴ)で発表された。有効性に関して設定された2つの主要評価項目のうち、「心不全入院+心血管死亡」では17%の有意なリスク減少と… 2018/11/20 代謝・内分泌
NEJM誌から 末梢血DNA解析は癌治療をどこまで変えるか? プレシジョン・メディシンの研究進展をレビュー 近年は、ゲノム解析に基づく癌の治療(プレシジョン・メディシン)が注目を集めている。米Harvard大学医学部のRyan B. Corcoran氏らは、血漿中の遊離DNA(cfDNA)を分析する技術の進歩と、癌治療に応用した場合の有用性や、改善すべき課題などをレビューし、NEJM誌2018年11月1日号に報告した。… 2018/11/20 癌
薬事法違反を巡る裁判で一審を支持 ディオバン論文不正事件で判決、二審も無罪 降圧薬バルサルタン(商品名ディオバン)の臨床研究論文不正事件で医薬品医療機器等法(旧薬事法)違反の罪に問われ、一審で無罪を言い渡されたノバルティスファーマ元社員の白橋伸雄被告とノバルティスファーマの控訴審判決が11月19日、東京高裁であった。東京高裁は一審の判決を支持し、検察側… 2018/11/19 循環器
NEJM誌から 子宮頸癌で腹腔鏡手術は開腹術に劣る可能性 広汎子宮全摘術を受ける患者のRCTで術後4.5年時の生存率に有意差 子宮頸癌で広汎子宮全摘術を受ける患者に、低侵襲手術の適用が増えている。米Texas大学M.D. Anderson Cancer CenterのPedro T. Ramirez氏らは、低侵襲手術と開腹手術の成績を比較するランダム化対照試験を行い、手術から4.5年時点の無病生存率は低侵襲手術の方が低かったと報告した。結果は、NEJM… 2018/11/19 癌
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2018) 75歳以上でもLDL-C高値は薬物介入すべき 我が国で行われたEWTOPIA75試験で心血管リスク34%減少 冠動脈疾患の既往がない75歳以上であっても、LDLコレステロール(LDL-C)高値であれば薬物介入すべきことを示すランダム化比較試験によるエビデンスが、我が国から発信された。EWTOPIA75試験の結果で、主要評価項目である複合脳心血管イベントはエゼチミブの投与により34%、有意減少した。11月10… 2018/11/16 循環器
日本老年学的評価研究、高齢者1万4000人の3年間追跡調査で示唆 高齢者は「毎日の入浴」で要介護を防げる 入浴の頻度が週7回以上の高齢者は、週2回以下しか入浴しない高齢者に比べて要介護認定リスクが約3割有意に低いことが明らかになった。全国18市町村に居住する要介護認定を受けていない高齢者1万3786人を3年間追跡した調査による。11月12日に開かれた日本老年学的評価研究(JAGES; Japan Gerontolo… 2018/11/16 生活習慣
BMJ誌から 父親の年齢も妊娠や新生児の健康に影響する 父親が45歳以上だと早産や妊娠糖尿病のリスクが増加 高齢出産が周産期の転帰に及ぼす影響については詳しく検討されている。しかし、父親の年齢と、妊娠の転帰や生まれてくる子どもの健康についてはデータに乏しい。米Stanford 大学のYash S Khandwala氏らは、米国で2007年から2016年までの10年間に生まれた子を対象にしたコホート研究で、父親の年齢… 2018/11/16 産婦人科
JAMA Intern Med誌から ACEIやARBが退院後のAKI患者に与える影響は? 死亡率は減少したが再入院が増加したカナダのコホート研究 カナダToronto大学のSandeep Brar氏らは、急性腎障害(AKI)を起こした患者の退院後に、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)やアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を使用した場合の影響を調べるコホート研究を行い、最短2年間の追跡で死亡率は減少していたが、腎臓が原因の入院は増えていた… 2018/11/15 腎・泌尿器
Circ J誌から 高血圧は大動脈疾患のリスク因子 日本の前向きコホート研究の結果 高血圧が大動脈疾患(AAD)のリスク因子かどうかを明らかにするために、全国的な前向きコホート研究が行われた。解析の結果、高血圧はAADのリスク因子であり、AAD関連死の予防における降圧治療の目標値は収縮期血圧が130mmHg、拡張期血圧が82mmHgであることが示唆された。この結果はCirculation J… 2018/11/15 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2018) 米コレステロール管理GL、5年ぶりに改訂 基本方針は変わらずも「Fire and Forget」色弱まる 米国のコレステロール管理ガイドライン(2018 Guideline on the Management of Blood Cholesterol)が5年ぶりに改訂され、11月12日までシカゴで開催されていた米国心臓協会学術集会(AHA2018)で発表された。2013年版はスタチン治療のみを推奨、治療目標値は示さないなど斬新な内容で、「Fire and… 2018/11/14 循環器
東京と広島から検出の報告相次ぐ 喘息様患者や急性弛緩性麻痺患者からEV-D68 2018年11月、東京都立小児総合医療センター、広島市衛生研究所と広島市立舟入市民病院は、2018年のエンテロウイルスD68型(EV-D68)検出例の詳細を国立感染症研究所のウェブサイトで発表した。現状ではEV-D68に対する確立した治療法がなく、患者には対症療法を行うしかないため、流行期には感染予… 2018/11/14 感染症
接触者健診の対象となった患者や病院職員の発病者はなし 日本医大の医師が肺結核、11人から陽性反応 日本医科大学付属病院は11月12日、同病院耳鼻咽喉科・頭頸部外科の医師が肺結核に罹患していたことに関する調査結果と対応を公表した。同病院が保健所を含む関係機関と協議して決定した、当該医師の接触者健診の対象となる患者374人と最濃厚接触職員75人に健診を実施した結果、11人がインターフェ… 2018/11/14 感染症
BMJ誌から 帯状疱疹サブユニットワクチンの実力は? 弱毒化生ワクチンより効果が高いが接種部位の有害事象は多い カナダSt Michael病院のAndrea C Tricco氏らは、帯状疱疹のサブユニットワクチンと、従来の弱毒化生ワクチンの有効性と安全性を比較するために、系統的レビューとネットワークメタアナリシスを行い、サブユニットワクチンの方が帯状疱疹の予防効果は高かったが、注射部位の有害事象が多かったと報… 2018/11/14 感染症
Eur Heart J誌から 収縮期高血圧は大動脈弁疾患の修正可能なリスク 初の大規模縦断コホート研究が示唆 収縮期血圧(SBP)が大動脈弁狭窄(AS)および大動脈弁逆流(AR)の修正可能なリスク因子であることが、英国の大規模コホート研究により示唆された。このテーマで実施された研究が少ないため、現行の心臓弁膜症治療ガイドラインでは予防戦略に言及していない。英オックスフォード大学の研究者らに… 2018/11/14 循環器
学会トピック◎米国心臓協会学術集会(AHA2018) 院外でも使える外傷患者の大量輸血予測指標提唱 今年の蘇生科学シンポジウムの最優秀演題に選出 重症外傷患者に対する大量輸血療法の必要度を予測する「外傷性出血重症度スコア」(traumatic bleeding severity score:TBSS)は、ドクターヘリに患者が収容された時点の評価でも優れた精度を持ち、病院到着前の患者への適用も可能なことが明らかになった。前橋赤十字病院の小倉崇以氏らが、米国… 2018/11/13 循環器
JAMA Cardiology誌から 心筋梗塞リスクが最も高い気象条件は低気温 16年分の気温、湿度、気圧、風速、日照時間、降雨量などと発症率の関係 スウェーデンLund大学のMoman A. Mohammad氏らは、同国全土で16年間に渡って取得した気象データと日々の心筋梗塞(MI)発症率の関係を検討し、気温が低い、気圧が低い、風側が強い、日照時間が短い、などの気象要因がMIリスク上昇に関係していたと報告した。研究結果は、JAMA Cardiology誌電子版… 2018/11/13 循環器
JAMA誌から 腹圧性尿失禁に対する手術の長期成績 再手術が必要になった患者の割合は9年間で4.5% 英国London大学衛生熱帯医学大学院のIpek Gurol-Urganci氏らは、腹圧性尿失禁(SUI)に対して、メッシュを用いた中部尿道スリング手術(MUS)を受けた女性を長期間追跡し、メッシュ摘出術やSUIに対する再手術率を評価する後ろ向きコホート研究を行い、MUS挿入から9年後までに、メッシュの摘出が必… 2018/11/12 腎・泌尿器
BMJ誌から ACE阻害薬がARBよりも肺癌を増やす可能性 英国のプライマリケアコホートで平均6.4年追跡した研究 カナダJewish General HospitalのBlanaid M Hicks氏らは、英国のプライマリケア・データベースを用いて、アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)を処方された患者とアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)を処方された患者を長期追跡して肺癌リスクを比較し、ACEIの使用期間が長期になるほどARBよ… 2018/11/09 癌
Ann Intern Med誌から 妊婦の肺塞栓除外戦略を検証した研究 改訂ジュネーブスコア、Dダイマー、CUS、CTPA、V/Qスキャンを組み合わせる スイスGeneva大学病院のMarc Righini氏らは、臨床的に肺塞栓(PE)が疑われる妊婦の診断戦略を提案し、395人の妊婦に適用して検証したところ、このアルゴリズムに従って陰性と判定され、肺塞栓を除外した妊婦では、その後3カ月間の追跡で静脈血栓塞栓症(VTE)発症率が0%だったと報告した。詳細… 2018/11/08 循環器
東京医大、「追加合格者」を12月上旬に確定へ 2019年度入試の募集人員は追加合格者数を差し引いた人数に 東京医科大学は2018年11月7日、同大の入試不正に関する第三者委員会第一次調査報告書を受けての対応について、学長の林由起子氏らが会見を行って公表した。2017年度および2018年度の入試において「追加合格者」と判定された受験生のうち、同大学への入学の意思を示した人を、2019年度の医学部医学… 2018/11/07 医師のキャリア
Lancet誌から erenumabは難治性の片頭痛予防に有望 トピラマートやアミトリプチリンが無効だった患者の片頭痛を減らす ドイツCharite Berlin医科大学のUwe Reuter氏らは、既存の薬を2~4種類使用したが効果が見られなかった、またはそれらに不忍容だった反復性の片頭痛患者を対象に、抗体医薬erenumabを用いるフェーズ3b試験を行い、プラセボよりも1カ月当たりの片頭痛日数50%減少を達成した患者が多かったと報告し… 2018/11/07 精神・神経
Lancet誌から 手根管症候群にはスプリントよりステロイド 6週間後の症状スコア改善を比較するランダム化試験 英国Keele大学のLinda S Chesterton氏らは、プライマリケア外来を受診した軽症から中等症の手根管症候群患者に対して、単回のステロイド注射、または就寝時に装具で手首を固定(夜間スプリント)する治療のいずれかに割り付けて、6週後の改善の程度を比較するオープンラベルのランダム化試験INSTI… 2018/11/06 プライマリケア
JAMA Network Open誌から 慢性炎症がアルツハイマーの危険因子か? CRP軽度上昇が持続するとApoE4保有者のAD発症リスクが上がる 米Boston大学医学部のQiushan Tao氏らは、Framingham Heart Studyの第2世代コホート参加者のデータを調べ、軽度の慢性的な炎症がアポリポ蛋白E4遺伝子(ApoE4)保有者のアルツハイマー病(AD)発症リスクを上昇させ、発症時期を早めている可能性が高いと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子… 2018/11/05 精神・神経
JAMA Network Open誌から 高齢者の硬膜下血腫の再手術率は5~10% 手術タイミングを検討するための基礎データを分析 高齢者に多い非外傷性の孤立性硬膜下血腫は、再手術が必要になる患者が少なくない。米Weill Cornell医科大学のJared Knopman氏らは、治療後の血腫の再発と再手術率を調べるために、米国外科学会のNational Surgical Quality Improvement Program(NSQIP)とメディケアのデータを調べ、初回手術か… 2018/11/02 循環器
学会トピック◎第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会 ローストしたクマ肉を食べて旋毛虫症に ジビエのブームの陰でリスク高まる感染症 クマの肉を食べたことで旋毛虫症を発症した事例が、相次いで3例発生したことが報告された。いずれも同じ1頭のクマの肉が原因食品で、うち2例はローストして食べ、1例はカツにして食べていた。市立札幌病院感染症内科の児玉文宏氏らが、第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会(10月24~26日、… 2018/11/02 感染症
「勤続年数10年以上」の要件は「一定程度、柔軟な運用」を可能に 介護職員を含む「さらなる処遇改善」を議論 現段階で微妙な立場なのが、訪問看護ステーションの看護職員や居宅介護支援事業所のケアマネジャーの取り扱い。同分科会の議論の流れでは、新加算は介護職員の処遇改善を出発点とする観点から、介護職員の配置がない両サービスは、新加算の対象外とする可能性も示されているからだ。ただし、その… 2018/11/01 行政・制度
学会トピック◎第67回日本感染症学会東日本地方会学術集会 救護施設で肺炎球菌感染症のアウトブレイク 5例中、初発者を含む2例はPPSV23ワクチンの接種歴あり 救護施設において、肺炎球菌感染症の血清型19Aによるアウトブレイクが発生したことが報告された。早期介入で咽頭保菌調査と予防的除菌療法を行った結果、アウトブレイクは5例にとどまり終息に至った。5例のうち初発例を含む2例に23価肺炎球菌多糖体ワクチン(PPSV23)の接種歴があり、ワクチンに… 2018/11/01 感染症
Ann Intern Med誌から 抗凝固療法の目安は母集団によって変動する QALYを最大化するCHA2DS2-VAScスコアはコホートにより異なる 心房細動(AF)患者に経口抗凝固薬治療を開始する目安として、多くのガイドラインがCHA2DS2-VAScスコアを推奨している。米California大学San Francisco校のSachin J. Shah氏らは、抗凝固薬治療のメリットを検証した有名な4つのコホート研究の中でも、抗凝固薬を使用しなかったAF患者の1年当たりの… 2018/11/01 循環器