センターへの再調査依頼は75件、うち60件は遺族から 医療事故調、3年で1129件の事故が報告 医療事故調査制度のスタートから3年間で累計1129件が医療事故として第三者機関である医療事故調査・支援センター(以下、センター)に報告されたほか、院内調査結果をまとめた報告書817件がセンターへ提出されたことが分かった。… 2018/10/31 行政・制度
過労死等防止対策白書2018年版が公表 病院の12.4%に「残業月100時間超」の医師 「過労死等防止対策白書」の結果から、1カ月の時間外労働時間が「過労死ライン」の80時間を超えた医師がいた病院は20.4%、100時間を超えた医師がいた病院は12.4%に上ることが明らかになりました。 2018/10/31 医師の職場環境
JAMA Network Open誌から 大腸手術後のSSIを最も減らす方法を比較 ネットワークメタアナリシスで機械的腸管処置+経口抗菌薬の組み合わせが良好 待機的な大腸手術の前の、機械的腸管処置(MBP)と抗菌薬の経口投与(OAB)の適用に対する関心が再び高まっている。これまで、MBP+OAB、OABのみ、MBPのみ、前処置なしという4通りのアプローチの有効性を同時に比較する研究は行われていなかった。オーストラリアSydney大学のJames W. T. Toh氏ら… 2018/10/31 外科
J Am Coll Cardiol誌から 心房細動の癌患者は心臓専門医の評価を受けて 米国の保険請求データベースを用いた分析から 心房細動の初回診断後の心臓専門医への受診歴と、癌の既往の有無の関係を、保険請求のデータベースを用いて分析したところ、癌の既往のある患者では、心臓専門医が心房細動の診断直後から関わることは少ないことが分かった。また、心臓専門医が早期に関わった患者では、経口抗凝固薬の処方が多く… 2018/10/31 循環器
入試不正に対して弁護団が被害者救済請求 医学部入試における女性差別対策弁護団は2018年10月29日、東京医科大学に対して、入試不正事件に伴って被害を受けた女性受験生の被害救済を求めて、得点・合否判定の開示と受験料の返還、慰謝料の請求を行った。弁護団が対象とするのは2006年度から2018年度に東京医大を受験した18歳から30歳代の… 2018/10/30 医師のキャリア
BMJ誌から 職場での座りすぎを防ぐ多面的介入は有効 英国NHSトラストで働く事務職が参加したクラスターランダム化試験 英国Leicester大学のCharlotte L Edwardson氏らは、勤務時間中に座ったまま仕事をする時間が長い事務職の人々を対象に、座りすぎを防ぐための介入プログラムの効果を検討するクラスターランダム化対照試験を行い、介入から12カ月の時点で、対照群に比べ介入群は勤務時間中に座っている時間が短く… 2018/10/30 生活習慣
医師の地域偏在は2036年の解消を目指す 地域枠での医学部定員増が一般枠に組み入れられている実情が明らかに 厚生労働省は10月24日、医療従事者の需給に関する検討会の医師需給分科会を開催。分科会では2036年までに医師の地域偏在の解消を目指すことをおおむね了承した。また、現状の地域枠の制度の抜け穴を用いた一般枠の増員があることが報告され、改めて、今後は地域枠を別途設けた入試を行う方針を示… 2018/10/29 行政・制度
学会トピック◎第22回日本心不全学会学術集会 末期心不全へのモルヒネ、至適投与方法の検討が必要 末期心不全患者へのモルヒネ系製剤の使用は十分に行われているとは言えず、開始時期も定まっていない――。末期心不全緩和ケアの実態を調査したところ、モルヒネ系製剤の使用で至適投与法の検討が必要であることが明らかになった。神戸市立医療センター中央市民病院の仲村直子氏らが、第22回日本… 2018/10/29 循環器
JAMA Network Open誌から 肝動脈化学塞栓療法の最適な予後予測指標は? cTACE後の持続奏効期間6カ月以上が有望 中国中山大学のYaojun Zhang氏らは、肝細胞癌(HCC)患者に対する肝動脈化学塞栓療法(cTACE)の、治療後の全生存期間を最もよく反映する代理エンドポイントを明らかにしようと考えて後ろ向きコホート研究を行い、cTACE後の持続奏効期間(SRD)が6カ月以上であることが、評価指標として優れていた… 2018/10/29 癌
患者1133人分の電子カルテが閲覧不能に 奈良の宇陀市立病院がランサムウエアの被害に 身代金は支払わず 宇陀市立病院(奈良県宇陀市)は2018年10月23日、10月1日に導入した電子カルテシステムがランサムウエアに感染したと発表した。セキュリティーリサーチャーのpiyokango氏によれば、国内の病院の電子カルテシステムが受けたランサムウエア被害としては、本件が国内最初の公表事例だという。 ラン… 2018/10/27 事件・話題
JAMA Surgery誌から 自家脂肪移植による乳房再建は死亡率を減らす? オランダの乳癌患者を乳房再建から5年後まで追跡 乳癌手術後の乳房再建に、腹部や大腿から吸引した患者自身の脂肪組織を用いる自家脂肪移植(AFT)は、医師と患者の両方から、満足度の高い治療だと評価されているが、乳癌再発リスクに及ぼす影響が懸念されていた。オランダMaastricht大学病院のTodor Krastev氏らは、AFTを受けた患者と、条件をマ… 2018/10/26 癌
Vienna医科大学、ヒトの便からマイクロプラスチックを初めて検出 8人の被験者から9種類の樹脂を同定、論文掲載はこれから オーストリアVienna医科大学の研究者らは2018年10月23日、人間の糞便からマイクロプラスチックが初めて検出されたと欧州消化器病学会2018年大会で発表した。 2018/10/26 公衆衛生・予防医学
JACC Heart Fail誌から SGLT-2阻害薬が2型糖尿病のHFリスク低下に最も効果的 新規血糖降下薬を比較したメタ解析の結果 2型糖尿病の心不全(HF)による入院リスクに及ぼす影響に関して、新規血糖降下薬の3つのクラス(GLP-1アゴニスト、DPP-4阻害薬、SGLT-2阻害薬)を比較するメタ解析が行われた。解析の結果、SGLT-2阻害薬は、GLP-1アゴニスト、DPP-4阻害薬よりもHFリスクが有意に低いことが示された。この結果はJAC… 2018/10/26 循環器
学会トピック◎第22回日本心不全学会学術集会 心不全患者へのACP、実践率は13% 介入時期は医療者が考える最適時期より遅い傾向 心不全診療におけるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の実践率は、13%にとどまっていることが報告された。浜松市内の医療機関に勤務する医療従事者を対象に行った調査で明らかになったもので、聖隷浜松病院の齋藤秀輝氏が、第22回日本心不全学会学術集会(10月11~13日、東京)で発表した。… 2018/10/25 循環器
BMJ誌から 尿酸値の変動は食生活より遺伝要因が強力 食生活調査と遺伝子検査を行っていた研究のメタアナリシス ニュージーランドOtago大学のTanya J Major氏らは、痛風ではない米国の人々を対象に、血清尿酸値と食生活の関係を調べた横断研究データを用いたメタアナリシスを行い、食事の内容は血清尿酸値に影響は与えるが、一般集団の血清尿酸値の変動に対する食生活の寄与は、遺伝的な要因に比べると遙かに… 2018/10/25 代謝・内分泌
東京医大が第三者委員会の一次調査報告書を公表 2018年度一般入試では入試不正で女性39人が不合格に 東京医科大学は2018年10月23日、同大の入試不正に関する第三者委員会第一次調査報告書を公表した。その結果、2017年度および2018年度の入試において、推薦入試も含めて複数の点数調整が行われていたこと、2018年度の一般入試では39人の女性が合格ラインに達していたにもかかわらず不合格となって… 2018/10/24 事件・話題
JAMA誌から 妊婦へのTdap接種は妊娠27~30週が好ましい 乳児の接種推奨時期まで母体からの移行抗体が百日咳から守る 米国では、妊娠27~36週の妊婦に対して、Tdap(破傷風・ジフテリア・百日咳)ワクチンの接種が推奨されている。しかし、いつ予防接種を行うと、臍帯血の百日咳抗体濃度が最高に達するのかを調べた研究はなかった。米国Baylor医科大学のC. Mary Healy氏らは、600人を超える妊婦を対象に前向きコホ… 2018/10/24 感染症
未来投資会議で疾病・介護予防を議論 通所介護における自立支援のインセンティブ強化へ 政府は10月22日、未来投資会議を開催し、全世代型社会保障へ向けた改革として疾病・介護予防について議論。国民健康保険の「保険者努力支援制度」(保険者が医療費適正化を進める取り組みに対する支援)や、健康保険組合の後期高齢者支援金の加算・減算制度の見直しを図り、特定健診・保健指導や… 2018/10/24 医療経営
Eur Heart J誌から 新世代の左心補助装置HeartMate 3の転帰良好 実臨床レジストリを用いた観察研究 新世代の定常流左心補助装置(CF-LVAD)であるHeartMate 3(HM3)のレジストリを用いた観察研究で、植込み後6カ月間の転帰は良好であることが報告された。結果はEuropean Heart Journal誌10月1日号に掲載された。 2018/10/24 循環器
NEJM誌から ICUでのCandidaアウトブレイクの危険因子は? 英国Oxford大学病院のICUの事例を分析 Candida aurisは新興の多剤耐性病原体で、世界各国の、主にICUでのアウトブレイクが報告されている。英国Oxford大学病院のDavid W. Eyre氏らは、同院の神経科学ICUで発生したC. aurisのアウトブレイク事例を分析し、コロニー定着や感染の主な危険因子は、再使用可能な腋窩体温モニタープローブと… 2018/10/23 感染症
文科省が医学部入試不正調査の中間まとめ公表 複数の大学で不適切な可能性が指摘されるも、大学名は公表せず 文部科学省は2018年10月23日、医学部入試不正に関する緊急調査の中間まとめを公表。不適切である可能性の高い事案が複数確認されたことを明らかにした。ただし、現時点では全大学の訪問調査が終わっていないことなどから、具体的な大学名を示していない。最終的な調査結果は年内の公表を目指す。… 2018/10/23 医療の質
新専門医制度2年目の研修プログラム 2019年度の専攻医登録が開始 サブスペシャルティ領域の専攻医登録は来春を予定 日本専門医機構は2018年10月22日、定例記者会見を開催、2019年の専攻医登録開始と、サブスペシャルティ領域に関する専攻医の登録スケジュールの現状について明らかにした。 2018/10/22 医療の質
JAMA Intern Med誌から アロプリノールはCKDを悪化させない 痛風患者のステージ3CKD発症率をアロプリノールの有無で比較 腎機能が低下している痛風患者には、アロプリノール投与を躊躇する臨床医は少なくない。ブラジルRio de Janeiro 州立大学のAna Beatriz Vargas-Santos氏らは、腎機能が正常またはステージ2までの慢性腎臓病(CKD)で、初めて痛風と診断された患者を対象とするコホート研究を行い、アロプリノール… 2018/10/22 代謝・内分泌
Lancet誌から ロルカセリンは肥満者の糖尿病を抑制する CAMELLIA-TIMI 61試験の糖代謝に関する結果分析 選択的脳内セロトニン2C受容体作動薬で、食欲を抑制するロルカセリンは、肥満者の持続的な減量を促進することが示されている。米Brigham and Women's HospitalのErin A Bohula氏らは、ロルカセリンが糖尿病リスクに及ぼす影響を検討し、プラセボ群に比べ血糖コントロールを改善し、肥満や過体重患… 2018/10/19 代謝・内分泌
学会トピック◎第37回日本認知症学会学術集会 てんかんによる「治療可能な認知症」に要注意 顕著なてんかん発作を伴わずに、持続的な認知機能低下と精神症状を呈する症例に注意が必要――。第37回日本認知症学会学術集会(10月12~14日、開催地:北海道札幌市)で北海道大学神経病態学講座精神医学教室の堀之内徹氏らが、外見からは認知症との区別が困難だが薬物治療可能な認知機能障害と… 2018/10/19 学会速報
【2018年度】新専門医制度開始も市中病院人気は不変 マッチング最終結果、フルマッチ校は12校 医師臨床研修マッチング協議会は10月18日、2018年度の医師臨床研修マッチングの結果を公表した。マッチングに参加した医学生は1万63人。うち、希望順位を登録した参加者は9816人で、このうち臨床研修先が内定した人(内定者)は9202人(内定率93.7%)。参加者が希望順位表に登録した研修プログラ… 2018/10/18 医師のキャリア
JAMA Intern Med誌から 無増悪生存の延長はQOLの改善に直結しない 癌の臨床試験で使う評価指標を見直す 癌治療の臨床試験では、無増悪生存期間(PFS)が主要評価項目に設定される場合が少なくない。カナダMcMaster大学のBruno Kovic氏らは、PFSの延長が患者の健康関連QOL(HRQoL)の改善につながるかどうかを検証するために、系統的レビューと定量的分析を行ったところ、PFSとHRQoLの間に有意な関係は… 2018/10/18 癌
全国医学部長病院長会議が入試の基準策定へ 年齢や性別の扱いも含めて透明化目指す 全国医学部長病院長会議(AJMC)は2018年10月13日、大学医学部入学試験制度検討小委員会を設置。10月16日に緊急記者会見を実施した。検討小委員会の委員長には嘉山孝正山形大学医学部参与が就き、1カ月以内にアドミッションポリシー(大学入学者の受け入れ方針)の基準を示し、文部科学省と連携し… 2018/10/17 医師のキャリア
JAMA Intern Med誌から 水分摂取量増加で膀胱炎の再発は減らせる 再発リスクが高い女性に500mLの水を1日3本飲んでもらう研究 膀胱炎を繰り返す女性には、再発予防法として、水の摂取量を増やすことが勧められる。この戦略が有効かどうかを検討するオープンラベルのランダム化対照試験を実施した米Miami大学のThomas M. Hooton氏らは、再発リスクが高い女性に1日に1.5L余分に水を飲むよう指示すると、対照群よりも1年間の再… 2018/10/17 感染症
NEJM誌から 「着る」除細動器は不整脈死を減らせない 4カ国が参加したRCTで3カ月死亡率に対照群と有意差なし 米California大学San Francisco校のJeffrey E. Olgin氏らは、心筋梗塞を起こした駆出率が低い患者が、植込み型除細動器の適応になる前の期間にウェアラブル除細動器を使用すれば、不整脈による死亡を減らせるかどうかを調べるランダム化対照試験VESTを行ったが、対照群に比べ不整脈による死亡を有… 2018/10/16 医療機器
BMJ誌から 医療費や死亡率に出身大学による差はない メディケアの医療費や治療成績を担当医の出身大学ランキングで比較 大学医学部や医科大学の評判は、出身医師の医療の質やコストに関係するのか? 米California大学Los Angeles校の津川友介氏らは、メディケア患者の診療データを用いて、US News and World Report(USNWR)誌の大学医学部/医科大学ランキングの順位と、それらの大学を卒業した医師が担当した患者の… 2018/10/15 公衆衛生・予防医学
JAMA誌から 急性虫垂炎を抗菌薬で治療した群の長期成績 フィンランドのRCTで5年後までの追跡結果 合併症のない急性虫垂炎患者を、虫垂切除術または抗菌薬治療に割り付けて追跡するオープンラベルのランダム化対照試験APPACを行ったフィンランドTurku大学のPaulina Salminen氏らは、割り付けから5年後までの追跡結果を分析し、抗菌薬群の虫垂炎再発率は32.4%で、術後感染を含むあらゆる合併症の… 2018/10/12 外科
JAMA Network Open誌から 子宮収縮抑制薬は早産児の死亡を減らす? 早産例を調べたフランスのコホート研究 妊娠24~31週で早産した母子について、子宮収縮抑制薬を投与された場合と使用しなかった場合の、新生児死亡率や脳室内出血(IVH)の発生率を比較したフランスRouen大学病院のGaelle Pinto Cardoso氏らは、子宮収縮抑制薬を使用したグループの方がリスクが低かったと報告した。結果はJAMA Network … 2018/10/11 産婦人科
JAMA Network Open誌から 運動はパーキンソン病発症リスクを減らす メタアナリシスで男性のリスク減少は強固だが、女性は有意差なし 運動量とその後のパーキンソン病(PD)発症との関係を調べる系統的レビューとメタアナリシスを行った中国浙江大学のXuexian Fang氏らは、男性では運動量が多い人ほどPD発症リスクが減少していたと報告した。結果はJAMA Network Open誌電子版に2018年9月21日に掲載された。… 2018/10/10 生活習慣
JAMA誌から タウ蛋白標識PETを用いた認知症診断の研究 アルツハイマーと神経変性疾患の識別能力は高い スウェーデンLund大学のRik Ossenkoppele氏らは、タウ蛋白のイメージング用に開発された[18F]flortaucipirを用いたPET検査で、アルツハイマー病(AD)とその他の神経変性疾患を識別する能力を調べる横断研究を行い、この検査の識別能は高かったと報告した。データは、JAMA誌電子版に2018年9月18日… 2018/10/09 医療機器
NEJM誌から アスピリンが健康な高齢者の癌死亡率を増加 ASPREE試験の予想外の結果に対する死因別の分析 オーストラリアMonash大学のJohn J. McNeil氏らは、オーストラリアと米国で健康な高齢者に対するアスピリンの1次予防効果を調べるために実施され、既に報告されたASPREE試験のデータを分析し直して、プラセボ群よりアスピリン群の総死亡率が高かった原因は、癌死亡の増加によるものだったと報告し… 2018/10/05 癌
JAMA Network Open誌から オメガ-3多価不飽和脂肪酸は不安を軽減する EPAやDHA摂取と不安症状の系統的レビューとメタアナリシス 台湾の中国医薬大学のKuan-Pin Su氏らは、エイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘキサエン酸(DHA)などの、オメガ-3系の多価不飽和脂肪酸(PUFA)の摂取と、不安症状の関係を調べた研究を抽出して、系統的レビューとメタアナリシスを行い、これらの脂肪酸の摂取が不安症状を軽減することが示唆さ… 2018/10/04 精神・神経
医療従事者の需給に関する検討会・医師需給分科会 医師偏在の評価に人口構成など加味した指標導入 二次医療圏ごとに医師の多寡を明らかにし、少ない地域に医師を派遣 厚生労働省「医療従事者の需給に関する検討会」の医師需給分科会が9月28日に開かれ、地域ごとの人口構成の違いや医師の性別・年齢分布などを反映した医師偏在指標の計算式が示された。都道府県は今後、この指標を使って地域ごとの相対的な医師の多寡を明らかにし、医師多数区域から医師少数区域へ… 2018/10/03 医師のキャリア
JAMA Otolaryngol Head Neck Surg誌から PET/CTの偽陽性率は初回治療の種類で異なる カナダの癌登録で口腔咽頭扁平上皮癌の再発評価を分析 カナダAlberta大学のShanmugappiriya Sivarajah氏らは、口腔咽頭扁平上皮癌と診断された患者に対して、最初の治療から1年以内に行われたPET/CT検査による残存病変/再発病変の検出精度を評価したところ、手術を受けた患者に比べ化学放射線療法を受けた患者では、偽陽性例が多く精度が低かったと報… 2018/10/03 癌
厚労省主導で全世代型の社会保障制度改革を推進 根本匠氏が新厚生労働大臣に就任 第4次安倍政権発足後で初となる内閣改造が10月2日に行われ、福島2区選出(当選8回)の根本匠氏が厚生労働大臣に就任した。働き方改革担当も兼務する。根本氏は就任会見で、「持続的な社会保障と働き方改革が大きな政策になる」と話した。… 2018/10/03 行政・制度
JAMA Psychiatry誌から うつ病歴のある女性はSLEを発症しやすい 米国の大規模コホート研究データの分析 米Harvard大学医学部のAndrea L. Roberts氏らは、Nurses' Health Study(NHS)とNurses' Health Study II(NHS II)の参加者を約20年間追跡したデータを用いて、うつ病の病歴がある女性は全身性エリテマトーデス(SLE)を発症するリスクが高かったと報告した。結果はJAMA Psychiatry誌電子版に201… 2018/10/02 精神・神経
免疫のブレーキを解除する癌治療法の開発で 京都大学の本庶佑氏がノーベル賞受賞者に決定 ノーベル財団は10月1日、京都大学高等研究院特別教授の本庶佑氏を2018年のノーベル生理学・医学賞の受賞者に選んだと発表した。米MD アンダーソン癌センターのJames Patrick Allison氏と共同受賞した。本庶氏の受賞は自然科学3賞では日本人23人目。… 2018/10/02 事件・話題
Lancet誌から 乳製品は総死亡率と心血管リスクを減らす 5大陸21カ国の調査で、飽和脂肪酸の悪影響は見られず 5大陸の21カ国で、乳製品の摂取量と、死亡および主要心血管イベントの関係を検討する大規模コホート研究を実施したカナダMcMaster大学のMahshid Dehghan氏らは、乳製品の定期的摂取者は普段乳製品を摂らない人に比べ、死亡率と心血管イベントリスクが低く、全乳製品でも低脂肪製品でも同様のリス… 2018/10/01 生活習慣
J Am Coll Cardiol誌から キノロン投与で大動脈瘤・大動脈解離リスク増大 全米で年間2500例以上の発症に関与か フルオロキノロン系抗菌薬(QNLs)の内服により大動脈瘤/大動脈解離(AA/AD)のリスクが高まることが確認された。日常的に処方される抗菌薬の思わぬ危険性を示す研究結果が、J Am Coll Cardiol誌の9月18日号に掲載された。… 2018/10/01 感染症