BMJ誌から 肥満との関連エビデンスがある癌は11種類 肥満と癌の関係を示したメタアナリシスは複数あるが、研究間の不均一性、内在するバイアスや交絡因子などが、肥満が癌に及ぼす影響の過大評価につながっている可能性がある。英国Imperial College LondonのMaria Kyrgiou氏らは、既存のエビデンスについて評価し、その質を検討するためにアンブレ… 2017/03/31 癌
Lancet誌から 脳卒中後の失語症に言語聴覚療法が有効 対照群を3週間遅れで治療したRCT 脳卒中サバイバーの約20%が慢性失語症を経験する。独Munster大学のCaterina Breitenstein氏らは、慢性失語症となった患者に対する3週間の集約的言語聴覚療法が、言語コミュニケーションを有意に改善すると報告した。オープンラベルの多施設ランダム化対照試験FCET2ECの結果は、Lancet誌電子版に2… 2017/03/30 循環器
政府が「働き方改革実行計画」を決定 医師への時間外労働規制の適用は5年後に 政府は3月28日、働き方改革実現会議(議長・安倍晋三首相)を開き、残業時間の罰則付き上限規制などを盛り込んだ「働き方改革実行計画」を決定した。医師も時間外労働規制の対象に含まれたが、「医師法に基づく応召義務等の特殊性を踏まえた対応が必要」との理由から、今後の国会に提出する労働基… 2017/03/29 医療安全
Ann Intern Med誌から インターネット経由の疼痛軽減指導が有効 変形性関節症の慢性膝痛を軽減 オーストラリアMelbourne大学のKim L. Bennell氏らは、インターネットを通じて、自宅で行うエクササイズを指導し、痛み対処スキルトレーニング(PCST)を3カ月間行うと、慢性膝痛の痛みと身体機能への影響が有意に軽減すると報告した。結果はAnn Intern Med誌2017年2月21日号に掲載された。… 2017/03/29 骨・関節・筋
厚生科学審議会感染症部会で了承 国主導の『抗微生物薬適正使用の手引き』公表へ 厚生労働省の厚生科学審議会感染症部会は3月27日、下部組織である抗微生物薬の適正使用(AMS)等に関する作業部会が作成した『抗微生物薬適正使用の手引き』の内容について了承した。『手引き』の第一版案は厚生労働省のホームページ上で現在公開されており、第一版案を修正した後、正式な『手引… 2017/03/28 感染症
NEJM誌から 胸部以外のMRIはペースメーカー患者も可能 交換が必要な故障は極めて少ない 胸部に電子機器の植え込みを受けている患者は長らく、MRI禁忌とされてきた。米Scripps Research InstituteのRobert J. Russo氏らは、米食品医薬品局がMRI対応の機器として承認していない、MRI非対応のペースメーカーまたは除細動器(ICD)を植え込まれているが、臨床的に必要と判断されて、胸部以… 2017/03/28 医療機器
学会トピック◎STROKE2017 日本でもt-PA静注療法とSolitaire&Trevo併用が有効 日本における脳虚血急性期治療においても、血栓溶解療法(t-PA静注療法)と自己拡張型デバイス(Solitaire&Trevo)を用いた血管内治療の併用が有効であることが確認された。我が国の脳卒中診療の実態を把握するために実施されているJ-ASPECT studyの結果で、九州大学大学院の黒木愛氏らがSTROKE … 2017/03/27 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 DAPT併用にはワルファリンよりNOACが安全 心房細動を合併した冠動脈疾患の患者に対するインターベンション治療(PCI)後の経口抗凝固療法は、ワルファリンよりも非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)の方が特に安全性の点で優れていたと、茨城西南医療センター病院循環器内科の秋山大樹氏らが第81回日本循環器学会学術集会(3月17~19日、… 2017/03/27 循環器
臨床研修病院はマッチング時に「地域枠医師」かどうかの確認を 地域枠義務放棄の医師採用は研修補助金を減額 都道府県や大学により卒後一定期間、所定の医療機関で勤務することなどを条件に設けられた入試枠(地域枠)を活用して医学部に入学した医師を、指定されている場所以外の臨床研修病院が採用した場合、その病院への臨床研修費補助金を減額することなどを記した「医師臨床研修制度における地域枠医… 2017/03/27 医療提供体制
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 その消化管出血、本当に抗血栓薬が原因ですか? 循環器疾患としての後天性フォンウィルブランド症候群 循環器疾患では、ときに非生理的な速さの血流により過度のずり応力が生じる。その結果、血液凝固因子の1つであるフォンウィルブランド因子(von Willebrand factor;VWF)の分解が亢進し、消化管出血などの出血性イベントを起こすことがあるという。第81回日本循環器学会学術集会(3月17~19日、… 2017/03/27 循環器
Lancet誌から 幼少期の愛情剥奪は長期的な悪影響を及ぼす ルーマニアと英国の養子研究 幼少期に施設に入所しており、愛情剥奪状態にあった小児の精神的健康状態を若年成人期まで追跡した英Southampton大学のEdmund J S Sonuga-Barke氏らは、愛情剥奪状態が6カ月を超えた小児には、それ以降に愛情豊かな環境を得たとしても、長期にわたってさまざまな問題が現れやすいと報告した。詳細… 2017/03/27 精神・神経
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 左心耳閉鎖デバイス、深部への留置で血栓が増加 心房細動患者の脳梗塞を予防する左心耳閉鎖デバイスWATCHMANの留置後に生じるデバイス血栓(DRT)には、CHA2DS2-VAScスコアおよび留置位置が関連していることが明らかになった。第81回日本循環器学会学術集会(3月17~19日、開催地:金沢市)で、ブランデンブルク心臓病センターの金子英弘氏らが… 2017/03/27 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 血中トランス脂肪酸高値は日本人でもCVリスク トランス脂肪酸(TFA)の血中濃度が高い冠動脈疾患(CAD)患者は、心筋梗塞や血行再建術施行といった心血管(CV)イベントのリスクが高いことが、我が国の前向きコホート研究から明らかとなった。神戸大学循環器内科学分野の尾下寿彦氏らが、第81回日本循環器学会学術集会(3月17~19日、開催地:… 2017/03/24 循環器
JAMA誌から テストステロン補充は認知機能を改善せず 米国のテストステロントライアルで有意差なし 米国立衛生研究所(NIH)のSusan M. Resnick氏らは、加齢に伴う記憶障害(AAMI)を有する高齢男性に対するテストステロン補充療法が、言語記憶やその他の認知機能を向上させるかどうかについて検討するランダム化対照試験を行ったが、補充療法群とプラセボ群に差は見られなかった。結果は、JAMA誌… 2017/03/24 精神・神経
Eur Heart J誌から 心房細動のないHFpEF患者の一部は高率で脳卒中を発症 シンプルなリスク予測モデルが有用となる可能性 心房細動(AF)のない駆出率が保たれた心不全(HFpEF)患者の脳卒中発生率は、これまで不明だった。今回、英・グラスゴー大学の研究者をはじめとする多国籍チームによる検討で、AFのないHFpEF患者の3分の1がAF合併HFpEF患者と同程度の脳卒中リスクを有していることが分かり、シンプルな5つの臨床… 2017/03/24 循環器
学会トピック◎STROKE2017 DOAC処方中の虚血性脳卒中例で休薬・怠薬と投与量不足が多く 経口抗凝固薬の服用中に発症した脳卒中症例の特徴を解析したところ、直接経口抗凝固薬(DOAC)処方中の虚血性脳卒中例では、休薬・怠薬と投与量不足が多いことが分かった。京都市内の脳卒中センター7施設が参加する多施設共同前向き登録研究「Kyoto Oral Anticoagulant-Stroke(KOACS)registry」… 2017/03/23 循環器
学会トピック◎STROKE2017 PRASTRO-I、PRASTRO-IIの試験結果が発表される 虚血性脳血管障害患者を対象とした抗血小板薬であるプラスグレルの国内第3相臨床試験の結果が報告された。75歳未満および体重50kg超の患者を対象としたPRASTRO-I試験では主要評価項目を達成せず、また75歳以上または体重50kg以下の患者を対象としたPRASTRO-II試験では評価項目を達成した。前者に… 2017/03/23 循環器
無届けホームが1207施設、全体の約1割に上る 厚労省調査で判明、前回の緊急調査からは減少 厚生労働省は3月21日、「2016年度有料老人ホームを対象とした指導状況等のフォローアップ調査」の結果を公表した。それによると、老人福祉法に基づいて届け出が義務付けられている有料老人ホームに該当しながら届け出が行われていない、いわゆる「無届けホーム」が、2016年6月30日時点で全国で120… 2017/03/23 老年医学・介護
BMJ誌から カナダの抗うつ薬適応外使用実態調査 44.6%は処方を支持するエビデンス無し プライマリケアでの抗うつ薬の適応外使用の現状について検討し、適応外使用を支持するエビデンスがあるかどうかを明らかにするために、電子的処方システムに登録されている情報を対象とする記述的研究を行ったカナダMcGill大学のJenna Wong氏らは、カナダでは抗うつ薬の処方の3割が適応外使用であ… 2017/03/23 精神・神経
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 日本人NVAFのための脳梗塞リスクスコア開発 日本人の非弁膜症性心房細動(NVAF)患者を対象とした、脳梗塞の発症を予測するリスクスコアが開発された。脳卒中既往、年齢、高血圧、持続性心房細動、BMI 18.5kg/m2未満という5つの因子で評価するもので、広く使用されているCHADS2スコアやCHA2DS2-VAScスコアを上回る予測能を持つことが確認さ… 2017/03/23 循環器
学会トピック◎STROKE2017 脳梗塞急性期のリバーロキサバン至適投与開始時期を検討 中大脳動脈領域の急性期脳梗塞または一過性脳虚血発作(TIA)を発症した非弁膜症性心房細動(NVAF)の1333例を対象に、リバーロキサバンの至適投与開始時期を検討したRELAXED studyの結果が報告された。九州医療センター脳血管・神経内科の矢坂正弘氏らが3月18日、STROKE 2017(3月16~19日、大阪… 2017/03/22 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 TAVRの5年間の国内臨床成績は良好 重症の大動脈弁狭窄症に対する経カテーテル大動脈弁留置術(TAVR、もしくはTAVI)の安全性と有効性を検討する国内初の多施設臨床試験PREVAIL JAPAN Trialで、良好な臨床成績が得られた。第81回日本循環器学会学術集会(3月17日から19日、開催地:金沢市)で、大阪大学医学部部長の澤芳樹氏が発表… 2017/03/22 循環器
NEJM誌から 減量手術は血糖管理を長期的に改善する 肥満の2型糖尿病患者を5年間追跡したRCT 米Cleveland ClinicのPhilip R. Schauer氏らは、BMIが27~43の2型糖尿病患者に対して薬物療法に加えて減量手術を行い、薬物療法のみで管理した患者と比較するランダム化対照試験STAMPEDEを行い、減量手術群では5年後時点で糖化ヘモグロビン(HbA1c)が6.0%以下になっている患者の割合が有意に多… 2017/03/22 代謝・内分泌
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 ステント内血栓消失率、使用薬剤と遺伝子で差 プラスグレルはCYP2C19機能低下アレルの影響受けず 薬剤溶出ステント(DES)留置後の抗血小板薬併用療法(DAPT)で、チエノピリジン系薬としてクロピドグレルを用いた場合、肝臓の薬物代謝酵素CYP2C19の機能低下型アレルを持つ患者では、留置約1カ月後のステント内血栓の陽性率が有意に高いことが分かった。プラスグレルを用いた患者では、CYP2C19… 2017/03/22 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 仮面高血圧は脳卒中リスク因子に、J-HOP研究 日本人集団においても、仮面高血圧は脳卒中の有意なリスク因子になっていることが明らかになった。心血管リスクがある外来通院中の患者を対象に家庭血圧の予後予測能を評価するJ-HOP研究の解析結果で、自治医科大学循環器内科学の藤原健史氏らが第81回日本循環器学会学術集会(3月17~19日、開催… 2017/03/22 循環器
Lancet誌から トラスツズマブの有効性は11年後も継続 HER2陽性早期乳癌患者の長期追跡 トラスツズマブは、HER2陽性の早期乳癌患者の全生存期間と無病生存期間を有意に延長することが臨床試験で示されているが、さらに長期間追跡したデータが求められていた。英Western総合病院のDavid Cameron氏らは、オープンラベルのランダム化対照フェーズ3試験HERA(HERceptin Adjuvant)に参加し… 2017/03/21 癌
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 成熟型PCSK9の測定がヘテロFHの診断に有用 高LDLコレステロール(LDL-C)血症の治療標的分子として注目を集めているPCSK9(proprotein convertase subtilisin/kexin type 9)の血中濃度の測定が、家族性高コレステロール血症(FH)の診断に有用であることが分かった。国立循環器病研究センター心臓血管内科の片岡有氏らが、第81回日本循環… 2017/03/20 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会にて「金沢宣言」が公開 若者に対する「循環器疾患の予防」の啓発を 脳卒中、心不全、心筋梗塞などの循環器疾患を予防するためには、若い時期からの生活習慣改善が重要になる。3月17~19日に金沢市で開催された第81回日本循環器学会学術集会の会長特別企画のシンポジウムにて、若者への循環器疾患予防の啓発推進を目標とする「金沢宣言」が公表された。… 2017/03/18 循環器
学会トピック◎第81回日本循環器学会学術集会 僧帽弁閉鎖不全へのカテ治療、国内成績は良好 術後30日までの短期成績では重篤合併症ゼロ、手技成功87% 僧帽弁閉鎖不全症(MR)に対する低侵襲のカテーテル治療として注目されているAVJ-514(治験機器識別コード、欧米での商品名MitraClip)の我が国での治験成績がまとまった。30例を術後30日間追跡した結果、手技関連での緊急手術や死亡、脳梗塞、心筋梗塞の発症といった有害事象は1例も発生せず、手… 2017/03/18 循環器
8533人の新医師が誕生、合格率は90%を切る 医師国試の合格率は88.7%、大学別合格率は? 厚生労働省は2017年3月17日14時、第111回医師国家試験(2017年2月11~13日実施)の合格発表を行った。今回の受験者数は9618人(前回は9434人)で、合格者数は8533人(同8630人)。合格率は88.7%(同91.5%)と、4年ぶりに90%を切った。受験者のうち、新卒者は8828人で、合格率は91.8%(前回は9… 2017/03/17 医師のキャリア
Lancet誌から 難治性RA患者に抗IL-6抗体のシルクマブが有望 TNF阻害薬に反応しない患者のフェーズ3試験 腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬とメトトレキサート(MTX)の併用は、関節リウマチ(RA)の症状軽減、進行抑制、QOL向上において有効だが、すべての患者が治療に反応するわけではない。オーストリアMedical University of ViennaのDaniel Aletaha氏らは、TNF阻害薬が奏効しない活動性RA患者に、抗ヒトI… 2017/03/17 骨・関節・筋
親の介護やキャリアアップが退職理由 市立札幌病院、7人の救急医が一斉退職 救命救急センターは通常の半分以下の人員体制に 市立札幌病院は3月14日、救命救急センター所属の医師12人のうち7人が3月末付で退職することを明らかにした。現時点で人員の補充は決まっておらず、4月からの診療体制は通常の半分以下となり、救命救急センター業務の縮小は避けられない見通しだ。同病院は、院内他科の医師による支援を決め、さら… 2017/03/16 救急医療・集中治療
J Am Coll Cardiol誌から 助言や食品提供で食生活は大きく改善せず 過体重の健康な人を対象としたRCT 高血圧を予防する食生活をしてもらうため、過体重の健康な人に助言や食品提供を実施したが、推奨食品の摂取量はそれほど大きく増加せず、健康上大きな効果は得られなかった。結果はJ Am Coll Cardiol誌3月7日号に掲載された。… 2017/03/16 循環器
BMJ誌から 子宮頸癌検診の細胞診検査感度には差がある 陰性患者を72カ月追跡したオランダの大規模コホート研究 英国、オランダ、ドイツなどでは、子宮頸癌スクリーニングにおいて、従来の細胞診の代わりに液状化細胞診(LBC)が用いられるようになっている。オランダErasmus大学医療センターのKirsten Rozemeijer氏らは、SurePathとThinPrep という2種類のLBCについて、浸潤性の子宮頸部上皮内腫瘍(CIN)病… 2017/03/16 癌
認知症学会など、会員から寄せられた13の質問に回答 5学会が改正道交法の認知症診療Q&Aを公開 日本神経学会、日本神経治療学会、日本認知症学会、日本老年医学会、日本老年精神医学会は3月14日、5学会合同で「認知症高齢者の自動車運転に関する専門医のためのQ&A集」を示した。改正法施行を前に各学会の会員から多く寄せられた質問に答えたもので、13個のQ&Aがまとめられている。… 2017/03/15 精神・神経
Lancet誌から S状結腸鏡スクリーニングの効果は17年持続 陰性だった患者は17年後も発症率と死亡率が低い 英国Imperial College LondonのWendy Atkin氏らは、軟性S状結腸鏡を用いた大腸癌スクリーニングの効果を長期追跡し、検査で陰性だった参加者は、検査を受けなかった対照群に比べ、17年追跡しても大腸癌の発症率と死亡率が低く保たれていたと報告した。結果はLancet誌2017年2月21日に掲載された。… 2017/03/15 癌
厚労省が「過重労働解消キャンペーン」の結果公表 医療機関を含む保健衛生業で85%に労基法違反 厚生労働省は3月13日、昨年11月の「過重労働解消キャンペーン」で実施した重点監督の結果を公表した。労働基準関係法令の違反が疑われる7014事業所を対象に集中的に実施したもので、75%の事業所で過重労働による健康障害を防ぐ対策が不十分であるとして改善指導が行われた。また、医療機関が含ま… 2017/03/14 医師の職場環境
労働者健康安全機構、全国の労災病院のノウハウを集約 医療者も使える『癌患者の就労支援マニュアル』 労働者健康安全機構はこのほど、「がんに罹患した労働者に対する治療と就労の両立支援マニュアル」をまとめた。全国の労災病院で集積された癌患者の就労支援のノウハウを他の医療機関でも活用できるようにした。癌患者の就労を支援する「両立支援コーディネーター」だけでなく、主治医にも最低限… 2017/03/14 癌
Lancet誌から 人工関節の再置換術が必要になる割合を調査 50代の男性では再置換術のリスクが増加 人工股関節・膝関節全置換術を受ける若い患者が増加している。英国Oxford大学のLee E Bayliss氏らは、英国の患者データを分析し、男女とも初回手術年齢が若い方が再手術が必要になりやすく、特に50代前半に初回の膝置換術を受けた男性患者に顕著で、再置換術の生涯リスクは約35%と報告した。詳細… 2017/03/14 骨・関節・筋
Circulation誌から 1次予防に低用量アスピリンは効果なし 日本人2型糖尿病患者における検討結果 動脈硬化性疾患に対する1次予防目的での低用量アスピリン治療はリスクを低下させず、逆に消化管出血が増加することが日本人2型糖尿病(DM)患者で確認された。JPAD(Japanese Primary Prevention of Atherosclerosis with Aspirin for Diabetes)研究の延長研究であるJPAD2研究の結果で、詳細はCi… 2017/03/13 循環器
「消化管学会の原点に戻り、さらに飛翔する年にしたい」 第13回日本消化管学会総会学術集会会長の城卓志氏に聞く 2017年2月17日、18日に開催された今年の第13回日本消化管学会総会学術集会のメインテーマは「New Frontiers in Gastroenterology」。これは、第1回学術集会のポスターに掲げたスローガンの「We Love Gastroenterology!」を意識したものであったと会長を務めた名古屋市立大学病院長/名古屋市立大… 2017/03/13 消化器
JAMA誌から 頭皮冷却による脱毛抑制(別レジメンの研究) 癌患者の頭皮を冷却すると、化学療法誘発性の脱毛を抑制できることが報告されているが、これまでの研究では全員に効果があるとは限らず、癌の種類や化学療法のレジメンによって有効性にばらつきがあった。米California大学San Francisco校のHope S. Rugo氏らは、アントラサイクリン系以外の抗癌剤… 2017/03/13 癌
J Am Coll Cardiol誌から スタチンへのエゼチミブ追加で利益が得られる高リスク患者 ACS後の二次予防のためのTIMI リスクスコアによる検証 急性冠症候群(ACS)後の状態が安定した患者では、スタチン療法へのエゼチミブの追加によって再発性心血管イベントが減少することが示されている。この追加療法で最大の利益が得られる患者は、再発性心血管イベントを予測するTIMIリスクスコアを用いた層別化によって同定できることが報告された。… 2017/03/10 循環器
JAMA誌から 頭皮冷却で化学療法による脱毛を抑制 化学療法を受ける乳癌患者のランダム化試験 化学療法は脱毛症を引き起こす。米Baylor医科大学のJulie Nangia氏らは、頭皮冷却デバイスが化学療法誘導性脱毛症を抑制する効果を調べるために、早期乳癌患者を対象に非盲検のランダム化試験SCALPを行い、約半数の患者で脱毛を抑制する効果が見られたと報告した。中間解析の結果はJAMA誌電子版に… 2017/03/10 癌
3.12の改正道路交通法施行を前に日医が会見 改正道交法絡みの問題は「日医がバックアップ」 3月12日の改正道路交通法施行を前に日本医師会がまとめた『かかりつけ医向け 認知症高齢者の運転免許更新に関する診断書作成の手引き』について、日本医師会常任理事の鈴木邦彦氏が「かかりつけ医の先生は無理のない範囲で診断書作成に対応してほしい。その際には今回作成した手引きを参考にして… 2017/03/09 精神・神経
BMJ誌から 市販後試験は安全性向上に貢献していない 試験登録を義務づけているドイツでの分析 医薬品が承認された後に、製薬会社が資金を提供して行う市販後臨床試験は、製品の安全性の確認と向上を目的としている。独Transparency International DeutschlandのAngela Spelsberg氏らは、ドイツで行われた市販後臨床試験の実態を調べて、その有用性に疑問を呈した。詳細は、BMJ誌電子版に2017… 2017/03/09 医薬品
BMJ誌から 卵巣を温存すると総死亡リスクが低下する 両方摘出で心疾患、肺癌や大腸癌のリスクは増加 閉経前の女性が子宮摘出術を受ける場合に、同時に卵巣組織を全て取り除けば、その後の卵巣癌は予防できる。しかし、虚血性心疾患などホルモンの影響を受ける疾患のリスクは上昇する可能性がある。英国Birmingham大学病院のJemma Mytton氏らは、全国規模の入院記録と死亡統計を調べ、卵巣を両方と… 2017/03/08 癌
第4回日経アジア感染症会議が開催、結核やAMR対策で行動計画 日本主導でアジア地域の感染症対策を 日本経済新聞社は2017年3月3日から4日にかけて、沖縄県那覇市で第4回日経アジア感染症会議を開催した。同会議ではアジア諸国の感染症対策に日本発の治療薬やワクチン、診断薬などを役立てるため、日本の官民協力(Public Private Partnership:P3)をより強固にする方策について話し合った。… 2017/03/07 感染症
Lancet誌から 統合失調症の陰性症状にカリプラジンが有用 リスペリドンと比較したフェーズ3試験 陰性症状を主症状とする統合失調症患者は、既存の薬剤に反応しにくい。ハンガリーGedeon Richter社のGyorgy Nemeth氏らは、ドパミンD3・D2受容体部分作動薬のカリプラジンとリスペリドンを比較するランダム化対照試験を行い、カリプラジンの方が陰性症状の軽減効果が大きいことを報告した。結果は… 2017/03/07 精神・神経
道路交通法改正で日医が認知症の診断書作成の手引き 「認知症を強固に否認するケースは警察に相談を」 日本医師会はこのほど、3月12日の改正道路交通法施行を前に「かかりつけ医向け 認知症高齢者の運転免許更新に関する診断書作成の手引き」をまとめた。運転免許証更新に関わる診断書作成を依頼された場合の対応法について考え方を示したほか、作成時の注意点を解説。診断書の具体的な記載例なども… 2017/03/06 精神・神経
JAMA Pediatrics誌から 災害時に小児病院で受け入れ患者を増やす戦略 低リスク患者のリバーストリアージが有用 大規模災害時には入院が必要な患者が大きく増えることが想定される。米Johns Hopkins大学医学部のGabor D. Kelen氏らは、同病院小児センターの入院患者データを用いてリバーストリアージを含むシミュレーションを行い、通常の退院以外にも空きベッド数を増やし、被災した小児患者の受け入れ数を増… 2017/03/06 小児科
JAMA Neurology誌から 成人てんかん患者の一部は自己免疫性疾患 抗てんかん薬より免疫治療が奏効する患者も 成人の新規発症てんかん患者と原因不明の患者を対象に、神経系の自己抗原に対する抗体の保有の有無を調べた米Texas大学Southwestern Medical CenterのDivyanshu Dubey氏らは、成人患者の中に自己免疫性で免疫修飾治療が有効と推定される人々が存在することを報告し、自己免疫性てんかんが疑われる… 2017/03/03 精神・神経
乾燥に強いノロウイルス、加熱調理しない刻みのりに付着 刻みのり集団食中毒の原因は「新型ノロ」 東京都は2月28日、立川市で起きた集団食中毒は新型ノロウイルス(GII.17)が原因であることを明らかにした。これに先立ち、ウイルスを媒介したのは、給食で使用された「刻みのり」だったことも公表している。… 2017/03/02 感染症
JAMA Intern Med誌から 厳格な降圧は高齢者の歩行能力に影響しない SPRINT試験参加者の歩行能力低下に有意差なし ランダム化対照試験SPRINTは、2型糖尿病と脳卒中の既往がない、50歳以上の高血圧患者に対する厳格な血圧管理は、心血管イベントと死亡リスクが減少することを示し、75歳以上の高齢者にも同様の利益が見られることを示唆したが、身体機能に及ぶ影響は明らかではない。米Oregon州立大学のMichelle C… 2017/03/02 循環器
BMJ誌から 救急部門から退院後7日以内の死亡例を分析 死亡率は0.12%でメディケア患者では毎年約1万人が該当 救急部門(ED)を受診し、入院は必要なしと判断されて退院したが、7日以内に死亡した患者について調査し、早期の死亡に関係する患者の要因と施設の要因について検討した米Harvard大学医学部のZiad Obermeyer氏らは、こうした患者の7日死亡率は0.12%だったと報告した。結果はBMJ誌電子版に2017年2… 2017/03/01 救急医療・集中治療