AMEDの新プロジェクト「未診断疾患イニシアチブ」 希少疾患患者を拾い上げる全国組織を構築へ 希少疾患や診断が難しい疾患を登録して、患者のフォローアップを推進し、病態の解明を進めるための全国ネットワーク「未診断疾患イニシアチブ(Initiative on rare and Undiagnosed Diseases:IRUD)」が、このほど立ち上がった。IRUDで旗振り役を務める日本医療研究開発機構(AMED)が、7月22日… 2015/07/31 先端医学
8月にも指針を公開することが明らかに 全日病が医療事故調に関する研修会を開催 参加希望者殺到で、追加の研修会開催を決定 全日本病院協会は7月25日、今年10月に開始する医療事故制度に関する初の研修会を開催した。「医療事故調査制度への医療機関の対応の現状と課題」をテーマにした同研修会には220人の会員が集まった。 2015/07/31 医療安全
JAMA誌から 居合わせた人による心停止救命、日本でも増加 2005~12年のウツタイン統計データ解析で判明、転帰良好例の増加に寄与 帝京大学救急医学講座の中原慎二氏らは、消防庁が2005年から収集を開始した、心肺停止による救急搬送例のデータベース「ウツタイン統計データ」を解析。院外心停止の発生現場に居合わせた人による胸部圧迫や除細動の実施増が、転帰良好例の増加に関係していることを明らかにした。… 2015/07/31 循環器
日医、日本医学会、医学部長会議が改めて合同会見を開催 必要医師数調査を受け、成田医学部新設に反対 日医会長「今後、医師の絶対数は充足される」 日本医師会、日本医学会、全国医学部長病院長会議の3団体は7月29日、合同記者会見を開催し、千葉県成田市における「国家戦略特区による医学部新設」に改めて反対する姿勢を示した。同様の記者会見は今回で3回目となる。… 2015/07/30 医療提供体制
BMJ誌から 抗うつ薬とNSAIDsの併用で頭蓋内出血が増加 併用開始から30日以内の出血リスクは1.6倍、韓国の後ろ向きコホート研究が示唆 抗うつ薬と非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)を併用している患者の頭蓋内出血リスクを、抗うつ薬のみを使用している患者と比較する後ろ向きコホート研究で、併用開始から30日以内の頭蓋内出血リスクはNSAIDsを併用しない場合の1.6倍になることが分かった。… 2015/07/30 循環器
地域医療構想策定GL等に関する検討会で厚労省が方針示す 病床機能の未報告例にはペナルティーも検討 「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」が7月29日、今年3月のガイドライン策定以来初めて開催された。検討会は2014年度に行った病床機能報告の問題点を踏まえた対応策を8月までに検討し、今年度の病床機能報告に反映させる。10月から来年4月までは制度のさらなる改善点、地域医療構想… 2015/07/29 医療提供体制
NEJM誌から 抗IL-23抗体グセルクマブ、乾癬治療で好結果 中等症から重症の尋常性乾癬を対象とするフェーズ2試験X-PLOREでアダリムマブと同等以上の効果を確認 尋常性乾癬は、生物学的製剤の開発が最も精力的に進められている疾患の一つ。NEJM誌2015年7月9日号には、抗インターロイキン-23(IL-23)モノクローナル抗体のグセルクマブ(guselkumab)のフェーズ2試験X-PLOREの結果が掲載された。中等症から重症の尋常性乾癬患者を対象に、グセルクマブとプラ… 2015/07/29 皮膚科
Circulation誌から DM患者では心不全による入院リスクが大幅増 ただし、日本でのリスクは北米より有意に低い 糖尿病(DM)患者では、心不全による入院リスクが増大しており、また地理的差異があることも多国籍REACHレジストリーの長期追跡観察研究から明らかになった。この結果は、Circulation誌7月7日号オンライン版に掲載された。… 2015/07/28 循環器
BMJ誌から 「症状チェッカー」サービスの精度は不十分 一般向けサイトやスマホアプリの23チェッカーを精査して判明 ウェブサイトやスマートフォンのアプリなどに自分の症状を入力し、可能性の高い病名を知ったり速やかな受診が必要かどうかを確認する「症状チェッカー」サービスの利用が世界的に広まっている。しかし、その精度はチェッカー間で大きくばらつき、全体として十分なレベルにはないようだ。… 2015/07/28 医療情報
Ann Intern Med誌から 3mm未満の脳MRI微小病変も脳卒中のリスク 脳ドックのリスク判断基準が変わる? 脳卒中発症リスクは3mm以上の病変より高いことが判明 脳ドックなどで無症候の患者に頭部MRI検査を行った場合、脳に3mm未満の病変が見つかっても臨床的な意義はないとされていた。しかし、米Mississippi大学医療センターのB. Gwen Windham氏らの検討で、こうした微小病変も3mm以上の病変と同程度かそれ以上に、その後の脳卒中発症や脳卒中関連死亡に関… 2015/07/27 循環器
JAMA誌から 3大疾患の合併で死亡リスクは7倍に 糖尿病、脳卒中、心筋梗塞の既往者の死亡リスクは既往のない人の2倍、2疾患の合併で4倍、3疾患で7倍 総計120万人の前向きコホート研究登録者の解析から、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞という3つの心血管代謝疾患の病歴をどれか1つ持つ場合、死亡のハザード比は既往のない人の約2倍であることが分かった。さらに、2疾患を合併していると死亡リスクは約4倍、3疾患全ての既往があると約7倍と、合併数が増… 2015/07/24 循環器
Circulation誌から シナカルセト投与でFGF23低下、透析中の副甲状腺機能亢進患者で 血液透析中の二次性副甲状腺機能亢進患者を対象にした大規模臨床試験の二次解析の結果、カルシウム受容体作動薬シナカルセトが繊維芽細胞成長因子23(FGF23)の血中濃度を有意に低下させ、低下幅が大きい患者群では心血管イベントが減少していた。この結果は、Circulation誌7月7日号に掲載された… 2015/07/24 循環器
有効期限の短い製品が市場に出回る イモバックスポリオの有効期限切れに注意を 厚生労働省は7月21日までに、イモバックスポリオ皮下注(製造販売業者:サノフィ株式会社、一般名:不活化ポリオワクチン)において、有効期限切れワクチンの誤接種の事例があったとして関係方面へ注意喚起を行った。有効期限の短い製品が市場に出回っていたことが背景にあり、同省結核感染症課は… 2015/07/23 感染症
JAMA誌から リンチ症候群の子宮体癌も女性ホルモンが関与 経口避妊薬の使用などにより、発癌リスクを下げられる可能性が示唆 リンチ症候群は、癌発症リスクを高める遺伝性疾患の一つ。リンチ症候群の女性の子宮体癌罹患リスクに関係する要因を探索した後ろ向きコホート研究で、月経開始年齢が高い、生児出産回数が1回以上、経口避妊薬を1年以上使用──といった要因が、有意なリスク低減に関係することが明らかになった。… 2015/07/23 産婦人科
Circulation誌から 心的外傷やPTSDは心血管疾患と関連 NHS IIの女性を対象とした調査結果 心的外傷を経験した女性や心的外傷後ストレス症候群(PTSD)の症状が多い女性では、心血管疾患(CVD)リスクが上昇することが分かった。また、心的外傷やPTSDとCVDとの関連には、保健行動や医学的危険因子が介在していた。結果は6月29日、Circulation誌オンライン版で公表された。… 2015/07/23 循環器
講師らが院内調査時の具体的な方法と注意点を解説 日本病院会が医療事故調で初のシンポ 「院内での転倒による死亡は?」「支援団体を院内調査に入れることは必須?」 日本病院会は7月18日、今年10月に始まる医療事故調査制度に関する初のシンポジウムを開催した。院内調査の際の具体的な手法や注意点などを伝える同シンポジウムには、およそ450人が参加した。当日は参加者に質問用紙が配布され、会の後半では講師らが質問に回答する時間も用意された。… 2015/07/22 医療安全
JAMA Pediatrics誌から 妊婦の低チロキシン血症はADHDの危険因子 オランダで実施された4000組の母子調査で示唆 オランダErasmus Medical CentreのThiago Modesto氏らは、妊婦を登録して子どもの出産後も母子を定期的に追跡調査する大規模なバースコホートを分析。妊娠初期の低チロキシン血症が、8歳時点の小児の注意欠如・多動症(ADHD)リスクを上昇させることを示す結果を得た。… 2015/07/22 代謝・内分泌
Lancet誌から 閉経後の骨粗鬆症、まず骨形成促進薬がベター 骨形成促進薬のテリパラチドと骨吸収抑制薬のデノスマブの使用順を検討したDATA-Switch試験で判明 骨粗鬆症の患者の多くは2~3種類の治療薬を逐次使用しているが、どのような順番で使用するべきかには議論がある。骨形成促進作用を持つ副甲状腺ホルモン(PTH)製剤のテリパラチド(商品名フォルテオ)と、骨吸収抑制作用を持つ抗NF-κB活性化受容体リガンド(RANKL)抗体のデノスマブ(適応商品… 2015/07/21 骨・関節・筋
厚生労働省が地域医療介護総合確保基金の1回目の配分額を公表 医療の充実に向けた基金、東京が60億円で最高 厚生労働省は7月17日、消費税の増収分を活用した新しい財政支援制度である「地域医療介護総合確保基金」のうち、医療に充てる基金の1回目の配分額を公表した。基金総額903億7000万円のうち、610億8000万円を1回目として配分する。最高額は東京都の59億5000万円だった(表)。都道府県は今回の内示… 2015/07/21 医療提供体制
シリーズ◎2016診療報酬改定 医学的処置の必要性をより反映した基準に 7対1入院基本料の要件「重症度、医療・看護必要度」を見直しへ 診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」(会長:国際医療福祉大大学院教授の武藤正樹氏)は7月16日、2016年度診療報酬改定に向けて7対1入院基本料の「重症度、医療・看護必要度」のあり方などについて検討した。… 2015/07/20 行政・制度
Lancet誌から 経口ピロリワクチン、小児対象治験で好結果 中国で開発、約4500人の非感染小児が対象のプラセボ対照第3相試験でピロリ菌感染を7割抑制 中国の第三軍医大学とChongqing Kangwei Biotechnology社は、ピロリ菌に対する経口ワクチンを開発。中国江蘇省CDCのMing Zeng氏らは、6~15歳の非感染小児およそ4500人を対象にプラセボ対照試験を行い、3回のワクチン投与による感染予防効果を示す結果を得た。… 2015/07/17 消化器
検証委員会の指摘受け、改善状況をウェブサイトで報告 千葉がんセンター腹腔鏡事故の最終報告書を公表 千葉県がんセンターの腹腔鏡下手術による術後死亡を検証した第三者検証委員会は7月15日、最終報告書をまとめ、千葉県に提出した。これを受け、同センターは同日、改革状況をウェブサイトで報告した。 2015/07/16 外科
Lancet誌から MSの急性増悪、ステロイド療法は経口でもOK メチルプレドニゾロンの大量パルス療法は経口剤でも点滴投与に劣らぬ効果、COPOUSEP試験で判明 多発性硬化症(MS)の急性増悪時には、標準治療として、メチルプレドニゾロンの大量点滴パルス療法が実施される。このステロイドの大量投与方法として、経口投与が静脈内投与に劣らない治療効果を示すことが分かった。… 2015/07/16 精神・神経
JAMA Intern Med誌から 花粉症の舌下免疫療法、有効性は今一つ プラセボ対照試験のメタアナリシスで示唆 花粉症などの季節性アレルギー性鼻結膜炎(SARC)に対して行われる舌下免疫療法は、プラセボより有意に有効だが、その有効性は小さく、有害事象リスクは高いことが明らかになった。プラセボ対照ランダム化比較試験のメタアナリシスによる。… 2015/07/15 アレルギー・免疫
審査委員会の事務所を移管し委員を一新 武田、CASE-J誇大広告関連で改善計画を公表 法律を踏まえ誇大広告かどうかの審査を強化 高血圧症治療薬ブロプレス(一般名カンデサルタン)の医師主導臨床試験「CASE-J」の誇大広告に対する業務改善命令を受け、武田薬品工業は7月10日に厚生労働省へ改善計画を提出。13日に同計画をウェブサイトで公表した。… 2015/07/15 事件・話題
速報◎国際医療研究センターでの造影剤誤投与による死亡事故で 30歳後期研修医に禁錮1年、執行猶予3年の判決 裁判長「初歩的なミスでその過失は重い」 国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)で昨年4月に発生した造影剤誤投与による患者死亡事故で、業務上過失致死罪に問われている整形外科医A氏(30歳)の刑事裁判の判決が7月14日、東京地裁で行われた。裁判長はA氏に対し、禁錮1年、執行猶予3年を言い渡した。検察は禁錮1年を求刑していた… 2015/07/15 医療安全
Eur Heart J誌から スタチンにより心不全入院と死亡リスクが低下 主要な無作為化試験のメタ解析の結果 スタチン療法の心不全(HF)イベントに対する効果について、スタチンに関する主要な無作為化試験を対象とし、未発表データも含めてメタ解析を行ったところ、スタチンにより非致死性HFによる入院リスク、非致死性HFによる入院とHFによる死亡の複合リスクがやや低下することが明らかとなった。この… 2015/07/15 循環器
JAMA誌から 心筋梗塞後の高齢者、ICDは長期死亡率を低下 EF35%以下の高齢者で2年生存率が改善、住民ベースの観察研究が示唆 心筋梗塞を経験した高齢の患者に対する、植え込み型除細動器(ICD)の適用には慎重論がある。しかし、米国の高齢者向け医療保険メディケアの加入者を対象にした大規模研究で、駆出分画(EF)が35%以下の高齢者も、心筋梗塞後にICDを適用すれば長期的な生存利益を得られることが明らかになった。… 2015/07/14 循環器
BMJ誌から 免疫抑制剤の後発品、同等性に疑問符 先発品より「劣る」エビデンスはないものの、比較研究の質が低いことが判明 カナダOttawa大学のAmber O Molnar氏らは、シクロスポリン(商品名サンディミュン、ネオーラル他)、タクロリムス(グラセプター、プログラフ他)、ミコフェノール酸(セルセプト他)の3剤について、先発品と後発品を比較した臨床研究のメタアナリシスを実施。後発品が明らかに劣ることを示すエビ… 2015/07/13 先端医学
国立がん研究センターのシーズをメーカーと共同開発 治療抵抗性乳癌への核酸医薬「TDM-812」の医師主導治験を開始 局所腫瘤の腫瘍縮小でQOL向上を目指す 国立がん研究センターはこのたび、治療抵抗性局所腫瘤の乳癌患者を対象に、乳癌の治療抵抗性に関わるRPN2(リボフォリン2)遺伝子の発現を抑制する核酸医薬「TDM-812」の医師主導治験を開始したことを発表した。… 2015/07/11 癌
国家戦略特区法の改正案が成立、診療所でも診療可能に 外国人医師の受け入れに関する規制が緩和 医療や福祉分野の規制緩和策を盛り込んだ国家戦略特区法の改正案が7月8日に参議院本会議で可決されて成立した。医療分野では、外国人医師が日本で診療することを可能にする「臨床修練制度」の規制が緩和。通常は厚生労働省が指定した病院か、指定病院と連携体制が確保された診療所でしか診療でき… 2015/07/10 行政・制度
NEJM誌から 初発VTE患者の癌スクリーニングにCTは不要 通常スクリーニングに腹部・骨盤部のCT検査を加えても癌見落としリスクは不変、カナダのランダム化比較試験SOMEが示唆 癌患者は血液凝固が亢進していることが多く、静脈血栓塞栓症(VTE)を明確な原因がないのに発症した患者では、VTEが癌発見の契機となることがある。しかし、そうした「未発見の癌」の検索を目的に一般的な癌スクリーニングを行った場合と、そこに腹部と骨盤部のCT検査を加えた場合の、癌見落とし… 2015/07/10 循環器
NEJM誌から 周術期のヘパリンブリッジングは不要か ワルファリン使用中の心房細動患者、周術期のヘパリンブリッジングで血栓イベント不変、大出血リスク増大 慢性的な心房細動患者が待機的な手術または侵襲的な介入を受ける場合には、ワルファリン(商品名ワーファリン他)の使用を中断するが、その間に低分子ヘパリンを用いたブリッジングを行わなくても、動脈血栓塞栓イベントの有意な上昇は見られず、大出血リスクはブリッジングを行った場合に比べ有… 2015/07/09 循環器
NEJM誌から ダビガトラン中和抗体、フェーズ3で好結果 RE-VERSE AD試験の中間解析結果が発表、重篤な出血や緊急手術が必要な患者の凝固能が速やかに回復 新規経口抗凝固薬(NOAC)のダビガトラン(商品名プラザキサ)を使用中の患者を対象とした、中和抗体idarucizumab(イダルシズマブ)のフェーズ3試験、RE-VERSE ADの中間解析結果が報告された。2014年6月から15年2月までの登録患者90人についての解析で、重篤な出血や緊急手術のため凝固能の回復… 2015/07/08 循環器
患者の報告書や訪問予定を多施設で共有可能に パナソニック関連会社が在宅向け情報システム パナソニック ヘルスケア(株)(東京都港区)は7月7日、在宅医療に携わる医療機関向けの情報共有システム「Medicom-HCLink」を発表した。診療所や訪問看護ステーション、調剤薬局などの医療従事者が、在宅患者の訪問サマリーや申し送り事項、訪問スケジュールなどの情報をインターネットを介して… 2015/07/07 在宅医療
Lancet誌から ダビガトラン中和抗体のフェーズ1結果が発表 抗凝固作用を速やかに中和、重篤な有害作用なし 新規経口抗凝固薬(NOAC)のダビガトラン(商品名プラザキサ)に対する中和抗体idarucizumab(イダルシズマブ)の、健常人を対象としたフェーズ1試験結果が、ようやく論文化された。4通りの用量全てでダビガトランの抗凝固作用が速やかに中和され、重篤な副作用は認められなかったという。… 2015/07/07 循環器
厚労省の先進医療会議、審議受け先進医療の新規患者登録を再開 群馬大、千葉がんセンターが院内改革状況を報告 厚生労働省は7月3日、腹腔鏡下手術事故を受けて5月から先進医療の新規患者登録を中断していた群馬大学病院、千葉県がんセンターについて、自主点検結果の報告を踏まえ、新規患者の組み入れ再開を認める事務連絡を両病院に出した。2日に行われた厚労省の先進医療会議での審議を踏まえての措置。… 2015/07/06 医療安全
JAMA Pediatrics誌から 小児の虫垂炎診断はCTよりエコー 臨床的転帰の悪化なし、米の小児患者データベースの分析から判明 米Harvard大学医学部のRichard G. Bachur氏らは、2010年~2013年の4年間に米国内35施設の小児科救急を受診し、虫垂炎と診断された小児患者のデータを分析。診断にCTが用いられる頻度が低下する一方で、エコー検査が適用された患者は増加し、臨床的な転機の悪化はないことを見いだした。… 2015/07/06 消化器
JAMA Intern Med誌から 喫煙者に肺活量では測れない呼吸器障害 肺活量が正常な喫煙者・禁煙者と喫煙歴のない人との比較で判明 肺活量測定は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の診断に広く用いられている。肺活量測定で気流通過障害がないと判定された場合、喫煙者や過去に喫煙歴がある人(禁煙者)でもCOPDとは診断されないが、そういう人でも肺機能の異常率は喫煙経験のない人より高いことが分かった。… 2015/07/03 呼吸器
マンスリークリップ◎感染症情報(2015年6月) 手足口病が2年ぶり急増 伝染性紅斑も4年ぶりの高レベル続く 国立感染症研究所の感染症発生動向調査によると、手足口病の第25週(6月15~21日)の定点当たり報告数は3.49人。大きな流行となった2011年、13年に並ぶ立ち上がりを見せている。定点当たり報告数が多い都道府県は、徳島県(16.09人)、香川県(9.57人)、山口県(7.02人)、兵庫県(6.91人)、福… 2015/07/03 感染症
JAMA Intern Med誌から 突然死した植え込み機器使用者の半数に機器の不具合 剖検で判明、機器故障による死者、従来サーベイランスでは見逃しも ペースメーカーや植え込み型除細動器(ICD)などの植え込み型デバイスは、心臓発作による突然死を防ぐために使用され、デバイスの故障や誤作動は死に直結する。米San Franciscoの監察医に報告された突然死症例のうち、植え込み型デバイスの使用者について剖検を実施したところ、実に半数でデバイ… 2015/07/02 循環器
骨太の方針2015が閣議決定 「現状では立ち行かない」社会保障、重点改革へ 政府は6月30日の臨時閣議で「経済財政運営と改革の基本方針2015」(骨太の方針2015)を決定した。長期にわたって赤字が継続している日本の財政現状とその大きな要因である社会保障制度について、「現状のままでは立ち行かなくなることが明らかだ」と指摘。2020年度の基礎的財政収支(プライマリー… 2015/07/01 行政・制度
今年10月施行の医療事故調査制度に対応、1年間で最大500万円 日本医師会、全診療所と99床以下病院の院内事故調査費用を補償 100床以上の会員への補償は今後の課題に 日本医師会はこのほど、今年10月に開始する医療事故調査制度の院内事故調査で掛かった費用を補償するための保険を創設することを明らかにした。7月1日の定例会見で発表した。 2015/07/01 医療安全
NEJM誌から 脳腫瘍の分子分類、組織分類より転帰を反映 TCGA研究ネットワーク、低悪性度神経膠腫の「分子病理学分類」と臨床転帰との関連を解明 遺伝子異常に基づいた分子病理学的な分類(分子分類)を目指し、2003年にスタートしたThe Cancer Genome Atlas(TCGA)計画では、低悪性度神経膠腫の体系的なゲノム解析が進められている。米Emory大学病院のDaniel J. Brat氏を初めとするTCGA研究ネットワークの研究者らは、低悪性度神経膠腫患者2… 2015/07/01 癌