外部専門家7人で構成される調査委員会が発表 「STAP幹細胞などの正体はES細胞だった」 STAP細胞論文の調査を2014年9月から同年12月22日まで行っていた、理化学研究所の外部専門家7人から構成される「研究論文に関する調査委員会」が2014年12月26日に記者会見を開き、STAP細胞の論文に関する調査結果を報告した。… 2014/12/27 事件・話題
Ann Intern Med誌より 中年期の糖尿病がその後の認知機能低下を加速 HbA1c値が高いほど、糖尿病歴が長いほどリスク上昇、コホート研究の結果 中年期の糖尿病罹患とHbA1cの管理不十分は、その後の認知機能低下を早めることが、住民ベースの前向きコホート研究の結果として示された。米Johns Hopkins医科大学のAndreea M. Rawlings氏らが、Annals of Internal Medicine誌2014年12月2日号に報告した。… 2014/12/26 代謝・内分泌
Circulation誌から 感染性心内膜炎の手術適応症例の予後は? STS-IEリスクスコアを用いた前向き観察研究 感染性心内膜炎(IE:infective endocarditis)の登録データベースを用いて、手術実施に影響する因子や予後との関係を調べたところ、手術適応となった左心IE患者の約4分の1は、初回入院時に手術を受けていなかったが、適応症例の手術実施で生存率は向上することが明らかになった。この結果は、Cir… 2014/12/26 循環器
J Am Coll Cardiol Heart Failure誌から 心不全患者のコエンザイムQ10補給は有用 2年間でMACE、NYHA機能分類に有意な改善 中等度~重度心不全(HF)患者への標準治療にコエンザイムQ10(CoQ10)を上乗せすると症状が軽減しMACEが減少することが、十分な検出力を備えた初の多施設二重盲検ランダム化比較試験(Q-SYMBIO試験)の結果から示された。HFに対する現行の標準治療では基質利用およびエネルギー供給の欠陥を補い… 2014/12/25 循環器
Lancet誌から 小児入院患者への維持輸液は低張液より等張液を 低ナトリウム血症リスクが減少、単一施設でのRCTより 入院中の小児患者への維持輸液には低張電解質輸液よりも等張電解質輸液を用いた方が低ナトリウム血症リスクは低いことがランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。オーストラリアRoyal Children's HospitalのSarah McNab氏らが、Lancet誌電子版に2014年12月1日に報告した。… 2014/12/25 救急医療・集中治療
アルツハイマー研究のデータ改ざん疑いで報告書 J-ADNI研究で東大が第三者調査報告書を提出 厚生労働省は12月22日、J-ADNI研究に関する調査検証の報告書が東京大学から提出されたことを公表した。2014年初めから朝日新聞などが「アルツハイマー病研究の臨床データ改竄疑い」として報じた内容に対し、厚生労働省が東京大学に調査を要請していたもの。… 2014/12/24 事件・話題
締め切り直前に問い合わせが殺到 東北薬科大が新設医学部教員公募を延長 締め切りは「十分な教員数が確保されるまで」 東北薬科大学は12月22日、医学部新設に向けて行っていた教員公募の募集期間を延長すると発表した。東北薬科大のウェブサイトでは、延長の理由を地域医療への影響や、より充実した教育研究体制の構築に配慮するためと記載している。… 2014/12/24 組織
NMO調査◎抗凝固薬に関するアンケート調査(その2) アピキサバンが高い評価を得た理由は? 日経メディカル Onlineでは、新規経口抗凝固薬の使用経験と評価を明らかにする目的で調査を継続的に実施している。「最も評価が高い抗凝固薬」に挙がった薬ごとに評価理由を調べたところ、ダビガトラン、リバーロキサバン、アピキサバン、エドキサバンそれぞれの特徴が浮かんだ。… 2014/12/24 循環器
JAMA Intern Med誌から スタチンは骨折リスクを低減しない 多施設二重盲検RCTであるJUPITER試験の事後解析より スタチンに骨折リスク低減効果がないことが、多施設二重盲検のランダム化比較試験(RCT)であるJUPITER試験の事後解析の結果として示された。また、炎症マーカーのレベルとその後の骨折にも有意な関係は見られなかった。米Albert Einstein医科大学のJessica M. Pena氏らが、JAMA Internal Medicin… 2014/12/24 循環器
消防庁が2013年の救急車搬送に関する報告書 救急通報から収容まで平均39.3分で過去最長 消防庁は12月19日、「2014年版救急・救助の現況」を公表した。それによると、2013年中の救急車搬送において119番通報から救急車が現場に到着するまでにかかった所要時間は全国平均で8.5分で前年から0.2分延伸。119番通報から医療機関への収容までにかかる時間は全国平均で39.3分となり、ともに過去… 2014/12/22 医療提供体制
BMJ誌から 腎移植後のシロリムス投与で死亡リスク上昇 癌リスクは有意に低下、システマティックレビューの結果 腎移植を受けた患者に対する免疫抑制療法にシロリムスを用いると、特に他のレジメンからシロリムスに切り替えた患者では癌罹患リスクが低下するが、死亡リスクは有意に上昇することがシステマティックレビューとメタアナリシスの結果として示された。カナダOttawa Hospital Research InstituteのG… 2014/12/22 腎・泌尿器
医学研究の新司令塔、医療研究開発機構(AMED)の発足に向け 「研究費のレフェリーには若手も登用する」 AMED初代理事長に就任する末松誠氏(慶應義塾大学医学部長)に聞く 政府は2014年10月末、ライフサイエンス研究や医学研究の司令塔として、2015年4月に発足する日本医療研究開発機構(Japan Agency for Medical Research and Developement:AMED)の初代理事長の人事を決めた。白羽の矢が立ったのは慶應大の末松医学部長。就任後は研究現場を離れ、理事長の仕事に専… 2014/12/22 先端医学
実習施設の要件は介護福祉士の占める割合が焦点に 介護技能実習での外国人の受け入れを議論 厚生労働省の「外国人介護人材受入れの在り方に関する検討会」(座長:神奈川県立保健福祉大学名誉教授の根本嘉昭氏)は12月18日、外国人技能実習制度に介護分野を追加する場合の要件について議論した。同制度は、日本で培われた技術を開発途上国へ移転するため外国の人材を受け入れて育成すること… 2014/12/21 行政・制度
全例で死亡と投与に直接的な因果関係はないと結論するも プロポフォールによる感染症悪化も否定できず 東京女子医大病院、外部委員会の調査結果を公表 東京女子医科大学病院(東京都新宿区)は12月18日、過去6年に鎮静目的でプロポフォールを投与した後に死亡した人工呼吸中の小児患者11例について、全例で死亡とプロポフォール投与との間に直接的な因果関係は認められなかったとする外部委員会の調査結果を公表した。ただし、うち5例では死因とな… 2014/12/19 医療安全
改正感染症法を受け感染症部会が政令案を了承 鳥インフルH5N1、H7N9が2類感染症へ エボラ出血熱に対する現状確認とBSL4運用に向けての検討も進む 厚生科学審議会感染症部会は12月17日、鳥インフルエンザA(H5N1、H7N9)を2類感染症に指定することを了承した。11月21日に公布された改正感染症法に基づき、来年1月下旬までに政令で指定する予定。 2014/12/19 感染症
【詳報】理研のSTAP検証実験結果 GFP陽性細胞塊用いてキメラ胚は樹立できず 検証実験は、丹羽氏が2014年4月から8カ月間、小保方氏が2014年9月から3カ月間実施した。小保方氏の実験ではまず、Oct3/4-GFPを導入したマウス新生児の主に脾臓細胞から、弱酸性処理によりGFP陽性細胞を作製できるかどうかを検証した。… 2014/12/19 事件・話題
全国医学部長病院長会議が改めて反対声明を公表 成田の新設構想、「陳腐で新規性に欠ける」 既存の大学で実施している内容を連ねているだけと指摘 全国医学部長病院長会議は12月18日、東京圏の国家戦略特区に指定されている千葉県成田市での医学部新設に関して議論する「成田市分科会」の初会合が開催されたことを受け、記者会見を開催。分科会で公表された国際医療福祉大の医学部新設構想について「新規性に欠ける」「特別国際枠の構想を隠れ… 2014/12/19 行政・制度
STAP現象の検証実験の結果を報告 理研「STAP現象は再現できなかった」、小保方氏は退職へ 理化学研究所は2014年12月19日、STAP現象の検証実験の結果について記者会見を開催。さまざまな検討を行った結果、再現することはできなかったと発表した。これを受けて、当初2015年3月まで予定していた検証実験を終了する。… 2014/12/19 事件・話題
BMJ誌から ビタミンD低値は死亡リスク上昇に関係 心血管死亡では有意な関連を認めず、メンデルランダム化解析の結果 遺伝的な25-ヒドロキシビタミンD (25[OH]D)低値は全死因死亡、癌死亡、その他の死因による死亡リスクの有意な上昇に関係すること、心血管死亡リスクには関連しないことが、メンデルランダム化解析の結果として示された。デンマークCopenhagen 大学病院のShoaib Afzal氏らが、BMJ誌電子版に201… 2014/12/19 循環器
医学部定員は140人、国際的医療人材の育成目指す 成田市分科会、医学部新設に向け初会合 海外研修の必修化など国際性に富んだカリキュラムを強調 政府は12月17日、東京圏の国家戦略特区に指定されている千葉県成田市での医学部新設に関して議論する「成田市分科会」の初会合を開催した。同分科会には成田市市長の小泉一成氏、国際医療福祉大総長の矢崎義雄氏らが出席。医学部新設を目指す国際医療福祉大の新設構想「国際医療学園都市構想」が… 2014/12/19 行政・制度
厚労省が蚊媒介性感染症に関する小委員会を開催 デング熱の国内流行を受け予防指針策定へ 2014年夏にデング熱の国内流行が起きたことを受け、厚生労働省は12月17日、「蚊媒介性感染症に関する小委員会」を開催した。第1回目の小委員会では、厚労省から蚊媒介性感染症予防指針案が示され、発生動向調査や国内感染の流行拡大防止策に関して、話し合われることが公表された。… 2014/12/19 感染症
小保方研究員は出席せず 理研、STAP現象の検証結果で明日会見 理化学研究所は先ほど、2014年12月19日10時半から東京都港区内で記者会見を開催し、STAP現象の検証結果に関する説明を行うと発表した。 2014/12/18 事件・話題
前腕への冷感刺激でワクチン接種の痛みが緩和される!? 接種時の痛み軽減に「クールショット」 エタノールにメントールと緑色素を溶かした液体を患者の前腕に塗ると、予防接種時の痛みが軽減することが明らかになった。2014年12月6~7日に福岡市で開かれた第18回日本ワクチン学会学術集会で、青木クリニック(神奈川県茅ヶ崎市)院長の青木重憲氏が、インフルエンザの予防接種を受けた患者159… 2014/12/18 感染症
NEJM誌から 血友病Bへの遺伝子治療は3年後も有効 導入遺伝子の発現は継続し、製剤の予防的投与と出血エピソードは減少 重症血友病B患者10人に対するアデノ随伴ウイルスベクターを利用した単回の遺伝子治療の効果は、中央値3.2年間、継続することが、このほど確認された。英Royal Free HospitalのAmit C. Nathwani氏らが、NEJM誌2014年11月20日号に報告した。… 2014/12/18 血液内科
全日病が2014年度経営調査報告を公表 急性期絞り込み・消費税増税で赤字病院が増加 全日本病院協会(全日病)は12月16日、2014年度病院経営調査報告の結果を公表した。それによると、2014年5月の医業収支が赤字だった病院は全体の25.2%で、2013年5月時点の23.0%より2.2ポイント増加していた。この結果について全日病は、「2014年度診療報酬改定による急性期入院医療の厳格化」と「… 2014/12/17 行政・制度
製剤により接種年齢が異なること知らずに接種 小児に成人向け肺炎球菌ワクチンを誤接種 日本医療機能評価機構が「医療安全情報」で注意喚起 日本医療機能評価機構は12月15日、2歳未満の小児に肺炎球菌ワクチンを接種する際に、接種対象年齢が異なる肺炎球菌ワクチンを誤って選び、接種していた事例が2件報告されたと「医療安全情報」で発表した。… 2014/12/17 感染症
東京女子医大病院で投与後に死亡した小児12人に関する調査で プロポフォール死亡事例で報告書を厚労省に提出 全例とも投与と死亡に因果関係はないと結論? 東京女子医科大学病院(東京都新宿区)はこのほど、同病院の集中治療施設(ICU)でプロポフォール投与後に死亡した小児患者12人の事例について、外部の調査委員会がまとめた報告書を厚生労働省に提出したことを明らかにした。… 2014/12/17 医療安全
研究責任者の望月正武氏は客員教授の称号取り消し 慈恵医大、Jikei Heart Studyで最終報告 望月氏の報告を除くと両群のイベント件数が同数に 東京慈恵会医科大学は12月12日、バルサルタン(商品名ディオバン)を使った医師主導臨床研究であるJikei Heart Studyの最終報告書を公表した。2013年7月の中間報告後に入手したデータを検証したところ、特定の医師によるイベント報告が一方の群に偏っていたり、基準を満たさないイベントが採用さ… 2014/12/17 医の倫理
NMO調査◎抗凝固薬に関するアンケート(その1) 「評価が最も高い抗凝固薬」はアピキサバン エドキサバンの使用経験は28.4% 日経メディカル Onlineでは、3つの新規経口抗凝固薬(NOACs)が出そろった2013年春以降、これらの使用経験と評価を明らかにするための調査を継続的に実施してきた。今回、新たにエドキサバンを加えた調査を実施。その結果、NOACsの使用経験のある医師が選んだ「評価が最も高い抗凝固薬」では、ア… 2014/12/17 循環器
NEJM誌から HDL-C濃度は心血管リスクに関係せず HDLのコレステロール引き抜き能の低さが独立した危険因子 心血管疾患を有さない一般成人を対象に、HDLコレステロール(HDL-C)濃度、HDLのコレステロール引き抜き能と、心血管イベントの関係を調べたコホート研究の結果、HDL-C濃度ではなく、コレステロール引き抜き能の低さが心血管イベントの独立した危険因子であることが示された。米Texas Southwester… 2014/12/17 循環器
対策型検診・任意型検診で「内視鏡」を初めて推奨 胃がん検診ガイドライン2014案が公開 検診対象は50歳以上、内視鏡の検診間隔は2~3年と記載 有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン作成委員会(委員長:大阪大学医学系研究科社会環境医学講座環境医学教室教授の祖父江友孝氏)は、12月4日、「有効性評価に基づく胃がん検診ガイドライン2014年版・ドラフト」を公開した。2005年度版との差分は、内視鏡が対策型検診・任意型検診の両方で… 2014/12/16 癌
J Am Coll Cardiol誌から 脳血管疾患の既往のない患者でvorapaxarにより虚血性脳卒中が減少 心筋梗塞(MI)または末梢動脈疾患(PAD)の既往があり、脳血管疾患(CVD)の既往がない患者を対象として、新規抗血小板薬であるvorapaxarの有効性と安全性を評価したところ、vorapaxarの投与により出血性脳卒中は増加するものの虚血性脳卒中が減少し、全脳卒中の発生率は低下することが分かった… 2014/12/16 循環器
Lancet誌から 歯科での予防抗菌薬減り感染性心内膜炎が増加 予防的抗菌薬投与を中止すべきという英国NICE勧告の影響を調査した結果 歯科で侵襲的な治療を受ける患者には、感染性心内膜炎の予防を目的に抗菌薬の予防投与が行われてきたが、2008年に英国国立臨床有用性評価機構(NICE)は、こうした予防的な処方の完全中止を勧告した。その勧告後、英国では歯科での抗菌薬の予防的な投与が有意に減少した一方で、感染性心内膜炎に… 2014/12/16 感染症
Ann Intern Med誌から 心房細動患者へのNSAIDs投与は要注意 抗血栓薬とNSAIDs併用に重篤な出血と血栓塞栓症のリスク デンマークにおける心房細動(AF)患者を対象とする観察研究の結果、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)投与が重篤な出血と血栓塞栓症の独立した危険因子であることが示された。デンマークGentofte大学病院のMorten Lamberts氏らが、Annals of Internal Medicine誌の2014年11月18日号に報告した。… 2014/12/15 循環器
厚労省の検討会が最終報告書を公表 医師主導の臨床研究も法規制の対象に 過度の法規制にならないようにする必要性も報告書で明記 厚生労働省の「臨床研究に係る制度の在り方に関する検討会」は12月11日、治験ではない、医師主導で行う臨床研究についても法律に基づいた規制が必要だとする報告書を公表した。厚労省はこの報告書を踏まえて法案の作成に着手する。… 2014/12/12 行政・制度
NEJM誌から 1年超のDAPTで血栓症減るも出血リスクは増 DES留置後患者を対象にしたRCTの結果 薬剤溶出ステント(DES)留置術を受けた患者を登録し、抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)を1年超継続した場合の転帰への影響を検討したランダム化比較試験(RCT)の結果、DAPTの長期継続によりステント血栓症と主要な心・脳血管有害イベントは減少するが、出血リスクは上昇することが示された。米Bri… 2014/12/12 循環器
国家戦略特区の区域計画で個別化医療実現に向けた議論受け 国立がん研究センターがIVRセンターを開設 癌治療領域におけるIVR治療のエビデンス集積を目指す 国立がん研究センターは12月10日、中央病院(東京都中央区)にIVR(インターベンショナル・ラジオロジー)センターを開設したことを発表した。癌治療に特化した施設となり、他院からの紹介患者も受け入れる。… 2014/12/11 組織
JAMA誌から 左心耳閉鎖術にワルファリン以上の予防効果 非弁膜症性心房細動患者で心血管死亡などのリスクを低減、長期追跡の結果 非弁膜症性心房細動患者をワルファリンまたはWATCHMANデバイスを用いた左心耳閉鎖術に割り付けて3.8年間追跡したPROTECT AF試験の長期追跡の結果、左心耳閉鎖術により脳卒中や全身性閉塞症、心血管死亡を合わせた複合イベントの予防効果がより高いことが示された。米Mount Sinai医科大学のVivek Y… 2014/12/11 循環器
JAMA誌から アスピリンに術後急性腎障害の予防効果なし クロニジン投与にも予防効果なし、RCTの結果 アスピリンまたは降圧薬のクロニジンを周術期に投与すると、急性腎障害のリスクが下がることが示唆されていたが、盲検化したランダム化比較試験(RCT)の結果、アスピリン、クロニジンとも術後の急性腎障害を予防しないことが示された。カナダLondon health Sciences CentreのAmit X. Garg氏らが… 2014/12/10 外科
がん診療連携拠点病院407施設の情報でデータベースを構築 院内がん登録情報を「患者向けに初めて活用」 国立がん研究センターがん対策情報センター(東京都中央区)は12月9日、がん診療連携拠点病院407施設から得られた院内がん登録情報を基にデータベースを構築したと発表した。 2014/12/09 癌
BMJ誌から ST上昇MIへのPCI時に抗凝固薬はどれを選ぶ? 心血管リスク予防効果ではヘパリンとGP IIb/IIIa阻害薬併用が一番 ST上昇型心筋梗塞でプライマリPCIを受ける患者に使用される抗凝固薬(未分画ヘパリン、低分子ヘパリン、フォンダパリヌクス、bivalirudin)の利益を比較したところ、主要な心血管有害イベントリスクを下げる効果が最も高いのは、未分画ヘパリンとGP IIb/IIIa阻害薬併用と、低分子ヘパリンとGP IIb… 2014/12/09 循環器
次世代パーソナル・ゲノム・サービスフォーラムが発足 拡大する個人向け遺伝子検査、その課題は? 設立記念シンポでヤフーやDeNAなどが講演 2014年12月4日、都内で次世代PGS(パーソナル・ゲノム・サービス)フォーラム設立記念シンポジウムが開催され、近年急速に市場が広がっている個人向け(Direct to Consumer:DTC)の遺伝子検査サービスを提供する企業が顔を揃えた。… 2014/12/08 事件・話題
日本ワクチン学会より 化血研、DTaPワクチンの定期第2期での有効性を確認 化学及血清療法研究所が、沈降精製百日せきジフテリア破傷風混合(DTaP)ワクチンについて、11歳から12歳(定期第2期)での追加免疫のブースター効果と忍容性を確認した。2014年12月6~7日に福岡市で開かれた第18回日本ワクチン学会学術集会で、同社医薬開発部の前村公太氏がフェーズIIIの結果を… 2014/12/08 感染症
Ann Intern Med誌より ループス腎炎の寛解導入に併用療法が有効 ミコフェノール酸モフェチルとタクロリムス、ステロイド併用が有効 新たな免疫抑制薬が相次いで登場しているが、いまだ治療が難しいループス腎炎に対して、標的が異なる治療薬を併用する寛解導入療法により寛解達成率がこれまでより高くなることが、予備的なランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。中国南京大学のZhihong Liu氏らが、Annals of Internal … 2014/12/08 腎・泌尿器
今年4月に国立国際医療研究センター病院で発生 造影剤誤使用による患者死亡で医師が書類送検 脊髄造影検査時にウログラフィン誤投与で業務上過失致死容疑 国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)で今年4月に発生した造影剤誤投与による患者死亡事故で、警視庁捜査1課は12月3日、業務上過失致死容疑で同病院整形外科のレジデントである女性医師(30歳)を書類送検した。… 2014/12/05 医療安全
JAMA誌から 妊婦へのTdap接種で早産リスクは増加せず ただし、絨毛膜羊膜炎のリスクは小さいが有意に上昇 現在米国で全ての妊婦に推奨されている、破傷風毒素、減量ジフテリア毒素、百日咳無細胞ワクチンを合わせた思春期・成人用三種混合ワクチン(Tdap)の接種により、早産や子宮内発育遅延児出産、妊婦の高血圧性疾患のリスク上昇は見られないが、絨毛膜羊膜炎のリスクは小さいが有意に上昇すること… 2014/12/05 産婦人科
J Am Coll Cardiol誌から 6カ月間の抗血小板薬2剤併用療法は12カ月間に劣らず 第二世代DES留置患者を対象とした医師主導RCT 第二世代の薬剤溶出ステント(DES)を用いた経皮的冠動脈インターベンション(PCI)後の抗血小板薬2剤併用療法(DAPT)の治療期間を6カ月間としても、12カ月間のDAPTの効果に劣らないことが、ランダム化対照試験(RCT)で示された。結果はJ Am Coll Cardiol誌11月18日号に掲載された。… 2014/12/04 循環器
JAMA Neurol誌から ACE阻害薬使用でALSの発症リスクが減少 住民ベースのケースコントロール研究の結果 ACE阻害薬の使用が用量依存的に筋萎縮性側索硬化症(ALS)リスクを低下させる可能性が、住民ベースのケースコントロール研究の結果として示された。台湾の高雄医学大学のFeng-Cheng Lin氏らが、JAMA Neurology誌電子版に2014年11月10日に報告した。… 2014/12/04 精神・神経
Circulation誌から AEDの使用で院外心停止患者の神経学的転帰が良好な生存率が上昇 オランダのコホート研究から オランダでは日本同様、自動体外式除細動器(AED)の普及が進められている。このAEDの普及により院外心停止後の神経学的転帰が良好な生存率が上昇しているかが検討された。2006~2012年の研究期間中、AEDの使用率は約3倍となり、電気ショックの適応となる初期調律が認められる患者では、神経学的… 2014/12/03 循環器
Lancet誌から NASHの治療薬第1号なるか?第2相で好成績 胆汁酸の合成誘導体6-エチルケノデオキシコール酸で組織学的改善認める 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)患者を対象にした胆汁酸の合成誘導体である6-エチルケノデオキシコール酸(obeticholic acid)の第2相臨床試験FLINTの結果、同剤の投与により肝臓に組織学的改善が認められた。米Saint Louis大学のBrent A Neuschwander-Tetri氏らが、Lancet誌電子版に2014年11月7… 2014/12/03 代謝・内分泌
BMJ誌から 経口避妊薬使用に全死因死亡への影響なし 自殺のリスクは上昇、乳癌死亡は増加傾向、卵巣癌死亡は減少傾向 経口避妊薬使用歴がある場合には自殺による死亡リスクが有意に高く、乳癌による死亡リスクが上昇傾向を示すものの、卵巣癌による死亡リスクは減少傾向を示し、全死因死亡のリスクは使用歴なしの女性と比べて有意差はないことが、Nurses’ Health Studyに参加した女性を平均36年追跡して比較した結… 2014/12/02 癌
「研究者の一般常識の範囲の指導だった」 パワハラで解雇の群馬大教授、大学を提訴の意向 大学院生の研究継続も求める 部下にパワーハラスメントを行ったとして懲戒解雇された群馬大学分子予防医学(衛生学)教室の男性教授A氏が、解雇は不当として近く提訴する方針であることを、編集部の取材に対して明らかにした。 2014/12/02 医師の職場環境
日本医学会・利益相反調査から 「透明性ガイドライン」の会員への周知は不十分 利益相反(COI)の指針と運用のための細則を策定している分科会は昨年の72%から85%へ拡大。その一方で、「透明性ガイドライン」の周知徹底あるいは学術雑誌におけるCOI開示などは不十分であることが明らかになった。日本医学会が傘下の122分科会を対象に実施している医学研究に係る利益相反に関… 2014/12/02 医の倫理
J Am Coll Cardiol誌から CAD後のMACE予測に未熟血小板測定が有用 米国における前向きコホート研究の結果 未熟血小板は、抗血小板薬の作用を受けにくく、転写活性のあるmRNAを多く含む。アスピリンまたはクロピドグレルの効果が不十分な患者の割合と循環血液中の未熟血小板数(IPC)は相関することが知られており、IPCがこれら薬剤の効果減弱に重要な働きをしている可能性が示唆されている。また、IPCは… 2014/12/01 循環器
NEJM誌から ANCA関連血管炎の維持療法にはリツキシマブを アザチオプリンと比較したRCTで好成績 抗好中球細胞質抗体(ANCA)関連血管炎においてアザチオプリンとリツキシマブによる寛解維持の効果を比較した非盲検ランダム化比較試験(RCT)の結果、寛解維持におけるリツキシマブの優越性が示された。フランスCochin病院のL. Guillevin氏らが、NEJM誌2014年11月6日号に報告した。… 2014/12/01 アレルギー・免疫