社保審・福祉部会、社福の財務運営の規律に関する議論 「余裕財産」の地域への還元促す仕組み構築へ 厚生労働省の社会保障審議会・福祉部会が9月30日に開催され、社会福祉法人における財務運営の規律のあり方について議論が行われた。多額に積み上げられていると言われるいわゆる内部留保のうち、「控除対象財産」や運転資金を除いた「余裕財産」は地域に再投下(投資)する仕組みを導入することで委… 2014/09/30 行政・制度
JAMA Intern Med誌から 出血性潰瘍へのPPI投与は間欠的でもOK 内視鏡治療後ハイリスク者に対してGL推奨の持続静注に劣らず ハイリスク出血性潰瘍で内視鏡治療を受けた患者に対する間欠的なプロトンポンプ阻害薬(PPI)投与は、ガイドライン推奨レジメンに対して非劣性であることが、システマティックレビューとメタアナリシスの結果として示された。米国Yale大学のHamita Sachar氏らが、JAMA Internal Medicine誌電子版… 2014/09/30 消化器
公立八鹿病院、長時間勤務とパワハラが原因で… 勤務医自殺訴訟の控訴審始まる 12月に結審、来年3月にも判決か 元上司2人によるパワーハラスメントと長時間労働が原因で、男性勤務医のA氏(享年34歳)がうつ病を発症し自殺に至った事件で、9月29日に広島高裁松江支部で控訴審第一回口頭弁論期日が開催された。控訴理由の陳述のほか、原告側の口頭意見陳述が行われた。… 2014/09/29 医師の職場環境
覚醒を維持する精神伝達物質オレキシンを制御 新規作用機序の睡眠薬ベルソムラが承認取得 MSDは9月26日、新規作用機序の不眠症治療薬スボレキサント(商品名ベルソムラ錠15mg、20mg)の製造販売承認を取得したと発表した。適用は「不眠症」、用法・用量は「成人にはスボレキサントとして1日1回20mg、高齢者には1日1回15mgを就寝直前に経口投与」としている。… 2014/09/29 精神・神経
Lancet Infectious Disease誌から 米国で生じたA型肝炎流行は輸入食品が原因 感染源の同定から感染予防策の実施までの詳細が明らかに 2013年に米国における複数の州で発生したA型肝炎のアウトブレイクは、トルコから輸入された冷凍フルーツが原因であり、そのアウトブレイクがどのように発生し、それに対する公衆衛生当局の対応の詳細が明らかになった。米疾病対策センター(CDC)のMelissa G Collier氏らが、Lancet Infectious Di… 2014/09/29 感染症
富山化学工業「ファビピラビル」の提供にも言及 安倍首相、エボラ対策に総額4000万ドルの追加支援を表明 安倍総理大臣は日本時間の26日未明、国連で一般討論演説を行い、エボラウイルス疾患(エボラ出血)の対策として、国連などに総額4000万ドル(日本円で約44億円)の追加支援を実施すると表明した。同時に、エボラの治療に効果が見込める富士フイルムグループの富山化学工業が開発した薬を治療候補… 2014/09/26 感染症
他の未承認薬と併用、用法・用量は非公表 ファビピラビル、エボラ出血熱患者に初投与 対象はフランス人女性患者、フランスの医療チームが治療中 富士フイルムは2014年9月26日、富山化学工業の抗インフルエンザウイルス薬、ファビピラビル(アビガン)が、エボラ出血熱に罹患したフランス人の女性患者に対して投与されたと発表した。ファビピラビルがエボラ出血熱患者に対して投与されたのは世界初。… 2014/09/26 感染症
Ann Intern Med誌から 低炭水化物ダイエットで心血管危険因子が改善 低脂肪ダイエットよりも有効、RCTの結果 低炭水化物ダイエットは低脂肪ダイエットよりも、体重減少と心血管危険因子の改善効果が有意に高いことが、ランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。米国Tulane大学のLydia A. Bazzano氏らが、Annals of Internal Medicine誌2014年9月2日号に報告した。… 2014/09/26 代謝・内分泌
MSD、発売後2年間の自発報告・製造販売後調査の結果を公表 ロタテック接種後の腸重積で再度注意喚起 MSDは9月19日、5価経口弱毒生ロタウイルスワクチン(商品名ロタテック)接種後の腸重積症の報告例をまとめて公表した。発売から2年間(2012年7月20日~2014年7月19日)で、医療機関からの自発報告とMSDの製造販売後調査を合わせ、腸重積症が44例報告された。腸重積症では早期の治療が重要となるた… 2014/09/25 感染症
NEJM誌から 駆出率低下の心不全に新規薬剤が効果 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬が有効、RCTの結果 駆出率が低下している心不全患者に対して、ネプリライシン阻害薬sacubitril(AHU377)とARBであるバルサルタンの機能部位を組み合わせた、アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNIs)LCZ696が、ACE阻害薬エナラプリルより有効であることが二重盲検のランダム化比較試験(RCT)PARADIGM-… 2014/09/25 循環器
Lancet誌から 2価HPVワクチンは26歳以上の女性にも有効 第3相臨床試験VIVIANE試験の中間解析の結果 2価のヒト・パピローマウイルス(HPV)ワクチン接種は、26歳以上の成人女性においても、HPV感染の予防効果があることが、二重盲検のランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。オーストラリアTelethon Institute for Child Health ResearchのS Rachel Skinner氏らが、Lancet誌電子版に2014… 2014/09/24 癌
消防庁が緊急調査の結果を公表 危険ドラッグによる救急搬送が5年で4469件に 総務省消防庁は9月19日、危険ドラッグによるとみられる救急搬送が2009年1月~2014年6月までに4469件あったと発表した。最も多いのは東京都の1130件で、大阪府の536件、神奈川県の512件と続く。なお、年間の救急搬送件数は2012年をピークに減少に転じている(図1)。… 2014/09/22 救急医療・集中治療
NEJM誌から PCI前の血栓吸引で長期予後も改善せず 急性のST上昇心筋梗塞患者を対象に1年後の死亡リスクなどを比較した結果 急性のST上昇型心筋梗塞(STEMI)患者に対する初回経皮的冠動脈形成術(PPCI)前に冠動脈内血栓吸引を行っても死亡リスクなどの1年後の転帰は改善しないことが、ランダム化比較試験(RCT)の参加者を追跡した結果として示された。スウェーデンUppsala大学のBo Lagerqvist氏らが、NEJM誌電子版に20… 2014/09/22 循環器
「透明性ガイドライン」めぐり製薬協が会長声明を発表 医師の原稿料の開示、15年からウェブに統一 日本製薬工業協会(製薬協)は9月18日、医師の講演料や原稿料の支払い額や個人名などの開示方法を、2015年からウェブに統一すると発表した。製薬企業各社は、講演料や原稿料などについては支払った金額も今年から開示し始めたが、開示方法は各社で異なっていた。製薬協専務理事の川原章氏は、「社… 2014/09/19 医の倫理
第1回検討会を開催、取りまとめは来年1月予定 地域医療構想のガイドライン、作成始まる 厚生労働省は9月18日、「地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」の初回会合を開いた。今年10月から始まる病床機能報告制度によって得られた各医療機関の病床の情報をもとに、都道府県は来年4月から地域医療提供体制の将来像として地域医療構想(ビジョン)を策定する。検討会では、この… 2014/09/19 医療提供体制
東北の医学部新設に向けて全国医学部長病院長会議が声明 医学部長会議「医師引き抜き防止の具体策を」 現所属長の推薦書など検証の仕組みを 東北薬科大学の新設構想が東北地方の医学部新設に選定されたことを受け、全国医学部長病院長会議は9月18日、改めて医学部新設に反対する声明を発表し、東北薬科大学には新設認可の条件として「東北地方における医学部設置に係る構想審査会」から示された7項目を全て満たすことを強く求めた。… 2014/09/19 行政・制度
JAMA誌から Lp-PLA2阻害薬でACS患者の冠イベント減らず 発症後早期の患者を対象としたSOLID-TIMI 52試験の結果 リポ蛋白関連ホスホリパーゼ A2(Lp-PLA2)に対する経口型の選択的阻害薬であるdarapladibを、急性冠疾患(ACS)の発症から間もない患者に投与したSOLID-TIMI 52試験の結果、主要な冠イベントリスクを減少させる効果は認められなかった。TIMIスタディグループで米国Brigham and Women’s Hospital… 2014/09/19 循環器
JAMA誌から ダイエット法は種類によらずどれも有効 低炭水化物ダイエットや低脂肪ダイエットを比較した結果 低炭水化物ダイエットと低脂肪ダイエットはどちらも有効で、どのダイエット法でも半年後には有意な体重減少が得られることが、ランダム化比較試験(RCT)を対象とするネットワークメタアナリシスの結果として示された。カナダHospital for Sick Children Research InstituteのBradley C. Johnston… 2014/09/18 代謝・内分泌
JAMA Intern Med誌から SU薬服用高齢者への抗菌薬投与に低血糖リスク 低血糖イベントの13.2%が抗菌薬併用が原因、後ろ向き研究より スルホニルウレア(SU薬)のグリピジドまたはグリブリドを処方されている高齢者に対するクラリスロマイシン、レボフロキサシン、スルファメトキサゾール・トリメトロプリム、メトロニダゾール、シプロフロキサシンという抗菌薬の処方は、14日以内の低血糖による救急部門受診または入院のリスクを… 2014/09/17 代謝・内分泌
STAP細胞の作製が“簡単にできる”としていたのは間違い バカンティ氏、STAP細胞の作製法を改訂 STAP細胞のNature誌の論文著者だった米ハーバード大学のチャールズ・バカンティ氏と小島宏司氏が2014年9月3日、STAP細胞を効率的に作製するための改訂版プロトコルを公開していたことが明らかになった 2014/09/16 事件・話題
JAMA Intern Med誌より アクション映画を見ながらスナックを食べるな! インタビュー番組に比べて食べる量が約2倍に、RCTの結果 刺激の強いアクション映画を見ながらスナックを食べると、淡々と進行するインタビュー番組に比べて、重量にして約2倍も食べてしまうことがランダム化比較試験(RCT)の結果として示された。米国Cornell大学のAner Tal氏らが、JAMA Intern Med誌電子版に2014年9月1日に報告した。… 2014/09/16 生活習慣
厚労省が2014年度診療報酬改定の疑義解釈 訪問診療記録書の添付省略が引き続き可能に 厚生労働省は9月5日、2014年度診療報酬改定の疑義解釈(その9)を各都道府県などに事務連絡した。今年の10月診療分から、同一建物向けの在宅患者訪問診療料2を算定する際、レセプトに「訪問診療に係る記録書」(様式14)の添付を求める方針を示していたが、レセプトの摘要欄などに必要事項を記入す… 2014/09/15 行政・制度
世界初のiPS細胞利用した再生医療、移植手術が成功 理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーらは2014年9月12日、滲出型加齢黄斑変性を対象とした自家iPS細胞由来網膜色素上皮(RPE)シートの移植手術を行った。iPS細胞から作製した組織を使用した再生医療の実施は、これが世界初の事例である。… 2014/09/13 先端医学
感染地域に行き、高熱が続いて鼻水や咳症状がなければ疑う デング熱発症者の特徴は白血球と血小板の減少 重症化しやすい妊婦に、日産婦も声明を発表 国立国際医療研究センター国際感染症センターの忽那賢志氏は9月11日、同センターで開催されたメディアセミナーで講演し、デング熱の病態について解説した。忽那氏は、「デング熱を発症すると、蚊に刺された後に高熱が5~7日間続く。感染が報告されている場所で蚊に刺されており、発熱が続く場合は… 2014/09/12 感染症
社保審・福祉部会、社福の運営の透明性に関する議論 役員報酬などの公表も義務付けへ 厚生労働省の社会保障審議会・福祉部会が9月11日に開催され、社会福祉法人の運営の透明性を確保する方策について議論が行われた。既に公表が義務付けられている貸借対照表や収支計算書などに加え、役員区分ごとの報酬総額や役員報酬基準、事業計画書の開示も求める方針で一致した。… 2014/09/12 行政・制度
NEJM誌から エボラ未承認薬への過剰な期待は禁物 ZMappが「秘密の血清」かどうかはまだ不明と専門家がコメント 米国Georgetown大学のJesse L. Goodman氏は、エボラウイルス疾患(エボラ出血熱)治療薬候補として話題になっている製剤開発の現状、患者への使用前に考慮・検討すべき問題点を、NEJM誌電子版に2014年8月20日に掲載されたPerspectiveで示した。… 2014/09/12 感染症
ウオッチ!2015介護報酬改定 “同一建物減算”の拡大に強く反発 社保審・介護給付費分科会が関連7団体からヒアリング 厚生労働省の社会保障審議会・介護給付費分科会は9月10日、2015年度介護報酬改定に向け、関係7団体からヒアリングを実施した。前回改定時に新サービスとして創設された24時間の定期巡回・随時対応型訪問介護看護(定期巡回・随時対応サービス)を普及させるための方策や、同一建物に対する減算のあ… 2014/09/11 行政・制度
非営利ホールディングカンパニー、創設議論は混乱気味 来年には「新型医療法人」制度ができる!? 厚生労働省の「医療法人の事業展開等に関する検討会」は9月10日、非営利ホールディングカンパニー型法人制度(仮称)(以下、HD法人制度)の創設や、社会医療法人の認定要件の見直しなどについて議論した。… 2014/09/11 行政・制度
Ann Intern Med誌より 高齢者への非定型抗精神病薬で入院リスク上昇 急性腎障害などによる入院リスクが有意に上昇、後ろ向きコホートの結果 高齢者への非定型抗精神病薬の処方が、90日以内の急性腎障害(AKI)による入院と、AKIを引き起こし得る疾患による入院のリスクを有意に上昇させることが住民ベースの後ろ向きコホート研究の結果として示された。米国Case Western Reserve大学のY. Joseph Hwang氏らが、Annals of Internal Medicin… 2014/09/11 精神・神経
JAMA誌から パルスオキシメーターへの頼り過ぎに警鐘 SpO2値に頼った判断で細気管支炎乳児の不要な入院が増える可能性 故意に高い値が出るように設定したパルスオキシメーターと、正しい値を示す機器を用いて細気管支炎乳児の入院率に差が出るかを比較したランダム化比較試験(RCT)の結果、重症度に差がなくても経皮的動脈血酸素飽和度によって患者の入院率が有意に異なることが示された。カナダ・トロント小児病院… 2014/09/10 小児科
2013年医療施設調査・病院報告、診療所は376施設増 平均在院日数、病床利用率ともに低下 厚生労働省は9月2日、2013年医療施設調査・病院報告の概況を公表した。調査期間は2012年10月1日から1年間。病院数が減る一方で一般診療所の数は増えたほか、全病床における平均在院日数、病床利用率ともに前年比で低下したことが分かった。… 2014/09/09 医療提供体制
近日中に告示、新基金の交付要綱の通知も 厚労省検討会、医療・介護の総合確保方針を了承 厚生労働省の「医療介護総合確保促進会議」は9月8日、厚生労働省が示した「地域における医療及び介護を総合的に確保するための基本的な方針(案)」(総合確保方針案)について議論し、おおむね了承した。厚労省は、同日の会議で委員から要望のあった文言修正などを反映し、近いうちに総合確保方針… 2014/09/09 行政・制度
介護企業の最新動向を総まとめ! スポーツ用品販売のダンロップが介護事業に参入 通所介護を手掛けるキッツウェルネスを買収 スポーツ用品製造・販売のダンロップスポーツ(株)(神戸市中央区)は10月1日、フィットネスクラブや通所介護事業所を展開する(株)キッツウェルネス(千葉市美浜区)の全株式を取得し子会社化する。譲渡価格は42億円。ダンロップのゴルフ・テニス事業のうち、スクール事業の教育プログラム作成の… 2014/09/09 事件・話題
Lancet誌から テレモニタリングで心不全患者の転帰が改善 植え込み型デバイスを介したモニタリングで死亡を回避、RCTの結果 植え込み型除細動器(ICD)または心臓再同期療法機能付き植込み型除細動器(CRT-D)を介したテレモニタリングにより心不全患者の転帰が有意に改善することが、ランダム化比較試験(RCT)IN-TIME試験の結果として示された。ドイツLeipzig心臓センターのGerhard Hindricks氏らが、Lancet誌2014年8月… 2014/09/09 循環器
新規経口薬導入時は薬剤耐性変異の確認を推奨 新薬発売を受け、C型肝炎ガイドライン改訂 日本肝臓学会は9月3日、「C型肝炎治療ガイドライン(第3版)」を発表した。新規の直接作用型抗ウイルス薬(DAAs)であるアスナプレビル(商品名スンベプラ)とダクラタスビル(ダクルインザ)の発売を受け、改訂したもの。新ガイドラインでは、発癌リスクの高さとインターフェロン(IFN)適格・不… 2014/09/08 消化器
Lancet誌から 体重が増えるほど多様な癌のリスクが増加 英国民のBMIが1増えると、癌患者が年間3790人増加の可能性 英国民のプライマリ・ケアデータを利用して、一般的な22種の癌とBMIの関係を調べたところ、17種の癌との間に有意な関係が見出された。英ロンドン大学衛生学熱帯医学大学院のKrishnan Bhaskaran氏らが、Lancet誌電子版に2014年8月14日に報告した。… 2014/09/08 癌
社保審・福祉部会、社福のあり方の各論について議論開始 他の公益法人並みの経営組織を求める方向に 社会保障審議会・福祉部会が9月4日に開かれ、社会福祉法人のあり方に関する各論の議論を開始した。より一層の公益性を確保するため、理事会や評議員会の位置付け、財務・業務運営の規律、運営の透明性の確保、行政の関与のあり方などを検討していく。… 2014/09/07 行政・制度
有望なのはカクテル抗体製剤とRNAポリメラーゼ阻害薬 感染研西條部長、エボラ出血熱の発症前後で薬剤使い分ける可能性指摘 国立感染症研究所ウイルス第一部部長の西條政幸氏は2014年9月3日、国立国際医療研究センター(NCGM)メディアセミナーで講演し、エボラ出血熱に対して現時点で有望な薬剤として、米Mapp Biophramaceuticals社のカクテル抗体製剤である「ZMapp」と、富士フイルムのRNAポリメラーゼ阻害薬である「ア… 2014/09/05 感染症
NEJM誌から 全世界の心血管死亡、約1割はNa過剰摂取に起因 中央アジアと東欧、中欧で高摂取に関連する心血管死亡率が高い 尿中ナトリウム濃度からナトリウム摂取量を推定、その値と血圧、心血管死亡の関係を調べたところ、全世界の心血管死亡の約1割は、WHOが推奨する2.0g/日を超えるナトリウム摂取に起因することが示唆された。Global Burden of Diseases Nutrition and Chronic Diseases Expert Group(NUTRICODE)の… 2014/09/05 循環器
研究の経緯や生データの検証など網羅的な調査が実施される見込み STAP論文の科学的疑義、理研が再度調査を開始 理化学研究所は2014年9月4日、「研究論文の疑義に関する調査委員会」(委員長は渡部惇弁護士)の調査終了後新たに指摘されているSTAP細胞論文の科学的疑義に関して、本調査を実施すると発表した。 2014/09/04 事件・話題
医療事故調GLを検討中の厚生労働科学研究班が提言へ 事故調制度の院内調査、第3者機関が適切にサポートを 来年10月からの医療事故調査制度の開始に向け、具体的な運用手順などを検討する厚生労働科学研究班(代表者は全日本病院協会会長の西澤寛俊氏)は9月3日に会合を開き、民間の第3者機関(医療事故調査・支援センター)が行う業務内容について議論した。… 2014/09/04 行政・制度
「持続可能な社会保障の実現、役割は大きい」 新厚生労働大臣の塩崎恭久氏が就任会見 第2次安倍改造内閣が9月3日に発足し、愛媛1区選出(衆議院6回、参議院1回当選)の塩崎恭久(やすひさ)氏が就任した。同日の就任会見で塩崎氏は、「全国民の生活を支える厚生労働行政を担うことになり、責任の大きさに身が引き締まる思い。社会保障をどう持続可能にするか、危険ドラッグやデング熱… 2014/09/04 行政・制度
BMJ誌から トラネキサム酸投与で輸血リスクが約3分の1に 人工股関節・人工膝関節全置換術を対象とした後ろ向きコホート研究より 整形外科手術を受ける患者に対するトラネキサム酸静脈内投与の有効性と安全性を評価した後ろ向きコホート研究の結果、トラネキサム酸投与で輸血リスクが約3分の1になること、血栓塞栓症や急性腎不全などのリスクは上昇しないことが示された。米国Icahn School of Medicine at Mount SinaiのJashva… 2014/09/04 外科
ウオッチ!2015介護報酬改定 介護職員処遇改善加算の継続が焦点に 介護人材の確保は新たな基金と介護報酬の両輪で対応 2014年9月3日に開催された厚生労働省の社会保障審議会・介護給付費分科会で、介護人材の確保対策に関する議論が行われた。介護人材確保に向け、中長期的に介護職員の「参入の促進」「資質の向上」「労働環境・処遇の改善」の3つの視点から総合的に対策を講じる必要があるとの点で議論が一致。これら… 2014/09/03 行政・制度
第二次安倍改造内閣で厚労大臣に塩崎氏が就任 新大臣に日医会長「今が正念場、期待する」 第二次安倍改造内閣の発足に伴って9月3日、新たな厚生労働大臣に塩崎恭久氏が就任した。これを受け、日本医師会会長の横倉義武氏は同日の定例会見で見解を述べた。 2014/09/03 行政・制度
政府系投資会社が「ヘルスケア産業支援ファンド」を設立 医療・介護、健康産業への投資で地域を活性化 政府系投資会社の(株)地域経済活性化支援機構(東京都千代田区)は9月1日、地銀5行などと共同出資し、医療・介護や健康産業に投資する「地域ヘルスケア産業支援ファンド」を設立した。地域におけるヘルスケア産業の促進を目的に、全国の医療機関や介護事業者だけでなく、検診やバイタルデータの活… 2014/09/03 事件・話題
医法協、厚生労働科学研究班の「中間とりまとめ」より一足先に… 「医療事故調GLへの提言」を厚労相に提出 日本医療法人協会は9月2日、先月末にまとめた医療事故調査制度に関するガイドラインへの提言を田村憲久厚生労働大臣に手渡した。 2014/09/03 行政・制度
JAMA Intern Med誌から 高齢者ほど結腸内視鏡検診後の入院リスクが上昇 逆に、大腸癌の罹患リスクは低下、後ろ向きコホート研究より 大腸癌や大腸腺腫性ポリープの既往があっても、50~74歳に比べて74歳以上の患者では大腸癌罹患率が低いこと、一方、結腸内視鏡検査におけるサーベイランス後の入院リスクは有意に上昇することが、後ろ向きコホート研究の結果として示された。米国Kaiser Permanente Los Angeles Medical CenterのA… 2014/09/03 癌
厚労省、個人の所得以外に世帯収入も加味して2段階で判断 介護自己負担2割の対象者を判定する新基準 厚生労働省は8月27日、介護保険の自己負担割合が2割となる一定以上所得者の判定基準案を各都道府県に事務連絡した。2015年8月から一定以上の所得のある第一号被保険者(65歳以上高齢者)の自己負担を、現行の1割から2割に引き上げることに伴う措置。… 2014/09/02 行政・制度
BMJ誌から 消化管・頭蓋内出血リスクの予測法を開発 プライマリ・ケアを受診する幅広い患者情報に基づく新規アルゴリズム 抗凝固薬を使用していない、または使用を開始したばかりの患者における、その後の出血の絶対リスクを、プライマリ・ケアで記録している患者情報に基づいて予測したアルゴリズムQBleedが作成され、予測精度が確認された。英国Nottingham大学のJulia Hippisley-Cox氏らが、BMJ誌電子版に2014年7月28… 2014/09/02 循環器
2種のウイルス遺伝子を組み込んだ2価ワクチン NIH、英GSK社のエボラ出血熱ワクチンのフェーズI開始へ 米衛生研究所(NIH)は2014年8月29日、エボラ出血熱を予防するワクチンのフェーズI(VRC207試験)を、米国立アレルギー・感染症研究所(NIAID)が翌週から始めると発表した。 2014/09/02 感染症
第3者機関への届け出対象、“適切な制限”を要請 医療法人協会が「医療事故調ガイドラインへの提言」を発表 日本医療法人協会の「現場からの医療事故調ガイドライン検討委員会」は8月29日に会見を開き、来年10月から開始する医療事故調査制度に関するガイドラインへの提言をまとめたと報告した。 2014/09/01 行政・制度
NEJM誌から PALB2 遺伝子変異で乳癌リスクが5~9倍上昇 70歳までの生涯罹患リスクは家族歴なしで33%、ありでは58% PALB2(Partner And Localizer of BRCA2;ファンコーニ貧血の発症に関わることからFANCNとも呼ばれる)機能喪失型変異を有する家系の調査から、一般女性に比べたPALB2 変異陽性女性の乳癌罹患の相対リスクは、40 歳未満で 8~9 倍、40~60 歳で 6~8 倍、60 歳超では約5倍であることが示された。… 2014/09/01 癌