厚労省への報告に伴い副作用情報を追加 アレロック、フルダラ、ミリプラの添付文書が改訂 厚生労働省は6月29日、医薬品・医療機器等安全性情報の第280号を発行した。今回、「重要な副作用等に関する情報」が掲載されたのは、4月20日に厚労省から改訂が指導されたオロパタジン(商品名:アレロック)、フルダラビン(フルダラ)、ミリプラチン(ミリプラ)の3種類… 2011/06/30 医薬品
介護職員による医行為の範囲拡大を厳しく批判 日医、介護保険法の改正について見解を表明 日本医師会は6月29日、介護保険関連の制度改正に関する見解を発表した。6月15日に国会で成立した改正介護保険法などに対して、常任理事の三上裕司氏は「評価できる部分はあるが、問題点もある」と指摘し、具体的な内容に言及した。… 2011/06/30 老年医学・介護
BMJ誌から 妊婦の睡眠時の姿勢は死産のリスクと関係? 死産の危険因子を探すAuckland Stillbirth Studyの一環として行われた研究で、入眠時の姿勢が左側臥位である妊婦に比べ、それ以外の姿勢をとる妊婦では、妊娠28週以降の死産リスクが高いことが示された。ニュージーランドAuckland大学のTomasina Stacey氏らがBMJ誌2011年6月18日号に報告した。… 2011/06/30 産婦人科
中心ライン感染とミノサイクリン/リファンピン含浸カテーテル 【原題】Central Line Infections and Minocycline/Rifampin― Impregnated Catheters Infection rates at a cancer center’s ICU suggests synergy between these antibioticimpregnated catheters and infection-control precautions. 2011/06/29 感染症 医師限定コンテンツ
既に7億円を被災地に配賦 東日本大震災で日医に13億円の義援金が集まる 日本医師会は6月29日、東日本大震災で日本医師会に寄せられた義援金が6月27日時点で13億円に達したと報告した。義援金は会員医師だけでなく非会員の医師や海外医師会からも集まったという。「多くの方々から、大変貴重な寄付をいただけた」と日医常任理事の今村聡氏は話した。… 2011/06/29 組織
「経過措置の延長は抜本的な対策ではない」 民主党の議連、薬のネット販売の規制緩和求める 民主党の一般用医薬品の通信販売解禁を推進する議員連盟は、6月28日の総会で、一般用医薬品の通信販売規制の緩和や制度の「工程表」の作成を政府に求める意見書をまとめた。今後、菅直人首相や細川律夫厚労相らに提出する。… 2011/06/29 医薬品
BMJ誌から 発熱で救急受診の小児の診断に有用なのはCRPとプロカルシトニン 小児の重症感染症は急速に進行する危険性があるため、迅速かつ正確な診断が欠かせない。そのために役立つのは、白血球数や炎症マーカーなどの臨床検査値の中のどれなのか。この疑問に基づき系統的レビューとメタ分析を行った英Oxford大学のAnn Van den Bruel氏らは、発熱により救急部門を受診した… 2011/06/28 小児科
中心ライン関連血流感染の抑制 【原題】Lowering Central Line―Associated Bloodstream Infections The number of such infections in ICUs in the U.S. has fallen markedly because of better central line insertion and maintenance techniques. 2011/06/27 感染症 医師限定コンテンツ
低視力の人向けの配慮をしているサイトはわずか8% 障害者への配慮のなさが目立つ医療機関のwebサイト 首都圏(東京・埼玉・千葉・神奈川)の災害拠点病院135病院のWebサイトで、視覚や聴覚、四肢、知覚などに障害がある人向けの対策が遅れていることが明らかになった。これは、日経BPコンサルティングが行った「災害拠点病院Webサイト ユーザビリティ調査2011」の結果。… 2011/06/27 医療情報
rt-PAは血液透析カテーテルの機能不全の予防に有用である 【原題】rt-PA Helps Prevent Hemodialysis Catheter Malfunction Once-weekly recombinant tissue plasminogen activator plus heparin resulted in better catheter-related outcomes than heparin alone. 2011/06/25 循環器 医師限定コンテンツ
JAMA誌から CA-125と超音波による卵巣癌スクリーニングに利益なし 血清中の癌抗原CA-125の測定と経膣超音波検査を併用する年1回の卵巣癌スクリーニングには、卵巣癌の早期発見も卵巣癌死亡率低減も期待できないことが、無作為化試験で明らかになった。米Utah大学Health Sciences CenterのSaundra S. Buys氏らが、JAMA誌2011年6月8日号に報告した。… 2011/06/24 癌
定期的な尿検査実施などを盛り込む アクトス問題で厚労省が添付文書改訂へ 武田薬品工業が販売する2型糖尿病治療薬ピオグリタゾン(商品名:アクトス)およびその合剤について、海外で膀胱癌リスク上昇の可能性が指摘されている問題で、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は6月23日、膀胱癌のリスクに関連する情報を添付文書に追記することを決めた。… 2011/06/24 医薬品
BMJ誌から 足裏のイボへの液体窒素とサリチル酸、有効性に差なし 117人を対象とした無作為化試験の結果 足底疣贅は誰もが生涯に1度は経験するようなありふれた病気だ。英York大学のSarah Cockayne氏らは、最も広く用いられている液体窒素による凍結療法とサリチル酸の局所適用の治療効果を比較する無作為化試験を実施し、これらの治療法の臨床的な有効性には差がないことを明らかにした。論文は、BMJ… 2011/06/24 皮膚科
急性脳卒中における降圧 【原題】Blood Pressure Reduction in Acute Stroke Is antihypertensive therapy in the week after a stroke beneficial? 2011/06/23 循環器 医師限定コンテンツ
NEJM誌から 開胸術適応の重症大動脈弁狭窄症にもカテーテル治療は有効 約700人を対象とした無作為化試験の結果 重症の大動脈弁狭窄症で、開胸による大動脈弁置換術が適応になる患者に対して、経カテーテル大動脈弁置換術は代替治療手段になり得るのだろうか。この疑問を検証すべく、これら2通りの術式の有効性と安全性を比較する無作為化試験を行った米Columbia大学医療センターのCraig R. Smith氏らは、1年… 2011/06/23 循環器
第36回日本外科系連合学会学術集会シンポジウム 「短時間勤務の女医も手術ができるような工夫を」 仕事と育児の両立に向けて当番制の導入やチーム医療の推進を提言 近年、医師に占める女性の割合は上昇傾向にあり、女性医師の出産・育児による離職を防ぐため、施設内に保育所を設置する病院も増えてきている。保育所の必要性への意識は高まってきたが、あまり注目されていない問題点として、「小1の壁」の存在がある。… 2011/06/23 医師のキャリア
第53回日本老年医学会学術集会より 東日本大震災、高齢者肺炎の臨床像とは? 6月17日、東京都新宿区で開催された第53回日本老年医学会学術集会のパネルディスカッション「高齢者災害時医療―避難所生活から高齢者をどう守るか―」で、気仙沼市立病院呼吸器科の冲永壮治氏らは、震災後、同病院に肺炎で入院した患者の傾向や臨床像などについて報告した。… 2011/06/22 呼吸器
医学部定員増以降、留年者や休学者も増加傾向 9割の医学部で「学生の学力低下を危惧」 約9割の大学で、医学部の教員が学生の学力低下を危惧しており、実際直近2年間では医学部の留年者や休学者、退学者が増えていることが明らかになった。これは全国医学部長病院長会議の「学生の学力低下問題に対するワーキンググループ」が昨年12月から今年1月にかけて、全国80大学の医学部長あるい… 2011/06/22 医師の職場環境
抗HIV薬に特化した製薬企業ヴィーブヘルスケア・CEOインタビュー 日本国内のHIVへの関心の薄れに懸念 2010年末時点で、世界のHIV感染者数は3400万人。そのうち2000万人がサハラ砂漠以南のアフリカに存在しており、感染拡大防止のカギは、開発途上国の患者に抗HIV薬をいかに届けるかが握っている。ただ、開発途上国の中には、先進国の製薬企業が開発した抗HIV薬の特許申請を却下し、安価な後発医薬品… 2011/06/22 医薬品
Ann Intern Med誌から 急性肺塞栓の可能性を除外する4つの判断基準の精度は同等 除外にはDダイマー併用が条件、前向きコホート研究の結果 急性肺塞栓症の可能性を除外するために使用できる標準化された臨床判断基準(CDR)は複数存在する。オランダAmsterdam自由大学のRenee A. Douma氏らは、Wellsルール、改訂Genevaスコア、簡略化Wellsルール、簡略化改訂Genevaスコアという4つのCDRを、D-ダイマー検査と併用した場合の肺塞栓症の除… 2011/06/22 呼吸器
一部の患者では胸骨圧迫単独によるCPRの効果は標準的CPRに劣る 【原題】Compression-Only CPR Is Less Effective Than Conventional CPR in Some Patients Among patients with out-of-hospital cardiac arrests in Japan, those younger than 20 with noncardiac causes of arrest did better with conventional CPR. 2011/06/21 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
NEJM誌から エキセメスタンでハイリスク女性の浸潤性乳癌リスクが65%低下 4560人を対象とした二重盲検無作為化試験の結果 乳癌の危険因子を有する女性において、アロマターゼ阻害薬のエキセメスタンは、タモキシフェンやラロキシフェンよりも安全で有効な一次予防法である可能性がある―。そんな新たな知見が、国際的な二重盲検無作為化試験「NCIC CTG MAP.3」で得られた。米Massachusetts総合病院のPaul E. Goss氏らが… 2011/06/21 癌
NEJM誌から 新生児のCMV感染を検出する簡便なPCR検査を開発 新生児の先天性サイトメガロウイルス(CMV)感染のスクリーニングにおいて、スワブ採取唾液、またはスワブごと乾燥させた唾液標本を用いる簡便なリアルタイムPCR検査が開発された。同手法を開発した米Alabama大学のSuresh B. Boppana氏らは、標準法と比較してその精度が十分高いことを明らかにし… 2011/06/21 耳鼻咽喉科
腎障害の高齢患者などで重篤な副作用を報告 抗凝固薬ダビガトランで出血リスクの注意喚起 日本ベーリンガーインゲルハイムは6月17日、抗凝固薬ダビガトラン(商品名:プラザキサ)を処方されていた「腎障害を有する高齢の患者」に重篤な出血性の副作用が発生したことを受け、医療関係者向けに「適正使用のお願い」を発行した。同文書は医薬品医療機器総合機構(PMDA)のホームページ上に… 2011/06/20 循環器
Lancet誌から 市中肺炎へのステロイド併用で入院期間が1日短縮 市中肺炎で入院したがICUでの治療は必要ない患者に、抗菌薬と共にステロイドを投与すると、利益が見られるだろうか。この疑問に基づき二重盲検の無作為化試験CAPACITYを行ったオランダSt Antonius病院のSabine CA Meijvis氏らは、デキサメタゾンを4日間併用すると入院期間が1日短くなることを明ら… 2011/06/20 呼吸器
心不全患者における肺動脈圧のワイヤレスモニタリング 【原題】Wireless Monitoring of Pulmonary Artery Pressure in Patients with Heart Failure An implantable sensor lowered the rate of hospitalization for HF, but the difference in out-of-hospital time was slight. 2011/06/19 循環器 医師限定コンテンツ
脳卒中のリスクの予測にCHA2DS2-VAScはCHADS2より好成績を収めている 【原題】CHA2DS2-VASc Performs Better Than CHADS2 in Predicting Stroke Risk The newer scoring system allowed better identification of patients at low or intermediate risk. 2011/06/17 循環器 医師限定コンテンツ
「サイファー」製造中止、次世代の「NEVO」も開発断念へ J&J社、薬剤溶出ステントから撤退 米ジョンソン・エンド・ジョンソン(以下、J&J)社は6月15日、グループ会社のコーディス社が販売する薬剤溶出ステント(DES)の「Cypher(サイファー)」および「Cypher SELECT+」の製造を年内に中止し、次世代型DES「NEVO」の開発も行わないと発表した。… 2011/06/17 循環器
ロメリジンに次ぐ2剤目の適応 デパケンが片頭痛の発作予防の適応を取得 協和発酵キリンは6月16日、同社が製造販売する抗てんかん薬「デパケン(一般名バルプロ酸ナトリウム)」が片頭痛の発作予防の適応を取得したと発表した。片頭痛の予防薬としての適応を取得した薬剤は、カルシウム拮抗薬ロメリジン(商品名テラナス、ミグシス)に続き2剤目となる。… 2011/06/17 精神・神経
BMJ誌から 食事からのカルシウム摂取が約750mg/日以下だと骨折しやすい 食事からのカルシウム摂取量が少ない中高年女性の骨折や骨粗鬆症のリスクは、平均的な摂取量の女性に比べて有意に高い。ただし、750mg/日を超えて摂取してもさらなるリスク低下は期待できない――。そんな知見が、スウェーデンで行われた前向きコホート研究で得られた。スウェーデンUppsala大学の… 2011/06/17 骨・関節・筋
膀胱癌のリスク上昇の可能性を添付文書に追加 FDA、アクトスの1年以上の長期処方に懸念 米国食品医薬品局(FDA)は15日、武田薬品工業が開発した2型糖尿病治療薬ピオグリタゾン(商品名Actos)およびその成分を含む合剤について、1年以上使用した場合に膀胱癌のリスク上昇が懸念されるとの声明を出した。… 2011/06/16 医薬品
医療ニーズの高い在宅要介護者向けサービスが2012年度に創設へ 改正介護保険法が成立 24時間対応の介護・看護サービスの新設や介護療養病床の廃止延期などを盛り込んだ改正介護保険法が6月15日、参議院本会議で賛成多数で可決、成立した。2012年4月1日に施行される。 2011/06/16 老年医学・介護
JAMA誌から 高齢糖尿病患者の骨折予測でも骨密度とFRAXスコアは有用 高齢者の骨折リスク予測に広く用いられているTスコアやFRAXスコアが、糖尿病患者の骨折リスク予測においても有用であることが、米California大学San Francisco校のAnn V. Schwartz氏らの研究で明らかになった。3件の前向き観察研究のデータを分析した結果、大腿骨頸部のTスコア低値とFRAXスコア高… 2011/06/16 骨・関節・筋
BMJ誌から 静脈血栓塞栓症への抗凝固薬、3カ月で中止しても再発リスク上がらず 7件の無作為化試験のプール分析で投与期間ごとのリスクを比較 急性期の治療を終えた静脈血栓塞栓症患者には、その後数カ月間、経口抗凝固薬(ビタミンK拮抗薬)が投与されるが、投与期間は患者の意向と担当医の判断にゆだねられている。フランスHospices Civils de LyonのFlorent Boutitie氏らは、7件の無作為化試験の患者データを分析し、再発リスクに差がな… 2011/06/16 循環器
肺塞栓症のリスクが高い安定した患者における全身CT血管造影と選択的CT血管造影の費用対効果 【原題】Cost-Effectiveness of Universal vs. Selective CT Angiography in Stable Patients at High Risk for PE This decision analysis suggests that using compression ultrasound as the initial test for pulmonary embolism is cost-effective. 2011/06/15 循環器 医師限定コンテンツ
多職種連携の実践的な取り組みに補助金を支給 厚労省が「チーム医療実証事業」参加施設を募集中 厚生労働省は、チーム医療を推進するための補助事業「チーム医療実証事業」の参加施設の募集を始めた。申請の締め切りは6月30日で、全国40~50施設の指定を見込む。 2011/06/14 行政・制度
Lancet誌から 電気刺激法で脊髄損傷患者が起立・歩行可能に 頸・胸椎損傷で運動完全麻痺、感覚不全麻痺となった男性患者に、起立や歩行に特化した運動訓練を行うと共に、脊髄硬膜外への電極アレイ埋め込み術を行った結果、電気刺激が行われている間は、ごく簡単な介助のみ受ければ起立できるようになった――。そんな世界初の成果を、米Louisville大学のSus… 2011/06/14 精神・神経
急性非代償性心不全に対する利尿薬療法:診療のあり方を問う 【原題】Diuretic Therapy for Acute Decompensated Heart Failure: Putting Practice to the Test Continuous infusion or bolus? Low or high dose? A comparative effectiveness trial provides some answers. 2011/06/13 循環器 医師限定コンテンツ
看護師の労働環境改善と特定看護師の制度化推進に意欲 坂本すが氏が日本看護協会の新会長に就任 日本看護協会は6月10日、記者会見を開き、6月7日の総会の選挙で新会長に選出された坂本すが氏が就任のあいさつを行った。協会発足後初となった今回の会長選挙では、協会の推薦委員会が推した前執行部の副会長の坂本氏と、日看協の正会員10人以上の推薦を受けて立候補した、国立看護大学校長の田村… 2011/06/13 コメディカル
日本でも医師に周知、安全性調査を今後も継続 武田、仏のアクトス新規処方中止要請でプレスリリース 武田薬品工業は、同社の2型糖尿病治療薬ピオグリタゾン(商品名Actos)がフランスで新規の処方を中止するよう6月9日に規制当局から勧告が出た問題で、13日に今回の経緯をまとめたプレスリリースを発表した。… 2011/06/13 医薬品
第50回感染性腸炎研究会総会で報告 欧州で猛威振るうO104:H4、抗菌薬への耐性あり 6月11日に東京で開催された第50回感染性腸炎研究会総会で国立感染症研究所細菌第1部長の大西真氏は、欧州で猛威を振るっている腸管出血性大腸菌(EHEC)のO104:H4について、これまで明らかになっている特徴などについて緊急情報提供を行った。… 2011/06/13 感染症
JAMA誌から 突発性難聴へのステロイド鼓室内投与は経口投与に劣らず 特発性の突発性感音難聴に対する標準治療である、ステロイドの経口投与とステロイド鼓室内投与の聴力改善効果を比較する無作為化試験の結果が、JAMA誌2011年5月25日号に掲載された。著者の米Harvard大学医学部のSteven D. Rauch氏らは、2カ月後の聴力の回復の程度において、経口投与に対する鼓室… 2011/06/13 耳鼻咽喉科
心原性ショックに対する昇圧薬:どの薬剤が最適か? 【原題】Vasopressors in Cardiogenic Shock: Which One Is Best? Norepinephrine-dobutamine might be better than epinephrine. 2011/06/11 循環器 医師限定コンテンツ
臨床研究目的の来日でも制度の利用が可能に 厚労省、外国人医師による国内診療の規制緩和案を提示 厚生労働省は6月8日の社会保障審議会の医療部会で、外国人医師に一定期間、国内での診療を認める「臨床修練制度」の見直し案を示した。現行制度で最長2年間とされている有効期間を最長4年間まで認める。… 2011/06/10 行政・制度
ホスピタリストは外科患者を共同管理すべきか? 【原題】Should Hospitalists Comanage Surgical Patients? Comanagement of neurosurgical patients led to professional satisfaction for clinicians but not to better patient outcomes. 2011/06/09 外科 医師限定コンテンツ
Lancet誌から 特発性肺線維症に対するピルフェニドンの利益とリスクのバランスは良好 2件のフェーズ3試験CAPACITYの結果 日本では既に承認されている特発性肺線維症治療薬ピルフェニドンを欧米人などに投与した2件のフェーズ3試験の結果が、Lancet誌2011年5月21日号に掲載された。著者である米Duke大学のPaul W Noble氏らによると、ピルフェニドン投与群では、ベースラインから72週間の努力性肺活量(FVC)の予測値に… 2011/06/09 呼吸器
臨床腫瘍薬学研究会が初のセミナーを開催 癌化学療法に薬剤師パワーを結集 癌化学療法の中心が、入院から外来にシフトするにつれて、病院薬剤師のみならず地域の薬局薬剤師の働きも重要視されるようになってきた。ところが、特殊な薬剤が多い癌化学療法について薬局薬剤師が交流、研さんする場が少なく、癌化学療法における薬剤師間の情報ギャップの拡大が問題となってい… 2011/06/08 癌
BMJ誌から 1年以上の慢性腰痛には手術の前にリハビリを 慢性腰痛には外科的治療と非外科的治療のどちらが好ましいのか。この疑問に基づき、円板プロテーゼを用いた椎間板置換術と総合的リハビリテーションの有効性と安全性を比較した無作為化試験の結果が、BMJ誌2011年6月4日号に報告された。2年後の評価では、主要エンドポイントを含む複数の評価指標… 2011/06/08 骨・関節・筋
国立がん研究センターが原発事故の放射線影響に関して提言 「被災住民の被曝線量測定を直ちに開始すべき」 国立がん研究センター(理事長:嘉山孝正氏)は6月7日、記者会見を開き、福島第一原子力発電所の事故後の対策として、被災住民の被曝線量の測定や、原子炉付近の作業員における自己末梢血幹細胞の保存などを求める提案を発表した。… 2011/06/08 放射線科
東京医大と東京消防庁が3次救急患者に試行中 救急連携パスで救急隊と医療機関の情報共有目指す 6月3日、札幌市で開催された第14回日本臨床救急医学会総会のシンポジウム「救急医療における多職種連携に関する取り組み 2」で、東京消防庁救急部の小久保有佑氏、東京消防庁昭島消防著の後藤健太郎氏は、東京医大病院と共同で実施している「救急連携パス」の試みについて報告した。… 2011/06/08 医療提供体制
ガイドライン通りでは院内感染性肺炎の転帰を悪化させる? 【原題】Do Guidelines for Hospital-Acquired Pneumonia Worsen Outcomes? Among ICU patients with pneumonia and risk factors for a multidrug-resistant pathogen, guideline-compliant treatment was associated with higher mortality. 2011/06/07 感染症 医師限定コンテンツ
厚労省「チーム医療推進方策検討WG」 チーム医療推進に向けて実践的事例集を発表、医療機関の指針に 厚生労働省は6月6日、「チーム医療推進のための基本的な考え方と実践的事例集」を発表した。これは、「チーム医療推進会議」の下部組織「チーム医療推進方策検討ワーキンググループ(WG)」が取りまとめたもの。… 2011/06/07 行政・制度
空路参集、広域搬送、入院患者搬送などで成果 厚労省が東日本大震災でのDMAT活動を総括 6月3日、札幌で開催された第14回日本臨床救急医学会総会の特別企画「東日本大震災特別報告会」において、厚生労働省DMAT事務局の近藤久禎氏は、これまでのDMATの活動状況について報告した。 2011/06/07 救急医療・集中治療
感染源は生野菜か? 欧州で腸管出血性大腸菌O104の感染が拡大 ドイツなどを中心に、腸管出血性大腸菌(EHEC)の感染が広がっている。EHECに伴う合併症として溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症するケースが続出しており、多くの成人がHUSを発症していることなど、従来とは異なる臨床像が注目されている。… 2011/06/07 感染症
JAMA誌から GERDへのPPIと腹腔鏡手術、寛解維持率に差はなし 約550人を5年間追跡したLOTUS試験の結果 胃食道逆流症(GERD)に対する治療として広く用いられている制酸薬の長期投与と、腹腔鏡下逆流防止術(LARS)の有効性と安全性を比較した無作為化試験の結果が、JAMA誌2011年5月18日号に掲載された。著者である仏Nantes大学のJean-Paul Galmiche氏らは、いずれの治療法も5年寛解維持率に差はなく… 2011/06/07 消化器
災害対策本部や被災地医療機関の医師が講演 ここがダメだった、東日本大震災の医療支援 6月3日、札幌市で開催された第14回日本臨床救急医学会総会の特別企画「東日本大震災特別報告会」において、岩手県の災害対策本部で指揮を執った岩手医科大学附属病院岩手県高度救命救急センターの秋冨慎司氏と宮城県災害医療コーディネーターでもある石巻赤十字病院の石井正氏が講演し、震災対応… 2011/06/06 事件・話題
心原性肺水腫による呼吸困難はCPAPよりもNIPSVの方が速く消失する 【原題】Respiratory Distress from Cardiogenic Pulmonary Edema Resolves More Quickly with NIPSV Than CPAP ...but clinical outcomes were statistically similar. 2011/06/05 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
初心者によるAirtraqとMacintosh咽頭鏡での比較 【原題】Intubation with the Airtraq vs. Macintosh Laryngoscope by Novices Intubation times were shorter and glottic views were better with the Airtraq. 2011/06/03 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
外来患者数5%削減など盛り込む 政府与党、社会保障改革案を取りまとめ 政府与党は6月2日、「社会保障改革に関する集中検討会議」を開き、社会保障の改革案を取りまとめた。2025年時点で達成すべき社会保障の将来像を提示したもので、今後この案を基にして、政府与党の社会保障改革検討本部は6月20日前後までに、税と社会保障の一体改革に向けた案を作成する予定。… 2011/06/03 行政・制度
同時改定の実施に一歩前進? 中医協、医療経済実態調査の実施を了承 中央社会保険医療協議会(中医協)の臨時総会が6月3日に開かれ、2012年度診療報酬改定にかかわる医療経済実態調査を実施することを了承した。 2011/06/03 行政・制度
第84回日本超音波医学会学術集会から 子宮頸管長が20mmを切ると早産リスクが高まる 1000人規模の多施設共同研究で明らかに 妊娠中の子宮頸管長が20mmを切ると早産のリスクがかなり高まることが、子宮頸管長の短縮と早産との関連を調べた多施設共同研究で明らかになった。5月28日に都内で開催された第84回日本超音波医学会学術集会で、富山大産科婦人科診療准教授の塩崎有宏氏が発表した。… 2011/06/03 産婦人科
日本神経学会で改訂内容を解説 10年ぶりに改訂されたパーキンソン病診療ガイドライン 5月18~19日に愛知県名古屋市で開催された日本神経学会にて、パーキンソン病治療ガイドラインの改訂内容が解説された。同ガイドラインは2002年に作られ、2011年4月に改訂。東北大神経内科准教授の武田篤氏が、早期・進行期におけるパーキンソン病と幻覚・妄想の治療に関するポイントを説明した。… 2011/06/03 精神・神経
JAMA誌から 妊娠初期の第2世代抗てんかん薬曝露は出生異常を増やさない 第1世代の抗てんかん薬の胎内曝露は出生異常リスクを約3倍に高めることが明らかになっている。だが、第2世代抗てんかん薬の胎児に対する影響は明確になっていない。このほどデンマークStatens Serum InstitutのDitte Molgaard-Nielsen氏らが行った過去最大規模のコホート研究で、妊娠初期にそれら… 2011/06/03 産婦人科
LAMP法により約1時間で検出可能 栄研化学、前処理なしで喀痰から結核菌を検出するキット 栄研化学は、喀痰検体から短時間で結核菌を検出するキット「Loopamp 結核菌群検出試薬キット」と、検査に必要な「Loopamp PURE DNA抽出キット」、「Loopamp 蛍光測定部付恒温装置LF-160」、「PureLAMP heater」を6月1日に発売した。… 2011/06/02 医療機器
米国では2010年9月に添付文書へ盛り込み 国内のPPI3剤、骨折リスクの増加について追記 プロトンポンプ阻害薬(PPI)であるランソプラゾール(商品名タケプロン)、オメプラゾール(オメプラール)、ラベプラゾール(パリエット)の3剤の添付文書が改定され、「その他の注意」欄に骨折リスクの増加の可能性が追記された。… 2011/06/02 医薬品
日看協の看護職勤務実態調査で明らかに 3交代勤務より2交代勤務で高い離職意向 まとまった休みが取りやすいとして全国の病院で導入が進んでいる看護職の2交代制勤務。だが、実際には労働環境が苛酷で、働く看護職の離職の意向も高いことが、日本看護協会の「2010年 病院看護職の夜勤・交代制勤務等実態調査」で明らかになった。5月31日、日看協が調査結果の速報を公表した。… 2011/06/02 コメディカル
Ann Intern Med誌から メトホルミンとSU薬に追加すべき糖尿病治療薬は? 18件の研究を対象としたネットワークメタ分析の結果 メトホルミンとスルホニルウレア(SU)薬の2剤を併用しても血糖管理が不十分な2型糖尿病患者に、第3の糖尿病治療薬を追加する場合、どの種類の薬剤が最適なのだろうか。この疑問に基づき、無作為化試験のメタ分析とネットワークメタ分析を行ったブラジルRio Grande do Sul連邦大学のJorge L. Gros… 2011/06/02 代謝・内分泌
C. difficile感染の再発:fidaxomicinの登場 【原題】Recurrent C. difficile Infection: Enter Fidaxomicin Fidaxomicin significantly lowered recurrence rate in patients infected with non-NAP1/BI/027 strains. 2011/06/01 感染症 医師限定コンテンツ
NEJM誌から 食道アカラシアのバルーン拡張術と腹腔鏡手術の有効性に差なし 術後2年間追跡した無作為化試験の結果 食道アカラシアに対する治療法として、腹腔鏡下Heller筋層切開術(LHM)は内視鏡的バルーン拡張術よりも優れていると考えられている。だが、オランダAmsterdam大学医療センターのGuy E. Boeckxstaens氏らが両者の有効性と安全性を比較する無作為化試験を行ったところ、LHMの優越性は示されず、い… 2011/06/01 消化器