行政の裁量権逸脱を認定、「不当検査」との国の主張も棄却 保険医取消訴訟、東京高裁が行政処分に違法判決 東京高等裁判所は5月31日、山梨県の小児科医・溝部達子氏が無診察処方や不当検査などで保険医と保険医療機関の登録を取り消された行政処分について、違法と判断した2010年3月末の甲府地方裁判所の一審判決を支持し、国の控訴を棄却した。… 2011/05/31 行政・制度
BMJ誌から 心筋梗塞後のアスピリン投与、PPI併用で心血管リスクが上昇 初回心筋梗塞後にアスピリン治療を受けている患者がプロトンポンプ阻害薬(PPI)を併用すると、心血管イベントリスクが1.5倍になり、全死因死亡リスクも有意に上昇することが、デンマークCopenhagen大学のMette Charlot氏らが行った大規模後ろ向き研究で明らかになった。H2受容体拮抗薬(H2ブロッ… 2011/05/31 循環器
「DRESS症候群」-ある症例集積研究 【原題】“DRESS” ― A Case Series Drug reaction with eosinophilia and systemic symptoms usually occurs several weeks after the culprit drug is started. 2011/05/30 医薬品 医師限定コンテンツ
第3回日本下肢救済・足病学会学術集会から 4週間以上治らない足病変は専門機関に紹介を 下肢切断などのリスクが高まる 潰瘍や壊疽といった足病変を患い病院の「創傷ケアセンター」を紹介受診する患者の多くが、罹患から受診までにかなりの時間を要している実態が明らかになった。5月14日に横浜市で開催された第3回日本下肢救済・足病学会学術集会で、株式会社ミレニア(東京都中央区)創傷ケアセンター最高臨床責任… 2011/05/30 皮膚科
BMJ誌から 甲状腺自己抗体を持つ女性は早・流産のリスクが高い レボチロキシン投与でリスクが半減か、メタ分析の結果 甲状腺機能は正常だが甲状腺自己抗体を保有する妊婦は、自己抗体を持たない妊婦に比べて、流産リスクが約4倍、早産リスクが約2倍になることが、英London大学Queen Mary校のShakila Thangaratinam氏らが行ったメタ分析で明らかになった。これらの妊婦にレボチロキシンを投与した試験の分析では、リ… 2011/05/30 産婦人科
慢性腎不全における血液透析の開始:早いほど良いのか? 【原題】Initiation of Hemodialysis in Chronic Renal Failure: Is Earlier Better? Two-year mortality was higher with early initiation. 2011/05/28 腎・泌尿器 医師限定コンテンツ
JAMA誌から PCI後にエポエチンαを投与しても梗塞サイズは縮小せず ST上昇心筋梗塞患者222人を対象とした無作為化試験REVEALの結果 急性ST上昇心筋梗塞(STEMI)に対する経皮的冠インターベンション(PCI)の後に、エリスロポエチン製剤であるエポエチンαをボーラス投与(急速静注)すると、梗塞サイズを縮小できるのではないか―。そうした仮説に基づいて行われた多施設無作為化二重盲検試験REVEALの結果が、JAMA誌2011年5月11… 2011/05/27 循環器
治療の質を改善するためのエビデンスを評価し適用するための指針 【原題】A Guide to Appraising and Applying Quality-Improvement Evidence A Users’ Guide to the Medical Literature assists clinicians in the interpretation, evaluation, and application of qualityimprovement studies. 2011/05/26 医療の質 医師限定コンテンツ
Lancet誌から 合併症のない急性虫垂炎には抗菌薬より切除術 フランスで行われたオープンラベルの無作為化非劣性試験の結果 合併症のない急性虫垂炎であれば、抗菌薬で治癒が期待できるのではないか。そう仮定して、フランスParis第11大学のCorinne Vons氏らが、治療開始から30日以内の腹膜炎罹患率を指標に無作為化試験を行ったところ、虫垂切除術に対するアモキシシリン/クラブラン酸配合剤の非劣性を示すことができな… 2011/05/26 外科
経済産業省が夏の電力使用制限の内容決定 医療機関は使用電力15%削減の対象外 経済産業省は5月25日、電力事業法に基づく使用制限の内容を決定した。大口需要家であっても病院や介護保険施設は制限緩和の対象となり、医療への影響は回避される見込みだ。 2011/05/25 医療経営
腎機能低下患者でも投与量を減らさずに治療可能 新しい高尿酸血症治療薬、フェブキソスタットが発売 5月17日、痛風、高尿酸血症治療薬のフェブキソスタット(商品名フェブリク)が発売された。これまで国内には、痛風や高尿酸血症を伴う高血圧症の適応が認められた薬剤はあったものの、高尿酸血症の適応が認められた薬剤は初めて。尿酸降下薬として承認されたのは約40年ぶり。発売元は帝人ファーマ… 2011/05/25 代謝・内分泌
JAMA誌から 尿中ナトリウムが少ない方が心血管死亡リスクは高い 欧州で行われた大規模前向き研究の結果 一般住民が食塩の摂取量を減らせば、心血管イベントは減るのではないかと考えられている。だが、ベルギーLeuven大学のKatarzyna Stolarz-Skrzypek氏らは、この定説に疑問を投げかける長期的な大規模研究の結果を、JAMA誌2011年5月4日号に報告した。著者らはこの論文で(1)24時間蓄尿中のナトリウ… 2011/05/25 循環器
乳癌における腋窩郭清-有益性なし 【原題】Axillary Dissection in Breast Cancer ― No Benefit Survival or local disease control was not compromised by omission of axillary dissection. 2011/05/24 癌 医師限定コンテンツ
事務次官など8人を処分 イレッサ訴訟巡る和解反対の学会見解、厚労省が要請していた事実認める 厚生労働省は5月24日、イレッサ訴訟に関して同省が和解反対の見解案を学会や関係者に示したとされる問題について、検証チーム(主査:小林正夫厚生労働大臣政務官)の調査報告書を公表した。 2011/05/24 事件・話題
NEJM誌から 有症状で診断された早期前立腺癌は手術に利益あり ただし65歳未満に限る、無作為化試験SPCG-4の結果 主に有症状で診断された早期の前立腺癌患者を、根治的前立腺切除術または注意深い観察に割り付け、12.8年(中央値)追跡した無作為化試験「SPCG-4(Scandinavian Prostate Cancer Group Study 4)」の結果が、NEJM誌2011年5月5日号に掲載された。著者であるスウェーデンUppsala大学病院のAnna Bil… 2011/05/24 癌
計9病院の診療機能が半分以上損失 全国自治体病院協議会、病院の被災状況を調査 全国自治体病院協議会は東日本大震災で被災した病院の状況について、調査結果をとりまとめた。最も被害が大きかったのは宮城県。診療機能が半分以上失われたのは4病院で、診療機能に相当程度の影響が出たのは3病院に上った。… 2011/05/23 組織
タブレット型端末で避難所でも閲覧可能に NTTデータ、福島県立医大に巡回診療支援システムを無償提供 NTTデータは5月23日、避難所で医師が受診者の診療記録を閲覧・共有できる「巡回診療支援システム」を構築し、福島県立医大に無償提供したと発表した。タブレット型端末からシステムにアクセスすると、受診者の過去の診療記録を参照できる。これまで巡回診療では紙の診療記録を保存していたが、電… 2011/05/23 事件・話題
BMJ誌から 高齢者へのレボチロキシン投与時は骨折に注意 用量依存的にリスクが上昇 高齢者には甲状腺機能の低下が広く見られ、甲状腺ホルモン製剤レボチロキシンの長期投与を受けている患者も少なくない。カナダToronto大学のMarci R Tumer氏らは、高齢者に対するレボチロキシン投与と骨折リスクの関係を定量的に調べる集団ベースの後ろ向き研究を行い、レボチロキシンの使用と骨… 2011/05/23 代謝・内分泌
NEJM誌から 抗ロイコトリエン薬は成人喘息管理の第1選択としても有用 約650人を対象とした無作為化試験の結果 ロイコトリエン受容体拮抗薬(LTRA)は、成人喘息の長期管理薬の第1選択として吸入ステロイドと同様の効果を持つこと、また、低用量吸入ステロイドに追加する場合には長時間作用型β2刺激薬と同様の有効性を示すことが、英国で行われた無作為化試験で明らかになった。英国Aberdeen大学のDavid Pri… 2011/05/23 アレルギー・免疫
大学救急診療部におけるCT検査使用の増加 【原題】Rise in Use of Computed Tomography in an Academic ED From 2001 to 2007, CT use increased at a rate of approximately 10 scans per 1000 visits annually at a single urban academic emergency department. 2011/05/22 医療機器 医師限定コンテンツ
髄液中の脳プリオン蛋白検出法 【原題】Method for Detecting Brain Prion Protein in Spinal Fluid A new high-sensitivity test might obviate the need for brain biopsy in suspected Creutzfeldt-Jakob cases. 2011/05/20 精神・神経 医師限定コンテンツ
医療経済実態調査の中止には「一定の理解得られた」 日医、細川厚労大臣に同時改定見送りなどを申し入れ 日本医師会は5月19日、細川律夫厚生労働大臣と会見し、2012年度の診療報酬・介護報酬の同時改定見送りなど5項目について申し入れを行った。 2011/05/20 組織
中医協での議論紛糾にも言及 日医が厚労省の社会保障制度改革の骨子案に苦言 日本医師会は5月18日、厚生労働省の「社会保障制度改革の方向性と具体策」に対する見解を発表した。日本医師会副会長の中川俊男氏は「厚労省案はこれまで日医が問題を指摘してきた提案から変わっておらず、失望している。東日本大震災からの再建に乗じて社会保障を後退させることがあってはならな… 2011/05/19 組織
NEJM誌から 米国南部ではアルマジロがハンセン病を媒介か ゲノム解析の結果 米国では今も毎年約150人のハンセン病患者が新規に診断されているが、約3分の1のケースで感染源は不明だ。米Louisiana州立大学のRichard W. Truman氏らは、米国南部に見られる野生のアルマジロとその地域のハンセン病患者から検出されるらい菌(Mycobacterium leprae)のゲノム配列を比較し、世界… 2011/05/19 感染症
頸動脈内膜切除と頸動脈ステント留置術の比較:メタ解析 【原題】Endarterectomy vs. Carotid Stenting: A Meta-Analysis Age is an important consideration in choosing between these two procedures. 2011/05/18 循環器 医師限定コンテンツ
厚労省「チーム医療推進方策検討WG」 急性期・慢性期・在宅の各場面で「チーム医療実証事業」の実施を決定 5月18日、厚生労働省は「チーム医療推進方策検討ワーキンググループ」の8回目の会合を開催し、「チーム医療実証事業」の実施を決定した。現在、チーム医療推進会議とチーム医療推進方策検討WGでは、医療機関の指針となる「チーム医療推進のための基本的な考え方と実践的事例集」の取りまとめに向… 2011/05/18 行政・制度
BMJ誌から 「ARBによる心筋梗塞リスク上昇」を否定 14万人超を対象としたメタ分析と逐次分析の結果 アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)は心筋梗塞のリスクを上昇させるのか。米New York大学のSripal Bangalore氏らは、かねて議論のあるこの疑問について、通常のメタ分析と、メタ分析より精度が高いと言われるTrial Sequential Analysis(TSA、逐次分析)を行い、対照群と比較した有意なリスク… 2011/05/18 循環器
TIME誌「世界で最も影響力のある100人」に選ばれた菅野氏らが講演 津波を想定して訓練していても防げなかった医療被害 これまで経験したことのない地震、津波の恐怖を経験したとき、医師はどのような行動を取るのか―。第97回日本消化器病学会総会(5月13~15日、開催地:東京都新宿区)で14日、「東日本大震災 現地からの報告と復興への課題」と題した緊急特別講演が開かれ、公立志津川病院(宮城県南三陸町)勤務… 2011/05/17 組織
厚労省「チーム医療推進のための看護業務検討WG」 特定看護師の認定制度の創設を概ね了承 5月16日、厚生労働省の「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」の14回目の会合が開催された。この日は厚労省から、特定看護師(仮称)の要件について素案が提示され、特定看護師の公的な認証制度を創設することで、委員の間で概ね合意が得られた。… 2011/05/17 行政・制度
Lancet Oncology誌から チェルノブイリの健康被害、最も深刻なのは精神面への影響 エビデンスありは小児の甲状腺癌のみ チェルノブイリ原子力発電所の事故が住民の健康に及ぼした影響を長期にわたって評価してきた米Roswell Park Cancer InstituteのKirsten B Moysich氏らが、2011年4月26日付のLancet Oncology誌電子版にコメントを寄せた。同氏らは、自らの研究も含めてこの事故の健康被害の正確な評価が非常に難し… 2011/05/17 癌
膝関節鏡検査後の肺塞栓 【原題】Pulmonary Embolism After Knee Arthroscopy This complication is rare, but prophylaxis should be considered in selected patients. 2011/05/16 循環器 医師限定コンテンツ
単純X線写真並みの低被曝量CTユニット発売 GEヘルスケア・ジャパン、四肢専用のMRIも GEヘルスケア・ジャパンは5月13日、単純X線写真並みの低被曝量(胸部0.05~0.1mSV、腹部0.5~1mSV)でCT検査が行える、画像再構成ユニット「Veo」を発売すると発表した。従来のCT検査に比べて被曝量を10分の1程度に抑えることが可能で、大学や大規模・中規模病院を中心に販売を進めていくという。… 2011/05/16 放射線科
Arch Intern Med誌から バレニクリンを禁煙予定日の4週前から投与すると成功率が高まる バレニクリンを使って禁煙を目指す喫煙者には、禁煙予定日の1週間前からこの薬剤が投与される。英London大学のPeter Hajek氏らは禁煙開始の4週間前に同薬の使用を開始すると、禁煙日から12週後の禁煙成功率が有意に高くなることを明らかにした。論文は、Arch Intern Med誌2011年4月25日号に掲載さ… 2011/05/16 呼吸器
ワルファリンの代替薬レースにおけるもうひとつの競合薬 【原題】Another Contender in the Race to Unseat Warfarin Compared with aspirin, apixaban lowered risk for embolic events in patients with atrial fibrillation. 2011/05/14 循環器 医師限定コンテンツ
別の病院での再入院:予測因子、費用、死亡率 【原題】Rehospitalization at a Different Hospital ― Predictors, Cost, and Mortality Patients were more likely to switch away from hospitals with for-profit status, medical school affiliation, and low volume. 2011/05/13 医療の質 医師限定コンテンツ
代議員会では賛同が得られなかったものの、執行部で判断 日医が診療報酬・介護報酬改定の見送りを厚労省に申し入れ 日本医師会は5月12日、2012年度の診療報酬、介護報酬改定の見送りについて厚生労働省に申し入れを行うことを明らかにした。それに併せて、今年度の医療経済実態調査や薬価・保険医療材料価格調査の中止も求めていく。これは東日本大震災の被災地の復興を優先すべきとの見解に基づくもの。… 2011/05/13 組織
一部の医療機関には、さらに配慮も 東京電力、今夏の計画停電は「原則不実施」 東京電力は5月13日、今夏の電力需給の見通しを発表した。供給力を確保する見通しが立ったことなどで、管内の計画停電は原則として不実施とする。また、やむを得ず計画停電を実施する場合も、東京23区は対象外とし、それ以外の地域においても一部の医療機関は対象外とするなど、さらに配慮する。… 2011/05/13 事件・話題
「世代間の給付と負担の不公平を是正することが必要」 厚労省が社会保障制度の改革案 厚生労働省は5月12日、政府の「社会保障改革に関する集中検討会議」における今後の議論のたたき台として、社会保障制度の改革案を示した。集中検討会議は同案をベースに議論を進め、政府が6月末にまとめる予定の「税と社会保障の一体改革案」に反映させる方針だ。… 2011/05/13 行政・制度
BMJ誌から ドロスピレノン含有経口避妊薬の静脈血栓塞栓症リスクは高い レボノルゲストレルを含む製品の2~3倍 ドロスピレノンを含む経口避妊薬の使用者の非致死的特発性静脈血栓塞栓症(VTE)のリスクは、レボノルゲストレルを含む経口避妊薬の2~3倍であることが、2つの研究グループが別々に行った研究で明らかになった。論文はいずれもBMJ誌2011年4月30日号に掲載された。… 2011/05/13 産婦人科
BMJ誌から 中高年女性へのカルシウム投与が心血管イベントリスク上昇に関係 WHI CaD Studyの再分析などによる結果 骨粗鬆症の予防と治療に、ビタミンDとカルシウムまたはカルシウムのみを含むサプリメントが広く用いられている。だが、ニュージーランドAuckland大学のMark J Bollan氏らが行ったメタ分析で、中高年の女性のカルシウム使用が、骨折予防効果を超える心血管イベントリスク上昇をもたらす可能性が示… 2011/05/13 骨・関節・筋
NEJM誌から 僧帽弁逆流に対し、経皮的クリップ術が好成績 外科的治療と比較したEVEREST II 試験の結果 中等症から重症の僧帽弁閉鎖不全症(僧帽弁逆流)があり、手術が適応になる患者を対象に、低侵襲の僧帽弁閉鎖不全治療デバイスを用いた経皮的修復術と外科的治療の有効性と安全性を比較したEVEREST II 試験の結果が、NEJM誌2011年4月14日号に報告された。著者の米NorthShore大学Evanston病院のTed… 2011/05/12 循環器
うっ血性心不全の病院での治療:病院の症例数、転帰、費用 【原題】Hospital Care for Congestive Heart Failure: Volume, Outcomes, and Cost In a retrospective study, a higher volume of patients with CHF was associated with better outcomes, but at a higher cost. 2011/05/11 循環器 医師限定コンテンツ
てんかんが原因とみられる交通事故は広島でも 栃木のクレーン事故受け、てんかん学会が声明 日本てんかん学会は、4月18日に栃木県鹿沼市でクレーン車を運転していた20歳代の男性がてんかん発作を起こして運転操作を誤り、登校途中の小学生6人を死亡させた事故を受け、「きわめて遺憾」とする声明を出した。… 2011/05/11 組織
筑波大精神看護学グループが惨事ストレスを調査 救急の医師の1割、看護師の2割がPTSDハイリスク ドクターヘリやドクターカーを有する3次救急病院に勤務する医師の10.5%、看護師の19.1%が、心的外傷後ストレス障害(posttraumatic stress disorder:PTSD)のハイリスク者であることがわかった。筑波大学大学院人間総合科学研究科精神看護学准教授の三木明子氏らが全国の26病院を対象に、救急医… 2011/05/10 医師の職場環境
JAMA誌から 抗アダリムマブ抗体陽性になったリウマチ患者は治療効果の維持が困難 長期の前向き観察研究の結果 完全ヒトモノクローナル抗体製剤アダリムマブの投与を受けた関節リウマチ(RA)患者のうち、抗アダリムマブ抗体が誘導された患者では、血清中のアダリムマブが低値となること、また、同抗体陽性者では、疾患活動性が低い状態や臨床的寛解の維持が難しいことが、長期の追跡研究で明らかになった。… 2011/05/10 骨・関節・筋
Lancet誌から 高所得国における死産の危険因子は肥満、高齢妊娠、喫煙など 96件の研究のメタ分析の結果 高所得国における死産の危険因子の同定を試みた系統的レビューとメタ分析で、人口寄与危険度割合(PAR:population-attributable risk)が高く、リスク低減が可能な要因は、妊娠前の過体重と肥満、35歳超の妊娠、妊娠中の喫煙などであることが明らかになった。オーストラリアMater Medical Resear… 2011/05/09 産婦人科
JAMA誌から HPVワクチンの接種スケジュールは規定通りでなくても有効 9~12カ月以内に3回でも免疫原性と忍容性に差なし ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンを、標準的な接種スケジュールに従って6カ月以内に3回接種した場合と、9カ月以内に3回接種、または12カ月以内に3回接種した場合とで、免疫原性と忍容性には差はないことが明らかになった。米国のNPO団体PATH(Program for Appropriate Technology in Health… 2011/05/08 産婦人科
病院到着前のACD(Active Compression-Decompression)-CPR 【原題】Prehospital Active Compression-Decompression CPR ACD cardiopulmonary resuscitation was associated with a higher rate of neurologically functional survival than was standard CPR. 2011/05/07 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
心停止が家庭で起こった場合と公共の場で起こった場合の比較 【原題】Cardiac Arrest in Homes vs. in Public Settings Shockable rhythms are more common in public settings. 2011/05/04 救急医療・集中治療 医師限定コンテンツ
Arch Intern Med誌から 成人喘息へのPPI、全般では十分なエビデンスなし 無作為化試験11件のメタ分析の結果、GERDの有無で効果に差? 喘息と胃食道逆流症(GERD)を併発する患者は少なくない。GERDの治療に用いられるプロトンポンプ阻害薬(PPI)が喘息の症状も軽減するとの報告があるが、米Harvard大学医学部のWalter W. Chan氏らが行った無作為化試験のメタ分析の結果、成人の喘息患者一般に対するPPIの利益は小さく、広範な適用… 2011/05/04 呼吸器
PPIおよびH2ブロッカー:さほど安全なものではない 【原題】PPIs and H2-Blockers: Not So Benign Acid suppression with proton-pump inhibitors or histamine-2 blockers heightensrisk for pneumonia in hospitalized patients. 2011/05/02 消化器 医師限定コンテンツ