2010年医師国家試験の合格率は89.2% あなたの卒業大学の国試合格率は? 厚生労働省は3月29日、2月13日から15日にかけて行われた医師国家試験の結果を発表した。第104回目となる今回の受験者数は8705人で、合格者数は7538人、合格率は89.2%だった。新卒と既卒の別に見ると、新卒が92.8%で、既卒は52.4%にとどまった。… 2010/03/31 医師のキャリア
構造改革本部・部会「特定看護師の法制化を」 構造改革本部・部会「特定看護師の法制化を」 構造改革特区推進本部評価・調査委員会 医療・福祉・労働部会は3月26日に、ナースプラクティショナー(NP)の必要性に関する調査意見の取りまとめを行った。意見書は、月内に同推進本部の委員会に提出する。調査審議意見では厚生労働省に対し、養成現場の関係者などの協力を得て、来年度から特定… 2010/03/30 コメディカル
2012年度研修医の募集までは継続 基幹型研修病院の激変緩和措置を廃止へ 厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(座長:慶應大名誉教授の相川直樹氏)が3月25日に開かれ、基幹型研修病院の指定基準や、募集定員に対する激変緩和措置の廃止などについて合意した。… 2010/03/29 医師のキャリア
NEJM誌から 2型糖尿病患者への脂質降下薬2剤併用は推奨されない ACCORD lipid試験の結果 2型糖尿病患者の心血管リスクは、複数の脂質降下薬の併用によって低減できるのではないか。そう考えた米Columbia大学Henry N. Ginsberg氏らは、この仮説を検証するためACCORD lipid試験を行った。だが、スタチンのみを投与した患者と、スタチンに加えてフィブラートを投与した患者の心血管イベン… 2010/03/29 循環器
NEJM誌から 2型糖尿病の血圧厳格管理に心血管イベント減少効果なし ACCORD BP試験の結果 2型糖尿病患者の血圧を厳格に管理すれば、心血管リスクは低下するのだろうか。この疑問の答えを得るべく、米退役軍人医療センターWilliam C. Cushman氏らがACCORD BP試験の結果を解析したところ、目標とした収縮期血圧が120mmHg未満のグループと140mmHg未満のグループの間で、心血管イベント発生… 2010/03/29 循環器
NEJM誌から 難治性のアタマジラミ駆除にイベルメクチン内服が有効 マラチオンローションよりも駆除完了率が10%高い 集団生活をする小児のアタマジラミ感染は先進国でも問題になっている。仏パリ第6大学(ピエール・アンド・マリー・キュリー大学)のOlivier Chosidow氏らは、薬剤耐性獲得が示唆されたアタマジラミに感染した人の属する世帯を対象に無作為化試験を行い、マラチオンローションを2回局所に塗布する… 2010/03/26 感染症
Annals of Surgery誌から CVカテ挿入時の最大無菌操作法は感染リスクを減らさない 日本の外科入院患者を対象とした無作為化試験の結果 中心静脈カテーテル(CVC)挿入時に、最大無菌操作法(MSBP)を適用することが、本当にカテーテル関連血流感染症(CRBSI)の予防に有効なのか―。この疑問を検証すべく無作為化試験を行った日本医科大学第一外科の石川義典氏らは、MSBPを適用した群と標準無菌操作法を適用した群でCRBSI罹患率に差… 2010/03/25 外科
特定看護師については見解を保留 日医、看護師の業務拡大には反対せず 日本医師会は3月24日、定例記者会見を開き、3月18日に厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」が取りまとめた報告書に対する見解を述べた(関連記事:2010.3.23「厚労省、『特定看護師(仮称)』の創設を含めた報告書を発表」)。… 2010/03/24 コメディカル
来年度から導入に向けて実態調査・モデル事業を実施 厚労省、「特定看護師(仮称)」の創設を含めた報告書を発表 厚生労働省の「チーム医療の推進に関する検討会」は、3月19日、「特定看護師(仮称)」の創設を盛り込んだ報告書を取りまとめた。報告書では、チーム医療の推進には看護師などの医療スタッフの役割の拡大が不可欠であると明記。看護師の役割拡大については、(1)看護師が自律的に判断できる機会… 2010/03/23 コメディカル
NEJM誌から HbA1cは心血管疾患リスク予測にも有用 糖尿病リスク予測には空腹時血糖値とHbA1cのいずれも有用 糖尿病または心血管疾患歴のない成人について、将来の糖尿病や冠疾患、虚血性脳卒中罹患のリスクを予測するには、空腹時血糖値とHbA1c値のどちらが適しているのだろうか。両指標の能力を比較した米Johns Hopkins 大学のElizabeth Selvin氏らは、糖尿病の予測においては両指標とも有用だが、糖尿病… 2010/03/23 代謝・内分泌
JAMA誌から 生体腎ドナーの90日死亡率は高いが長期死亡率は上昇せず 8万人を超える生体腎ドナーと非ドナーを比較した結果 生体腎ドナーの90日死亡率は有意に高いが、長期的な死亡率は上昇しない―。そんな研究結果を、米Johns Hopkins大学のDorry L. Segev氏らがJAMA誌2010年3月10日号に報告した。 2010/03/19 腎・泌尿器
NEJM誌から 小児喘息のステップアップに最適なレジメンは? LABA追加に反応する患者が最多だが、個人差も大きい 小児の喘息患者の中には、低用量吸入ステロイドではコントロールが不十分な患者が少なからず存在する。米Wisconsin大学のRobert F. Lemanske氏らは、そうした患者に用いるべきステップアップレジメンの選択を助けるために、3通りのレジメンを比較する無作為化試験を実施した。その結果、LABA(長… 2010/03/18 アレルギー・免疫
JAMA誌から 小児へのインフルエンザ予防接種の集団免疫効果を実証 カナダで行われた無作為化試験の結果 インフルエンザの伝播に大きな役割を果たす小児に予防接種を行えば、ハイリスク者を含む集団全体の感染を抑制できると考えられている。カナダMcMaster大学のMark Loeb氏らは、この仮説を検証するために無作為化試験を行い、小児への予防接種によって、実際に集団内の非接種者の感染が有意に減るこ… 2010/03/17 感染症
BMJ誌から 小児の喘息発作に対する自宅での経口ステロイド投与は有効 学齢期の小児の急性喘息エピソードに対して、患児の親が自宅で短期の経口ステロイド投与を行うと、偽薬に比べ昼間と夜間の症状が軽くなり、欠席日数も減ることが明らかになった。オーストラリアGeelong病院のPeter J Vuillermin氏らが行った無作為化試験によるもので、論文は、BMJ誌2010年3月6日… 2010/03/16 アレルギー・免疫
JAMA誌から ステント留置後の血小板機能検査で得られる利益は少ない 冠動脈ステントの留置後、患者には抗血小板薬の2剤併用が行われる。だが、治療に対する反応性は患者ごとに異なる。そこで、オランダSt Antonius病院のNicoline J. Breet氏らは、治療中の血小板活性を知るための最適の検査法を同定しようと、6通りの血小板機能検査の精度を比較する前向きコホート… 2010/03/15 循環器
独立行政法人・政府系公益法人の事業が対象に 事業仕分けの第2弾の実施決定 政府の行政刷新会議は3月11日、事業仕分けの第2弾を4月下旬と5月下旬に実施することを決定した。第2弾は独立行政法人および政府系公益法人が行う事業が仕分けの対象。医療に関連の深い独立行政法人としては、厚生労働省所管の国立病院機構や文部科学省所管の国立大学などがある。… 2010/03/12 行政・制度
民医連の調査による 増える無保険者、経済的理由による受診抑制での死亡は少なくとも47件 全日本民主医療機関連合会(民医連)は3月11日、無保険など、経済的理由によって医療機関への受診が遅れ、死亡に至った事例に関する調査結果を発表した。 2010/03/12 医療提供体制
NEJM誌から ラソフォキシフェンが閉経女性の乳癌リスクや冠イベントも低減 骨粗鬆症を有する8556人を5年間追跡した無作為化試験の結果 非ステロイド系選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)のラソフォキシフェンは、閉経女性において骨吸収を抑制し、LDLコレステロール(LDL-c)値を下げる働きを持つ。このほど米California大学San Francisco校のSteven R. Cummings氏らが行った無作為化試験で、ラソフォキシフェン0.5mg/… 2010/03/12 骨・関節・筋
BMJ誌から 慢性疲労症候群とXMRVの関係に疑問符 オランダでの研究でウイルス遺伝子が検出されず 多くの慢性疲労症候群(CFS)患者の末梢血単核球にXMRV(xenotropic murine leukemia virus-related virus)と呼ばれるレトロウイルスが存在する―。そんな報告が2009年になされて話題になった。しかし、オランダRadboud 大学のFrank J M van Kuppeveld氏らがオランダのCFS患者を対象にXMRVの検出… 2010/03/11 アレルギー・免疫
【企業提供】 2型糖尿病のより良いコントロールを目指して -インスリン療法の新展開- 第46回日本糖尿病学会近畿地方会 ランチョンセミナー わが国では、糖尿病人口の増加に歯止めがかかっていないのが実情である。こうした状況をふまえると、合併症の発症・進展の阻止に力を注ぐ必要性がいっそう強まっている。2009年11月3日に京都国際会館で開催された第46回日本糖尿病学会近畿地方会のランチョンセミナーにおいて、名古屋大学大学院医… 2010/03/09 代謝・内分泌
日循、新型インフルによる心筋炎の症例を調査へ 高感度トロポニンIの測定など活用し症例を拾い上げ 日本循環器学会は、新型インフルエンザによる心筋炎を対象に、全国規模の症例調査研究に乗り出す。3月5日から京都で開催された第74回日本循環器学会総会・学術集会で大阪医科大総合診療科教授の浮村聡氏が明らかにした。… 2010/03/09 感染症
NEJM誌から 1日3gの減塩で得られる利益は降圧薬投与に劣らない 35~84歳の米国民におけるシミュレーションの結果 摂取塩分を減らすと高血圧と心血管疾患のリスクが下がることが明らかになっているにもかかわらず、米国民の塩分摂取は増加している。米California大学San Francisco校のKirsten Bibbins-Domingo氏が行ったシミュレーションの結果、35~84歳の米国民が1日3gの減塩に成功した場合、心血管イベントや… 2010/03/09 循環器
JAMA誌から ABI低値者へのアスピリン投与に一次予防効果なし スコットランドで行われた無作為化試験の結果 足関節上腕血圧比(ABI)の低値はアテローム硬化の存在を示唆し、心血管イベントのリスク上昇と関係することが知られている。そこで、スコットランドEdinburgh大学のF. Gerald R. Fowkes氏らは、心血管疾患歴のない一般の人々からABI低値者を選出してアスピリンを投与すれば、心血管イベントの発… 2010/03/08 循環器
JAMA誌から 米国の医師の労働時間と報酬は過去10年間で減少した 労働時間は7.2%、報酬は25%減少 医療制度改革に関する議論が進む米国において、医師の数は足りているのか不足しているのか。その判断を助けるために、米National Bureau of Economic ResearchのDouglas O. Staiger氏らは、国勢調査局のデータを利用して1976年以降の医師の労働時間と報酬の変化を調べた。この結果、1997~2007年… 2010/03/05 医師の職場環境
Arch Intern Med誌から 胸腔穿刺時の超音波ガイドで気胸リスクが7割減 危険因子は超音波不使用、治療目的の穿刺、太い針など 胸腔穿刺時に超音波ガイダンスを用いると、気胸の発生リスクが7割減少することが、米Boston 大学医療センターのCraig E. Gordon氏らが行ったメタ分析で判明した。気胸発生リスクの上昇には、穿刺時の超音波ガイダンスの不使用、治療目的の穿刺、太い穿刺針の使用、穿刺時の胸腔内への空気流入、穿… 2010/03/04 外科
Lancet誌から ACE阻害薬とCa拮抗薬の併用は腎不全の進行リスクも下げる 利尿薬併用と比較した結果、ACCOMPLISH試験の2次分析による 心血管リスクの高い高血圧患者に対するACE阻害薬とカルシウム(Ca)拮抗薬の併用は、ACE阻害薬と利尿薬の併用よりも心血管イベント低減効果が高い―。そう報告したACCOMPLISH試験の2次分析結果が、Lancet誌電子版に2010年2月18日に報告された。米Chicago大学Pritzker医学部のGeorge L. Bakris氏ら… 2010/03/02 循環器
BMJ誌から 熱傷患者への抗菌薬予防投与で院内死亡が46%減少 17件の研究のメタ分析の結果 熱傷患者の院内感染率は高く、こうした院内感染は有害転帰や死亡の原因になる。だが、熱傷管理ガイドラインの多くは抗菌薬の予防的投与を推奨していない。そこで、イスラエルTel-Aviv大学のTomer Avni氏らはメタ分析を実施。熱傷患者に対して抗菌薬の予防的な全身投与を行うと、院内死亡が半減す… 2010/03/01 外科