病院クレーマーに初の仮処分 大声での威嚇や誹謗中傷を禁止 大声を出して医療スタッフを威嚇したり、他の患者に聞こえるように「患者にやけどを負わせた」「おむつを交換していない」など誹謗中傷を行う患者家族――。さいたま地方裁判所越谷支部は3月25日、春日部市立病院の入院患者の家族に対し、春日部市が申し立てていた医療行為の妨害を禁じる仮処分を… 2008/03/28 医師・患者関係
早産児の5分の2が5歳時に神経系障害あり 妊娠週数22-32週で生まれた早産児対象の研究から 妊娠22~32週で生まれた早産児について、5歳時の神経発達のアウトカムと専門的なケアの利用頻度を39~40週生まれの小児と比較した結果、早産児の5分の2が脳性麻痺、精神発達遅延、視力障害、聴力障害などを抱えており、特別なケアを必要としていることが示された。フランスINSERMのBeacuteatrice … 2008/03/28 産婦人科
β遮断薬の服薬遵守率維持は手紙2回送付で可能 介入は16人に1人の割合で服薬遵守者を増やす β遮断薬は、心筋梗塞患者の退院時に日常的に処方されているが、服薬遵守は難しく、時間が経つにつれて指示通り使用されなくなる。米国Kaiser Permanente NorthwestのDavid H. Smith氏らの試験の結果、服薬遵守の維持において、患者に直接手紙を送付する簡単安価な方法が有効であることが示された… 2008/03/28 医師・患者関係
CSLベーリング、先端手術動画サイトを拡充 CSLベーリングは外科医向けの総合情報サイトCSL Surgery.com」の海外版を新設し、海外の医師向けに日本で行われている最新の手術手技の動画の配信を始めた。海外版の新設に伴い、海外の著名な外科医の手術手技の動画の配信も始める予定だ。… 2008/03/25 外科
高血圧ワクチンは軽-中症患者の昼間血圧と早朝血圧を低下させる フェーズ2a試験の結果 2007年に学会発表されて注目を集めた、抗アンジオテンシンII抗体を誘導する高血圧ワクチンの無作為化比較試験(多施設二重盲検試験として行われたフェーズ2a試験)の結果、ワクチンは重症の有害事象を引き起こさないこと、軽-中症患者の昼間血圧と早朝血圧を下げることが示された。スイスCytos Bi… 2008/03/24 循環器
硫酸グルコサミンは変形性股関節症に効果なし 患者の症状と関節変形の進行を抑制できず 変形性股関節症患者に硫酸グルコサミンを2年間投与し、その症状と構造的変化の進行を評価した結果、すべての指標においてプラセボ群との間に差を見いだせなかった。オランダErasmus医療センターのRianne M. Rozendaal氏らの報告で、詳細はAnnals of Internal Medicine誌2008年2月19日号に掲載され… 2008/03/24 骨・関節・筋
医療メディエーターを認定資格に 普及と質の向上を図る協会が設立 医療事故や患者とのトラブルが発生したときに、医療機関と患者の間に入って解決のための対話を促す「医療メディエーター」。その資格認定や養成プログラムの認証を行う「日本医療メディエーター協会が3月7日に設立され、20日、都内でシンポジウムを開催した。… 2008/03/21 医療安全
大腸の非ポリープ性病変は癌を含むリスクが高い ポリープ状病変に比べ悪性度が高い 大腸癌と非ポリープ性の病変(NP-CRMs)の有病率との関係を、主に白人からなる大規模集団を対象に調べた結果、ポリープ性よりも非ポリープ性の病変の方が、病変のサイズにかかわらず癌を含むリスクが高いことが示された。米国Palo Alto退役軍人医療システムのRoy M. Soetikno氏らの報告で、詳細は… 2008/03/21 消化器
日本では「ヘパリン様物質」混入確認されず 原因不明のため、該当製剤の製造停止は継続 米Baxter社のヘパリン製剤を処方された米国の患者にアナフィラキシー様症状が増えている件に関連して、同じ原薬を使用したヘパリンを販売していた日本の扶桑薬品工業、大塚製薬工場、テルモの3社が3月8日から該当製剤の自主回収を進めている。… 2008/03/18 循環器
空腹時血糖126mg/dLでは網膜症の有無を判別できず 126mg/dL以下でも7.4~13.4%の患者に網膜症あり 空腹時血糖(FPG)カットオフ値7.0mmol/L(126mg/dL)では、網膜症がある患者とない患者を正確に区別できないことが示唆された。オーストラリアMelbourne大学のTien Y Wong氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年3月1日号に掲載された。… 2008/03/18 代謝・内分泌
ブルセラ症に対する第1選択は3剤の長期併用 ドキシサイクリン+リファンピシン+ゲンタマイシン(3/18 訂正) 人畜共通感染症であるブルセラ症の治療は、ドキシサイクリンとリファンピシンとゲンタマイシンの3剤を長期間併用する方法が最善であることがメタ分析示された。イスラエルBeilinson病院のKeren Skalsky氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年3月5日に報告された。… 2008/03/17 感染症
在宅の高齢者に対する複合介入は有効 介入による介護施設への入所抑制効果は大 地域ベースの複合介入(健康上の問題と社会的な問題に対処する学際的なチームによる多因子介入)が高齢者の身体機能と自立的生活の維持において有効であることが、メタ解析の結果、明らかになった。英国Bristol大学のAndrew D Beswick氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年3月1日号に掲載された。… 2008/03/17 在宅医療
脊柱管狭窄症の治療は手術が有効 理学療法や非ステロイド抗炎症薬よりも疼痛スコア改善 脊椎すべり症を伴わない脊椎管狭窄症の患者を対象に、手術と非外科的治療の効果を比較する研究の結果、手術のアウトカムが有意に良好であることが示された。英国Dartmouth大学医学部のJames N. Weinstein氏らの報告で、詳細はNEJM誌2008年2月21日号に報告された。… 2008/03/15 骨・関節・筋
“たらい回し”は首都圏、近畿に集中 消防庁が救急受け入れ状況を初の全国調査 救急車で搬送される重症患者の80%以上は1回の照会で受け入れ医療機関が決まっているものの、4回以上の照会が必要だったケースの85%は10都府県に集中し、救急体制の充実度の地域差は大きい――。総務省消防庁が3月11日に発表した全国調査で、こんな傾向が明らかになった。救急の受け入れ状況を全… 2008/03/13 救急医療・集中治療
SSRI治療抵抗性のうつ病、次の一手は? 薬剤の切り替えと認知行動療法の併用が有効 治療抵抗性の青年期うつ病患者でも、抗うつ薬を切り替えることで約40%が反応すること、さらに心理療法(主に認知行動療法:CBT)を併用すれば反応率は55%に上がることが示された。米国Pittsburgh大学のDavid Brent氏らの報告で、詳細はJAMA誌2008年2月27日号に掲載された。… 2008/03/13 精神・神経
E型肝炎ウイルスも慢性肝炎を引き起こす危険性あり 臓器移植後の急性HEV感染患者の半数以上が慢性化 E型肝炎ウイルス(HEV)は、慢性肝炎を引き起こさないと考えられてきた。ところが臓器移植を受けた後に急性HEV感染と診断された患者14人を追跡した結果、8人で慢性化を認め、免疫不全状態にある患者のHEV感染が慢性肝炎を引き起こす危険性が示された。フランスRangueil病院のNassim Kamar氏らの報… 2008/03/13 感染症
CABG時のアプロチニン投与は院内死亡を増やす アミノカプロン酸投与患者に比べ有意に死亡率高い アプロチニン(商品名:トラジロール)の使用が死亡率上昇をもたらすことを示唆するエビデンスが蓄積されつつある。米国Harvard大学医学部のSebastian Schneeweiss氏らは、米国の入院患者のデータベースから情報を抽出し、アミノカプロン酸に比べアプロチニンを投与した患者で院内死亡が有意に増… 2008/03/12 循環器
院内心停止の生存退院率は午前3時が最も低い 平日よりも週末の方が低い 院内心停止の発見と治療は、昼間に比べ夜間の方が、また週日に比べ週末の方が難しいと考えられる。実際に、院内蘇生に関する情報を集めたデータベースを使って、院内心停止後の生存退院率を比較したところ、午前3時が最も低いこと、また平日と週末の生存退院率の差は昼間心停止を起こした患者のみ… 2008/03/12 循環器
慢性腎疾患患者へのスタチン投与は有効 CKDのステージとはかかわりなく心血管リスクを低減(3/14訂正) 慢性腎疾患(CKD)患者に対するスタチンの有効性と安全性を評価した結果、スタチンはCKDのステージとは関わりなく、心血管イベントリスクを低減することが示された。オーストラリアSydney大学のGiovanni F M Strippoli氏らの報告で、詳細はBMJ誌電子版に2008年2月25日に掲載された。… 2008/03/11 腎・泌尿器
活動性クローン病の第一選択はステロイドより免疫抑制薬 14週時点で寛解達成率が有意に高い 活動性クローン病と診断された当初から、免疫抑制薬と腫瘍壊死因子(TNF)拮抗薬を併用すると、ステロイド節減のみならずより迅速な寛解導入が可能になることが示された。ベルギーImelda Gastrointestinal Clinical Research CentreのGeert D'Haens氏らの報告で、詳細は、Lancet誌2008年2月23… 2008/03/11 消化器
ダウン症乳児への抗酸化サプリと葉酸の投与は利益なし 発達レベルに影響を与えず ダウン症児の発達遅延は、酸化ストレスと葉酸代謝の異常に起因する神経系のダメージにより生じる可能性がある。生後7カ月未満の乳児に抗酸化サプリと葉酸を与えることにより発達を促せるかどうか調べる無作為化試験を行ったが、すべての発達指標において利益を見いだすことはできなかった。英国Lo… 2008/03/11 サプリ・食品
発表直後の論文の被引用回数を予測できるか 発表から3週間以内に得られる要因を組み合わせれば予測可能 日々発表される膨大な数の論文の中から、臨床的に重要な論文を見いだし、広く紹介することは難しい。カナダMcMaster大学のCynthia Lokker氏らは、論文発表時から3週間後までに得られる、論文に関する情報とジャーナルの特性を組み合わせれば、2年間の被引用回数を予測できることを示した。詳細は… 2008/03/10 医師のキャリア
急性中毒への活性炭投与は効果なし 死亡率の低減効果見られず 中毒物質を経口摂取した急性中毒患者に対する処置として、消化管除染(催吐、胃洗浄、活性炭の服用など)が行われるが、その効果については議論がある。今回、農薬や有毒植物を意図的に摂取した患者に対する活性炭の複数回投与の効果をスリランカで調べた結果、活性炭を投与しても死亡率を低減す… 2008/03/10 救急医療・集中治療
タミフル耐性インフルエンザの小流行が終息 症状は「感受性」と同じ、リレンザは有効 オセルタミビル(タミフル)耐性ウイルスによるインフルエンザの小規模流行の発覚以後、横浜市衛生研究所は定点観測医療機関を増やすなど、サーベイランスを強化している。しかし耐性ウイルスが検出されたのは1月28日の検体からのみで、その後は、3月3日(第9週検査)まで1度も検出されていない。… 2008/03/07 感染症
PCIできない施設にハイリスクSTEMI患者が受診、どうする? 薬物療法後迅速にPCI可能施設に搬送すべき ST上昇心筋梗塞(STEMI)患者に対する血行再建には、プライマリPCIが好ましい。しかし実際には、90分以内にプライマリPCIを受けられる患者は少ない。そうした患者に対する最善の治療は何なのだろうか。 2008/03/07 循環器
BMI上昇は男性の食道腺癌、甲状腺癌のリスクを高める 女性の子宮内膜癌、胆嚢癌などもリスク上昇 個々の癌とBMIの関係の強さを調べた大規模な系統的レビューとメタ分析の結果、BMIが5kg/m2増加するとリスクが1.5倍程度になる癌が複数あることが示された。英国Manchester大学のAndrew G Renehan氏らの報告で、詳細はLancet誌2008年2月16日号に報告された。… 2008/03/07 代謝・内分泌
SSRIの処方制限は若者の自殺と自傷を増やさず 英国の18歳以下の若者集団を対象とした研究 英国の18歳以下の若者集団を対象に、自殺と自殺未遂の発生率に選択的セロトニン吸収阻害薬(SSRI)処方制限が及ぼした影響を調べた結果、SSRIの使用は半減している一方、自殺や自傷の頻度に影響は認められないことが明らかになった。英国Bristol大学のBenedict W Wheeler氏らの報告で、詳細はBMJ… 2008/03/06 精神・神経
パクリタキセル塗布バルーンは下肢動脈の血管形成術で有用 遠隔期内径損失と再狭窄率が有意に低下 経皮的血管形成術を用いた浅大腿動脈の血行再建の成功率は、当初は95%を超えるが、術後6~12カ月の再狭窄率は、冠動脈、腎動脈の場合に比べかなり高い。ドイツEberhard-Karls大学のGunnar Tepe氏らは、小規模無作為化試験を行い、パクリタキセル塗布バルーンを用いると、術後6カ月時の遠隔期内径… 2008/03/06 外科
2月の閲覧ランキング ― 最も読まれた記事は? 「これが新・診療報酬点数の全貌だ!」が第1位 (3/3 訂正) 2月の月間閲覧ランキングの第1位は、ブログ「どうなる?!診療報酬改定2008」の「これが新・診療報酬点数の全貌だ!」でした。今春以降に適用される新たな診療報酬点数が明らかになった2月13日の朝、特別取材班が入手して持ち帰った中医協資料を大急ぎでPDF化し、昼過ぎにいち早く公開しました。… 2008/03/03 その他