若年者の虚血性心疾患リスクが明らかに 肥満と運動不足が危険因子、夏季に多いのも特徴 若年者の虚血性心疾患は増加傾向にあるとされるが、中高年に比べると、肥満と運動不足が発症の重大な危険因子であり、狭心症より心筋梗塞の割合が高いことが分かった。第54回日本心臓病学会学術集会で、信州大保健学科内科学教授の本郷実氏が発表した。… 2006/10/30 循環器
小・中学生の2型糖尿病は減少傾向に 東京都の学校検尿の結果で明らかに(10/30 訂正) 東京都の学校検尿で発見される小児の2型糖尿病の頻度が減少していることが分かった。第40回日本小児内分泌学会学術集会で、駿河台日大病院小児科教授の浦上達彦氏が発表した。 2006/10/23 代謝・内分泌
LABA+吸ステ頓用で喘息の増悪防げる LABA単独や短時間作用性β2刺激薬の噸用より重症増悪が27~45%減 持続性喘息患者に対して、維持療法に加えてブレソニド-フォルモテロールを頓用(必要に応じて使用)すると、長時間作用性β2刺激薬(LABA)単独の頓用に比べ、重症の増悪が有意に減少することが、オランダにおける12カ月の比較試験で示された。オランダ・ライデン大学のKlaus Rabe氏らの研究成果… 2006/10/12 呼吸器
第二世代の癌性貧血治療薬が日本人の試験でも有効 第二世代の赤血球増殖因子(エリスロポエチン)の癌性貧血に対するわが国での第2相臨床試験で、有望な結果が得られたことが明らかとなった。この製品はキリンビールが開発するダルベポエチンαで血中半減期が長いのが特徴。白金系抗癌剤の治療を受けた肺癌患者と卵巣がん患者を対象にした試験結果… 2006/10/12 癌
エジプトで5カ月ぶりの鳥インフル感染 世界保健機関(WHO)は10月11日、エジプト保健省の発表として、同国で新たな鳥インフルエンザ(H5N1)感染確定者が発生したことを伝えた。 2006/10/12 感染症
エルロチニブが日本人肺癌患者に有効 上皮成長因子受容体(EGFR)阻害薬「エルロチニブ」(商品名:タルセバ)について、日本人の非小細胞肺癌(NSCLC)患者を対象にした第2相臨床試験で有望な結果が得られたことが明らかとなった。9月29日から10月3日にトルコのイスタンブールで開催された欧州癌治療学会で近畿大学の田村研治氏が発… 2006/10/12 癌
欧州でアルツハイマー新薬の治験開始 より安全・有効なキノリン誘導体のフェーズ2試験が始まる スウェーデン医薬品庁(MPA)は10月5日、早期アルツハイマー病患者に対する「PBT2」の第2相前期臨床試験の開始許可を与えたと発表した。PBT2は豪Prana Biotechnology社が開発を進めているキノリン誘導体である。 2006/10/11 精神・神経
菌混入で市販点鼻薬2万7000本回収 ゼファーマの「エージーノーズ」、洗浄工程が不十分で2ロット分 ゼファーマとホシエヌ製薬は10月11日、一般用医薬品のアレルギー用点鼻薬「エージーノーズ」の一部で、自社基準を上回る細菌が検出されたため、自主回収すると発表した。該当ロットは計8万4707本で、このうち2万7419本が市場に出回っており、両社は11月いっぱいをめどに回収を進める計画だ。… 2006/10/11 感染症
イマチニブのGIST治療、費用対効果は「優良」 質調整生存年(QALY)1年得る費用で4万ドル切る KIT陽性消化管間質腫瘍(GIST)に対する治療にはチロシンキナーゼ阻害薬のイマチニブ(商品名:グリベック)が利用されているが、費用がかかることを懸念する人もいる。しかし、このほど米国のグルーブが行った研究で、手術不能、転移陽性GISTを対象としたイマチニブの費用対効果は、優良の水準に… 2006/10/10 消化器
乳児の予防接種には長い注射針がよい 局所反応が減少、短い針では筋肉に届かない可能性 乳児の予防接種に用いる注射針は長い方が局所反応が少ない、こんな興味深い研究成果がBMJ誌に報告された。約700人の乳児を対象とした無作為割付比較対照試験の結果、注射針の太さに関わらず、長い針の方が短い針より局所反応が有意に少なかった。ワクチンの免疫反応には有意な差は見られなかった… 2006/10/10 小児科
溶連菌咽頭炎、感染性胃腸炎など減少 百日咳は増加傾向、感染症週報第38週分から 国立感染症研究所の感染症情報センターが10月6日に公表した2006年第38週(9月18日~9月24日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、夏の流行期からの減少後、再び増加傾向にあったA群溶血性レンサ球菌咽頭炎は本週には微減した。感染性胃腸炎も前週に引き続き、微減した。百日咳は過去10… 2006/10/10 感染症
インドネシアの鳥インフル感染69人に 世界保健機関(WHO)がインドネシア保健省の発表として伝えたところによると、インドネシアで新たな鳥インフルエンザ(H5N1)感染者が確認された。 2006/10/06 感染症
未分画ヘパリンでも安全な外来治療可能 凝固機能検査なしでも低分子量ヘパリンと有効性、安全性は同等 急性静脈血栓塞栓症(VTE)患者に対して、未分画ヘパリンと低分子量ヘパリンを皮下投与した無作為割付試験の結果、凝固活性検査を実施しなくても、未分画ヘパリンを安全に投与でき、有効性も同等であることが示された。カナダMcMaster大学のClive Kearon氏らの研究成果で、詳細はJournal of Ameri… 2006/10/06 循環器
ノーベル医学生理学賞はRNAi発見者に スタンフォード大のFire教授とマサチューセッツ医学校のMello教授が受賞 スウェーデンのカロリンスカ研究所は10月2日、2006年のノーベル医学生理学賞の受賞者が、RNA干渉(RNAi)を発見した米スタンフォード大学教授のAndrew Z. Fire氏(1959年生)と、米マサチューセッツ大学教授のCraig C. Mello氏に決定したと発表した。… 2006/10/03 先端医学
A群溶連菌咽頭炎の報告数が増加中 RSウイルスは増加の兆し、感染症週報第37週分から 国立感染症研究所の感染症情報センターが9月29日に公表した2006年第37週(9月11日~9月10日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は第34週から増加に転じており、本週も増加した。RSウイルス感染症は例年第40週前後から増加する冬期の感染症で、第36週から2週… 2006/10/03 感染症
9月の閲覧ランキングー最も読まれた記事は? 「研修医の大学離れが依然として続く」が第1位に 1位は「研修医の大学離れが依然として続く」で、13位にも「医師臨床研修マッチング」の中間公表をまとめた記事がランクイン。研修医の1位希望先を基に、卒後臨床研修を行う全79大学のランキングを作成したことが、読者の高い関心を引いたのでしょうか。またブログも好調で、竹中郁夫先生の「時流… 2006/10/02 その他
糖尿病歴ある男性は発癌リスク3割増 肝癌2.24倍、膵癌1.85倍と特に高い、女性は胃癌などで高リスク 厚生労働省研究班による多目的コホート研究の結果、糖尿病歴がある男性はそうでない男性に比べ、癌リスクが27%と有意に高く、肝臓癌に限定すると2.24倍になることが示された。糖尿病歴がある女性では、胃癌(1.61倍)、肝臓癌(1.94倍)などが有意に高かった。糖尿病と癌発症の関係が疑われるよ… 2006/10/02 代謝・内分泌
歯と口腔衛生は頸動脈狭窄の進行リスク 抜歯本数は特に強力な進行の予測指標 症候性の頸動脈狭窄がない411人を対象に、歯と口腔衛生に関する指標(虫歯の経験本数、プラークの付着度、歯周病の重症度)と頸動脈狭窄症の関連を平均7.5カ月間追跡した前向き観察研究の結果、すべての指標が頸動脈狭窄の重症度と有意な関連があることがわかった。… 2006/10/02 循環器