【ニュース解説】英国「TG1412」臨床試験で何が起きたのか(前編) 多くの被験者は回復へ、原因は引き続き調査中 英国で3月半ば、抗体医薬「TG1412」のフェーズ1臨床試験で、投与直後に被験者が次々に倒れ、全員が多臓器不全に陥るという事件があった。なぜか日本の一般メディアではほとんど報道されていないが、英国では大衆紙を含む全メディアが連日トップ扱いで報じてきており、欧米各国では医療界や製薬… 2006/03/31 癌
【ニュース解説】英国「TG1412」臨床試験で何が起きたのか(後編) 多くの被験者は回復へ、原因は引き続き調査中 「TG1412」を開発した独TeGenero社、臨床試験を実施した米Paraxel社、試験開始を許可した英医薬品庁(MHRA)が、口を揃えて「想定外」という臨床試験の悲劇は、薬剤開発過程で見落とされがちな様々な問題に目を向けさせることになった。著名医学誌はそれぞれ、エディトリアルやニュースとしてこの… 2006/03/31 癌
ダークチョコレート10g分のカカオで死亡リスクが半減 15年にわたって高齢者を追跡し、カカオを含む製品の習慣的な摂取と、血圧と心血管死の関係を調べたオランダの疫学研究の結果、カカオ製品の摂取が血圧を下げ、それとは独立して心血管死と、あらゆる原因による死のリスクを半減させることがわかった。… 2006/03/30 循環器
MRSAの市中感染が増えている! 外来患者から分離した菌の72%が耐性化 従来、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)への暴露は、主に病院で起きていた。しかし近年、医療とは縁のない人々にもMRSA感染が見られるようになっている。 2006/03/29 感染症
【日本薬学会速報】カイメンから新規アルカロイド同定、血管新生阻害型抗癌剤になるか 大阪大学大学院薬学研究科教授の小林資正氏らの研究グループは、正常ヒト臍帯静脈血管内皮細胞(HUVECs)の増殖を選択的に抑制する新規アルカロイドcortistatin類をカイメンから同定することに成功した。将来の血管新生阻害型抗癌剤になる可能性のある化合物だ。成果は3月28日から30日に仙台市で… 2006/03/29 癌
【日本薬学会速報】食道がん放射線化学療法はシスプラチン同時併用が効率的 昭和大学薬学部、聖路加国際病院の研究グループは、食道癌患者の放射線化学療法(CRT)では、シスプラチン(CDDP)を同時併用するレジメンが、ネダプラチン(CDGP)を併用するレジメンよりも費用対効果に優れるという研究結果をまとめた。… 2006/03/29 癌
5剤以上に耐性のある結核が世界的に増加中 CDCとWHOが発表 米国疾病対策センター(CDC)と世界保健機関(WHO)は3月24日、第1選択薬をはじめ、5剤以上に耐性のある結核「XDR(extensively drug-resistant)TB」が、2000~2004年にかけ、世界中で増加傾向にある、とする調査結果を公表した。… 2006/03/27 感染症
テリスロマイシン投与後の重症肝障害で死亡 処方は慎重に 米国でテリスロマイシン投与後に肝障害を起こした3症例についての詳細が報告された。肝機能に異常はなく健康だった3人は、テリスロマイシン以外の処方薬を使用していなかったため、この薬剤の肝毒性が強く疑われた。米Carolinas Medical CenterのKimberly D. Clay氏らの報告で、詳細はAnnals of … 2006/03/24 感染症
胃癌術後の生存期間はピロリ菌陽性の方が長い 全生存期間で5年対1年半と大差 胃癌手術を受けた患者の予後を追跡したところ、ピロリ菌陽性者の方が陰性者よりも大幅に生存期間が長い――常識的な予想を裏切るような研究成果がこのほど報告された。 2006/03/17 感染症
酒に弱い人はニトロ舌下錠が効かない?! アセトアルデヒド脱水素酵素が関与 日本人や中国人に多い生まれつき酒に弱い人では、狭心症の治療に用いるニトログリセリンが効きにくい可能性があることが、このほど明らかになった。 2006/03/17 循環器
メタボ患者のCABG後の長期予後は不良 順天堂大学医学部教授の代田浩之氏、講師の宮内克己氏と梶本完氏らの研究グループは、冠動脈バイパス術(CABG)を受けた患者で、メタボリックシンドロームに罹っていた患者は、メタボリックシンドロームに罹っていなかった患者に比べて、長期間の死亡率が高いことを明らかにした。… 2006/03/15 代謝・内分泌
日本食とスタチン投与で高いコレステロール低減効果 千葉大学医学研究院循環病態医科学助手の中川敬一氏らの研究グループは、脂肪の量を低く抑えた食事療法と少量のルなどを効果的に低減させうることを見出した。 2006/03/13 代謝・内分泌
SSRIの胎内暴露で新生児禁断症候群を示す 生後48時間は新生児を慎重に監視 妊娠している女性が抗うつ剤の選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)を服用している場合、産児に新生児禁断(離脱)症候群(NAS)が見られるという報告が増えている。 2006/03/10 精神・神経
【解説】うつ病女性の妊娠時には細心の注意が必要 リスク/効能評価後に治療方針を決定すべき JAMA誌、NEJM誌などに相次いで報告された3本の論文は、うつ病の女性がした場合には、管理に細心の注意が必要であることを示している。 2006/03/10 精神・神経
妊娠後半のSSRI使用でPPHNリスクが6.1倍に 妊娠中に女性がSSRIを服用すると、生まれた子どもが新生児遷延性肺高血圧症(PPHN)を発症するリスクが6.1倍と高くなることが明らかになった。 2006/03/09 精神・神経
COPD患者の終末期ケアは足りない? などが十分に投与されていないことがわかった。一方、COPD患者は外来受診回数、ICU入院頻度が高いため、医療費は約4000ドル余分にかかっていた。 2006/03/07 呼吸器
妊娠で抗うつ薬を中止すると再発リスクは5倍 妊娠した場合に、抗うつ剤投与を継続するか中止するかの判断は難しい。最近、選択的セロトニン再吸収阻害剤(SSRI)が胎児に影響を与えるとする報告が相次いでいるためだ。しかし、うつ病の女性が妊娠をきっかけに抗うつ剤の使用を中止すると、治療を継続していた女性に比べ、妊娠期間中の再発リ… 2006/03/02 精神・神経