Lカルニチンが妊娠糖尿病を防ぐ 1日2gの摂取で遊離脂肪酸レベルが低下 Lカルニチンの摂取により、妊娠中に発症する糖尿病(妊娠糖尿病)の予防が可能になるというデータをオーストリアの研究者が報告した。妊娠中に血液中の遊離脂肪酸が増えて、インスリン抵抗性が高まるのが妊娠糖尿病の一因とされる。Lカルニチンを十分な量摂って遊離脂肪酸のレベルを下げることが… 2005/09/30 産婦人科
都内の病院、4割が誤薬や転倒・転落の具体策なし 都が医療安全対策に関する立入調査結果を公表 東京都は9月28日、医療安全対策に関する立入調査結果を公表した。インシデントレポートなどの報告制度、医療安全管理委員会の設置、医療安全管理に関する指針策定など、安全管理体制面についてはほとんどの病院で整備されていたが、誤薬対策や転倒・転落対策などの具体策に取り組んでいる病院は6… 2005/09/30 医療の質
第2世代の抗精神病薬、安全性と有効性は第1世代製品とほとんど差なし、米国の研究 第2世代の非定型抗精神病薬は、より安全で有効と期待されて登場したが、症状の軽減や副作用において、第1世代製品との間に明確な差は示されていなかった。米Columbia大学Jeffrey A. Lieberman氏らは、服薬継続期間に注目してそれらを比較。18カ月間の無作為割付試験の結果は、いずれの薬剤も使… 2005/09/30 精神・神経
シンガポールのデング熱発症者、ついに年来1万人を突破 シンガポールのデング熱流行が勢いを増している。シンガポール健康省感染症部門が発行している感染症週報第38号によると、第38週(9月18日~9月24日)には697人が新たに発症、今年第1週からの累計患者数は1万616人と、ついに1万人を突破した。2004年の1~38週累計は5463人、2000~2004年は同… 2005/09/30 感染症
高齢者の肥満度減少はアルツハイマー病の徴候 BMI値が1減ると発症リスクが35%増加 肥満指数(BMI)の減少は、アルツハイマー病の発症リスク増大に関与しているようだ。これは、米Rush大学のAron S. Buchman氏らの行った「Religious Orders Study」の中で明らかになったもので、Neurology誌2005年9月27日号で発表した。アルツハイマー病の診断を受けた人について、BMI値の変化を… 2005/09/29 精神・神経
流行性耳下腺炎が高水準、腸管出血性大腸菌感染症は11週連続で100例超す:感染症週報第36週分から 国立感染症研究所の感染症情報センターが9月27日に公表した2005年第36週(9月5日~9月11日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、夏冬の流行期のはざま時期ながら、例年に比べて流行性耳下腺炎が高い水準になっている。全数報告が義務付けられている3類感染症である腸管出血性大腸… 2005/09/29 感染症
前立腺がんの自己抗体、PSAを上回る感度の新たな血清マーカーに 前立腺がん早期発見のため、PSA値に加えて使用できるマーカーが求められている。米Michigan大学のXiaoju Wang氏らは、前立腺がん組織に発現されている22個の抗原を認識する自己抗体の存在を調べれば、PSAに勝る精度と感度でこのがんの患者を特定できる可能性を示した。詳細は、New England Journa… 2005/09/29 癌
アバタセプト、TNF-α阻害剤が有効でないリウマチ患者の症状と機能の有意な改善示す――ATTAIN試験 腫瘍壊死因子-アルファ(TNF-α)阻害剤に反応しない関節リウマチ患者は少なくない。そうした患者を対象としたアバタセプトの第3相臨床試験「ATTAIN」(Abatacept Trial in Treatment of Anti-TNF Inadequate Responders)で、ACR20達成率がアバタセプト群50.4%、偽薬群19.5%と大幅な差を示し… 2005/09/28 骨・関節・筋
アダマンタン耐性A型インフルエンザ・ウイルスが2003年からアジアで急増--米国研究 アダマンタン(アマンタジン、リマンタジンなど)はA型インフルエンザの予防と治療に長く用いられてきた。が、ウイルスはこの種の薬剤に対する耐性を獲得しやすい。米疾病管理センター(CDC)のRick A Bright氏らは、1994~2005年の耐性ウイルス出現状況を調べ、世界中で耐性H3N2型が増加している… 2005/09/28 感染症
脳内麻薬アナンダミドが高塩分食による血圧上昇を抑制 カプサイシンにも同様の作用、動物実験で確認 日本人に多いとされる高塩分食による高血圧の発症には不明な点が多い。新たな研究で脳内麻薬とも呼ばれる生理活性物質のアナンダミドがCB1、VR1という2通りの受容体経路を通じて、塩分感受性高血圧を抑制する可能性が明らかになった。米Michigan州立大学のYouping Wang氏らの研究成果で、Hypertn… 2005/09/27 循環器
【解説】 医療事故の報告件数、6月末現在で790件に、死亡例は108件 厚生労働省が進めている医療事故情報の収集事業で、2004年10月以降2005年6月末までに、790件の報告が報告された。そのうち、事故の程度をみると、死亡例が108件、障害が残る可能性が高い例が113件、障害が残る可能性が低い例が389件などだった。… 2005/09/27 医療安全
低リスク前立腺がんへの高線量放射線治療、8割の患者で5年間再発なし、米国の研究 限局性前立腺がんには、一般に放射線の外部照射が行われる。が、治療後、PSA値が上昇(生化学的再発)し、その後、臨床的な再発をみる患者が存在する。米ハーバード大学医学部のAnthony L. Zietman氏らは、フォトン、プロトン・ビームの3次元原体照射(3D-CRT)を行えば、高線量でも安全性に大き… 2005/09/27 癌
インドネシアで3例目、8歳男児がトリインフルエンザ発症 世界保健機関(WHO)は9月22日、インドネシア保健当局の情報として、同国の8歳の男児が検査の結果、H5N1亜型のトリインフルエンザウイルスに感染していることが判明したと発表した。香港のWHO基準研究機関でウイルスが確認されたもの。男児は発表時点で入院加療中。男児の出身地について発表さ… 2005/09/27 感染症
家族性アルツハイマー保因者に共通の遺伝子発現パターン、発症前予測に期待 住友製薬とスウェーデンKarolinska研究所の研究グループは、家族性アルツハイマー病患者の3家系の遺伝子発現を解析し、変異の種類に関わらず正常遺伝子のヒトでは現れず、変異遺伝子を持つ人で共通に発現するパターンを見出した。研究の成果は、米化学アカデミー紀要(Proceedings of National A… 2005/09/27 精神・神経
インドの日本脳炎さらに拡大、822人死亡、ネパールでも1540人が発症 今年7月に始まったインドの日本脳炎流行が勢いを増している。ネパール国境に隣接するUttar Pradesh州で発生している大規模な流行で、9月18日までに3551人が感染し、うち764人が死亡するという最悪の事態になっている。発症致死率は22%にのぼる。Uttar Pradesh州は人口1億6000万人超と同国でも… 2005/09/27 感染症
アトピーのかゆみを軽くする新規オリゴ糖の効果、王子製紙が発見 樹木成分由来のキシロオリゴ糖の開発を進めている王子製紙は9月27日、新規オリゴ糖UX10に、アレルギー症状の改善作用を見出したと発表した。通常のオリゴ糖は、キシロース分子が2~3個つながった構造だが、UX10はキシロース分子が平均10個つながり、側鎖にウロン酸が結合した構造になっている… 2005/09/27 アレルギー・免疫
在宅高齢者へのインフルエンザワクチン接種、効果はわずか--Lancetに報告 先進国の多くが、高齢者に対するインフルエンザ不活化ワクチンの接種を推奨している。たしかに長期的な施設入所者では、ワクチン接種はインフルエンザの合併症を予防する効果を持つが、在宅高齢者の市中感染については、ワクチンの有用性はさほど大きくないことが示された。コクラン・レビューの… 2005/09/27 感染症
武田が不眠症治療薬ROZEREMの米国でのプロモーション活動を開始 武田薬品工業の米国子会社である武田ファーマシューティカルズ・ノースアメリカ(TPNA社)は、9月26日から新規不眠症治療薬「ROZEREM」(一般名:ラメルテオン)のプロモーション活動を開始したと発表した。… 2005/09/27 精神・神経
オリンパスメディカル、外径3.2mmと世界一細い耳鼻咽喉科用ビデオスコープを発売 オリンパスメディカルシステムズは9月26日、先端外径が3.2mmと世界で最も細い「耳鼻咽喉ビデオスコープOLYMPUS ENF TYPE V2」(ENF-V2)を10月3日に日米で発売すると発表した。欧州やアジアなどでも順次、販売していく計画だ。価格は210万円で、初年度に全世界で700台の売り上げを見込んでいる… 2005/09/26 耳鼻咽喉科
三共が開発中の糖尿病治療薬「CS-011」をドライアイ応用目指し参天が開発へ 三共と参天製薬は9月26日、三共が糖尿病治療薬として開発中のCS-011(リボグリタゾン)について、ドライアイを主とした角結膜上皮障害治療薬として開発するために、全世界での独占的開発、製造、販売に関する契約を締結したと発表した。… 2005/09/26 眼科
ハリケーン「カトリーナ」被災地でビブリオ菌感染発症者が22人、うち死者5人 8月29日に米国を襲ったハリケーン「カトリーナ」の被災地で、9月11日までに、ビブリオ菌の感染・発症者が22人、うち死者が5人報告された。ハリケーンによる洪水が感染源と見られる。米国疾病対策センター(CDC)が、罹患率や死亡率に関する週報「Morbidity and Mortality Weekly Report」(MMW… 2005/09/26 感染症
【連載第1回:米国医療はハリケーンにどう対応したか】 9月13日、ハーバード大救援チーム解散・縮小決定 超大型ハリケーンカトリーナは、米国の1都市を壊滅させるという大きな被害をもたらしました。この大災害に米国医療はどう対応したのか。米ハーバード大学人道援助組織(HHI:Harvard Humanitarian Initiative)のリサーチフェローとして活躍中の日本人医師、永田高志氏が見た実像を本日から緊急… 2005/09/25 感染症
日本BD、1操作でA・B型を鑑別できるインフルエンザ迅速検査キットを発売 日本ベクトン・ディッキンソンは9月21日、インフルエンザの迅速検査キット「キャピリアFluA+B」を発売した。 2005/09/22 感染症
医師の9割が家庭血圧を高血圧の診断に活用 今後の課題は測定方法と基準値の正しい理解 東北大大学院臨床薬学教授の今井潤氏らの調査で、(1)医師の約9割が高血圧診療に家庭血圧を活用している、(2)約半数が随時診療所血圧よりも家庭血圧を重視している――ことが分かり、家庭血圧の有用性が広く認知されている実態が明らかになった。しかし一方で、家庭血圧の測定方法や基準値を… 2005/09/22 循環器
乳腺密度の高い若年女性にはデジタル・マンモグラフィが最適 乳がん検出精度が有意に優れる、NEJM誌で報告 乳腺密度の高い女性は乳がんリスクが高いうえ、フィルム・マンモグラフィでは十分な感度が得られないことが知られている。しかし、デジタル・マンモグラフィなら、こうした女性の乳がんも、より高精度に検出できることが新たに明らかになった。米North Carolina大学Chapel Hill校のEtta D. Pisano… 2005/09/22 癌
がんの抗体ミサイル療法剤が急性骨髄性白血病対象に発売 ワイスは9月21日、急性骨髄性白血病(AML)治療薬「マイロターグ」(一般名:ゲムツズマブオゾガマイシン)を発売した。マイロターグは抗CD33ヒト化モノクローナル抗体と抗がん剤であるカリケアミシンを結合させた製剤で、がんのミサイル療法製剤になる。… 2005/09/22 癌
冠動脈死抑制を目指す危険因子是正の効果は、1次予防が2次予防の4倍--英国研究 英国をはじめとする先進国では、冠動脈疾患(CHD)の死亡率は、1980年代以来半減している。CHD管理の主流は、今後も危険因子是正になるだろう。しかし、1次予防と2次予防のどちらに力を入れるべきかについては論争がある。トルコDokuz Eylul 大学のBelgin Unal氏らは、英米政府の方針とは異なり… 2005/09/22 循環器
HIV感染血友病患者の25年、死因の中心はHCV共感染による肝疾患に移行--英国研究 英国で血友病患者のHIV血清転換が初めて確認された1979年から、25年以上が経過した。英University College LondonのCaroline A Sabin氏らは、英Royal Free病院に通院していたHIV感染血友病患者の追跡を続けてきた。その記録は、抗HIV薬の多剤併用(HAART)によるエイズ発症およびHIV関連死の減少… 2005/09/22 感染症
【日本心臓病学会速報】 長時間作用型ループ利尿薬、短時間作用型に対し有意に慢性心不全の予後を改善--動物実験で確認 長時間作用型ループ利尿薬は、短時間型に比べて、慢性心不全の予後を有意に改善することが報告された。ダール食塩感受性ラットを使った動物実験で明らかになったもので、9月20日の一般講演で大阪大学の西尾まゆ氏が発表した。… 2005/09/22 循環器
【日本心臓病学会速報】 冠動脈疾患に起因する超高齢者の急性心不全は院内死亡率が高い 80歳以上の超高齢者では、冠動脈疾患に起因する急性心不全で院内死亡率が高いことが分かった。全国済生会多施設研究により明らかになったもので、東京都済生会中央病院の国広崇氏らが、9月20日のポスターセッションで発表した。… 2005/09/22 循環器
A型溶レン菌咽頭炎は2週続けて増加、手足口病は下げ止まり:感染症週報第35週分から 国立感染症研究所の感染症情報センターが9月16日に公表した2005年第35週(8月29日~9月4日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、A型溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点あたり報告数(医療機関あたりの患者数)が2週続けて増加し、増加に転じた。第28週にピークに達してから順調に減少が… 2005/09/22 感染症
【日本心臓病学会速報】 外科と再生医学を組み合わせた虚血性心疾患治療が進展 京都大学大学院医学研究科心臓血管外科教授の米田正始氏らのグループは、外科と再生医学を融合させた難治性の虚血性心疾患に対する研究開発を進めており、一部は既に臨床応用を開始していることを明らかにした。研究成果は、9月21日に行われたシンポジウム5「治療難渋性虚血性心疾患に対するア… 2005/09/21 循環器
【日本心臓病学会速報】 エリスロポエチンに慢性期心不全の改善効果 阪大・国循グループが確認、近く臨床試験実施へ 大阪大学大学院病態情報内科学の南野哲男氏、堀正二氏、国立循環器病センターの北風政史氏らの研究グループは、エリスロポエチン(EPO)に心筋虚血領域に血管新生を促進させ、梗塞後慢性期心機能不全を改善させる作用を見出した。イヌを用いたモデルで確認したもので、現在臨床応用に向けて倫理委… 2005/09/21 循環器
中国で40歳以上の死因、癌や脳血管疾患、心臓病が筆頭に 中国における近年の40歳以上の死因は、癌や脳血管疾患、心臓病が上位を占め、発展途上国の死因として多い感染症などをしのぐことが明らかになった。これは、経済の発展に伴い、居住環境や栄養状態、医療サービスなどが改善されたこと、また、脂肪分摂取量の増加や、運動不足などが原因として考え… 2005/09/21 行政・制度
【日本心臓病学会速報】 IGF-1 が心疾患の重症度判定マーカーになる可能性が指摘 北里研究所病院内科循環器科の島田恵氏らの研究グループは、心疾患急性期に、血清中のインスリン様成長因子-1(IGF-1)濃度が低下することを見いだし、重症度の判定に使える可能性を示した。成果は9月20日に大阪市で開催された日本心臓病学会の一般口演「心不全6」で発表された。ANP、BNPとは… 2005/09/20 循環器
【日本癌学会速報】 医師主導型臨床試験、4課題が2006年度には開始 医師主導型臨床試験に採択された11件のうち、4課題については、来年度に臨床試験を開始されることが明らかになった。文部科学省研究振興局ライフサイエンス課の重藤和弘氏が、シンポジウム「医師主導型臨床試験の現状と問題点」の中で確認したもの。試験開始後、各課題の中間評価を出し、「進捗… 2005/09/20 医薬品
【日本心臓病学会速報】 急性心不全の初期対応、「循環器治療の成果を存分に発揮できる時だ」 急性心不全の戦いに勝つために必要なのは、的確な情報収集、正しい情報の解釈、そしていくつかの予測を立てることだ--。9月19日に行われた教育講演エキスパートに聞く「心不全」で、トップバッターとして登壇した聖路加国際病院の西裕太郎氏(写真)は、急性心不全の初期対応に挑む際の心構え… 2005/09/20 循環器
【日本癌学会速報】 山形大がメチル化診断チップを開発、がん細胞判定で有用性示す 遺伝子のメチル化率を蛍光強度で評価する新しいメチル化診断チップを、山形大学医学部人体病理病態学の本間直之氏らが開発、札幌で開催された日本癌学会で「メチル化診断チップの開発とその可能性」と題して、その有効性を報告した。… 2005/09/20 先端医学
【日本癌学会速報】 食道がんのリスクには遺伝子多型とアルコール摂取が関係する たくさんお酒を飲む人では、葉酸代謝酵素の遺伝子がホモ型なら食道がんにかかるリスクが低いことを、愛知がんセンター研究所疫学予防部の松尾恵太郎氏らが、「食道がんリスクにおける飲酒とMTHFR C677T遺伝子多型の交互作用」と題して発表した。… 2005/09/20 癌
【日本心臓病学会速報】 福岡大、合成HDLの有用性を動物モデルで確認、のむHDL剤実現も 福岡大学病院循環器科の三浦伸一郎氏らの研究グループは、合成高比重リポたんぱく質コレステロール(HDL)が、動物モデルで有用であることを確認した。末梢組織からコレステロールを引き抜く作用だけでなく、HDLと同様に多面的な作用を持つことが示唆されたとしている。研究グループは経口で投与… 2005/09/20 循環器
【日本心臓病学会速報】 急性心不全の呼吸管理、注意点と臨床上のコツを披瀝 不測の事態に備えて、家族には四肢抑制の許可をとっておくべき--。気管内挿管による人工呼吸管理の注意点には、こうした家族への配慮を求める項目も盛り込まれていた。9月19日に行われた教育講演エキスパートに聞く「心不全」で、東京医科歯科大学の山本貴信氏(写真)は、「急性心不全の呼吸… 2005/09/20 循環器
【日本心臓病学会速報】 生理活性ペプチドグレリンのフェーズ2試験が悪液質対象に近く開始へ 成長ホルモンなどの分泌作用などを持つグレリンについて、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に伴う悪液質、慢性心不全に伴う悪液質を対象にした、国内のフェーズ1臨床試験が終了し、フェーズ2に入る段階であることが明らかになった。慢性心不全を対象にした試験は米国で行われる。これは、大阪市で開催… 2005/09/20 循環器
【日本心臓病学会速報】 初期尿量を目安にしたhANP治療、急性心不全の新たな治療戦略に 急性心不全の新たな治療戦略として、初期尿量を目安にしたナトリウム利尿ペプチド(hANP)治療法が報告された。それによると、明らかな肺うっ血を認める急性心不全患者の半数がhANP単独治療が可能であり、全体の約85%がhANP単独あるいはフロセミド静注との併用で軽快し、強心薬が不要だった。国… 2005/09/20 循環器
末梢動脈血に血管内皮前駆細胞が多いと心血管イベントと心血管死のリスクは低い、ドイツの研究 骨髄に由来し、末梢血中に存在する血管内皮前駆細胞(EPC)は、血管内皮を正常に保つために機能していると考えられている。が、ヒトにおける役割は明確ではなかった。独Saarland大学のNikos Werner氏らは、冠動脈疾患患者を対象に、血中EPCレベルのアウトカム予測因子としての有用性を評価し、心… 2005/09/20 循環器
【日本心臓病学会速報】 救急患者における「たこつぼ型心筋障害」、決してまれではない 一般救急の場で遭遇する「たこつぼ型心筋障害」は決して稀ではないことが分かった。信州大学の今村浩氏らが9月19日のポスターセッションで発表した。 2005/09/20 循環器
【欧州心臓病学会速報】 テルミサルタンに脂質代謝の改善効果、PPARγ活性化作用が他ARBの5倍 スウェーデンのストックホルムで開催された第27回欧州心臓病学会(ESC)4日目の9月6日、降圧薬のアンジオテンシン受容体拮抗薬(ARB)のひとつ「テルミサルタン」に、脂質代謝に関与するPPARγを強く活性化し、メタボリックシンドロームを改善する可能性があると、米国カリフォルニア大学教授… 2005/09/19 代謝・内分泌
【日本心臓病学会速報】 アラキドン酸とドコサヘキサエン酸の服用で健常な高齢者の冠循環が改善 大阪掖済会病院院長の吉川純一氏、サントリー健康科学研究所所長の木曽良信氏らのグループは、健常な高齢者にアラキドン酸(AA)とドコサヘキサエン酸(DHA)を含有したカプセルを服用させることで、冠循環が改善することを見い出した。疫学的な研究から、AAやDHAが心血管イベント発生を抑制する… 2005/09/19 循環器
【日本心臓病学会速報】 アスピリンによる動脈硬化予防効果調べる国内初の大規模試験、順調に登録進む 2005年3月から始まった動脈硬化性疾患危険因子を有する高齢者に対するアスピリンの予防効果を調べるわが国初の大規模試験の登録が順調に進んでいる。 2005/09/19 循環器
【欧州心臓病学会速報】 喫煙者に朗報、1週間の禁煙で血管の機能は回復する スウェーデンのストックホルムで開催された第27回欧州心臓病学会(ESC)最終日の9月7日、喫煙習慣のある健康な男性は、1週間禁煙するだけで、血管壁の状態が回復することが明らかになった。 2005/09/19 循環器
【日本心臓病学会速報】 感染性心内膜炎の原因菌を簡単に同定できる方法が開発 鹿児島大学大学院医学研究科教授の鄭忠和氏の教室の心臓カテーテルグループは、自然免疫病原認識分子Toll-like Receptor(TLR)ファミリーの測定を行うことで、感染性心内膜炎の原因菌を同定できる方法を開発した。血液培養の結果を待たずに適切な抗生物質の選択、投与につなげられる可能性がある… 2005/09/19 感染症
【日本癌学会速報】 医師はマンモグラフィ読影力の向上を! 資格も更新制にすべき 受診者の期待は100%的中だが、現実は違う 乳房X線撮影(マンモグラフィ)検診は、真に読影力のある医師が行うべきであり、読影のライセンスも永久資格ではなく定期的なチェックをすべきである―。名古屋医療センター放射線科の遠藤登喜子氏が、「マンモグラフィ検診の問題点-私の主張-」と題したシンポジウムでこう主張した。… 2005/09/16 癌
幼児へのPCV7ワクチン接種の定期化で侵襲性肺炎球菌発症率が約3割減 米国では2000年から、5歳未満に対し、肺炎球菌結合型ワクチン(PCV7:7-valent pneumococcal conjugate vaccine )の定期接種を実施しているが、これによって年齢を問わない全体の侵襲性肺炎球菌感染症の発症率が年間約3割減少したことがわかった。なかでも、5歳未満の年間発症率は94%減少し… 2005/09/16 呼吸器
頭部MRIの白質高信号域は血圧管理で出現を抑制できる、フランスの研究 高齢者や脳卒中患者の頭部MRI画像では、しばしば、白質高信号域(WMH)が認められる。年齢以外のWMHリスク因子の1つが高血圧だ。フランス国立保健医学研究所(INSERM)のCarole Dufouil氏らは、降圧剤で血圧を管理すると、新規WMH出現が抑制されることを示した。PROGRESSと名付けられた臨床試験… 2005/09/16 循環器
【日本癌学会速報】 徳島大、患者のゲフィチニブ感受性を簡単に判定する検査法を開発 徳島大は、低コスト、短時間で非小細胞肺がん患者のゲフィチニブ感受性を判定する検査法の開発に成功した。徳島大学大学院分子制御内科教授の曽根三郎氏らの研究グループは、リアルタイムRT-PCR法を用いてゲフィチニブ(gefitinib)抵抗性遺伝子を調べることで、ゲフィチニブ感受性を判定するシス… 2005/09/16 癌
【日本癌学会速報】 EGFRに変異のある肺がんでゲフィチニブとシスプラチン+ドセタキセルの効果を比較するフェーズ3試験が計画 特定非営利活動法人(NPO)の西日本胸部腫瘍臨床研究機構が、上皮成長因子受容体(EGFR)に変異を持つ術後再発非小細胞肺がん患者を対象に、最初にゲフィチニブを投与する群と最初にシスプラチンとドセタキセルを投与する群を比較するフェーズ3試験を計画していることが明らかとなった。愛知県が… 2005/09/16 癌
子宮頸癌手術法「TMMR」の成績がLancetで報告 子宮傍組織浸潤があっても3年無病生存率93%を達成--ドイツ研究 発生学的にミューラー管由来の組織を摘出する子宮頚がんの手術法「TMMR」の成績がLancet誌に報告された。子宮傍組織浸潤が認められるが骨盤壁には達していないステージIB-IIBまでの患者を対象にした評価では、自律神経の温存を実現しながら、3年無病生存率が93%と良好な結果が得られたという。T… 2005/09/15 癌
【日本癌学会速報】 愛知医大、おだやかな全身温熱療法の有効性を臨床で確認 2度以上体温上げ生体防御作用高める、リンパ節転移がんの50%縮小例も 愛知医科大学医学部附属核医学センターの伊藤要子氏は、全身をおだやかに加熱してヒートショックたんぱく質(HSP)70を誘導するマイルド加温療法が、がん治療で有効だった症例を提示した。高温にしてがん細胞を殺傷するのではなく、舌下温で2度以上上げることでHSP70を誘導し、その生体防御作用… 2005/09/15 癌
家庭血圧の治療判断値、135/85mmHgの正解は100人に1人 東北大とオムロン ヘルスケアの大規模調査で判明 日本高血圧学会が2004年10月に発表した高血圧ガイドライン2004では、家庭で測定する血圧について、高血圧治療を判断する基準値を、収縮期血圧135mmHg、拡張期血圧を85mmHgと規定している。しかし、一般人の間では、この値を知っている人は100人に1人程度とごくわずかで、大半の人が高めに考えて… 2005/09/15 循環器
【日本癌学会速報】 名古屋大が飲酒・喫煙関連の遺伝子型調べる予防医療を開始 名古屋大学大学院医学系研究科予防医学/医学推計・判断学教授の浜島信之氏らは2005年春から名古屋大学大幸医療センターでアルコール代謝と喫煙に関する遺伝子型を通知する予防医療を開始したことを明らかにした。大学でアルコール代謝と喫煙に関する遺伝子型を調べる検査を開始したのは浜島氏らが… 2005/09/15 呼吸器
【日本癌学会速報】 COX-2阻害薬とACE阻害薬、併用で大腸がんの抗腫瘍効果がアップ シクロオキシゲナーゼ-2(以下、COX-2)阻害薬をACE阻害薬と併用することで、抗腫瘍効果が高まることが明らかになった。これにより、心血管系合併症のハイリスク患者には2剤の併用が効果を示す可能性が見えてきた。大阪大学医学部消化器内科系の辻井正彦氏らが、シンポジウム「個別化治療への最… 2005/09/15 癌
心血管疾患予防効果はベータ遮断薬+利尿薬よりCa拮抗薬+ACE阻害薬の方が高い--ASCOT-BPLA研究 冠動脈疾患(CHD)予防における降圧薬の利益は十分に証明されている。が、これまでに行われたβ遮断薬と利尿薬を用いた試験では、期待されたほどのリスク減少が認められていない。スウェーデンSahlgrenska大学病院のBjoern Dahloef氏らは、より新しい降圧治療であるCa拮抗薬アムロジピンとACE阻害… 2005/09/15 循環器
BML、イマチニブの効き目に関係する変異の解析サービスを開始 大手臨床検査受託会社のビー・エム・エル(BML)は慢性骨髄性白血病の治療薬であるイマチニブ(商品名:グリベック)の効果と関係のある突然変異を検出するサービスをこのほど開始した。9月14日から札幌市で始まった日本癌学会で展示したもので、イマチニブの効かない患者の判別などに利用できそ… 2005/09/15 癌
【日本癌学会速報】 進行した乳がん患者でも予後を精度良く予測する技術 シスメックスと阪大が開発 シスメックスと大阪大学は、細胞周期プロファイリング技術(C2P法)とHER2発現の有無を調べる検査を組み合わせることで、進行した乳がん患者でも予後を精度良く予測でき、適切な治療法の選択に利用できる可能性を見出した。大学院医学系研究科教授の野口眞三郎氏、助手の金昇晋氏らの研究グループ… 2005/09/14 癌
武田薬品、経口糖尿病薬「アクトス」が2型糖尿病患者の心筋梗塞などの発症を減少と発表 武田薬品は9月12日、大規模臨床試験PROactiveにおいて、塩酸ピオグリタゾン(商品名:アクトス)が、2型糖尿病患者における心筋梗塞、脳卒中と全死亡のリスクを16%有意に減少させたと発表した。経口糖尿病薬が、2型糖尿病患者における心血管疾患の予後を改善することを示した初めての試験結果… 2005/09/14 循環器
【欧州心臓病学会速報】 魚の油に心疾患リスクを下げる効果はない?! 魚の油を摂取しても、心停止や不整脈の危険性はほとんど減らないことが明らかになった。スウェーデンのストックホルムで開催された第27回欧州心臓病学会(ESC)3日目の9月5日、オランダのWageningen食品科学センター(WCFS)を中心に、英国やドイツなど欧州の26施設で行われた臨床試験の結果と… 2005/09/14 循環器
【日本癌学会速報】 がん治療による患者の負担は年間100万~180万円 がん患者の経済的な負担は、入院や外来、民間保険料などを合計すると、年間100万~180万円にも及ぶことがわかった。東北大学大学院医学系研究科医療管理学の濃沼信夫教授と伊藤道哉講師が、「がん医療経済と患者負担最小化に関する研究」と題してポスターセッションで発表した。… 2005/09/14 癌
インドで日本脳炎が大流行、300人近くが死亡 世界保健機関(WHO)は9月13日、インド中北部でネパール国境に近いUttar Pradesh州の14地域で、7月29日から8月30日にかけて、1145人もの日本脳炎の感染者が報告されたと発表した。患者はほぼすべて15歳未満で、4人に1人にあたる296人が死亡しているという。Bihar州のUttar Pradesh州に隣接す… 2005/09/14 感染症
メキシコへの結核治療プログラム提供で移民の結核患者が減少、20年で1億ドル超のコスト削減に――カナダ研究の試算で判明 米国が約3500万ドルの費用を投じて、メキシコに結核治療プログラムを拡大することで、米国移民の結核罹患者が減り、結果として医療費などのコストが20年で約1億ドル削減できることが分かった。また、結核発症率の高いハイチ共和国やドミニカ共和国に対して結核治療プログラムを拡大すると、同様… 2005/09/14 感染症
【日本癌学会速報】 がん領域の抗体医薬、国内臨床開発が加速 わが国のがん領域における抗体医薬の開発が急ピッチで進み始めた。9月14日午後に札幌市で開催された日本癌学会のシンポジウム「抗体療法の現状と今後」では、ほぼ満員の参加者が詰め掛ける中、抗体医薬の概要と日本における開発状況が明らかにされた。終了予定時刻を過ぎても多くの参加者が残り… 2005/09/14 癌
【日本癌学会速報】 EBウイルス感染の有無と遺伝子のメチル化状態で胃がんの病理的特徴を分類できる EBウイルス感染のある胃がんでは、広範囲な遺伝子に異常メチル化が見られ、臨床病理的にも非感染胃がんと異なる特徴のあることがわかった。このことから、EBウイルス感染の有無と、マーカー遺伝子のメチル化の状態で、胃がんの病理的特徴が分類できるという。東京大学大学院医学系研究科人体病理… 2005/09/14 癌
経口抗ウイルス剤「エンテカビル」の有効性と耐性データ、アジア太平洋肝臓学会で発表 経口抗ウイルス剤であるエンテカビル(商品名:バラクルード)が慢性B型肝炎ウイルス(HBV)に感染した広範な患者において、ラミブジンよりも優れているか、もしくは同等の効果を示すことを証明する3件の臨床試験のデータが、8月にインドネシアバリ島で開催された第15回アジア太平洋肝臓学会で… 2005/09/14 消化器
テルモ、人工肺「キャピオックスRX15」を新発売 テルモは9月12日、中型の人工肺「キャピオックスRX15」を医療機関向けに発売した。保険償還価格(公定価格)は1本20万8000円(税別)。2005年度に約4億円の売上げを目指す。アジア、欧州、米国でも順次、販売を開始する予定だ。… 2005/09/14 呼吸器
テルモ、薬剤充填済み注射器の販売名称を順次変更 薬剤取り違い防ぐ狙い テルモは、薬剤取り違いなどの医療事故を防ぐ狙いで、薬剤充填済み注射器(プレフィルドシリンジ)製品の名称を、9月から順次、「一般名+剤形+含量(濃度)+製造企業名」の形式に変更すると発表した。… 2005/09/13 医療の質
水痘の予防接種を定期化したら入院が9割、外来診療が6割減少 米国の実績、米医師会誌で報告 米国は1995年以降、幼児と、リスクの高い子供と成人に対し、水痘の予防接種を定期化しているが、それによって、水痘による入院率は88%、外来診察率が59%、それぞれ減少したことが明らかになった。これに伴い、医療費総額も74%削減した。これは、米国疾病対策センター(CDC)のFangjun Zhou氏ら… 2005/09/12 感染症
慢性心不全治療時のACE阻害薬とβ遮断薬、どちらの先行投与でも差なし CIBIS III試験の結果がCirculation誌電子版に掲載 アンジオテンシン転換酵素(ACE)阻害薬は、慢性心不全(CHF)の進行を遅らせ、アウトカムを改善する。β遮断薬を追加すると、有病率と死亡率がさらに35%減少すると報告されている。が、これら2種類の薬剤の適切な投与法、特に投与順序に関する情報はほとんどなかった。スウェーデンLund大学Mal… 2005/09/12 循環器
睡眠不足の研修医は「酒気帯び」同然、米国の研究で判明 睡眠不足や疲労が研修医(レジデント)の注意力などに与える影響は酒酔いに近い――過重労働の危険に改めて警鐘を鳴らす研究成果が明らかになった。米Michigan大学のJ. Todd Arnedt氏らは、疲労が蓄積したレジデントの注意力や覚醒度がどの程度下がっているかを、疲労していないレジデントにアル… 2005/09/12 医師のキャリア
抗生物質Clioquinol、ハンチントン病治療薬として有望 米San Francisco VA Medical Center (SFVAMC)の研究者らは、抗生物質Clioquinolにハンチントン病治療薬としての可能性が見込まれることを見い出した。今回の研究は、神経細胞とマウスにClioquinolを与えることで、変異Huntingtinたんぱく質の生産が阻害される可能性を示したもの。ハンチントン病… 2005/09/12 精神・神経
【欧州心臓病学会速報】 改訂慢性心不全ガイドラインが話題に ストックホルムで開催された欧州心臓病学会(ESC) において、先ごろ改訂されたばかりの「ESC 慢性心不全ガイドライン」が、色々な場面で取り上げられ話題だ。9月6日の午前に行なわれた「ハイライト/心不全ガイドライン」では、同ガイドライン作成委員長であるイェーテボリ大学教授のK. Swedberg… 2005/09/12 循環器
A型溶レン菌咽頭炎は12週ぶりに増加、感染性胃腸炎、突発性発疹も増加へ:感染症週報第34週分から 国立感染症研究所の感染症情報センターが9月9日に公表した2005年第34週(8月22日~8月28日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、A型溶血性レンサ球菌咽頭炎が12週ぶりに増加したほか、減少が続いていた感染性胃腸炎も増えるなど、小児・学童の夏休みが終わる時期を迎えて、感染症動… 2005/09/12 感染症
抗がん剤サイクル投与受ける患者へのLVFX予防的投与は有効で安全、英国の研究 化学療法により好中球減少症が起こると予想されるがん患者に対する抗菌剤の予防的投与には議論がある。ガイドラインはそれを避けるよう求めているが、米国での調査は、対象医師の45%が予防的投与を行っていることを明らかにした。英Birmingham大学病院のMichael Cullen氏らは、大規模な無作為割… 2005/09/12 癌
中外製薬、臨床試験の情報をWebサイトで公開へ 中外製薬は9月8日、自社が実施している臨床試験の情報について9月13日(一部は9月5日)から、財団法人日本医薬情報センターJAPICが管理運営している[Webサイトhttp://www.japic.or.jp]で公開すると発表した。臨床開発中の新薬や製造販売後医薬品の臨床試験に関する情報を公開する。また自社… 2005/09/09 医薬品
吸入するインスリンが米国で認可推薦を獲得、患者負担軽減に期待 米Pfizer社とフランスsanofi-aventis Group社は9月8日、米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会から吸入型組み換えインスリン製剤「Exubera」の認可推薦を獲得したことを発表した。対象は1型と2型糖尿病。FDAの認可の決定は、諮問委員会の判断に拘束されるわけではないが、認可に向けて大きく前進… 2005/09/09 代謝・内分泌
【欧州心臓病学会速報】 葉酸やビタミンBでは心血管疾患は予防できない がんや総死亡は逆に悪化の傾向 スウェーデンのストックホルムで開催中の第27回欧州心臓病学会(ESC)3日目の9月5日、ビタミンBを積極的に摂取しても、心筋梗塞や脳卒中は予防できないことが臨床試験の結果、明らかになった。この臨床試験は、ノルウェーで心臓発作の経験者3749人を3.5年間追跡したもの。… 2005/09/09 循環器
乳癌学会がインターネットを利用した登録システムを開始 個人情報保護に配慮 日本乳癌学会([http://www.jbcs.gr.jp/])は2005年9月、インターネットを利用した新しい乳がん登録システムの運用を開始した。患者の個人情報を医療機関の外に出すことがなく、匿名化された状態でデータの送受信や解析ができるのが特徴だ。… 2005/09/09 癌
埼玉県で捕獲犬1頭からエキノコックス虫卵を検出 埼玉県は9月8日、県内で捕獲された犬1頭から、エキノコックスの虫卵が検出されたと発表した。同県の調査による陽性犬の発見は今回が初めて。感染した犬からは糞に混じって虫卵が排出されるため、何らかの原因で経口摂取した場合、重篤な肝障害や死亡に至るエキノコックス症に感染する可能性が… 2005/09/09 感染症
週に3~4日の飲酒は女性の心筋梗塞リスクを半分以下にする、米国の研究 適度の飲酒が心筋梗塞(MI)リスクを下げることを示す疫学的エビデンスが蓄積されつつある。米Beth Israel Deaconess Medical CenterのKenneth J. Mukamal氏らは、先に、週に3回以上の飲酒が男性の心筋梗塞(MI)リスクを下げることを示した。今回は女性を対象に同様の研究を行い、MIリスク減少… 2005/09/08 循環器
頻回の献血は血管機能を高め、酸化ストレスを減らす――米国の研究 鉄は酸化ストレスと深く関わっている。1980年代から、献血によって体内に蓄積されている鉄を減らせば、冠動脈疾患リスクは低下するのではないかと考えられてきた。が、頻回献血による慢性的な影響を調べた研究はなかった。米Yale 大学のHaoyi Zheng氏らは、2年間の献血回数が8回以上の人と1~… 2005/09/08 循環器
子供時代に喫煙者と同居した人は非喫煙者でも高リスク ただしリンゴ2個以上の食物繊維摂れば影響少ない 自分が非喫煙者でも、18歳までに喫煙者の家族と同居した経験のある人は、後に慢性的な空咳を発症するリスクが、そうでない人の2倍以上になることが、約3万5000人の成人非喫煙者を対象にした試験でわかった。一方で、食物繊維を多く摂取する人は、間接喫煙による影響が少なくなるとしている。こ… 2005/09/07 呼吸器
免疫抑制剤ミコフェノール酸モフェチルが炎症性眼疾患の治療に効果 米Johns Hopkins大学の研究者らはこのほど、移植を受けた心臓、腎臓、肝臓の拒絶反応を防ぐために使用される免疫抑制剤ミコフェノール酸モフェチルが、炎症性の眼疾患に対しても有効である可能性を示す研究成果を発表した。… 2005/09/05 眼科
旅行者のデングウイルス感染が増加中 医療従事者が知っておくべき背景と診断・治療・予防法 熱帯、亜熱帯に観光や商用で出向く旅行者は少なくない。デングウイルスを媒介する蚊の駆除が進み、コスト効果の高いワクチンが開発されるまで、旅行者のデングウイルス感染は増加し続けるだろう。流行地域以外で医療に従事する人々も、デング熱の治療に当たる機会に備えておいた方がよさそうだ。… 2005/09/05 感染症
新説、BSEの起源はヒトの伝達性海綿状脳症 インドなどで川に流された遺体が英国で牛の飼料に? 牛海綿状脳症(BSE)の起源は謎だ。ヒツジのスクレイピーやウシに散発性に起きた伝染性海綿状脳症(TSE)が候補と考えられているが、それを支持する確実な証拠はまだない。英国Kent大学のAlan CF Colchester氏らは、英国が輸入した動物組織からなる肥料・飼料の原料を介して、ヒトTSEがウシに感染… 2005/09/05 感染症
咽頭結膜熱、A型溶レン菌咽頭炎など減少続く、ヘルパンギーナはピーク時の5分の1に:感染症週報第33週分から 国立感染症研究所の感染症情報センターが9月2日に公表した2005年第33週(8月15日~8月21日)の感染症週報(感染症発生動向調査)によると、咽頭結膜炎、A型溶血性レンサ球菌咽頭炎、感染性胃腸炎など、夏にピークを迎える感染症の定点あたり報告数の減少が続いている。ヘルパンギーナは1.28に… 2005/09/05 感染症
近畿大、動物実験で耳介の再生に成功 徐放化FGFで軟骨の再生促進効果を確認 近畿大学医学部形成外科助教授の磯貝典孝氏、教授の上石弘氏らの研究グループは、ゼラチン粒子で徐放化した塩基性線維芽細胞成長因子(bFGF)とイヌ耳介軟骨細胞、ポリマーの複合体をヌードマウスに移植することで、早期に形状が良く柔軟性、安定性に富んだ軟骨を再生させることに成功した。またヌ… 2005/09/02 先端医学
サプリ様錠剤を服用した神奈川県の20代女性が死亡、向精神薬成分など検出 神奈川県は9月1日、この6月に死亡した20代女性の死因が、医薬品成分を含むサプリメントの過剰使用が原因と見なされるとして、女性が所持していたサプリメントの含有成分や剤型を公表した。その中に、他県で健康被害が発生した「ホスピタルダイエット」などと称する製品に酷似した錠剤/カプセ… 2005/09/02 医薬品
オリーブ油の苦み成分に鎮痛薬に似た薬理作用、米研究チームが発見 しぼりたてのバージン・オリーブ油を口にすると、ひりひりするような苦みをのどに感じる。米Monell化学感覚センターのGary K. Beauchamp氏らは、この苦み成分を精製して「オレオカンタール」(oleocanthal)と名付け、アスピリンやイブプロフェンなどの鎮痛薬と同様に、シクロオキシゲナーゼ(COX… 2005/09/02 サプリ・食品
ミソプロストール膣内投与は早期流産時に吸引掻爬の代用として有用、米国の研究 米国では、早期流産時の処置として、ミソプロストール膣内投与の適用が増加している。が、その有効性を調べた研究結果には大きなばらつきがあった。米国立小児健康・発達研究所(NICHD)のJun Zhang氏らは、米国の4病院で、ミソプロストールと吸引掻爬の安全性と有効性を比較する大規模な無作為… 2005/09/02 産婦人科
ロシュがインフルエンザ迅速検査薬を10月発売、ロシュグループで治療薬と診断薬が揃う ロシュ・ダイアグノスティックスは、インフルエンザウィルス抗原検出キット「タミテスト インフルエンザAB」を10月1日に発売する。 2005/09/01 感染症