非常に希な疾患に対する医薬品開発の困難さ 既承認薬の医師主導治験に漕ぎ着けるも、症例数が不足 希少疾患に対する医薬品開発の難しさを取材する機会があった。その疾患は進行性家族性肝内胆汁うっ滞症2型(PFIC2)といい、常染色体劣性遺伝形式を取る難治性の肝疾患だ。乳幼児期に黄疸や皮膚掻痒感、成長障害などの症状が現れ、放置すれば肝硬変に至る。治療としては生体肝移植が行われるが、… 2019/02/27 医薬品
「エマージェンシー臨床推論」ご存じですか? この2月、日経メディカルから新刊を出しました。その名は、『エマージェンシー臨床推論』。著者は鹿児島大学病院救命救急センターの望月礼子先生。新進気鋭の救急専門医です。 エマージェンシー臨床推論とは、望月先生と日経メディカルで編み出した造語ですが、本書の発行とともに、日本中にこの… 2019/02/25 救急医療・集中治療
国立長寿医療研究センターのカンファレンス 多職種で取り組むポリファーマシー対策 国立長寿医療研究センター(愛知県大府市)では、2016年9月より「高齢者薬物治療適正化チーム」を結成し、高齢者のポリファーマシー対策に取り組んでいる。センターでは、毎週火曜日の朝8時から約15分間、老年内科や循環器内科などの医師、薬剤師、看護師、管理栄養士など15人ほどが参加し、ポリ… 2019/02/21 医薬品
ゾフルーザ耐性株の検出率上昇で心配なこと 2月6日、バロキサビル マルボキシル(商品名ゾフルーザ)の耐性株がA/H1N1pdm2009からも検出された。2月15日には、新たに4株が報告され、検出率はAH1pdmで2.1%、A/H3N2亜型で17.5%と上昇した。全て薬剤投与例から分離されたものだが、耐性ウイルスが市中で流行するという公衆衛生上の懸念は消え… 2019/02/20 感染症
全臨床試験のうち、結果が論文などで公開されているのは約半数 臨床試験結果の非開示が「よりよい医療」を妨げている 国内外では、今日もたくさんの臨床試験が実施されている。ただし、残念ながら、あらゆる臨床試験の結果が、論文として発表されたり、公的なデータベースに登録されるわけではない。うまくいかなかった実験や失敗した臨床試験のデータであれば、なおさらのことだ。臨床試験の結果はどの程度開示さ… 2019/02/18 医療情報
「マザーキラー」を増殖させるワクチン後進国 今からおよそ6年前の2013年6月、厚生労働省は子宮頸癌ワクチンについて「接種を積極的にはお勧めしません」と全国に通達を出した。 子宮頸癌ワクチンは世界120カ国以上で認可されており、その予防効果は世界保健機関(WHO)も認めている。日本は米国や欧州から3年遅れて2009年末に認可した。2014… 2019/02/11 公衆衛生・予防医学
麻酔科医に影響及ぼす「脱」フリーランスの波 病院における麻酔科医の採用動向に、変化が起きている。特定の病院に属さない「フリーランス麻酔科医」の活用から脱却し、週3日以上勤務する麻酔科医の確保に動く病院が目立ち始めたのだ。この変化の背景には、常勤麻酔科医を重視する方針を示した2018年度診療報酬改定と、麻酔科専門医資格の更新… 2019/02/08 麻酔科