処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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モルヒネ塩酸塩注射液200mg「第一三共」の基本情報
基本情報
鎮痛作用などに関与するオピオイド受容体に作用することでより強い鎮痛作用をあらわす薬
- デュロテップMTパッチ ワンデュロパッチ
- フェントステープ
- イーフェンバッカル錠 アブストラル舌下錠
- オキシコンチン
- オキノーム散
- オキファスト注
- MSコンチン錠
- オプソ内服液
- ナルサス錠
- ナルラピド錠
- 麻酔前投薬
- 麻酔補助
- 激しい下痢症状の改善
- 激しい咳嗽発作の鎮咳
- 激しい疼痛時の鎮静
- 激しい疼痛時の鎮痛
- 手術後の腸管蠕動運動の抑制
- 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌の鎮痛
- モルヒネ塩酸塩水和物として、1回5〜10mgを皮下に注射する
- また、麻酔の補助として、静脈内に注射することもある
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- 中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛において持続点滴静注又は持続皮下注する場合には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回50〜200mgを投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 気管支喘息発作中
- 急性アルコール中毒
- 痙攣状態
- 重篤な肝障害
- 重篤な呼吸抑制
- ストリキニーネ中毒
- てんかん重積症
- 破傷風
- 出血性大腸炎
- 慢性肺疾患に続発する心不全
- 重篤な細菌性下痢
- ナルメフェン塩酸塩水和物投与中
- ナルメフェン塩酸塩水和物投与中止後1週間以内
- 原則禁止
- 細菌性下痢
- 慎重投与
- アジソン病
- 肝機能障害
- 器質的幽門狭窄
- 痙攣
- 甲状腺機能低下症
- 呼吸機能障害
- 尿道狭窄
- ショック状態
- 心機能障害
- 腎機能障害
- 前立腺肥大による排尿障害
- 代謝性アシドーシス
- 胆石
- 胆嚢障害
- 粘液水腫
- 脳器質的障害
- 尿路手術術後
- 副腎皮質機能低下症
- 最近消化管手術を行った
- 重篤な炎症性腸疾患
- 麻痺性イレウス
- 薬物依存
- ジドブジン投与中
- アジドチミジン投与中
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 高齢者
- 虚弱者(衰弱者を含む)
- 投与に際する指示
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 高齢者
- 慎重投与
- 新生児(0日〜27日)
- 乳児(0日〜364日)
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 新生児(0日〜27日)
- 乳児(0日〜364日)
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- ナルメフェン塩酸塩水和物
- 本剤の離脱症状
- ナルメフェン塩酸塩水和物
- 本剤の効果が減弱
- 中枢抑制剤
- 呼吸抑制
- フェノチアジン系薬剤
- 呼吸抑制
- バルビツール酸誘導体
- 呼吸抑制
- 吸入麻酔剤
- 呼吸抑制
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 呼吸抑制
- 三環系抗うつ剤
- 呼吸抑制
- β−遮断剤
- 呼吸抑制
- エタノール摂取
- 呼吸抑制
- 中枢抑制剤
- 低血圧
- フェノチアジン系薬剤
- 低血圧
- バルビツール酸誘導体
- 低血圧
- 吸入麻酔剤
- 低血圧
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 低血圧
- 三環系抗うつ剤
- 低血圧
- β−遮断剤
- 低血圧
- エタノール摂取
- 低血圧
- 中枢抑制剤
- 顕著な鎮静
- フェノチアジン系薬剤
- 顕著な鎮静
- バルビツール酸誘導体
- 顕著な鎮静
- 吸入麻酔剤
- 顕著な鎮静
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 顕著な鎮静
- 三環系抗うつ剤
- 顕著な鎮静
- β−遮断剤
- 顕著な鎮静
- エタノール摂取
- 顕著な鎮静
- 中枢抑制剤
- 昏睡
- フェノチアジン系薬剤
- 昏睡
- バルビツール酸誘導体
- 昏睡
- 吸入麻酔剤
- 昏睡
- モノアミン酸化酵素阻害剤
- 昏睡
- 三環系抗うつ剤
- 昏睡
- β−遮断剤
- 昏睡
- エタノール摂取
- 昏睡
- クマリン系抗凝血剤
- 作用が増強
- ワルファリン
- 作用が増強
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 麻痺性イレウスに至る重篤な便秘
- 抗コリン作用を有する薬剤
- 尿貯留
- ジドブジン製剤
- クリアランスを低下
- ブプレノルフィン
- 本剤の作用に拮抗
- アルコールを含むもの<ジン、ウオッカ、ラム、ウイスキー、ブランデー など>
処方理由
添付文書
1.激しい疼痛時における鎮痛・鎮静。
2.激しい咳嗽発作における鎮咳。
3.激しい下痢症状の改善及び手術後等の腸管蠕動運動の抑制。
4.麻酔前投薬、麻酔補助。
5.中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛。
モルヒネ塩酸塩水和物として、1回5〜10mgを皮下に注射する。また、麻酔の補助として、静脈内に注射することもある。なお、年齢、症状により適宜増減する。
中等度から高度の疼痛を伴う各種癌における鎮痛において持続点滴静注又は持続皮下注する場合には、モルヒネ塩酸塩水和物として、1回50〜200mgを投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤(4%製剤)は、10mgあるいは50mg注射液(1%製剤)の4倍濃度であるので、1%製剤から4%製剤への切り替えにあたっては、持続注入器の注入速度、注入量を慎重に設定し、過量投与とならないように注意して使用する。
2.本剤(4%製剤)は、皮下又は静脈内注射にのみ使用する(硬膜外及びクモ膜下投与には使用しない)。
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).依存性:連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、あくび、くしゃみ、流涙、発汗、悪心、嘔吐、下痢、腹痛、散瞳、頭痛、不眠、不安、譫妄、振戦、全身筋肉痛・全身関節痛、呼吸促迫等の退薬症候が現れることがあるので、投与を中止する場合には、1日用量を徐々に減量するなど、患者の状態を観察しながら行う。
2).呼吸抑制:呼吸抑制が現れることがあるので、息切れ、呼吸緩慢、不規則呼吸、呼吸異常等が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う(なお、本剤による呼吸抑制には、麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)が拮抗する)。
3).錯乱、譫妄:錯乱、譫妄が現れることがあるので、このような場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行う。
4).無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫:無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫が現れるとの報告がある。
5).麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸:炎症性腸疾患の患者に投与した場合、麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸が現れるとの報告がある。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).循環器:不整脈、血圧変動、顔面潮紅。
2).精神神経系:眠気、眩暈、不安、不穏、興奮、視調節障害、発汗。
3).消化器:悪心、嘔吐、便秘、口渇。
4).過敏症:発疹、そう痒感[投与を中止する]。
5).投与部位:発赤、腫脹、硬結、疼痛。
6).その他:排尿障害、尿閉、頭蓋内圧亢進、脱力。
(禁忌)
1.重篤な呼吸抑制のある患者[呼吸抑制を増強する]。
2.気管支喘息発作中の患者[気道分泌を妨げる]。
3.重篤な肝障害のある患者[昏睡に陥ることがある]。
4.慢性肺疾患に続発する心不全の患者[呼吸抑制や循環不全を増強する]。
5.痙攣状態(てんかん重積症、破傷風、ストリキニーネ中毒)にある患者[脊髄刺激効果が現れる]。
6.急性アルコール中毒の患者[呼吸抑制を増強する]。
7.アヘンアルカロイドに対し過敏症の患者。
8.出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157等)や赤痢菌等の重篤な細菌性下痢のある患者では、症状の悪化、治療期間の延長を来す恐れがある]。
9.ナルメフェン塩酸塩水和物投与中又はナルメフェン塩酸塩水和物投与中止後1週間以内の患者。
(原則禁忌)
細菌性下痢のある患者[治療期間の延長を来す恐れがある]。
(慎重投与)
1.心機能障害のある患者[循環不全を増強する恐れがある]。
2.呼吸機能障害のある患者[呼吸抑制を増強する恐れがある]。
3.肝機能障害・腎機能障害のある患者[代謝・排泄が遅延し、副作用が現れる恐れがある]。
4.脳器質的障害のある患者[呼吸抑制や頭蓋内圧上昇を起こす恐れがある]。
5.ショック状態にある患者[循環不全や呼吸抑制を増強する恐れがある]。
6.代謝性アシドーシスのある患者[呼吸抑制を起こす恐れがある]。
7.甲状腺機能低下症(粘液水腫等)の患者[呼吸抑制や昏睡を起こす恐れがある]。
8.副腎皮質機能低下症(アジソン病等)の患者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている]。
9.薬物依存の既往歴のある患者[依存性を生じやすい]。
10.高齢者。
11.新生児、乳児。
12.衰弱者[呼吸抑制作用に対し、感受性が高くなっている]。
13.前立腺肥大による排尿障害、尿道狭窄、尿路手術術後の患者[排尿障害を増悪することがある]。
14.器質的幽門狭窄、麻痺性イレウス又は最近消化管手術を行った患者[消化管運動を抑制する]。
15.痙攣の既往歴のある患者[痙攣を誘発する恐れがある]。
16.胆嚢障害及び胆石のある患者[胆道痙攣を起こすことがある]。
17.重篤な炎症性腸疾患のある患者[連用した場合、巨大結腸症を起こす恐れがある]。
18.ジドブジン投与中(アジドチミジン投与中)の患者。
(重要な基本的注意)
1.連用により薬物依存を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与する。
2.眠気、眩暈が起こることがあるので、本剤投与中の患者には自動車の運転等危険を伴う機械の操作に従事させないよう注意する。
(相互作用)
1.併用禁忌:ナルメフェン塩酸塩水和物<セリンクロ>[本剤の離脱症状が現れる恐れがあり、また、本剤の効果が減弱する恐れがある(緊急の手術等によりやむを得ず本剤を投与する場合、患者毎に用量を漸増し、呼吸抑制等の中枢神経抑制症状を注意深く観察し、また、手術等において本剤を投与することが事前にわかる場合には、少なくとも1週間前にナルメフェン塩酸塩水和物の投与を中断する)(μオピオイド受容体拮抗作用により、本剤の作用が競合的に阻害される)]。
2.併用注意:
1).中枢神経抑制剤(フェノチアジン系薬剤、バルビツール酸系薬剤等)、吸入麻酔剤、MAO阻害剤、三環系抗うつ剤、β−遮断剤、アルコール[呼吸抑制、低血圧及び顕著な鎮静又は昏睡が起こることがある(相加的に中枢神経抑制作用が増強される)]。
2).クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤の作用が増強されることがある(機序不明)]。
3).抗コリン作用を有する薬剤[麻痺性イレウスに至る重篤な便秘又は尿貯留が起こる恐れがある(相加的に抗コリン作用が増強される)]。
4).ジドブジン(アジドチミジン)[ジドブジンのクリアランスを低下させる(ジドブジンのグルクロン酸抱合が競合的に阻害され、ジドブジンの代謝が阻害される)]。
5).ブプレノルフィン[ブプレノルフィンの高用量(8mg連続皮下投与)において、本剤の作用に拮抗するとの報告がある(オピオイドμ−受容体での拮抗作用)]。
(高齢者への投与)
低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与する[一般に高齢者では生理機能が低下しており、特に呼吸抑制の感受性が高い]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(マウス、ラット)で催奇形作用が報告されている]。
2.分娩前に投与した場合、出産後新生児に退薬症候(多動、神経過敏、不眠、振戦等)が現れることがある。
3.分娩時の投与により、新生児に呼吸抑制が現れることがある。
4.授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせる[ヒト母乳中へ移行することがある]。
(小児等への投与)
新生児、乳児では低用量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与する[呼吸抑制の感受性が高い]。
(過量投与)
1.徴候・症状:過量投与により、呼吸抑制、意識不明、痙攣、錯乱、血圧低下、重篤な脱力感、重篤な眩暈、嗜眠、心拍数減少、神経過敏、不安、縮瞳、皮膚冷感等を起こすことがある。
2.処置:過量投与時には次の治療を行うことが望ましい;1)投与を中止し、気道確保、補助呼吸及び呼吸調節により適切な呼吸管理を行う、2)麻薬拮抗剤(ナロキソン、レバロルファン等)投与を行い、患者に退薬症候又は麻薬拮抗剤の副作用が発現しないよう慎重に投与する[なお、麻薬拮抗剤の作用持続時間はモルヒネのそれより短いので、患者のモニタリングを行うか又は患者の反応に応じて初回投与後は注入速度を調節しながら持続静注する]、3)必要に応じて補液、昇圧剤等の投与又は他の補助療法を行う。
(適用上の注意)
1.調製時:低温下では結晶が析出することがあるので、このような場合には体温付近まで加温し、溶解後使用する。
2.投与経路:モルヒネ製剤の癌疼痛における臨床使用方法としては経口投与又は直腸内投与が不可能なとき、はじめて注射を用いる。
3.投与速度:急速静注により、アナフィラキシー、重篤な呼吸抑制、低血圧、末梢循環虚脱、心停止が起こる恐れがあるので、静注する場合には緩徐に行うことが望ましい。
4.アンプルカット時:本品はワンポイントカットアンプルであるが、アンプルの首部をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
5.患者等に対する指導:本剤が不要となった場合には、病院又は薬局へ返却するなどの処置について適切に指導する。
(保管上の注意)
遮光。
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