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アルギニン点滴静注30g「AY」の基本情報
基本情報
- 下垂体機能検査
- 被検者を、12時間〜14時間空腹にし、30分間安静にさせた後に、本品を体重1kg当り、L−アルギニン塩酸塩0.5g相当量[例えば、体重50kgの人はL−アルギニン塩酸塩25g相当量、60kgの人はL−アルギニン塩酸塩30g相当量を使用する]を、静脈内に、約30分間にて、持続点滴する
- 血漿成長ホルモン測定用の採血は、点滴開始前、開始後30分、60分、90分、120分、150分にわたり分離し、その血漿中の成長ホルモンの測定を行う
副作用
注意事項
- 慎重投与
- 気管支喘息
- 腎障害
- 高クロル性アシドーシス
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 希望禁止
- 授乳婦
相互作用
処方理由
添付文書
本品は下垂体機能検査に使用する:正常反応は個々の施設で設定されるべきであるが、通常正常人では注射開始後60〜120分でピークに達し、ラジオイムノアッセイによる血中成長ホルモン値は10ng/mLになる。しかし、前値が低値でかつ最高値が5ng/mLを超えない場合には再度本試験を行って判定することが望ましい。
被検者を、12時間〜14時間空腹にし、30分間安静にさせた後に、本品を体重1kg当り、L−アルギニン塩酸塩0.5g相当量[例えば、体重50kgの人はL−アルギニン塩酸塩25g相当量、60kgの人はL−アルギニン塩酸塩30g相当量を使用する]を、静脈内に、約30分間にて、持続点滴する。血漿成長ホルモン測定用の採血は、点滴開始前、開始後30分、60分、90分、120分、150分にわたり分離し、その血漿中の成長ホルモンの測定を行う。
本品は、使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
1.過敏症:(頻度不明)発疹、蕁麻疹[投与を中止するなど適切な処置を行う]。
2.消化器:(頻度不明)一過性嘔気。
(慎重投与)
1.高クロル性アシドーシスの患者[本剤に含まれるクロルによりアシドーシスを悪化させる恐れがある]。
2.腎障害のある患者[窒素化合物の負荷により原病の症状を悪化させる恐れがある]。
3.気管支喘息の患者[症状を一時的に悪化させることがある]。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせる[授乳中の投与に関する安全性は確立していない]。
(適用上の注意)
投与時:本剤の血管外漏出が原因と考えられる皮膚壊死、潰瘍形成が報告されているので、点滴部位の観察を十分に行い、発赤、浸潤、腫脹などの血管外漏出の徴候が現れた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
(取扱い上の注意)
1.薬液の漏出、あるいは外袋中に水滴が認められるものは使用しない。
2.通気針は不要。
3.ゴム栓を保護しているシールがはがれているときは使用しない。
4.注射針はゴム栓の刺針部(凹部)にまっすぐ刺し入れる(斜めに刺すと、ゴム栓や排出口内壁の削り片が薬液中に混入したり、容器を刺通し液漏れの原因となることがある)、また、同一箇所を繰り返し刺さない。
5.容器の目盛りは目安として使用する。
6.使用後の残液は決して使用しない。
7.本製品は、連結管(U字管)を用いたタンデム方式による投与はできないので、2バッグを同時又は連続して投与する場合は、Y字タイプの輸液セットを使用する。
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