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リアメット配合錠の基本情報
基本情報
- マラリア
- 通常、体重に応じて1回1錠〜4錠(アルテメテル/ルメファントリンとして20mg/120mg〜80mg/480mg)を初回、初回投与後8時間、その後は朝夕1日2回2日間(計6回)、食直後に経口投与する
- 体重別の1回投与量は、次記のとおりである
- 5kg以上15kg未満:20mg/120mg(1錠)
- 15kg以上25kg未満:40mg/240mg(2錠)
- 25kg以上35kg未満:60mg/360mg(3錠)
- 35kg以上:80mg/480mg(4錠)
- (用法及び用量に関連する注意)下痢又は嘔吐を来している患者では本剤の吸収が低下する可能性があるため、本剤の投与後1時間以内に嘔吐した場合には、再投与させること〔5.3参照〕
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- リファブチン投与中
- リファンピシン投与中
- カルバマゼピン投与中
- フェノバルビタール投与中
- セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品摂取中
- フェニトイン投与中
- ホスフェニトイン投与中
- 注意
- QT延長
- 意識障害
- 嘔吐
- 下痢
- 心疾患
- 低カリウム血症
- 低マグネシウム血症
- 先天性QT延長症候群
- 臓器不全
- 投与に際する指示
- 意識障害
- 嘔吐
- 下痢
- 臓器不全
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 低出生体重児(0日〜27日)
- 新生児(0日〜27日)
- 体重5kg未満の小児(0歳〜14歳)
- 妊娠可能な女性(11歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- リファンピシン類
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- カルバマゼピン
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- フェノバルビタール
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- フェニトイン
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- リファブチン
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- ホスフェニトイン
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- エトラビリン
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- モダフィニル
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- エファビレンツ
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- ボセンタン
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱
- QTを延長する薬剤
- QT延長
- キニーネ
- QT延長
- 1a群不整脈用剤
- QT延長
- 3群不整脈用剤
- QT延長
- ジソピラミド
- QT延長
- プロカインアミド
- QT延長
- キニジン
- QT延長
- アミオダロン
- QT延長
- ソタロール
- QT延長
- 抗精神病薬
- QT延長
- ピモジド
- QT延長
- クロルプロマジン
- QT延長
- ハロペリドール
- QT延長
- 抗うつ剤
- QT延長
- アミトリプチリン
- QT延長
- イミプラミン
- QT延長
- マクロライド系抗生物質
- QT延長
- エリスロマイシン
- QT延長
- ニューキノロン系抗菌剤
- QT延長
- モキシフロキサシン
- QT延長
- アゾール系抗真菌剤
- QT延長
- フルコナゾール
- QT延長
- メフロキン
- ルメファントリンの血中濃度が低下
- CYP3A酵素阻害剤
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇しQT延長
- イトラコナゾール
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇しQT延長
- クラリスロマイシン
- アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇しQT延長
- CYP3A酵素で代謝を受ける薬剤
- 血中濃度が低下し効果が減弱
- アンプレナビル
- 血中濃度が低下し効果が減弱
- ホスアンプレナビル
- 血中濃度が低下し効果が減弱
- ロピナビル・リトナビル配合剤
- アルテメテル及びDHAの血中濃度が低下しルメファントリンの血中濃度が上昇
- 経口避妊薬
- 当該薬剤の効果が減弱
- グレープフルーツジュース
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
処方理由
添付文書
マラリア。
(効能又は効果に関連する注意)
5.1. 本剤はヒプノゾイト(マラリア原虫の休眠体)には効果がないため、マラリア原虫の休眠体が形成される三日熱マラリア及び卵形マラリアの治療に用いる場合は、再発に注意し、マラリア原虫の休眠体に対する活性を示す薬剤による治療を考慮すること。
5.2. 意識障害や臓器不全を伴う重症マラリア患者においては、本剤の効果が十分に得られない可能性があるため、他の治療を考慮すること。
5.3. 下痢又は嘔吐が認められている急性マラリアの患者では、代替治療を検討すべきであるが、本剤を用いる場合には、血液中のマラリア原虫数を慎重にモニターすること〔7.用法及び用量に関連する注意の項参照〕。
通常、体重に応じて1回1錠〜4錠(アルテメテル/ルメファントリンとして20mg/120mg〜80mg/480mg)を初回、初回投与後8時間、その後は朝夕1日2回2日間(計6回)、食直後に経口投与する。
体重別の1回投与量は、次記のとおりである。
5kg以上15kg未満:20mg/120mg(1錠)。
15kg以上25kg未満:40mg/240mg(2錠)。
25kg以上35kg未満:60mg/360mg(3錠)。
35kg以上:80mg/480mg(4錠)。
(用法及び用量に関連する注意)
下痢又は嘔吐を来している患者では本剤の吸収が低下する可能性があるため、本剤の投与後1時間以内に嘔吐した場合には、再投与させること〔5.3参照〕。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. QT延長(頻度不明)〔9.1.1参照〕。
11.1.2. アナフィラキシー(頻度不明):蕁麻疹、血管浮腫等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 代謝及び栄養障害:(頻度不明)食欲減退。
2). 精神障害:(頻度不明)睡眠障害。
3). 神経系障害:(頻度不明)頭痛、浮動性めまい、間代、傾眠、感覚鈍麻、運動失調、錯感覚。
4). 心臓障害:(頻度不明)動悸。
5). 呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(頻度不明)咳嗽。
6). 胃腸障害:(頻度不明)嘔吐、腹痛、悪心、下痢。
7). 皮膚及び皮下組織障害:(頻度不明)発疹、皮膚そう痒症。
8). 筋骨格系及び結合組織障害:(頻度不明)関節痛、筋肉痛。
9). 一般・全身障害:(頻度不明)無力症、疲労、歩行障害。
10). 血液及びリンパ系障害:(頻度不明)貧血、好酸球増加症。
11). 臨床検査:(頻度不明)肝機能検査値異常。
(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. 妊婦(妊娠14週未満)又は妊娠している可能性のある女性〔9.5妊婦の項参照〕。
2.3. リファンピシン投与中、カルバマゼピン投与中、フェノバルビタール投与中、フェニトイン投与中、リファブチン投与中、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品摂取中(St.John’s Wort)、ホスフェニトイン投与中の患者〔10.1、16.7.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の使用に際しては、マラリアに関して十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行うこと。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. QT延長を起こしやすい患者(先天性QT延長症候群のある患者、心疾患のある患者、低カリウム血症や低マグネシウム血症のある患者等):心電図モニターを行うなど観察を十分に行うこと(本剤はQT延長を起こすおそれがある)〔11.1.1参照〕。
(生殖能を有する者)
妊娠可能な女性には、必要に応じて本剤投与開始前に妊娠検査を実施し、妊娠していないことを確認すること(また、妊娠可能な女性には、本剤投与中は有効な避妊を行うよう指導すること)〔9.5妊婦の項参照〕。
(妊婦)
妊娠14週未満の妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠14週以降の妊婦には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。動物実験の結果から、本剤の器官形成期の投与により重篤な先天性欠損が起こる可能性が示唆されている。アルテメテル・ルメファントリン又はアルテメテルの胚・胎仔発生に関する試験(ラット及びウサギ)では、臨床曝露量(アルテメテル及びDHAとして)の等倍未満となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、早期吸収胚数増加、総吸収胚数増加及び着床後胚死亡率増加、並びに生存胎仔数減少が報告されている。アルテメテル・ルメファントリンの出生前及び出生後の発生並びに母体の機能に関する試験(ラット)では、臨床曝露量(アルテメテル、DHA及びルメファントリンとして)の等倍以下となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、妊娠期間延長、着床後胚死亡率増加及び生存胎仔数減少が認められたことが報告されている。Artemisinin系薬物を妊娠動物の器官形成期に投与した動物実験において、胚死亡・胎仔死亡及び催奇形性(ラット及びウサギ)、胎仔死亡(サル)が報告されている〔2.2、9.4生殖能を有する者の項、15.2.1参照〕。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験において、本剤の乳汁中への移行が示唆されている)。
(小児等)
低出生体重児、新生児又は体重5kg未満の小児に対する臨床試験は実施していない。
(高齢者)
一般に生理機能が低下している。
(相互作用)
アルテメテル及びルメファントリンはいずれも主としてCYP3Aによって代謝される。
10.1. 併用禁忌:
リファンピシン<リファジン等>、カルバマゼピン<テグレトール等>、フェノバルビタール<フェノバール等>、フェニトイン<アレビアチン、ヒダントール>、リファブチン<ミコブティン>、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)、ホスフェニトイン<ホストイン>〔2.3、16.7.1参照〕[アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱する可能性がある(これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が促進される)]。
10.2. 併用注意:
1). QT延長を起こすことが知られている薬剤(キニーネ、クラス1aの抗不整脈剤、クラス3の抗不整脈剤(ジソピラミド、プロカインアミド、キニジン、アミオダロン、ソタロール等)、抗精神病薬(ピモジド、クロルプロマジン、ハロペリドール等)、抗うつ剤(アミトリプチリン、イミプラミン等)、マクロライド系抗菌剤(エリスロマイシン等)、フルオロキノロン系抗菌剤(モキシフロキサシン等)、アゾール系抗真菌剤(フルコナゾール等)等)〔16.7.4参照〕[QT延長が起こるおそれがある(本剤はQT延長を起こすおそれがあるため、これらの薬剤との併用によりQT延長及びトルサード・ド・ポアントが起こるおそれがある)]。
2). メフロキン〔16.7.3参照〕[本剤との併用によりルメファントリンの血中濃度が低下する(メフロキンによる胆汁生成の低下により、ルメファントリンの吸収が低下するためと考えられる)]。
3). CYP3A阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン等)[アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇しQT延長が起こるおそれがある(これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される)]。
4). グレープフルーツジュース〔16.7.7参照〕[アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が上昇する可能性があるので、本剤服用中はグレープフルーツジュースの飲用を避けさせること(グレープフルーツジュースに含まれる成分のCYP3A阻害作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が阻害される)]。
5). エトラビリン、モダフィニル、エファビレンツ、ボセンタン〔16.7.6参照〕[アルテメテル及びルメファントリンの血中濃度が低下し抗マラリア作用が減弱する可能性がある(これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、アルテメテル及びルメファントリンの代謝が促進される)]。
6). CYP3Aで代謝される薬剤(アンプレナビル、ホスアンプレナビル等)[これらの薬剤の血中濃度が低下し効果が減弱する可能性がある(アルテメテルとその活性代謝物dihydroartemisinin(DHA)には、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている)]。
7). ロピナビル・リトナビル〔16.7.5参照〕[アルテメテル及びDHAの血中濃度が低下しルメファントリンの血中濃度が上昇する(ロピナビル・リトナビルのCYP3A阻害作用により、ルメファントリンの代謝が阻害されると考えられ、アルテメテル及びDHAの曝露量が低下した機序は不明である)]。
8). 経口避妊薬[本剤との併用により、経口避妊薬の効果が減弱する可能性があり、経口避妊薬を投与中の患者には、追加で他の避妊方法を用いることが推奨される(アルテメテルとDHAには、肝薬物代謝酵素(CYPs)誘導作用が報告されている)]。
(過量投与)
13.1. 処置
過量投与時、心電図及びカリウム等の電解質をモニターすること。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.2. 非臨床試験に基づく情報
15.2.1. ラットを用いた受胎能及び初期胚発生に関する試験において、臨床曝露量(アルテメテル、DHA及びルメファントリンとして)の約8倍以上、約23倍以上及び約等倍となる用量でアルテメテル及びルメファントリンを併用経口投与したとき、異常精子数増加及び着床前胚死亡率増加、並びに精巣上体精子数低下、精子運動性低下、授胎能低下、妊娠率低下、生存胚数低下及び着床数低下が認められたことが報告されている〔9.5妊婦の項参照〕。
15.2.2. アルテメテルのラット及びイヌを用いた筋肉内投与による毒性試験において、ラットでは25mg/kg/日以上の用量で7日間以上、イヌでは20mg/kg/日以上の用量で8日間以上の投与により、脳幹核ニューロン変性を主とする脳幹核病理組織学的変化が認められた。一方、経口投与による13週間反復投与毒性試験では、最高用量(ラット:200mg/kg/日、イヌ:300mg/kg/日)群においても脳の変化は認められなかった。
(保管上の注意)
室温保存。
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