処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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プリマキン錠15mg「サノフィ」の基本情報
基本情報
- 三日熱マラリア
- 卵形マラリア
- プリマキンとして30mgを1日1回14日間、食後に経口投与する
- 小児にはプリマキンとして0.5mg/kg(最大30mg)を1日1回14日間、食後に経口投与する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- グルコース−6−リン酸脱水素酵素<G6PD>欠損症
- 慎重投与
- 溶血性貧血
- エリテマトーデスによって顆粒球減少傾向
- 関節リウマチによって顆粒球減少傾向
- 骨髄抑制を引き起こす可能性のある薬剤投与中
- 先天性NADH・メトヘモグロビン還元酵素欠損症
- 溶血を引き起こす可能性のある薬剤投与中
- 注意
- 心疾患
- QT間隔を延長させる可能性のある薬剤との併用
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 原則禁止
- 授乳婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 溶血を引き起こす可能性のある薬剤投与中
- 溶血性貧血や骨髄抑制による副作用が増加
- QTを延長する薬剤
- QT間隔延長
- QTを延長する薬剤
- 不整脈
- 溶血性貧血が報告されている薬剤
- 溶血性貧血の危険性が高まる
- イブプロフェン
- 溶血性貧血の危険性が高まる
- 解熱鎮痛消炎剤
- 溶血性貧血の危険性が高まる
- セフェム系抗生物質製剤
- 溶血性貧血の危険性が高まる
- メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー>
- 溶血性貧血の危険性が高まる
- 骨髄抑制を起こす可能性のある薬剤
- 骨髄抑制による副作用が増強
- 抗悪性腫瘍剤
- 骨髄抑制による副作用が増強
- ペニシラミン製剤
- 骨髄抑制による副作用が増強
- 金製剤
- 骨髄抑制による副作用が増強
- QTを延長する薬剤
- QT延長
- キノロン系抗菌剤
- QT延長
- 塩酸モキシフロキサシン
- QT延長
- レボフロキサシン
- QT延長
- 1a群不整脈用剤
- QT延長
- キニジン
- QT延長
- プロカインアミド
- QT延長
- 3群不整脈用剤
- QT延長
- アミオダロン
- QT延長
- ソタロール
- QT延長
- スルピリド
- QT延長
- イミプラミン
- QT延長
- ピモジド
- QT延長
- ハロペリドール
- QT延長
- エリスロマイシン
- QT延長
- コハク酸ソリフェナシン
- QT延長
処方理由
添付文書
三日熱マラリア及び卵形マラリア。
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
本剤は三日熱マラリア又は卵形マラリア原虫の休眠体を殺滅する目的(根治療法)のみに使用する薬剤であるため、赤血球中の原虫の殺滅に対しては他の抗マラリア剤を使用する。
プリマキンとして30mgを1日1回14日間、食後に経口投与する。
小児にはプリマキンとして0.5mg/kg(最大30mg)を1日1回14日間、食後に経口投与する。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
本剤は、赤血球中の原虫の殺滅に対する他の抗マラリア剤による治療後に使用する。
国内において副作用発現頻度が明確となる臨床試験は実施していない。
1.重大な副作用
溶血性貧血、白血球減少、メトヘモグロビン血症(いずれも頻度不明):溶血性貧血、白血球減少、メトヘモグロビン血症が現れることがある。特に、溶血性貧血を示唆する徴候(尿暗色化、ヘモグロビン値の急激な減少あるいは赤血球数の急激な減少等)がみられた場合、又は白血球数の急激な減少が認められた場合は、本剤の使用を直ちに中止する。
2.その他の副作用(頻度不明)
1).過敏症:発疹、そう痒症。
2).消化器:悪心、嘔吐、胃部不快感、腹痛。
3).精神神経系:浮動性眩暈。
(警告)
グルコース−6−リン酸脱水素酵素<G6PD>欠損症の患者に本剤を投与後、重篤な溶血性貧血が認められている。G6PD欠損症等の溶血性貧血のリスクの有無については、家族歴を含めて問診を行うなど十分に確認を行う。
(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.グルコース−6−リン酸脱水素酵素<G6PD>欠損症の患者。
3.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
(慎重投与)
1.関節リウマチによって顆粒球減少傾向やエリテマトーデスによって顆粒球減少傾向などを呈する患者[顆粒球減少の発現が増加する恐れがある]。
2.溶血性貧血の既往あるいは家族歴のある患者及び先天性NADH・メトヘモグロビン還元酵素欠損症の患者[血液障害の発現が増加する恐れがある]。
3.溶血を引き起こす可能性のある薬剤投与中又は骨髄抑制を引き起こす可能性のある薬剤投与中の患者[これらの薬剤との併用により、溶血性貧血や骨髄抑制による副作用が増加する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の使用に際しては、マラリアの診断・治療に関して十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行う。
2.本剤の服用により溶血性貧血が現れる恐れがある。溶血性貧血は投与開始後1週間以内に認められることがあるので、本剤の投与前及び投与中は、ヘモグロビン値、ハプトグロビン値等の血液検査を頻回に行い、異常が認められた場合は本剤による治療継続の可否を慎重に判断する。
3.妊娠する可能性のある女性患者及びパートナーが妊娠する可能性のある男性患者には適切な避妊を行うよう指導する[プリマキンには遺伝毒性の可能性があることが報告されている]。
4.QT間隔を延長させる可能性のある薬剤との併用によりQT間隔延長及び不整脈が報告されており、また、心疾患等リスクを有する患者ではこれらの副作用が現れる恐れがあるので注意する。
(相互作用)
併用注意:
1.溶血性貧血が報告されている薬剤(イブプロフェン等の解熱消炎鎮痛剤、セフェム系抗生物質製剤、メチルチオニニウム塩化物水和物<メチレンブルー>等)[併用により溶血性貧血の危険性が高まる可能性がある(両剤の相加的な溶血作用によるものと考えられる)]。
2.骨髄抑制を起こす恐れのある薬剤(抗悪性腫瘍剤、骨髄抑制剤、ペニシラミン、金製剤等)[併用により骨髄抑制による副作用が増強する恐れがある(機序は不明である)]。
3.QT延長を起こすことが知られている薬剤(キノロン系抗菌薬(モキシフロキサシン塩酸塩、レボフロキサシン水和物等)、クラス1A抗不整脈薬(キニジン、プロカインアミド等)、クラス3抗不整脈薬(アミオダロン、ソタロール等)、スルピリド、イミプラミン、ピモジド、ハロペリドール、エリスロマイシン、コハク酸ソリフェナシン等)[QT延長を起こす恐れがある(機序は不明である)]。
(高齢者への投与)
一般に、高齢者では、生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[本剤は母体及び胎児に血管内溶血を引き起こす可能性があり、また、プリマキンには遺伝毒性の可能性があることが報告されている。ラット器官形成期投与試験で胎仔に対する影響が認められたとの報告がある]。
2.授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[本剤の乳汁移行に関するデータはない]。
(小児等への投与)
4歳未満の小児における本剤の使用経験は限られているので、本剤投与による溶血性貧血を含むリスクとベネフィットを考慮した上で、投与の可否を慎重に判断する。
(過量投与)
1.徴候・症状:本剤の過量投与により、腹部仙痛、嘔吐、黄疸、心窩部灼熱感・心窩部苦悶、不整脈及びQT延長を含む心臓血管系障害、中枢神経系障害、チアノーゼ、メトヘモグロビン血症、中等度白血球増加又は中等度白血球減少、貧血、顆粒球減少、急性溶血性貧血などが発現することがある。
2.処置:過量投与時には、催吐あるいは胃洗浄により胃内容物を排出し、患者の状態を観察し、必要に応じて一般的な支持療法を行う。過量投与時、症状のあるメトヘモグロビン血症に対しては、メチルチオニニウム塩化物水和物(メチレンブルー)1〜2mg/kgにより治療する。
(その他の注意)
1.遺伝毒性試験のうち、細菌を用いる復帰突然変異試験陽性及びマウス骨髄細胞染色体異常試験陽性結果が報告されている。
2.サル14日間及び28日間経口投与毒性試験で脳神経系への影響(大脳皮質における浮腫及び大脳皮質におけるグリオーシス、並びに背側運動核における細胞消失、背側運動核における細胞凝集、背側運動核における核濃縮、視索上核における細胞消失、視索上核における細胞凝集、視索上核における核濃縮及び室傍核における細胞消失、室傍核における細胞凝集、室傍核における核濃縮等)が認められたとの報告がある。
3.ラット器官形成期投与試験で母動物に強い毒性が認められる用量で胎仔にも影響(胎仔内臓異常、胎仔骨格変異等)が認められたとの報告がある。
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