処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
※キーワードをスペースで区切るとAND検索に、半角の「|」で挟むとOR検索になります
一般診断用精製ツベルクリン(PPD)の基本情報
基本情報
- 結核の診断
- 1.標準品1μg相当量入りの本剤は添付の溶解液2mLを正確にはかって溶解し、0.5μg相当量/mLの精製ツベルクリン溶液をつくる
- 2.精製ツベルクリン溶液0.1mLを前膊(前腕)屈側のほぼ中央部又は上膊(上腕)屈側の中央からやや下部の皮内に注射し、注射後およそ48時間後に判読する
副作用
注意事項
- 禁止
- ツベルクリン反応検査を行うことが不適当な状態
- 非常に強い反応
- 原則禁止
- 発熱
- 蔓延性の皮膚病
- 重篤な急性疾患
- 副腎皮質ホルモン剤使用中
- 副腎皮質ホルモン剤投与中
- 注意
- 悪性腫瘍
- インフルエンザ
- ウイルス感染症
- 栄養不良
- 胸膜炎
- 膠原病
- サルコイドーシス
- 重症結核
- 水痘
- 髄膜炎
- 粟粒結核
- ホジキン病
- ポリオ
- 免疫抑制剤投与中
- 細胞性免疫異常
- 重症肺結核
- 生ワクチン接種
- 制癌剤投与中
- 風しん
- 麻しん
- 急激に進展する時期の結核
- 注意
- 高齢者
- 注意
- 高齢(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 免疫抑制剤
- ツベルクリン反応が弱められる
- 抗悪性腫瘍剤
- ツベルクリン反応が弱められる
- 麻疹ワクチン
- 麻しんワクチン等生ワクチン接種後1カ月以内はツベルクリン反応が弱められる
- 生ワクチン
- 麻しんワクチン等生ワクチン接種後1カ月以内はツベルクリン反応が弱められる
- 副腎皮質ホルモン剤
- 正確な反応が出ない
- プレドニゾロン
- 正確な反応が出ない
処方理由
添付文書
結核の診断に用いる。
1.標準品1μg相当量入りの本剤は添付の溶解液2mLを正確にはかって溶解し、0.5μg相当量/mLの精製ツベルクリン溶液をつくる。
2.精製ツベルクリン溶液0.1mLを前膊(前腕)屈側のほぼ中央部又は上膊(上腕)屈側の中央からやや下部の皮内に注射し、注射後およそ48時間後に判読する。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
1.判読:注射後およそ48時間後に判読する(判読の基準は次のとおり、但し、1mm未満は四捨五入する)。
発赤の長径9mm以下の反応:陰性(−)。
発赤の長径10mm以上の反応:陽性[弱陽性](+)。
発赤の長径10mm以上で硬結を伴う反応:陽性[中等度陽性](++)。
発赤の長径10mm以上で硬結に二重発赤、水疱、壊死等を伴う反応:陽性[強陽性](+++)。
2.次のような条件下において、ツベルクリン反応が弱められることが知られている:高齢、栄養不良、細胞性免疫異常、悪性腫瘍、重症結核あるいは急激に進展する時期の結核(粟粒結核・胸膜炎・髄膜炎・重症肺結核等)、ウイルス感染症(麻しん・風しん・インフルエンザ・ポリオ・水痘等)又はそれらの生ワクチン接種、膠原病、ホジキン病、サルコイドーシス、(免疫抑制剤投与中において、ツベルクリン反応が弱められる・副腎皮質ホルモン剤投与中において、ツベルクリン反応が弱められる・制癌剤投与中において、ツベルクリン反応が弱められる)等薬剤投与中において知られている。
その他の副反応
1.過敏症:まれに注射直後から過敏症状としてそう痒、紅斑、発疹、蕁麻疹等が現れることがある。
2.局所症状:局所反応が特に強いときは、水疱、壊死等を生じることがあるが、適切な措置により消失する(注射部位に、水疱、壊死等が生じた場合は、水疱の内容液を無菌的に除き、局所殺菌剤を塗布し、包帯して清潔を保つようにする)。
(禁忌)
1.ツベルクリン反応検査においてツベルクリン反応が水疱、壊死等の非常に強い反応を示したことのある者。
2.前記に掲げる者のほか、ツベルクリン反応検査を行うことが不適当な状態にある者。
(原則禁忌)
1.明らかな発熱を呈している者。
2.重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな者。
3.蔓延性の皮膚病にかかっている者。
4.副腎皮質ホルモン剤使用中の者。
(相互作用)
併用注意:
1.麻しんワクチン等の生ワクチン:麻しんワクチン等生ワクチン接種後1カ月以内はツベルクリン反応が弱められる。
2.副腎皮質ホルモン剤(プレドニゾロン等)(軟膏の注射部位以外の局所的塗布を除く):副腎皮質ホルモン剤投与中の者、特に副腎皮質ホルモン剤の長期投与中又は副腎皮質ホルモン剤の大量投与中の者、又は副腎皮質ホルモン剤投与中止後6カ月以内の者は、サイトカインの産生を抑えるなどリンパ球の機能を抑制されているので、正確な反応が出ない恐れがある。
(適用上の注意)
1.精製ツベルクリン溶液の調製:添付の溶解液で精製ツベルクリンを溶解し、0.5μg相当量/mLの濃度の精製ツベルクリン溶液を調製する。
2.注射部位:注射部位は、前膊(前腕)屈側のほぼ中央部、又は上膊(上腕)屈側の中央からやや下部とし、注射部位をアルコール綿で拭い消毒してから、皮膚を緊張させ、皮内に正確に注射する。なお、同一部位に反復してツベルクリン注射をすると促進反応を起こしやすいので、常に新しい部位に行う。
3.注射針及び注射筒は被検者ごとに取り替えなければならない。
4.被検者又はその保護者に、注射部位をもんだり、こすったりしないように注意するよう指導する。
(取扱い上の注意)
1.使用前の準備:注射には、滅菌されたディスポーザブルのツベルクリン専用の注射筒(1mL用)及び注射針(26G〜27G)を用い、他の注射に使用したものは絶対に用いない。
2.精製ツベルクリンのとかし方:
1).精製ツベルクリンバイアル中に白い乾燥製剤が入っていることを確認し、バイアル頭部のプラスチック製上ブタをはずし、ゴム栓及びその周辺をアルコール綿で消毒する(乾燥製剤はいくつかの塊になっていたり、一部が容器内壁に膜状に付着していることがあるが、使用上差し支えない)。
2).溶解液アンプルは、頚の部分をアルコール綿で清拭し、カットマークを上にして正しく反対側に折る。
3).2mL用の注射筒を用意し、注射針(23G〜25G)を装着して、アンプル中の溶解液を2mL正確に吸い上げ、注射針を精製ツベルクリンバイアル頭部のゴム栓に刺し通し静かに注入する。この操作に当たっては雑菌が迷入しないよう注意する。また、栓を取り外し、あるいは他の容器に移し使用してはならない。なお、添付の溶解液は、必要量より多く入っているので、誤って全量を加えないよう使用量を正確にはかる。
4).溶解液を注入すると精製ツベルクリンは瞬時にとけて無色の澄明な精製ツベルクリン溶液ができる。
3.溶解後は、熱に対して不安定となり、またバイアル内壁に精製ツベルクリンの一部が吸着して力価の減弱を来しやすくなるので、なるべく低温を保ち、振動を与えないようにする。
4.バイアルから精製ツベルクリン溶液を吸引する際、別に注射針を1本ゴム栓に刺しておくと楽に吸引できる。
5.溶解したものはすみやかに使用し、残液は廃棄する。
(保管上の注意)
10℃以下。
処方薬事典は、日経メディカル Onlineが配信する医療・医薬関係者向けのコンテンツです。一般の方もご覧いただけますが、内容に関するご質問にはお答えできません。服用中の医薬品についてはかかりつけの医師や薬剤師にご相談ください。