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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

カレトラ配合錠の基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
319.9円(1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)

プロテアーゼという酵素を阻害することで、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)の標的細胞でのウイルス粒子産生を阻害し感染拡大を抑える薬

プロテアーゼ阻害薬(抗HIV薬)
  • ノービア
  • カレトラ
  • プリジスタ プリジスタナイーブ
  • レクシヴァ
  • レイアタッツ
  • プレジコビックス
効能・効果
  • HIV感染症
注意すべき副作用
下痢 、 頭痛 、 無力症 、 疼痛 、 背部痛 、 胸痛 、 悪寒 、 嚢胞 、 浮腫 、 末梢性浮腫
用法・用量(主なもの)
  • ロピナビル・リトナビルとして1回400mg・100mg(2錠)を1日2回、又は1回800mg・200mg(4錠)を1日1回経口投与する
    • なお、体重40kg以上の小児にはロピナビル・リトナビルとして1回400mg・100mg(2錠)を1日2回投与できる
  • 本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • ピモジド投与中
    • トリアゾラム投与中
    • ミダゾラム投与中
    • アゼルニジピン投与中
    • ボリコナゾール投与中
    • エルゴタミン酒石酸塩投与中
    • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中
    • バルデナフィル塩酸塩水和物投与中
    • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • エルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • ブロナンセリン投与中
    • タダラフィル<アドシルカ>投与中
    • シルデナフィルクエン酸塩<レバチオ>投与中
    • リバーロキサバン投与中
    • リオシグアト投与中
    • グラゾプレビル水和物投与中
    • ロミタピドメシル酸塩投与中

副作用

主な副作用
下痢 、 頭痛 、 無力症 、 疼痛 、 背部痛 、 胸痛 、 悪寒 、 嚢胞 、 浮腫 、 末梢性浮腫 、 顔面浮腫
重大な副作用
嘔気 、 嘔吐 、 腹痛 、 高血糖 、 糖尿病 、 糖尿病悪化 、 糖尿病性ケトアシドーシス 、 高血糖が持続 、 膵炎 、 血清リパーゼ検査値異常 、 アミラーゼ検査値異常 、 トリグリセリド検査値異常 、 出血傾向 、 突発性出血性関節症 、 出血事象増加 、 肝機能障害 、 肝炎 、 徐脈性不整脈 、 洞徐脈 、 洞停止 、 房室ブロック 、 中毒性表皮壊死融解症 、 Toxic Epidermal Necrolysis 、 TEN 、 皮膚粘膜眼症候群 、 Stevens−Johnson症候群 、 多形紅斑
上記以外の副作用
発熱 、 インフルエンザ 、 倦怠感 、 ウイルス感染 、 細菌感染 、 過敏症 、 肥大 、 薬物過敏症 、 免疫再構築症候群 、 四肢痛 、 顔面腫脹 、 深部静脈血栓症 、 高血圧 、 心悸亢進 、 血栓性静脈炎 、 血管炎 、 血管障害 、 心房細動 、 起立性低血圧 、 静脈瘤 、 心筋梗塞 、 血管拡張 、 狭心症 、 三尖弁閉鎖不全症 、 アミラーゼ上昇 、 鼓腸 、 消化不良 、 食欲不振 、 胆嚢炎 、 便秘 、 口内乾燥 、 嚥下障害 、 腸炎 、 おくび 、 食道炎 、 大便失禁 、 胃炎 、 胃腸炎 、 出血性腸炎 、 食欲亢進 、 唾液腺炎 、 口内炎 、 潰瘍性口内炎 、 異常便 、 腹部膨満感 、 小腸炎 、 歯周炎 、 胆管炎 、 上腹部痛 、 リパーゼ上昇 、 腹部不快感 、 下腹部痛 、 十二指腸炎 、 胃潰瘍 、 胃食道逆流性疾患 、 痔核 、 直腸出血 、 肝機能検査異常 、 ビリルビン値上昇 、 黄疸 、 肝腫大 、 血小板減少 、 好中球減少 、 貧血 、 白血球減少症 、 リンパ節症 、 脾腫 、 ヘモグロビン減少 、 総コレステロール上昇 、 トリグリセリド上昇 、 ナトリウム低下 、 ナトリウム上昇 、 ビタミン欠乏症 、 脱水 、 耐糖能低下 、 乳酸性アシドーシス 、 肥満 、 体重減少 、 血中尿酸上昇 、 無機リン低下 、 CK上昇 、 CPK上昇 、 クッシング症候群 、 甲状腺機能低下 、 女性型乳房 、 乳房腫大 、 筋肉痛 、 関節痛 、 骨関節炎 、 骨壊死 、 不眠 、 異夢 、 激越 、 健忘 、 不安 、 運動失調 、 錯乱状態 、 抑うつ 、 浮動性眩暈 、 回転性眩暈 、 ジスキネジー 、 感情不安定 、 脳症 、 緊張亢進 、 リビドー減退 、 神経過敏 、 ニューロパチー 、 末梢性ニューロパチー 、 感覚異常 、 末梢神経炎 、 傾眠 、 思考異常 、 振戦 、 無感情 、 脳梗塞 、 痙攣 、 顔面神経麻痺 、 片頭痛 、 錐体外路症状 、 失見当識 、 気分動揺 、 平衡障害 、 発疹 、 ざ瘡 、 脱毛 、 皮膚乾燥 、 剥脱性皮膚炎 、 せつ腫症 、 斑状丘疹性皮疹 、 爪疾患 、 皮膚そう痒 、 良性皮膚腫瘍 、 皮膚変色 、 多汗症 、 湿疹 、 脂漏 、 皮膚潰瘍 、 蜂巣炎 、 毛包炎 、 脂肪腫症 、 アレルギー性皮膚炎 、 特発性毛細血管炎 、 皮膚肥厚 、 呼吸困難 、 肺水腫 、 副鼻腔炎 、 咽頭炎 、 喘息 、 鼻炎 、 気管支炎 、 気管支肺炎 、 視覚障害 、 眼疾患 、 中耳炎 、 味覚異常 、 耳鳴 、 聴覚過敏 、 射精障害 、 男性性腺機能低下 、 腎結石 、 尿異常 、 腎炎 、 無月経 、 会陰膿瘍 、 血尿 、 尿臭異常 、 月経過多 、 クレアチニンクリアランス低下 、 体脂肪再分布 、 体脂肪蓄積 、 胸部脂肪増加 、 体幹部脂肪増加 、 末梢部脂肪減少 、 野牛肩

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 肝機能障害
    • 腎機能障害
    • ピモジド投与中
    • トリアゾラム投与中
    • ミダゾラム投与中
    • アゼルニジピン投与中
    • ボリコナゾール投与中
    • エルゴタミン酒石酸塩投与中
    • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中
    • バルデナフィル塩酸塩水和物投与中
    • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • エルゴメトリンマレイン酸塩投与中
    • ブロナンセリン投与中
    • タダラフィル<アドシルカ>投与中
    • シルデナフィルクエン酸塩<レバチオ>投与中
    • リバーロキサバン投与中
    • リオシグアト投与中
    • グラゾプレビル水和物投与中
    • ロミタピドメシル酸塩投与中
  • 慎重投与
    • B型肝炎
    • 肝機能障害
    • 血友病
    • トランスアミナーゼ上昇
    • 房室ブロック
    • 著しい出血傾向
    • C型肝炎
    • 心伝導障害
    • PR間隔を延長させる薬剤使用中
    • 器質的心疾患
  • 注意
    • 肝機能障害
    • 血友病
患者の属性に応じた注意事項
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 妊婦・産婦
    • 幼児・小児
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 妊婦・産婦
    • 幼児・小児
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 体重40kg未満の小児(0歳〜14歳)
    • 高齢者(65歳〜)
  • 投与に際する指示
    • 体重40kg未満の小児(0歳〜14歳)
    • 高齢者(65歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
カルバマゼピン
血中濃度が低下
フェノバルビタール
血中濃度が低下
フェニトイン
血中濃度が低下
ネビラピン
血中濃度が低下
エファビレンツ
血中濃度が低下
ネルフィナビル
血中濃度が低下
ボリコナゾール
血中濃度が低下
エチニルエストラジオール
血中濃度が低下
安息香酸エストラジオール
血中濃度が低下
エストロゲンをベースとする避妊剤
血中濃度が低下
ラモトリギン
血中濃度が低下
バルプロ酸
血中濃度が低下
メサドン塩酸塩
血中濃度が低下
エトラビリン
血中濃度が低下
ホスアンプレナビル
血中濃度が低下
PR間隔の延長を起こす恐れのある薬剤
PR間隔延長
ベラパミル
PR間隔延長
硫酸アタザナビル
PR間隔延長
ピモジド
不整脈のような重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
酒石酸エルゴタミン
血管攣縮などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
血管攣縮などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
マレイン酸エルゴメトリン
血管攣縮などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
マレイン酸メチルエルゴメトリン
血管攣縮などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ミダゾラム
過度の鎮静
トリアゾラム
過度の鎮静
ミダゾラム
呼吸抑制
トリアゾラム
呼吸抑制
フェンタニール
呼吸抑制
フェンタニルクエン酸塩
呼吸抑制
塩酸バルデナフィル
低血圧などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
シルデナフィルクエン酸塩<肺高血圧症を適応とする場合>
低血圧などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
タダラフィル<肺高血圧症を適応とする場合>
低血圧などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ブロナンセリン
血中濃度上昇
アゼルニジピン
血中濃度上昇
リバーロキサバン
血中濃度上昇
ロミタピドメシル酸塩
血中濃度上昇
ブロナンセリン
重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
アゼルニジピン
重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
リバーロキサバン
重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
ロミタピドメシル酸塩
重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象
リオシグアト
ケトコナゾールとの併用でリオシグアトの血中濃度が上昇しクリアランスが低下
グラゾプレビル
血中濃度が上昇
シルデナフィルクエン酸塩<勃起不全を適応とする場合>
血中濃度が上昇
タダラフィル<シアリス・ザルティア>
血中濃度が上昇
イトラコナゾール
血中濃度が上昇
ケトコナゾール
血中濃度が上昇
クラリスロマイシン
血中濃度が上昇
シクロスポリン
血中濃度が上昇
タクロリムス水和物
血中濃度が上昇
エベロリムス
血中濃度が上昇
プロピオン酸フルチカゾン
血中濃度が上昇
ブデソニド
血中濃度が上昇
トリアムシノロンアセトニド
血中濃度が上昇
オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル
血中濃度が上昇
アミオダロン塩酸塩
血中濃度が上昇
塩酸ベプリジル
血中濃度が上昇
塩酸リドカイン
血中濃度が上昇
キニジン硫酸塩水和物
血中濃度が上昇
酢酸フレカイニド
血中濃度が上昇
塩酸プロパフェノン
血中濃度が上昇
ジゴキシン
血中濃度が上昇
グレカプレビル・ピブレンタスビル
血中濃度が上昇
エルバスビル
血中濃度が上昇
リルピビリン塩酸塩
血中濃度が上昇
ネルフィナビル
血中濃度が上昇
マラビロク
血中濃度が上昇
シルデナフィルクエン酸塩<勃起不全を適応とする場合>
低血圧・失神・視覚障害や勃起持続等のこれら薬剤の副作用
タダラフィル<シアリス・ザルティア>
低血圧・失神・視覚障害や勃起持続等のこれら薬剤の副作用
シンバスタチン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
アトルバスタチンカルシウム水和物
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ジヒドロピリジン系カルシウム拮抗剤<アゼルニジピンは併用禁忌>
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
フェロジピン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ニフェジピン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ニカルジピン塩酸塩
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
リファブチン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
サルメテロールキシナホ酸塩
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ダサチニブ
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ニロチニブ
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
硫酸ビンブラスチン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ビンクリスチン硫酸塩
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
ボセンタン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
コルヒチン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
フマル酸クエチアピン
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
シメプレビルナトリウム
血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる
トラゾドン
血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる
フェンタニール
血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる
フェンタニルクエン酸塩
血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる
アファチニブマレイン酸塩
血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる
プロピオン酸フルチカゾン
クッシング症候群
ブデソニド
クッシング症候群
トリアムシノロンアセトニド
クッシング症候群
プロピオン酸フルチカゾン
副腎皮質機能抑制
ブデソニド
副腎皮質機能抑制
トリアムシノロンアセトニド
副腎皮質機能抑制
イブルチニブ
血中濃度が上昇し副作用が増強
エンコラフェニブ
血中濃度が上昇し副作用が増強
アパルタミド
血中濃度が上昇し副作用が増強
アパルタミド
本剤の血中濃度が減少
アパルタミド
本剤の効果の減弱
ロスバスタチンカルシウム
血中濃度が上昇しロスバスタチンの副作用が発現しやすくなる
リファンピシン類
本剤の血中濃度が低下し治療効果を減弱
カルバマゼピン
ロピナビルの血中濃度が低下
フェノバルビタール
ロピナビルの血中濃度が低下
デキサメタゾン
ロピナビルの血中濃度が低下
ネビラピン
ロピナビルの血中濃度が低下
エファビレンツ
ロピナビルの血中濃度が低下
ネルフィナビル
ロピナビルの血中濃度が低下
フェニトイン
ロピナビル及びフェニトインの血中濃度が低下
ワルファリンカリウム
血中濃度に影響
ジドブジン製剤
血中濃度を低下
硫酸アバカビル
血中濃度を低下
テノホビル製剤
血中濃度が上昇し腎機能障害等の副作用
HIVプロテアーゼ阻害剤
CK<CPK>上昇
逆転写酵素阻害薬
CK<CPK>上昇
HIVプロテアーゼ阻害剤
筋肉痛
逆転写酵素阻害薬
筋肉痛
HIVプロテアーゼ阻害剤
筋炎
逆転写酵素阻害薬
筋炎
HIVプロテアーゼ阻害剤
横紋筋融解症
逆転写酵素阻害薬
横紋筋融解症
飲食物との相互作用
  • セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

HIV感染症。

用法・用量(添付文書全文)

ロピナビル・リトナビルとして1回400mg・100mg(2錠)を1日2回、又は1回800mg・200mg(4錠)を1日1回経口投与する。なお、体重40kg以上の小児にはロピナビル・リトナビルとして1回400mg・100mg(2錠)を1日2回投与できる。本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の吸収に影響を与える恐れがあるので、本剤を噛んだり砕いたりせずそのまま服用する。
2.併用薬剤の用法・用量、使用上の注意については、それらの薬剤の製品情報を参照する。
3.1日1回投与は薬剤耐性検査を実施した上でロピナビル由来の耐性変異数が2以下の場合に限る(耐性変異数が3以上の場合の成人1日1回投与データが少ない)。
4.本剤との併用によりロピナビルの血中濃度が低下する恐れのある薬剤(カルバマゼピン、フェノバルビタール、フェニトイン、ネビラピン、エファビレンツ、ネルフィナビル等)と併用する場合には、1日2回投与とする。

副作用(添付文書全文)

承認時:海外で行われた第1/2相及び第3相臨床試験(総症例2,154例)において認められた主な副作用は下痢、嘔気、嘔吐、腹痛等であった。多くは軽度〜中等度であった。
再審査終了時:使用成績調査での総症例1,184例中649例(54.8%)、1,344件に副作用が認められた。主な副作用(5%以上)は高脂血症211例(17.8%)、下痢130例(11.0%)、血中トリグリセリド増加99例(8.4%)、悪心72例(6.1%)、高トリグリセリド血症67例(5.7%)であった。
1.重大な副作用:次のような症状が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。これら副作用との因果関係は確立されていない。
1).高血糖、糖尿病(頻度不明):高血糖、糖尿病及び糖尿病の悪化が現れることがある[HIVプロテアーゼ阻害薬にて治療中の患者に糖尿病、糖尿病悪化及び高血糖が現れたとの報告があり、一部の例ではインスリン又は経口糖尿病薬の投与開始や用量調節が必要となった;一部では糖尿病性ケトアシドーシスが現れている;HIVプロテアーゼ阻害薬を中止した例の一部では、高血糖が持続した]。
2).膵炎(頻度不明):膵炎が現れることがある[嘔気、嘔吐、腹痛等の臨床症状や血清リパーゼ検査値異常、アミラーゼ検査値異常、トリグリセリド検査値異常等が現れた場合は膵炎を疑う]。
3).出血傾向(頻度不明):HIVプロテアーゼ阻害薬にて治療中の血友病の患者において突発性出血性関節症をはじめとする出血事象増加が報告されているので、このような症状が現れた場合には血液凝固因子を投与するなど適切な処置を行う。
4).肝機能障害、肝炎(頻度不明):肝機能障害、肝炎が現れることがあるので、観察を十分に行う。
5).徐脈性不整脈(頻度不明):徐脈性不整脈(洞徐脈、洞停止、房室ブロック)が現れることがある。
6).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑(頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑が現れることがある。
2.その他の副作用:次の症状が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。次の頻度は海外第1/2相及び第3相臨床試験(総症例2,154例)において認められた副作用の発現率をあらわす。頻度不明は自発報告における副作用である。
1).全身症状:(2%以上)頭痛、(2%未満)無力症、疼痛、背部痛、胸痛、悪寒、嚢胞、浮腫、末梢性浮腫、顔面浮腫、発熱、インフルエンザ、倦怠感、ウイルス感染、細菌感染、過敏症、肥大、薬物過敏症、免疫再構築症候群、四肢痛、顔面腫脹、(頻度不明)体脂肪再分布/体脂肪蓄積(胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、末梢部脂肪減少、野牛肩)。
2).循環器:(2%未満)深部静脈血栓症、高血圧、心悸亢進、血栓性静脈炎、血管炎、血管障害、心房細動、起立性低血圧、静脈瘤、心筋梗塞、血管拡張、狭心症、三尖弁閉鎖不全症。
3).消化器:(2%以上)下痢、嘔気、腹痛、嘔吐、アミラーゼ上昇、鼓腸、(2%未満)消化不良、食欲不振、胆嚢炎、便秘、口内乾燥、嚥下障害、腸炎、おくび、食道炎、大便失禁、胃炎、胃腸炎、出血性腸炎、食欲亢進、唾液腺炎、口内炎、潰瘍性口内炎、異常便、腹部膨満感、小腸炎、歯周炎、胆管炎、上腹部痛、リパーゼ上昇、腹部不快感、下腹部痛、十二指腸炎、胃潰瘍、胃食道逆流性疾患、痔核、直腸出血。
4).肝臓:(2%以上)肝機能検査異常、ビリルビン値上昇、(2%未満)黄疸、肝腫大。
5).血液:(2%以上)血小板減少、好中球減少、(2%未満)貧血、白血球減少症、リンパ節症、脾腫、ヘモグロビン減少。
6).代謝・栄養:(2%以上)総コレステロール上昇、トリグリセリド上昇、ナトリウム低下、ナトリウム上昇、(2%未満)ビタミン欠乏症、脱水、耐糖能低下、乳酸性アシドーシス、肥満、体重減少、血中尿酸上昇、無機リン低下、CK上昇(CPK上昇)。
7).内分泌系:(2%未満)クッシング症候群、甲状腺機能低下、女性型乳房、乳房腫大。
8).筋骨格:(2%未満)筋肉痛、関節痛、骨関節炎、骨壊死。
9).精神神経系:(2%未満)不眠、異夢、激越、健忘、不安、運動失調、錯乱状態、抑うつ、浮動性眩暈、回転性眩暈、ジスキネジー、感情不安定、脳症、緊張亢進、リビドー減退、神経過敏、ニューロパチー、末梢性ニューロパチー、感覚異常、末梢神経炎、傾眠、思考異常、振戦、無感情、脳梗塞、痙攣、顔面神経麻痺、片頭痛、錐体外路症状、失見当識、気分動揺、平衡障害。
10).皮膚:(2%未満)発疹、ざ瘡、脱毛、皮膚乾燥、剥脱性皮膚炎、せつ腫症、斑状丘疹性皮疹、爪疾患、皮膚そう痒、良性皮膚腫瘍、皮膚変色、多汗症、湿疹、脂漏、皮膚潰瘍、蜂巣炎、毛包炎、脂肪腫症、アレルギー性皮膚炎、特発性毛細血管炎、皮膚肥厚。
11).呼吸器:(2%未満)呼吸困難、肺水腫、副鼻腔炎、咽頭炎、喘息、鼻炎、気管支炎、気管支肺炎。
12).感覚器:(2%未満)視覚障害、眼疾患、中耳炎、味覚異常、耳鳴、聴覚過敏。
13).泌尿器・生殖器:(2%未満)射精障害、男性性腺機能低下、腎結石、尿異常、腎炎、無月経、会陰膿瘍、血尿、尿臭異常、月経過多、クレアチニンクリアランス低下。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.次の薬剤を投与中の患者:ピモジド投与中、エルゴタミン酒石酸塩投与中、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中、エルゴメトリンマレイン酸塩投与中、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩投与中、ミダゾラム投与中、トリアゾラム投与中、バルデナフィル塩酸塩水和物投与中、シルデナフィルクエン酸塩<レバチオ>投与中、タダラフィル<アドシルカ>投与中、ブロナンセリン投与中、アゼルニジピン投与中、リバーロキサバン投与中、ロミタピドメシル酸塩投与中、リオシグアト投与中、ボリコナゾール投与中、グラゾプレビル水和物投与中。
3.腎機能障害又は肝機能障害のある患者で、コルヒチンを投与中の患者。
(慎重投与)
1.肝機能障害のある患者[本剤は主に肝臓で代謝されるため、高い血中濃度が持続する恐れがある。また、B型肝炎、C型肝炎、トランスアミナーゼ上昇を合併している患者では肝機能障害を増悪させる恐れがある]。
2.血友病及び著しい出血傾向を有する患者[HIVプロテアーゼ阻害薬にて治療中の血友病の患者において突発性出血性関節症をはじめとする出血事象増加が報告されている]。
3.器質的心疾患及び心伝導障害(房室ブロック等)のある患者、PR間隔を延長させる薬剤使用中(ベラパミル塩酸塩、アタザナビル硫酸塩等)の患者[本剤は軽度の無症候性PR間隔延長が認められている]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の使用に際しては、患者又はそれに代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用する。
1).本剤はHIV感染症の根本的治療薬ではないことから、日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体状況の変化については、すべて担当医に報告する。
2).本剤の長期投与による影響については、現在のところ不明である。
3).本剤による治療が、性的接触又は血液汚染等による他者へのHIV感染の危険を減少させることは明らかではない。
4).本剤投与開始後、担当医の指示なしに用量を変更したり、服用を中止したりしない。
5).本剤は併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、服用中のすべての薬剤を担当医に報告する。また、本剤で治療中に新たに他の薬剤を服用する場合、事前に担当医に相談する。
2.本剤は、チトクロームP450(CYP3A)に対する競合的阻害作用により、種々の薬剤との相互作用が報告されているので、経口抗凝血剤(ワルファリンカリウム等)、免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス水和物等)等他の治療域の狭い薬剤を併用する場合、併用薬剤の血中濃度のモニターや診察の回数を増やすなど慎重に投与する。
3.HIVプロテアーゼ阻害薬にて治療中の患者において糖尿病の発症や糖尿病悪化、もしくは高脂血症(コレステロール上昇、トリグリセリド上昇)が報告されているので、定期的な検査等を行う。
4.本剤の使用例で著しいトリグリセリド上昇を伴う膵炎が報告されているので、血清リパーゼ、アミラーゼ、トリグリセリド等の定期的な検査を行う。
5.本剤は肝臓で代謝されるため、特に肝機能障害のある患者では本剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので定期的に肝機能検査値や薬物血中濃度測定等を行い、慎重に投与する。また肝機能障害のない患者においても使用期間の長短を問わず定期的な肝機能検査値等の測定を行い、観察を十分に行う。
6.HIVプロテアーゼ阻害薬にて治療中の血友病の患者において突発性出血性関節症をはじめとする出血事象増加が報告されている。
7.本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で、免疫再構築症候群が報告されている(投与開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染に対する炎症反応(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチス等によるもの)等が発現することがあり、また、免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ぶどう膜炎等)が発現するとの報告があるので、これらの症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮する)。
(相互作用)
本剤は肝チトクロームP450(CYP)のアイソザイムであるCYP3Aとの親和性が強い(in vitro)。主にCYP3Aで代謝される薬剤を本剤と併用することにより、併用薬剤の代謝を競合的に阻害し、併用薬剤の血中濃度を上昇させることがある。一方でCYP3Aを誘導する薬剤を本剤と併用すると、本剤の血中濃度が低下することがある。また、CYP3Aを阻害する薬剤との併用で本剤の血中濃度が上昇することがある。他の薬剤との相互作用は、可能なすべての組み合わせについて検討されているわけではないので、併用に際しては用量に留意して慎重に投与する。
1.併用禁忌:
1).ピモジド<オーラップ>[不整脈のような重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象を起こす恐れがある(本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される)]。
2).エルゴタミン酒石酸塩<クリアミン>、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩、エルゴメトリンマレイン酸塩<エルゴメトリン>、メチルエルゴメトリンマレイン酸塩<パルタン等>[血管攣縮などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象を起こす恐れがある(本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される)]。
3).ミダゾラム<ドルミカム等>、トリアゾラム<ハルシオン等>[過度の鎮静や呼吸抑制を起こす恐れがある(本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される)]。
4).バルデナフィル塩酸塩水和物<レビトラ>、シルデナフィルクエン酸塩<レバチオ>、タダラフィル<アドシルカ>[低血圧などの重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象を起こす恐れがある(本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される)]。
5).ブロナンセリン<ロナセン>、アゼルニジピン<カルブロック等>、リバーロキサバン<イグザレルト>、ロミタピドメシル酸塩<ジャクスタピッド>[これら薬剤の血中濃度上昇により、重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象を起こす恐れがある(本剤のチトクロームP450に対する競合的阻害作用により、併用した場合これらの薬剤の血中濃度が大幅に上昇することが予測される)]。
6).リオシグアト<アデムパス>[ケトコナゾールとの併用でリオシグアトの血中濃度が上昇しクリアランスが低下したとの報告がある(本剤のチトクロームP450阻害作用及びリトナビルのトランスポーター(P−gp、BCRP)阻害作用により同様の相互作用を発現する恐れがある)]。
7).ボリコナゾール<ブイフェンド等>[リトナビルとの併用でボリコナゾールの血中濃度が低下したとの報告がある(リトナビルのチトクロームP450の誘導作用によるものと考えられている)]。
8).グラゾプレビル水和物<グラジナ>[グラゾプレビルの血中濃度が上昇したとの報告がある(ロピナビルのOATP1B阻害作用によるものと考えられている)]。
2.併用注意:
1).シルデナフィルクエン酸塩<バイアグラ>、タダラフィル<シアリス・ザルティア>[これら薬剤の血中濃度が上昇し、低血圧・失神・視覚障害や勃起持続等のこれら薬剤の副作用が発現する恐れがある(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
2).シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物:
(1).シンバスタチン[これら薬剤の血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる恐れがあり、シンバスタチンとの併用はなるべく避ける(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
(2).アトルバスタチンカルシウム水和物[これら薬剤の血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる恐れがある(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
3).イトラコナゾール、ケトコナゾール(経口剤は国内未発売)[これら薬剤の血中濃度が上昇する恐れがあり、高用量(200mg/日を超える)投与は避ける(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
4).ジヒドロピリジン骨格を有するCa拮抗剤<アゼルニジピンは併用禁忌>(フェロジピン、ニフェジピン、ニカルジピン塩酸塩等)、リファブチン、サルメテロールキシナホ酸塩、ダサチニブ、ニロチニブ、ビンカアルカロイド系抗悪性腫瘍剤(ビンブラスチン硫酸塩、ビンクリスチン硫酸塩等)、ボセンタン水和物、コルヒチン、クエチアピンフマル酸塩、シメプレビルナトリウム[これら薬剤の血中濃度が上昇しこれら薬剤の副作用が発現しやすくなる恐れがある(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)、腎機能又は肝機能障害のある患者においては、コルヒチンと本剤を併用しない(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
5).クラリスロマイシン[腎機能障害のある患者ではクラリスロマイシンの血中濃度が上昇する恐れがある(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
6).シクロスポリン、タクロリムス水和物、エベロリムス[これら薬剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、治療域のモニタリングを行うことが望ましい(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
7).トラゾドン塩酸塩[トラゾドンの血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる恐れがあるので、トラゾドンの減量を考慮する(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
8).フルチカゾンプロピオン酸エステル、ブデソニド、トリアムシノロンアセトニド[これら薬剤の血中濃度が上昇する恐れがあり、これら薬剤との併用において、クッシング症候群、副腎皮質機能抑制等が報告されているので、併用は治療上の有益性がこれらの症状発現の危険性を上回ると判断される場合に限る(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
9).フェンタニル、フェンタニルクエン酸塩[フェンタニルの血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる恐れがあるので、副作用(呼吸抑制等)に対する十分なモニタリングを行うことが望ましい(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
10).オムビタスビル水和物・パリタプレビル水和物・リトナビル[パリタプレビルの血中濃度が上昇する恐れがあるので、本剤と同時に投与しない(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
11).イブルチニブ、エンコラフェニブ[これら薬剤の血中濃度が上昇し副作用が増強される恐れがあるので、本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮し、やむを得ず併用する際には、これら薬剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意する(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
12).アパルタミド[アパルタミドの血中濃度が上昇し副作用が増強される恐れがあり、また、本剤の血中濃度が減少する恐れがあるので、本剤からCYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮し、やむを得ず併用する際には、アパルタミドの減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現や本剤の効果の減弱に十分に注意する(本剤がCYP3Aによるアパルタミドの代謝を競合的に阻害するため、また、アパルタミドがCYP3Aを誘導するため)]。
13).アミオダロン塩酸塩、ベプリジル塩酸塩水和物、リドカイン塩酸塩、キニジン硫酸塩水和物、フレカイニド酢酸塩、プロパフェノン塩酸塩[これら薬剤の血中濃度が上昇する恐れがあるので、血中濃度のモニタリングを行うことが望ましい(本剤が肝薬物代謝酵素によるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するためと考えられている)]。
14).ジゴキシン[ジゴキシンの血中濃度が上昇する恐れがあるので、血中濃度のモニタリングを行うことが望ましい(リトナビルのP−gp阻害作用によるものと考えられている)]。
15).アファチニブマレイン酸塩[アファチニブの血中濃度が上昇し副作用が発現しやすくなる恐れがあるので、本剤はアファチニブと同時かアファチニブ投与後に投与する(リトナビルのP−gp阻害作用によるものと考えられている)]。
16).ロスバスタチンカルシウム[ロスバスタチンの血中濃度が上昇しロスバスタチンの副作用が発現しやすくなる恐れがある(主としてロピナビルのOATP1B1阻害作用によるものと考えられており、リトナビルのBCRP阻害作用も関与している可能性がある)]。
17).グレカプレビル・ピブレンタスビル[グレカプレビル及びピブレンタスビルの血中濃度が上昇する恐れがある(本剤のOATP1B、P−gp又はBCRP阻害作用によるものと考えられる)]。
18).セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[本剤の代謝が促進され血中濃度が低下する恐れがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意する(セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている)]。
19).リファンピシン[本剤の血中濃度が低下し治療効果を減弱させる恐れがあるので、併用はなるべく避ける(これら薬剤がCYP3Aを誘導するため)]。
20).カルバマゼピン、フェノバルビタール、デキサメタゾン[ロピナビルの血中濃度が低下する恐れがある(これら薬剤がCYP3Aを誘導するため)]。
21).フェニトイン[ロピナビル及びフェニトインの血中濃度が低下する恐れがある(相互に肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている)]。
22).ワルファリンカリウム[ワルファリンの血中濃度に影響を与えることがあるので、INRのモニタリングを行うことが望ましい(肝薬物代謝酵素の関与が考えられるが機序不明)]。
23).エルバスビル[エルバスビルの血中濃度が上昇したとの報告がある(肝薬物代謝酵素の関与が考えられるが機序不明)]。
24).エチニルエストラジオール、エストラジオール安息香酸エステル[これら薬剤の血中濃度が低下する恐れがあるので、エストロゲンをベースとする避妊剤と併用する場合は、他の避妊法に変更するか避妊法を追加する必要がある(本剤がこれら薬剤の肝薬物代謝酵素を誘導するためと考えられている)]。
25).ラモトリギン、バルプロ酸ナトリウム[これら薬剤の血中濃度が低下する恐れがある(本剤がグルクロン酸抱合を促進するためと考えられている)]。
26).メサドン塩酸塩[これら薬剤の血中濃度が低下する恐れがある(機序不明)]。
<抗HIV薬との相互作用>
1.ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NRTI):
1).ジドブジン、アバカビル硫酸塩[これら薬剤の血中濃度を低下させる恐れがあるが、臨床的な影響は不明である(本剤がグルクロン酸抱合を誘導するためと考えられている)]。
2).テノホビル[テノホビルの血中濃度が上昇し腎機能障害等の副作用が現れやすくなる恐れがある(機序不明)]。
2.非ヌクレオシド系逆転写酵素阻害薬(NNRTI):
1).ネビラピン、エファビレンツ[ロピナビルの血中濃度が低下する恐れがある(これら薬剤がCYP3Aを誘導するため)]。
2).リルピビリン塩酸塩[リルピビリンの血中濃度が上昇したとの報告があるが、リルピビリンの用量調節の必要性は認められていない(本剤がCYP3Aによるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
3).エトラビリン[エトラビリンの血中濃度が低下したとの報告があるが、エトラビリンの用量調節の必要性は認められていない(リトナビルの肝薬物代謝酵素誘導作用によるものと考えられている)]。
3.HIVプロテアーゼ阻害薬:
1).ネルフィナビル[ネルフィナビルの血中濃度が上昇する恐れがあり、ロピナビルの血中濃度が低下する恐れがある(本剤がCYP3Aにおけるネルフィナビルの代謝を競合的に阻害するためで、ロピナビル血中濃度低下の機序は不明)]。
2).ホスアンプレナビル[アンプレナビルの血中濃度が低下する恐れがあり、併用に関する推奨用量は確立されていない(肝薬物代謝酵素の関与が考えられるが機序不明)]。
4.その他の抗HIV薬:マラビロク[マラビロクの血中濃度が上昇する恐れがある(本剤がCYP3Aにおけるこれら薬剤の代謝を競合的に阻害するため)]。
(高齢者への投与)
高齢者における薬物動態については十分な検討がなされていないので、高齢者への投与に際しては生理機能の低下及び合併症、併用薬剤等に注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[動物実験(ラット)では、ロピナビルとリトナビル(2:1)を最大耐量で投与し、推奨臨床用量で到達しうる濃度よりやや低い血中濃度に到達させたが、妊孕性への影響は認めなかった。妊娠動物(ラット及びウサギ)にロピナビル・リトナビルを投与した試験では、投与に関連した形成異常を認めなかった。ラットにおける検討では、母動物に毒性が現れる用量(100mg/kg/日・50mg/kg/日)において、発生毒性(吸収胚、胎仔生存率低下、胎仔体重低下、胎仔骨格変異及び胎仔骨化遅延の発現率上昇)が認められた。周産期ラットにおいては発生毒性(生後21日目までの胎仔生存率低下)が認められた。ウサギにおける検討では、母動物に毒性が現れる用量(80mg/kg/日・40mg/kg/日)において、発生毒性を認めなかった]。
2.授乳婦に投与する場合には、授乳を中止させる[米国疾病管理センター(CDC)は、HIV伝播を避けるため、HIV陽性の母親は授乳を避けるよう勧告しており、ロピナビルは乳汁に移行することが報告されている(ラット)が、ヒト乳汁への本剤の移行は不明である]。
3.妊婦に対して米国DHHSガイドライン(2014年5月版)は、1日1回投与をすべきでないとしている。
(小児等への投与)
1.6カ月未満の乳児に対する安全性は確立していない。12歳未満のHIV感染症小児に対する使用経験は少ないが、有害事象の発生状況においては成人との差は認められていない。
2.体重40kg未満の小児には本剤の液剤を使用する。
(過量投与)
本剤のヒトにおける急性過量投与の経験は少ない。過量投与時には副作用の発現に注意するとともに、患者のバイタルサインのモニタリングや臨床状態の観察などの一般的な支持療法を行い、必要に応じて催吐や胃洗浄を行い、未吸収の薬剤を除去する(活性炭を未吸収薬剤の除去に使用しても良い)(本剤の蛋白結合率が高いため、透析による除去効果は低い)。
(その他の注意)
1.HIVプロテアーゼ阻害薬(特に逆転写酵素阻害薬との併用例において)によりCK<CPK>上昇、筋肉痛、筋炎、まれに横紋筋融解症を発現したとの報告がある。
2.長期がん原性試験で、最大耐量(通常用量ロピナビル・リトナビル400/100mg1日2回投与のヒトにおけるロピナビルの曝露量のほぼ2倍)を投与したマウスで肝腫瘍の軽度の増加が認められている。
(保管上の注意)
ボトル開封後は湿気を避けて保存する(高湿度において外観の変化が認められる恐れがある)。

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