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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

アビガン錠200mgの基本情報

一般名
製薬会社
薬価・規格
- (200mg1錠)
添付文書

基本情報

効能・効果
  • 再興型インフルエンザウイルス感染症
  • 新型インフルエンザウイルス感染症
注意すべき副作用
血中尿酸増加 、 下痢 、 好中球数減少 、 過敏症 、 発疹 、 湿疹 、 そう痒症 、 AST増加 、 ALT増加 、 γ−GTP増加
用法・用量(主なもの)
  • ファビピラビルとして1日目は1回1600mgを1日2回、2日目から5日目は1回600mgを1日2回経口投与する
  • 総投与期間は5日間とする

副作用

主な副作用
血中尿酸増加 、 下痢 、 好中球数減少 、 過敏症 、 発疹 、 湿疹 、 そう痒症 、 AST増加 、 ALT増加 、 γ−GTP増加 、 血中Al−P増加
重大な副作用
異常行動 、 ショック 、 アナフィラキシー 、 肺炎 、 劇症肝炎 、 肝機能障害 、 黄疸 、 中毒性表皮壊死融解症 、 Toxic Epidermal Necrolysis 、 TEN 、 皮膚粘膜眼症候群 、 Stevens−Johnson症候群 、 急性腎障害 、 白血球減少 、 好中球減少 、 血小板減少 、 精神神経症状 、 意識障害 、 譫妄 、 幻覚 、 妄想 、 痙攣 、 出血性大腸炎
上記以外の副作用
血中ビリルビン増加 、 悪心 、 嘔吐 、 腹痛 、 腹部不快感 、 十二指腸潰瘍 、 血便排泄 、 胃炎 、 白血球数減少 、 白血球数増加 、 網状赤血球数減少 、 単球数増加 、 代謝異常 、 血中トリグリセリド増加 、 尿中ブドウ糖陽性 、 血中カリウム減少 、 喘息 、 口腔咽頭痛 、 鼻炎 、 鼻咽頭炎 、 血中CK増加 、 血中CPK増加 、 尿中血陽性 、 扁桃腺ポリープ 、 色素沈着 、 味覚異常 、 挫傷 、 霧視 、 眼痛 、 回転性眩暈 、 上室性期外収縮

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • 高尿酸血症
    • 痛風
  • 注意
    • 肝機能障害
    • 細菌感染症
  • 投与に際する指示
    • 細菌感染症
患者の属性に応じた注意事項
  • 禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 幼児・小児
年齢や性別に応じた注意事項
  • 警告
    • 妊娠する可能性のある婦人(11歳〜)
  • 注意
    • 小児(0歳〜14歳)
  • 投与に際する指示
    • 妊娠する可能性のある婦人(11歳〜)

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
ピラジナミド
血中尿酸値が上昇
ピラジナミド
血中尿酸値はピラジナミド単独及び本剤併用時で11.6・13.9mg/dL
レパグリニド
血中濃度が上昇しレパグリニドの副作用が発現
テオフィリン
本剤の血中濃度が上昇し本剤の副作用が発現
ファムシクロビル
効果を減弱
スリンダク
効果を減弱

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

新型インフルエンザウイルス感染症又は再興型インフルエンザウイルス感染症(但し、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分なものに限る)。
<効能又は効果に関連する使用上の注意>
1.本剤は、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分な新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にのみ患者への投与が検討される医薬品である。本剤の使用に際しては、国が示す当該インフルエンザウイルスへの対策の情報を含め、最新の情報を随時参照し、適切な患者に対して使用する。
2.本剤は細菌感染症には効果がない。
3.小児等に対する投与経験はない。

用法・用量(添付文書全文)

ファビピラビルとして1日目は1回1600mgを1日2回、2日目から5日目は1回600mgを1日2回経口投与する。総投与期間は5日間とする。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
インフルエンザ様症状の発現後速やかに投与を開始する。

副作用(添付文書全文)

承認用法及び用量における投与経験はない。
なお、国内臨床試験及び国際共同第3相試験(承認用法及び用量より低用量で実施された試験)では、安全性評価対象症例501例中、副作用が100例(19.96%)に認められた(臨床検査値異常を含む)。主な副作用は、血中尿酸増加24例(4.79%)、下痢24例(4.79%)、好中球数減少9例(1.80%)、AST(GOT)増加9例(1.80%)、ALT(GPT)増加8例(1.60%)等であった。
1.重大な副作用
異常行動(頻度不明):因果関係は不明であるものの、インフルエンザ罹患時には、転落等に至る恐れのある異常行動(急に走り出す、徘徊する等)が現れることがある。
2.重大な副作用(類薬):他の抗インフルエンザウイルス薬で次のような重大な副作用が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
1).ショック、アナフィラキシー。
2).肺炎。
3).劇症肝炎、肝機能障害、黄疸。
4).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)。
5).急性腎障害。
6).白血球減少、好中球減少、血小板減少。
7).精神神経症状(意識障害、譫妄、幻覚、妄想、痙攣等)。
8).出血性大腸炎。
3.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う(国内臨床試験及び国際共同第3相試験(承認用法及び用量より低用量で実施された試験)で認められた副作用)。
1).過敏症:(0.5〜1%未満)発疹、(0.5%未満)湿疹、そう痒症。
2).肝臓:(1%以上)AST増加(GOT増加)、ALT増加(GPT増加)、γ−GTP増加、(0.5%未満)血中Al−P増加、血中ビリルビン増加。
3).消化器:(1%以上)下痢(4.79%)、(0.5〜1%未満)悪心、嘔吐、腹痛、(0.5%未満)腹部不快感、十二指腸潰瘍、血便排泄、胃炎。
4).血液:(1%以上)好中球数減少、白血球数減少、(0.5%未満)白血球数増加、網状赤血球数減少、単球数増加。
5).代謝異常:(1%以上)血中尿酸増加(4.79%)、血中トリグリセリド増加、(0.5〜1%未満)尿中ブドウ糖陽性、(0.5%未満)血中カリウム減少。
6).呼吸器:(0.5%未満)喘息、口腔咽頭痛、鼻炎、鼻咽頭炎。
7).その他:(0.5%未満)血中CK増加(血中CPK増加)、尿中血陽性、扁桃腺ポリープ、色素沈着、味覚異常、挫傷、霧視、眼痛、回転性眩暈、上室性期外収縮。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
1.動物実験において、本剤は初期胚致死及び催奇形性が確認されていることから、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない。
2.妊娠する可能性のある婦人に投与する場合は、投与開始前に妊娠検査を行い、妊娠検査が陰性であることを確認した上で、投与を開始し、また、妊娠する可能性のある婦人には、その危険性について十分に説明した上で、投与期間中及び投与終了後7日間はパートナーと共に極めて有効な避妊法の実施を徹底するよう指導する。なお、本剤の投与期間中に妊娠が疑われる場合には、直ちに投与を中止し、医師等に連絡するよう患者を指導する。
3.本剤は精液中へ移行するため、男性患者に投与する際はその危険性について十分説明し、投与期間中及び投与終了後7日間まで、性交渉を行う場合は極めて有効な避妊法の実施を徹底(男性は必ずコンドームを着用)するよう指導する。また、男性患者に投与する際は、投与期間中及び投与終了後7日間までは妊婦との性交渉を行わせない。
4.治療開始に先立ち、患者又はその家族等に有効性及び危険性(胎児への曝露の危険性を含む)を十分に文書にて説明し、文書で同意を得てから投与を開始する。
5.本剤の投与にあたっては、本剤の必要性を慎重に検討する。
(禁忌)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人[動物実験において初期胚致死及び催奇形性が認められている]。
2.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
痛風又は痛風の既往歴のある患者及び高尿酸血症のある患者[血中尿酸値が上昇し、症状が悪化する恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.承認用法及び用量における本剤の有効性及び安全性が検討された臨床試験は実施されていない。承認用法及び用量は、インフルエンザウイルス感染症患者を対象としたプラセボ対照第1/2相試験成績及び国内外薬物動態データに基づき推定。また、海外で実施した肝機能障害患者での薬物動態を検討した臨床試験において、肝機能障害患者では、本剤の血漿中濃度が上昇した。
2.抗インフルエンザウイルス薬の服用の有無又は種類にかかわらず、インフルエンザ罹患時には、異常行動を発現した例が報告されている。異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、①異常行動の発現の恐れがあること、②自宅において療養を行う場合、少なくとも発熱から2日間、保護者等は転落等の事故に対する防止対策を講じること、について患者・家族に対し説明を行う。なお、転落等の事故に至る恐れのある重度の異常行動については、就学以降の小児・未成年者の男性で報告が多いこと、発熱から2日間以内に発現することが多いこと、が知られている。
3.細菌感染症がインフルエンザウイルス感染症に合併したり、インフルエンザ様症状と混同されることがあるので、細菌感染症の場合及び細菌感染症が疑われる場合には、抗菌剤を投与するなど適切な処置を行う。
(相互作用)
本剤はチトクロームP−450(CYP)で代謝されず、主にアルデヒドオキシダーゼ(AO)、一部はキサンチンオキシダーゼ(XO)により代謝される。また、AO及びCYP2C8を阻害するが、CYPの誘導作用はない。
併用注意:
1.ピラジナミド[血中尿酸値が上昇する;ピラジナミド1.5g1日1回、本剤1200/400mg1日2回が投与されたとき、血中尿酸値はピラジナミド単独及び本剤併用時で11.6・13.9mg/dLであった(腎尿細管における尿酸の再吸収を相加的に促進させる)]。
2.レパグリニド[レパグリニドの血中濃度が上昇しレパグリニドの副作用が発現する恐れがある(CYP2C8を阻害することにより、レパグリニドの血中濃度を上昇させる)]。
3.テオフィリン[本剤の血中濃度が上昇し本剤の副作用が発現する恐れがある(XOを介した相互作用により本剤の血中濃度を上昇させることが考えられる)]。
4.ファムシクロビル、スリンダク[これらの薬剤の効果を減弱させる恐れがある(本剤がAOを阻害することにより、これらの薬剤の活性化体の血中濃度を低下させることが考えられる)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を観察しながら投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[動物実験において、臨床曝露量と同程度又は下回る用量で初期胚致死(ラット)及び催奇形性(サル、マウス、ラット及びウサギ)が認められている]。
2.授乳中の婦人に投与する場合には、授乳を中止させる[本剤の主代謝物である水酸化体がヒト母乳中へ移行することが認められている]。
(小児等への投与)
小児等に対する投与経験はない[動物実験において、幼若イヌ[8週齢]に1カ月間投与した試験では、若齢イヌ[7〜8カ月齢]の致死量より低用量(60mg/kg/日)で投与20日以降に途中死亡例が認められており、幼若動物(ラット[6日齢]及びイヌ[8週齢])では、異常歩行、骨格筋線維萎縮及び骨格筋線維空胞化、心乳頭筋変性/心乳頭筋壊死及び心乳頭筋鉱質沈着などが認められている]。
(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。
(その他の注意)
1.動物実験において、ラット[12週齢]及び若齢イヌ[7〜8カ月齢]で精巣病理組織学的変化、マウス[11週齢]で精子異常が認められている(なお、いずれも休薬により回復又は回復傾向が認められている)。
2.本剤は、他の抗インフルエンザウイルス薬が無効又は効果不十分な新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症が発生し、本剤を当該インフルエンザウイルスへの対策に使用すると国が判断した場合にのみ、患者への投与が検討される医薬品である。本剤の使用に際しては、国が示す当該インフルエンザウイルスへの対策の情報を含め、最新の情報を随時参照し、適切な患者に対して使用する。新型又は再興型インフルエンザウイルス感染症に対する本剤の投与経験はない。添付文書中の副作用、臨床成績等の情報については、承認用法及び用量より低用量で実施した国内臨床試験に加え海外での臨床成績に基づき記載している。

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