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アメナリーフ錠200mgの基本情報
基本情報
ウイルス増殖に必要なDNAの複製を阻害することで、ヘルペスウイルスの増殖を抑え単純疱疹や水痘、帯状疱疹などを治療する薬
- ゾビラックス
- バルトレックス
- ファムビル
- アメナリーフ
- 帯状疱疹
- 通常、成人にはアメナメビルとして1回400mgを1日1回食後に経口投与する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 本剤の投与は、発病初期に近いほど効果が期待できるので、早期に投与を開始すること
- なお、目安として皮疹出現後5日以内に投与を開始することが望ましい
- 7.2. 本剤は、原則として7日間使用すること(改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、速やかに他の治療に切り替えること)
- 病気や症状に応じた注意事項
- 過敏症
- リファンピシン投与中
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- リファンピシン投与中
- 注意
- 悪性腫瘍
- 免疫機能低下
- 自己免疫性疾患
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- リファンピシン類
- 相互に血中濃度が低下
- CYP3A酵素誘導剤
- 相互に血中濃度が低下
- リファブチン
- 相互に血中濃度が低下
- カルバマゼピン
- 相互に血中濃度が低下
- フェノバルビタール
- 相互に血中濃度が低下
- リファンピシン類
- 本剤及びこの薬剤の作用が減弱
- CYP3A酵素で代謝を受ける薬剤
- 血中濃度が低下
- ミダゾラム
- 血中濃度が低下
- ブロチゾラム
- 血中濃度が低下
- ニフェジピン
- 血中濃度が低下
- CYP2B6の基質となる薬剤
- 血中濃度が低下
- エファビレンツ
- 血中濃度が低下
- CYP3A酵素で代謝を受ける薬剤
- 作用を減弱
- ミダゾラム
- 作用を減弱
- ブロチゾラム
- 作用を減弱
- ニフェジピン
- 作用を減弱
- CYP2B6の基質となる薬剤
- 作用を減弱
- エファビレンツ
- 作用を減弱
- CYP3A酵素阻害剤
- 本剤の血中濃度が上昇
- リトナビル
- 本剤の血中濃度が上昇
- クラリスロマイシン
- 本剤の血中濃度が上昇
- シクロスポリン
- 本剤の血中濃度が低下し本剤の作用が減弱
- CYP3A酵素誘導剤
- 本剤及びこれらの薬剤の作用が減弱
- リファブチン
- 本剤及びこれらの薬剤の作用が減弱
- カルバマゼピン
- 本剤及びこれらの薬剤の作用が減弱
- フェノバルビタール
- 本剤及びこれらの薬剤の作用が減弱
- グレープフルーツジュース
- セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)を含むもの
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2021年2月更新)
・アシクロビルやバラシクロビルは腎機能を見ながら服薬量を調整したりしても腎不全を悪化させたこともあり、高齢者には注意深く使用していました。アメナビルが登場してからは腎機能に影響なく、それも1日1回で済むので服薬アドヒアランスが向上しかなり治癒率が向上しました。(60歳代診療所勤務医、総合診療科)
・服用回数が少なくて効果も安定している。薬価を気にしなくてよい状況であれば、他の薬を使うことはなくなりました。(50歳代開業医、一般内科)
・肝代謝のため高齢者にも出しやすいから。値段は張るので、若年者ならバラシクロビルを使うこともあります。(20歳代病院勤務医、初期研修医)
・アメナメビルはアシクロビルなどの核酸類似体とは異なる作用の仕組み(作用機序)を持つ薬剤である他、通常、1日1回の投与で治療が可能であったり、腎機能の影響が少ないなどのメリットがあるから。(50歳代病院勤務医、総合診療科)
・発症から3日以内であれば、帯状疱疹においてアメナリーフを良く使用します。それ以降はバルトレックスにしています。単純ヘルペスについてはアラセナAを良く使います。(60歳代開業医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2019年6月更新)
・有効性の高さはもちろん、1日1回投与で済む点、腎機能による用量調節が不要な点で、旧来薬よりも優れている。(60歳代診療所勤務医、一般内科)
・腎機能障害者でも安心して使えるので、高齢者に使いやすい。薬価が高いので使いづらい。(80歳以上病院勤務医、一般内科)
・糞便中に排泄されるので、腎機能障害患者に使用できる。高齢者は腎障害を起こしやすいのでファーストチョイス。(60歳代開業医、皮膚科)
添付文書
帯状疱疹。
通常、成人にはアメナメビルとして1回400mgを1日1回食後に経口投与する。
(用法及び用量に関連する注意)
7.1. 本剤の投与は、発病初期に近いほど効果が期待できるので、早期に投与を開始すること。なお、目安として皮疹出現後5日以内に投与を開始することが望ましい。
7.2. 本剤は、原則として7日間使用すること(改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、速やかに他の治療に切り替えること)。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 多形紅斑(頻度不明)。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(1%未満)薬疹(紅斑、湿疹、発疹等)。
2). 精神神経系:(頻度不明)味覚異常、頭痛、傾眠、めまい。
3). 腎臓:(1%以上)NAG増加、α1ミクログロブリン増加、(1%未満)BUN増加、尿中蛋白陽性、(頻度不明)血中クレアチニン増加。
4). 血液:(1%以上)FDP増加、(1%未満)好塩基球数増加、好酸球数増加、リンパ球数増加、赤血球数減少、白血球数減少、白血球数増加、血小板数増加、(頻度不明)ヘマトクリット減少、ヘモグロビン減少、貧血。
5). 肝臓:(1%未満)ALP増加、肝機能異常、肝機能検査異常、肝酵素上昇、ALT増加、直接ビリルビン増加、血中ビリルビン増加、(頻度不明)γ−GTP増加、AST増加。
6). 消化器:(1%未満)下痢、胃炎、悪心、(頻度不明)腹部不快感、腹痛、便秘、放屁、嘔吐、口渇、食欲減退。
7). 循環器:(1%以上)QT延長、(1%未満)高血圧、血圧上昇、ST上昇、(頻度不明)心拍数増加。
8). その他:(1%未満)血中尿酸増加、尿糖陽性、歯周炎、歯膿瘍、アミラーゼ増加、血中クロール減少、(頻度不明)倦怠感、血中カリウム増加、浮腫、発熱、鼻咽頭炎、四肢痛、血中コレステロール増加、総蛋白減少。
(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. リファンピシン投与中の患者〔10.1、16.7.1参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 免疫機能の低下を伴う患者:悪性腫瘍や自己免疫性疾患など免疫機能低下を伴う患者に対する有効性及び安全性は確立していない。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること(動物実験(マウス)において胎盤に移行することが報告されている)。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(マウス)において乳汁中に移行することが報告されている)。
(小児等)
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
一般に、生理機能が低下している〔16.6.4参照〕。
(相互作用)
アメナメビルはCYP3Aで代謝される。またCYP3A及び2B6を誘導する〔16.4参照〕。
10.1. 併用禁忌:
リファンピシン<リファジン>〔2.2、16.7.1参照〕[相互に血中濃度が低下し、本剤及びこの薬剤の作用が減弱するおそれがある(本剤及びこの薬剤のCYP3A誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる)]。
10.2. 併用注意:
1). CYP3Aの基質となる薬剤(ミダゾラム、ブロチゾラム、ニフェジピン等)〔16.7.1参照〕[これらの薬剤の血中濃度が低下し、これらの薬剤の作用を減弱するおそれがある(本剤のCYP3A誘導作用によりこれらの薬剤の代謝が促進されると考えられる)]。
2). CYP3Aを阻害する薬剤(リトナビル、クラリスロマイシン等)〔16.7.1参照〕、グレープフルーツジュース[本剤の血中濃度が上昇するおそれがある(これらの薬剤が本剤の代謝を阻害すると考えられる)]。
3). シクロスポリン〔16.7.1参照〕[本剤の血中濃度が低下し本剤の作用が減弱するおそれがある(機序は不明である)]。
4). CYP3Aを誘導する薬剤(リファブチン、カルバマゼピン、フェノバルビタール等)、セイヨウオトギリソウ<セント・ジョーンズ・ワート>含有食品(St.John’s Wort)[相互に血中濃度が低下し、本剤及びこれらの薬剤の作用が減弱するおそれがある(本剤及びこれらの薬剤のCYP3A誘導作用により相互に代謝が促進されると考えられる)]。
5). CYP2B6の基質となる薬剤(エファビレンツ)[この薬剤の血中濃度が低下し、この薬剤の作用を減弱するおそれがある(本剤のCYP2B6誘導作用によりCYP2B6の基質となる薬剤の代謝が促進されると考えられる)]。
(過量投与)
13.1. 処置
過量投与時、本剤は血液透析により一部除去される〔16.6.2参照〕。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(保管上の注意)
室温保存。
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