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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

ゼリットカプセル15の基本情報

先発品(後発品なし)
一般名
製薬会社
薬価・規格
390.8円(15mg1カプセル)
添付文書

基本情報

効能・効果
  • HIV−1感染症
注意すべき副作用
高脂血症 、 肝機能障害 、 末梢神経障害 、 下痢 、 脂肪組織萎縮症 、 後天性リポジストロフィー 、 四肢のしびれ 、 四肢刺痛感 、 四肢疼痛 、 体脂肪再分布
用法・用量(主なもの)
  • サニルブジンとして次の用量を1日2回12時間毎に経口投与する
  • 体重60kg以上:1回40mg
  • 体重60kg未満:1回30mg
  • 投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用する
    • なお、患者の腎機能により減量を考慮する
禁忌・原則禁忌
  • 病気や症状に応じた注意事項
    • 過敏症
  • 患者の属性に応じた注意事項
    • 妊婦・産婦

副作用

主な副作用
高脂血症 、 下痢 、 脂肪組織萎縮症 、 後天性リポジストロフィー 、 体脂肪再分布 、 体脂肪蓄積 、 胸部脂肪増加 、 体幹部脂肪増加 、 顔面脂肪減少 、 末梢部脂肪減少 、 クッシング様外見
重大な副作用
肝機能障害 、 末梢神経障害 、 四肢のしびれ 、 四肢刺痛感 、 四肢疼痛 、 悪心 、 嘔吐 、 急性腎不全 、 腹痛 、 乳酸アシドーシス 、 全身倦怠感 、 急激な体重減少 、 頻呼吸 、 呼吸困難 、 ギラン・バレー症候群に類似した症状 、 四肢の筋脱力 、 腱反射消失 、 歩行困難 、 重度脂肪肝 、 肝腫大 、 膵炎 、 肝不全 、 錯乱 、 皮膚粘膜眼症候群 、 Stevens−Johnson症候群 、 失神 、 痙攣
上記以外の副作用
野牛肩 、 感染 、 LDH上昇 、 貧血 、 食欲不振 、 γ−GTP上昇 、 尿酸上昇 、 うつ病 、 頭痛 、 発熱 、 筋肉痛 、 発疹 、 ヘモグロビン減少 、 好中球減少 、 血小板減少 、 疼痛 、 倦怠感 、 リンパ節症 、 関節痛 、 不眠 、 咳 、 新生物 、 体重減少 、 脂肪肝 、 眩暈 、 異常感覚 、 異常な夢 、 傾眠 、 筋無力症 、 消化管障害 、 口内炎 、 胃炎 、 消化不良 、 胃腸出血 、 出血 、 糖尿 、 糖尿病 、 血清アミラーゼ上昇 、 高血糖 、 CK上昇 、 CPK上昇 、 低カリウム血症 、 高カリウム血症 、 ALT上昇 、 AST上昇 、 ビリルビン上昇 、 Al−P上昇 、 肝炎 、 黄疸 、 胆石症 、 血清クレアチニン上昇 、 蛋白尿 、 BUN上昇 、 リンパ腫 、 末梢性浮腫 、 下肢痛 、 白血球減少 、 好酸球増多 、 大赤血球症 、 リンパ球増多 、 単球増多 、 皮膚そう痒 、 蕁麻疹 、 毛嚢炎 、 味覚異常 、 盲 、 鼻炎 、 神経過敏 、 思考異常 、 自殺企図 、 運動失調 、 知覚減退 、 知覚障害 、 偏執反応 、 失語症 、 歩行異常 、 薬物依存 、 便秘 、 鼓腸放屁 、 大腸炎 、 食道炎 、 直腸障害 、 胆嚢炎 、 アレルギー反応 、 膿瘍 、 悪性リンパ腫様疾患 、 肺疾患 、 気胸 、 呼吸障害 、 副鼻腔炎 、 真菌性皮膚炎 、 斑状丘疹性皮疹 、 耳痛 、 視力異常 、 網膜炎 、 網膜剥離 、 末梢性虚血 、 悪寒 、 無力症 、 不安 、 咽頭炎 、 肝腫 、 知覚過敏 、 脳症 、 言語障害 、 嚥下障害 、 低ナトリウム血症 、 ウロビリン尿 、 頻尿 、 浮腫 、 背部痛 、 インフルエンザ様症候群 、 胸痛 、 リンパ球減少 、 好中球増多 、 肺炎 、 気管支炎 、 皮膚乾燥 、 紅斑性発疹 、 発汗 、 低血圧 、 脱水

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
  • 慎重投与
    • 肝障害
    • 血液透析
    • 腎障害
    • 膵炎
    • 末梢神経障害
  • 投与に際する指示
    • 血液透析
    • 腎障害
患者の属性に応じた注意事項
  • 原則禁止
    • 妊婦・産婦
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 注意
    • 妊婦・産婦
    • 高齢者
  • 投与に際する指示
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 注意
    • 体重60kg以上
    • 高齢者(65歳〜)
    • 体重60kg未満
  • 投与に際する指示
    • 体重60kg以上
    • 高齢者(65歳〜)
    • 体重60kg未満

相互作用

薬剤との相互作用
薬剤名
影響
ジドブジン製剤
細胞内において本剤の活性代謝物であるサニルブジン三リン酸が減少
ジドブジン製剤
本剤の効果が減弱
ヒドロキシカルバミド
死亡を含む重篤な膵炎・肝障害及び高度の末梢神経障害

処方理由

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添付文書

効果・効能(添付文書全文)

HIV−1感染症。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
本剤は他に適切な治療法がない場合にのみ使用し、本剤の投与はできる限り短期間とする。

用法・用量(添付文書全文)

サニルブジンとして次の用量を1日2回12時間毎に経口投与する。
体重60kg以上:1回40mg。
体重60kg未満:1回30mg。
投与に際しては、必ず他の抗HIV薬と併用する。
なお、患者の腎機能により減量を考慮する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.末梢神経障害(四肢のしびれ・四肢刺痛感・四肢疼痛等)が現れた場合には、投与を中止するなど、適切な処置を行い、症状が回復した場合は、次の用法・用量を参考に投与を開始するなど慎重に投与する。
体重60kg以上の成人では1回20mgを1日2回12時間毎に経口投与する。
体重60kg未満の成人では1回15mgを1日2回12時間毎に経口投与する。
2.腎障害のある患者[腎障害のある患者では、本剤の消失半減期が延長し、副作用が強く現れる恐れがあるので、次を参考にして投与量及び投与間隔を調節するなど慎重に投与する];クレアチニンクリアランス>50mL/分:通常用量・12時間毎、クレアチニンクリアランス26〜50mL/分:通常用量の1/2・12時間毎、クレアチニンクリアランス≦25mL/分:通常用量の1/2・24時間毎(血液透析を受けている患者には血液透析終了後に投与し、透析を行わない日にも同じ時間に投与する)。

副作用(添付文書全文)

<国内の臨床試験>
日本国内におけるHIV感染症例を対象とした臨床第1/2相試験において、安全性解析対象80例中副作用が報告されたのは、51例(63.8%)で、主な副作用はLDH上昇(22.5%)、AST(GOT)上昇(16.3%)、ALT(GPT)上昇(16.3%)、貧血(8.8%)、悪心・嘔吐(7.5%)、食欲不振(7.5%)、高脂血症(中性脂肪上昇等)(7.5%)、CK(CPK)上昇(7.5%)等であった。重篤な副作用として、本剤との関連性を完全には否定できない尿細管性アシドーシスによる急性腎不全に起因する死亡例が1例報告されている。
国内の拡大臨床試験において、安全性解析対象80例中副作用が報告されたのは、18例(22.5%)で、主な副作用は悪心・嘔吐(3.8%)、γ−GTP上昇(3.8%)等であった。
<使用成績調査>
使用成績調査の安全性集計対象症例1,853例中の副作用発現率は56.4%であり、主な副作用は、高脂血症(20.5%)、肝機能障害(11.0%)、末梢神経障害(8.9%)、下痢(7.6%)、体脂肪の再分布・蓄積(7.3%)、尿酸上昇(5.4%)、高乳酸血症(4.5%)、γ−GTP上昇(4.3%)、悪心(4.0%)等であった。
また、1,853例中949例(51.2%)が2年を超えて投与され、長期投与に伴う副作用の発現状況に変化は認められなかった。なお、海外において、本剤の長期投与により脂肪組織萎縮症、後天性リポジストロフィー等の発現リスクが上昇するとの報告がある。
<海外の臨床試験>
米国におけるHIV感染症例を対象とした第2相試験(AI455−006試験用量0.1、0.5及び2.0mg*/kg/日)において、WHO分類のグレード3又は4の副作用が152例中89例(58.6%)に認められた。そのうち減量又は中止を必要とする末梢神経障害は、0.1、0.5及び2.0mg*/kg/日でそれぞれ51例中3例(5.9%)、53例中9例(17.0%)及び48例中15例(31.3%)発現した。その他の主な副作用は、うつ病(5.9%)、頭痛(4.6%)、悪寒・発熱(4.6%)、無力症(3.9%)、筋肉痛(3.3%)、下痢(2.6%)、発疹(2.6%)等が認められた。また、グレード3又は4の臨床検査値異常はヘモグロビン減少(2.6%)、好中球減少(5.3%)、血小板減少(3.3%)、AST(GOT)上昇(9.2%)及びALT(GPT)上昇(7.9%)等であった(*:承認外用量)。
また、ジドブジンを6カ月以上投与された症例822例を対象に、本剤に切り替えた群とジドブジンを継続して投与した群を比較した第3相二重盲検比較試験(AI455−019試験)で報告されたサニルブジンを投与された412例中の主な有害事象(本剤との因果関係に関わりなく発現した症状)は、感染(72.1%)、頭痛(53.9%)、悪寒・発熱(50.2%)、無力症(34.7%)、腹痛(34.2%)、疼痛(20.6%)、倦怠感(20.4%)、下痢(50.0%)、悪心・嘔吐(38.8%)、リンパ節症(19.9%)、筋肉痛(32.0%)、関節痛(22.6%)、減量又は中止を必要とする末梢神経障害(13.6%)、不眠(29.4%)、うつ病(24.0%)、不安(21.8%)、鼻炎(48.1%)、咳(47.3%)、咽頭炎(29.9%)、発疹(40.0%)、アミラーゼ上昇(23.2%)等であった。
FDAのParallel trackガイドラインに従った大規模拡大試験[AI455−900試験:40mg/日(体重60kg未満は30mg/日)及び80mg/日(体重60kg未満は60mg/日)]において、重篤な有害事象(本剤との因果関係に関わりなく発現した症状)は、11,784例中6,242例(53.0%)に認められた。主な項目は、感染(28.5%:主に日和見感染)、死亡(7.2%)、新生物(5.1%:主にKaposi肉腫)等であった。死亡は40mg/日群が455例(7.7%)、80mg/日群が397例(6.7%)であった。なお、治療の中止を必要とする末梢神経障害は、1,413例(12.0%)であった。WHO分類のグレード3又は4の臨床検査値異常は、ヘモグロビン減少(3.5%)、好中球減少(12.4%)、血小板減少(4.7%)、AST(GOT)上昇(6.2%)、ALT(GPT)上昇(10.4%)、アルカリホスファターゼ上昇(4.5%)等であった。
「重大な副作用」及び「その他の副作用」の発現頻度は、承認までの国内臨床試験及び使用成績調査2,013例の集計に基づく。
1.重大な副作用:次のような症状が現れた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).乳酸アシドーシス:乳酸アシドーシス(1.5%)が現れることがあるので、全身倦怠感、悪心・嘔吐、腹痛、急激な体重減少、頻呼吸、呼吸困難、ギラン・バレー症候群に類似した症状(四肢の筋脱力、腱反射消失、歩行困難、呼吸困難等)等に注意する(また、乳酸アシドーシスの症例において、重度脂肪肝を伴う肝腫大が報告されている)。
2).末梢神経障害:四肢のしびれ・四肢刺痛感・四肢疼痛等の末梢神経障害(8.8%)が現れることがある。
3).膵炎:膵炎(0.4%)が現れることがあるので、血清アミラーゼ、血清リパーゼ等の生化学的検査を定期的に行う。
4).急性腎不全:尿細管性アシドーシス等による急性腎不全(0.4%)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行う。
5).錯乱、失神、痙攣:錯乱(頻度不明)、失神(0.1%未満)、痙攣(0.1%未満)が現れることがある。
6).皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):皮膚粘膜眼症候群(頻度不明)が現れることがある。
7).肝機能障害、肝不全:肝機能障害(10.1%)、肝不全(0.2%)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行う。
2.その他の副作用:次のような副作用が現れた場合には、症状に応じて適切な処置を行う。
1).精神神経系:(頻度不明)神経過敏、思考異常、自殺企図、運動失調、知覚減退、知覚障害、偏執反応、失語症、歩行異常、薬物依存、(0.1〜5%未満)眩暈、異常感覚、不眠、異常な夢、うつ病、傾眠、筋無力症、(0.1%未満)知覚過敏、脳症、不安、言語障害。
2).消化器:(5%以上)下痢(7.1%)、(頻度不明)便秘、鼓腸放屁、大腸炎、食道炎、直腸障害、(0.1〜5%未満)悪心・嘔吐、食欲不振、消化管障害、口内炎、胃炎、消化不良、胃腸出血、(0.1%未満)嚥下障害。
3).代謝・栄養:(5%以上)高脂血症(19.1%)、体脂肪再分布/体脂肪蓄積(後天性リポジストロフィー、脂肪組織萎縮症、胸部脂肪増加、体幹部脂肪増加、顔面脂肪減少・末梢部脂肪減少、クッシング様外見、野牛肩)(6.8%)、(0.1〜5%未満)尿酸上昇、LDH上昇、糖尿病、血清アミラーゼ上昇、高血糖、CK上昇(CPK上昇)、低カリウム血症、糖尿、高カリウム血症、(0.1%未満)低ナトリウム血症。
4).肝臓:(頻度不明)胆嚢炎、(0.1〜5%未満)γ−GTP上昇、ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、ビリルビン上昇、Al−P上昇、肝炎、黄疸、脂肪肝、胆石症、(0.1%未満)ウロビリン尿、肝腫。
5).腎臓:(0.1〜5%未満)血清クレアチニン上昇、蛋白尿、BUN上昇、(0.1%未満)頻尿。
6).全身症状:(頻度不明)アレルギー反応、膿瘍、(0.1〜5%未満)感染、倦怠感、発熱、腹痛、新生物(リンパ腫等)、頭痛、末梢性浮腫、疼痛、下肢痛、(0.1%未満)悪寒、背部痛、無力症、インフルエンザ様症候群、浮腫、胸痛。
7).血液・リンパ系:(頻度不明)悪性リンパ腫様疾患、(0.1〜5%未満)貧血、血小板減少、白血球減少、好中球減少、好酸球増多、大赤血球症、ヘモグロビン減少、リンパ球増多、単球増多、リンパ節症、(0.1%未満)リンパ球減少、好中球増多。
8).筋骨格:(0.1〜5%未満)筋肉痛、関節痛。
9).呼吸器:(頻度不明)肺疾患、気胸、鼻炎、呼吸障害、副鼻腔炎、(0.1〜5%未満)咳、(0.1%未満)呼吸困難、咽頭炎、肺炎、気管支炎。
10).皮膚:(頻度不明)真菌性皮膚炎、斑状丘疹性皮疹、(0.1〜5%未満)発疹、皮膚そう痒、蕁麻疹、毛嚢炎、(0.1%未満)皮膚乾燥、紅斑性発疹、発汗。
11).感覚器:(頻度不明)耳痛、視力異常、網膜炎、網膜剥離、盲、(0.1〜5%未満)味覚異常。
12).その他:(頻度不明)末梢性虚血、(0.1〜5%未満)出血、体重減少、(0.1%未満)低血圧、脱水。

使用上の注意(添付文書全文)

(警告)
1.本剤の投与を受けた患者で、急性の四肢の筋脱力、腱反射消失、歩行困難、呼吸困難等のギラン・バレー症候群に類似した経過及びギラン・バレー症候群に類似した症状が認められており、これらの多くの症例は乳酸アシドーシス発現例に認められ、死亡例の報告もある。本剤投与中は、全身倦怠感、悪心・嘔吐、腹痛、急激な体重減少、頻呼吸、呼吸困難等の乳酸アシドーシスが疑われる症状、あるいはギラン・バレー症候群に類似した症状に注意し、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
2.末梢神経障害が現れることがあるので、四肢のしびれ・四肢刺痛感・四肢疼痛等の症状が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
(禁忌)
本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者。
(原則禁忌)
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。
(慎重投与)
1.末梢神経障害又はその既往歴のある患者[症状を増悪又は再発させる恐れがある]。
2.肝障害のある患者[症状を増悪させる恐れがある]。
3.腎障害のある患者。
4.膵炎又はその既往歴のある患者[症状を増悪又は再発させる恐れがある]。
(重要な基本的注意)
1.本剤の使用に際しては患者又はそれに代わる適切な者に、次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用する。
1).本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから、日和見感染を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体的状況の変化については、すべて担当医に報告する。
2).乳酸アシドーシスが現れることがあるので、全身倦怠感、悪心・嘔吐、腹痛、急激な体重減少、頻呼吸、呼吸困難、四肢の筋脱力、歩行困難等の症状が現れた場合には、直ちに担当医に報告する。
3).末梢神経障害(四肢のしびれ・四肢刺痛感・四肢疼痛等)が現れることがあり、その発症は投与量に相関していると考えられるので、処方された用量を守る。また、四肢のしびれ・刺痛感・疼痛等の症状が現れた場合には、直ちに担当医に報告する。
4).膵炎が現れ重篤な転帰をとることがあるので、腹痛、悪心・嘔吐の症状が現れた場合には、直ちに担当医に報告する。
5).本剤の長期投与により脂肪組織萎縮症、後天性リポジストロフィー等の発現リスクが上昇する。
2.乳酸アシドーシスが現れることがあるので、全身倦怠感、悪心・嘔吐、腹痛、急激な体重減少、頻呼吸、呼吸困難、四肢の筋脱力、腱反射消失、歩行困難等が認められた場合には、乳酸アシドーシスを考慮し、投与を中止するなど適切な処置を行う。特に、ギラン・バレー症候群に類似した上行性神経筋脱力は本剤に特徴的な症状であるので注意する。
また、乳酸アシドーシスの症例において、重度脂肪肝を伴う肝腫大が報告されている。なお、複数の妊婦において本剤とジダノシンとの併用投与による致死性の乳酸アシドーシスが報告されているので、妊娠期間中の本剤とジダノシンの併用投与は、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
3.膵炎が現れることがあるので、定期的に血清アミラーゼ、血清リパーゼ等の生化学的検査を行うなど、患者の状態を十分に観察し、慎重に投与し、これらの検査値の上昇(血清アミラーゼ上昇、血清リパーゼ上昇等)がみられた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。また、腹痛、悪心・嘔吐等の膵炎の発症を示唆する臨床症状がみられた場合には直ちに投与を中止し、生化学的検査(血清アミラーゼ、血清リパーゼ等)及び画像診断等による観察を行う。
4.抗HIV薬の使用により、体脂肪再分布/体脂肪蓄積が現れることがある。本剤は、他のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(テノホビル、アバカビル)に比べ脂肪組織萎縮症や後天性リポジストロフィーの発現が多く、その発現と重症度は投与期間に相関しているとの報告があり、また、一旦発症すると本剤から他のヌクレオシド系逆転写酵素阻害剤(テノホビル、アバカビル)に切り替えても改善しない場合があるので、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを十分に勘案し、代替の抗HIV薬を慎重に検討する。また、体脂肪の再分布/蓄積の徴候を判定するための検査を行うなど、脂肪組織萎縮症や後天性リポジストロフィーの徴候に十分注意するとともに、身体状態の変化について定期的に問診する。
5.本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で、免疫再構築症候群が報告されている(投与開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染に対する炎症反応(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチス等によるもの)等が発現することがあり、また、免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ぶどう膜炎等)が発現するとの報告があるので、これらの症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮する)。
(相互作用)
併用注意:ジドブジン[細胞内において本剤の活性代謝物であるサニルブジン三リン酸が減少し、本剤の効果が減弱するとの報告があるので、本剤とジドブジンとの併用療法は避けることが望ましい(ジドブジンが細胞内における本剤のリン酸化を抑制することが考えられている)]。
(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、減量するなど注意する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦への投与:
1).妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[複数の妊婦において本剤とジダノシンとの併用投与による致死性の乳酸アシドーシスが報告されている]。
2).動物実験(ラット)では、サニルブジンは胎盤を通じて胎仔に移行することが確認されており、胎仔組織中濃度は母体血漿中濃度の約60%であった。ヒト出産時胎盤を用いたex vivo試験において、サニルブジンは単純拡散により胎盤を通過することが示唆されている。
2.授乳婦への投与:動物実験(ラット)で、乳汁中に移行することが報告されているので、授乳中の婦人には、授乳を中止させる。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(国内での使用経験がない)。
(過量投与)
成人に長期に過量投与した際、末梢神経障害及び肝機能障害が発現したとの報告がある(サニルブジンは血液透析により除去することができる)。
(その他の注意)
1.変異原性試験(染色体異常試験及び小核試験)において変異原性を示したとの報告がある。
2.本剤とヒドロキシウレアが併用されたHIV感染患者で、死亡を含む重篤な膵炎・肝障害及び高度の末梢神経障害が発現したとの報告がある。

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