処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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クラビット細粒10%の基本情報
基本情報
細菌の増殖に必要な酵素を阻害して殺菌的に抗菌作用をあらわす薬
- ジェニナック
- アベロックス
- オゼックス
- シプロキサン
- クラビット
- 咽頭炎
- 外耳炎
- 外傷の二次感染
- 顎炎
- 化膿性唾液腺炎
- 急性気管支炎
- 結核症
- 喉頭炎
- 肛門周囲膿瘍
- 子宮内感染
- コレラ
- ざ瘡の化膿性炎症
- 歯冠周囲炎
- 子宮頚管炎
- 子宮付属器炎
- 歯周組織炎
- 手術創の二次感染
- 腎盂腎炎
- 胆管炎
- 炭疽
- 胆嚢炎
- 中耳炎
- 腸チフス
- 乳腺炎
- 尿道炎
- 熱傷の二次感染
- 肺炎
- 肺結核
- 麦粒腫
- パラチフス
- バルトリン腺炎
- 副睾丸炎
- 副鼻腔炎
- ブルセラ症
- 扁桃炎
- 扁桃周囲炎
- 扁桃周囲膿瘍
- 膀胱炎
- 瞼板腺炎
- 慢性膿皮症
- 野兎病
- リンパ管炎
- リンパ節炎
- 涙嚢炎
- 感染性腸炎
- 精巣上体炎
- ペスト
- Q熱
- 深在性皮膚感染症
- 表在性皮膚感染症
- 慢性呼吸器病変の二次感染
- 前立腺炎<急性症>
- 前立腺炎<慢性症>
- レボフロキサシンとして1回500mgを1日1回経口投与する
- なお、疾患・症状に応じて適宜減量する
- 肺結核及びその他の結核症については、原則として他の抗結核薬と併用する
- 腸チフス、パラチフスについては、レボフロキサシンとして1回500mgを1日1回14日間経口投与する
- 病気や症状に応じた注意事項
- 過敏症
- 患者の属性に応じた注意事項
- 妊婦・産婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 年齢や性別に応じた注意事項
- 低出生体重児(0日〜27日)
- 新生児(0日〜27日)
- 乳児(0日〜364日)
- 幼児(0歳〜6歳)
- 小児(0歳〜14歳)
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 相対禁止
- 小児の炭疽
- 妊婦又は妊娠している可能性のある炭疽
- 慎重投与
- 過敏症
- 虚血性心疾患
- 痙攣性疾患
- 高度腎機能障害
- 重症筋無力症
- 重篤な心疾患
- てんかん
- 不整脈
- 大動脈瘤
- 大動脈解離
- マルファン症候群
- 大動脈解離のリスク因子を有する
- 大動脈瘤のリスク因子を有する
- 注意
- 腎機能低下
- 大動脈瘤
- 大動脈解離
- 大動脈解離のリスク因子を有する
- 大動脈瘤のリスク因子を有する
- 投与に際する指示
- 腎機能低下
- 禁止
- 妊婦・産婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 幼児・小児
- 慎重投与
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 禁止
- 低出生体重児(0日〜27日)
- 新生児(0日〜27日)
- 乳児(0日〜364日)
- 幼児(0歳〜6歳)
- 小児(0歳〜14歳)
- 相対禁止
- 小児の炭疽(0歳〜14歳)
- 慎重投与
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- スルホニルウレア系薬剤
- 低血糖
- インスリン製剤
- 低血糖
- スルホニルウレア系薬剤
- 低血糖性昏睡
- インスリン製剤
- 低血糖性昏睡
- フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤
- 痙攣
- プロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛剤
- 痙攣
- フルルビプロフェン
- 痙攣
- アルミニウムを含有する制酸剤<経口>
- 本剤の効果が減弱
- マグネシウム含有制酸剤<経口>
- 本剤の効果が減弱
- 鉄剤<服用>
- 本剤の効果が減弱
- クマリン系抗凝血剤
- 作用を増強しプロトロンビン時間の延長
- ワルファリン
- 作用を増強しプロトロンビン時間の延長
- QTを延長する薬剤
- QT延長
- デラマニド
- QT延長
- 副腎皮質ステロイド剤<注射剤・経口剤>
- 腱障害のリスクが増大
- プレドニゾロン<注射剤・経口剤>
- 腱障害のリスクが増大
- ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤>
- 腱障害のリスクが増大
- 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2019年9月更新)
・ニューキノロン系で使い慣れているため。(60歳代病院勤務医、循環器内科)
・投与回数が少なく、よく効く印象。(50歳代病院勤務医、形成外科)
・まずまずの効果があり、以前より使用しており使い慣れている。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年3月更新)
・500mg分1なら、この後に出たニューキノロンと大差ないと考えている。ただ耐性菌(特に大腸菌で増えている)、結核を中途半端にカバーしてしまう点などを考慮してなるべくニューキノロンはエンピリックには使用しないようにしている。(30歳代病院勤務医、代謝・内分泌内科)
・基本的には使用しません。βラクタムが使えない方で、代替薬として仕方なくLVFXを使用したことはありますが、3年以上も前です。ただしこれも経静脈投与での話です。経口FQはさらに以前にしか処方経験はありません。(50歳代病院勤務医、消化器内科)
・ニューキノロンの中では使用経験が一番多いですが、安易にニューキノロンは処方しないようにしています。発熱性好中球減少症やCOPDなど背景疾患がある人の肺炎でグラム染色ができない時のempiricalな処方薬として使用しています。(30歳代病院勤務医、内科系専門科)
・クラビッド500mg、1日1回内服にて多くの感染症を治すことができます。ジェニナックも良く使います。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・やや広域のカバーが必要な肺炎でも外来治療できるが、耐性化もそこそこ進んでいる。NSAIDsや酸化マグネシウムとの相性が悪く、高齢者では使えないケースが案外多い。(30歳代病院勤務医、一般内科)
・一番使い慣れている。ただし、5日以上は出さない。結核感染が疑われるときは処方しない。セフェム系やペニシリン系では効果が期待しくいときに使用する。(60歳代開業医、循環器内科)
・1日1回投与でよい。レスピラトリーキノロンとして多くの使用経験がある。副作用は他のキノロンより少ない印象あり。(70歳以上病院勤務医、呼吸器内科)
・尿路感染ではいざという症例(腎盂腎炎など)にはよく効きますので、昔から使っています。かつては、タリビットもよく使っていましたが。使いすぎないようにしています。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)
・1日1回服用にて使いやすくなったので、処方することはあります。ただ、ニューキノロン系全般は、尿路感染症や呼吸器感染症にて安易に処方処方されていた影響で、耐性化が進んでいるのであまり使わないようには心掛けています。(30歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年2月更新)
・抗菌薬としての有効性が高いと感じる。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・1日1回の内服で済むため患者への説明がしやすく、コンプライアンスが良い。(50歳代病院勤務医、外科系専門科)
・抗菌スペクトルが広く、使いやすい。(60歳代病院勤務医、小児科)
・内服の抗菌薬として処方します。他剤と比べて切れ味が良いです。(50歳代病院勤務医、脳神経外科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年11月更新)
・500mgは1日1回でいいし、自分で試してみても一番効いているような気がするので。(50歳代診療所勤務医、一般内科)
・一般に広く使用されている。ただ500mg錠は大きく、服用しにくいとの声を聞くことがある。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・抗菌力が強いのですが、乱用により耐性菌が増えてきているのが気になっています。(50歳代病院勤務医、総合診療科)
・カバーできる抗菌スペクトラムが広く、切れ味がシャープで使いやすい。(50歳代病院勤務医、泌尿器科)
・研修医の頃から処方し慣れているから。しかし、最近耐性菌がちらほら問題になってきており、処方の変更を検討中。(40歳代診療所勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2016年4月更新)
・広い抗菌スペクトルと組織移行性。(50歳代病院勤務医、循環器内科)
・自分ではイオウ含有軟膏を使用したことがあるが、外来では化膿・発熱を伴う抗菌薬処方くらいである。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・効果が少ない時は専門医にすぐに紹介します。(40歳代病院勤務医、精神科)
・炎症が強いときなど抗生剤を使うことが多いです。(70歳以上病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年4月更新)
・マクロライドやセフェムが効かない非定型肺炎や胆道感染に切れが良く、1日1回服用の外来治療で入院に至らず助かっている。(50代開業医、総合診療科)
・呼吸器感染症全般に有効であり、感染性腸炎もほぼ全般に有効であるため。特に500mg錠の登場によって、カンピロバクター腸炎にも有効になったことが気に入っている点である。(50代開業医、一般内科)
・高齢者に多い肺炎、尿路感染症に適応があり、使いやすい抗菌薬。菌交代現象も起こりにくい。ただし、結核菌の作用を弱める(適応に含める申請がされているが)ため、結核が疑われるときはその除外が必要。(50代病院勤務医、一般内科)
・1回500mgと高用量の単回投与が可能であることが良い点。ただ、泌尿器科感染症に使用するとしてはスペクトラムが広すぎる(肺炎球菌はカバーする必要がない)、耐性菌の割合が高いなどの問題がある。(30代病院勤務医、泌尿器科)
・1日1回の内服で効果が期待できる。ただ少し薬のサイズが大きいことが問題。年配の患者さんは飲みにくいのではないかと思います。(50代病院勤務医、産科・婦人科)
・錠剤のサイズが大きいので、最近はジェネリックの粒状錠を使っています。(50代診療所勤務医、一般内科)
添付文書
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎(前立腺炎<急性症>、前立腺炎<慢性症>)、精巣上体炎(副睾丸炎)、尿道炎、子宮頚管炎、胆嚢炎、胆管炎、感染性腸炎、腸チフス、パラチフス、コレラ、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、化膿性唾液腺炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎、炭疽、ブルセラ症、ペスト、野兎病、肺結核及びその他の結核症、Q熱。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、感染性腸炎、副鼻腔炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与する。
レボフロキサシンとして1回500mgを1日1回経口投与する。なお、疾患・症状に応じて適宜減量する。
肺結核及びその他の結核症については、原則として他の抗結核薬と併用する。
腸チフス、パラチフスについては、レボフロキサシンとして1回500mgを1日1回14日間経口投与する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
2.本剤の500mg1日1回投与は、100mg1日3回投与に比べ耐性菌の出現を抑制することが期待できるので、本剤の投与にあたり、用量調節時を含め錠250mg及び細粒10%を用いる場合も分割投与は避け、必ず1日量を1回で投与する。
3.腸チフス、パラチフスについては、レボフロキサシンとして(注射剤より本剤に切り替えた場合には注射剤の投与期間も含め)14日間投与する。
4.炭疽の発症及び進展の抑制には、欧州医薬品庁(EMA)が60日間の投与を推奨している。
5.長期投与が必要となる場合には、経過観察を十分に行う。
6.腎機能低下患者では高い血中濃度が持続するので、次記の用法・用量を目安として、必要に応じて投与量を減じ、投与間隔をあけて投与することが望ましい;20mL/min≦Ccr<50mL/min:(用法・用量)初日500mgを1回、2日目以降250mgを1日に1回投与する、Ccr<20mL/min:(用法・用量)初日500mgを1回、3日目以降250mgを2日に1回投与する。
承認時の国内・海外(中国)の臨床試験及び製造販売後臨床試験において、総症例1,924例(承認時臨床試験:国内337例、海外1,245例、製造販売後臨床試験:342例)中522例(27.1%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、悪心(3.3%)、眩暈(3.1%)、白血球数減少(2.7%)、不眠(2.6%)、ALT(GPT)上昇(1.7%)であった[製造販売後臨床試験終了時]。
承認後の使用成績調査(調査期間:2009年10月〜2010年9月)において、総症例29,872例中482例(1.6%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、下痢(0.24%)、悪心(0.17%)、発疹(0.13%)、AST(GOT)上昇(0.09%)、ALT(GPT)上昇(0.09%)であった[再審査終了時]。
1.重大な副作用
1).ショック(0.01%未満)、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシー(初期症状:紅斑、悪寒、呼吸困難等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(頻度不明):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).痙攣(0.01%未満):痙攣が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).QT延長(頻度不明)、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)(頻度不明):QT延長、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).急性腎障害(0.01%未満)、間質性腎炎(頻度不明):急性腎障害、間質性腎炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).劇症肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.01%未満)、黄疸(頻度不明):劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(初期症状:嘔気・嘔吐、食欲不振、倦怠感、そう痒等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
7).汎血球減少症(頻度不明)、無顆粒球症(頻度不明)、溶血性貧血(頻度不明)、血小板減少(0.01%未満):汎血球減少症、無顆粒球症(初期症状:発熱、咽頭痛、倦怠感等)、ヘモグロビン尿等を伴う溶血性貧血、血小板減少が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
8).間質性肺炎(頻度不明)、好酸球性肺炎(頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、好酸球性肺炎が現れることがあるので、このような症状が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤投与等の適切な処置を行う。
9).偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎が現れることがあるので、腹痛、頻回の下痢等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
10).横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇(CPK上昇)、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇等を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
11).低血糖(頻度不明):低血糖が現れることがあり、低血糖性昏睡に至る例も報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う(糖尿病患者(特にスルホニルウレア系薬剤投与中やインスリン製剤投与中等の患者)、腎機能障害患者、高齢者で現れやすい)。
12).アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害(頻度不明):アキレス腱炎、腱断裂等の腱障害が現れることがあるので、腱周辺の痛み、浮腫、発赤等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う(臓器移植の既往のある患者で現れやすい)。
13).錯乱、譫妄、抑うつ等の精神症状(頻度不明):錯乱、譫妄、抑うつ等の精神症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
14).過敏性血管炎(頻度不明):過敏性血管炎が現れることがあるので、発熱、腹痛、関節痛、紫斑、斑状丘疹や、皮膚生検で白血球破砕性血管炎等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
15).重症筋無力症悪化(頻度不明):重症筋無力症の患者で症状の悪化が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
16).大動脈瘤、大動脈解離(頻度不明):大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
17).末梢神経障害(頻度不明):末梢神経障害が現れることがあるので、しびれ、筋力低下、痛み等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行う。
1).過敏症:(0.1〜0.5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒症、蕁麻疹、光線過敏症。
2).精神神経系:(0.1〜0.5%未満)不眠、眩暈、頭痛、(0.1%未満)傾眠、しびれ感、振戦、ぼんやり、幻覚、意識障害、(頻度不明)錐体外路障害。
3).泌尿器:(0.1%未満)クレアチニン上昇、血尿、BUN上昇、尿蛋白陽性、頻尿、尿閉、(頻度不明)無尿。
4).肝臓:(0.1〜0.5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、LDH上昇、肝機能異常、(0.1%未満)Al−P上昇、γ−GTP上昇、血中ビリルビン増加。
5).血液:(0.1〜0.5%未満)白血球数減少、好酸球数増加、(0.1%未満)好中球数減少、リンパ球数減少、血小板数減少、貧血。
6).消化器:(0.1〜0.5%未満)悪心、嘔吐、下痢、腹部不快感、腹痛、(0.1%未満)食欲不振、消化不良、口渇、腹部膨満、胃腸障害、便秘、口内炎、舌炎。
7).感覚器:(0.1%未満)耳鳴、味覚異常、味覚消失、視覚異常、(頻度不明)無嗅覚、嗅覚錯誤。
8).循環器:(0.1%未満)動悸、(頻度不明)低血圧、頻脈。
9).その他:(0.1%未満)CK上昇(CPK上昇)、*関節痛[*:結核患者での使用において91例中4例(4.4%)に関節痛が認められたとの報告がある]、胸部不快感、倦怠感、四肢痛、咽喉乾燥、尿中ブドウ糖陽性、高血糖、熱感、浮腫、筋肉痛、脱力感、発熱、関節障害、発汗、(頻度不明)胸痛。
(禁忌)
1.本剤の成分又はオフロキサシンに対し過敏症の既往歴のある患者。
2.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人。但し、妊婦又は妊娠している可能性のある炭疽の婦人等の重篤な疾患に限り、治療上の有益性を考慮して投与する。
3.小児等。但し、小児の炭疽等の重篤な疾患に限り、治療上の有益性を考慮して投与する。
(慎重投与)
1.高度腎機能障害のある患者[高い血中濃度の持続が認められている]。
2.てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがある]。
3.キノロン系抗菌薬に対し過敏症の既往歴のある患者。
4.重篤な心疾患(不整脈、虚血性心疾患等)のある患者[QT延長を起こすことがある]。
5.重症筋無力症の患者[症状を悪化させることがある]。
6.大動脈瘤又は大動脈解離を合併している患者、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくは大動脈瘤のリスク因子を有する又は大動脈解離のリスク因子を有する患者(マルファン症候群等)[海外の疫学研究において、フルオロキノロン系抗菌薬投与後に大動脈瘤及び大動脈解離の発生リスクが増加したとの報告がある]。
7.高齢者[腱障害が現れやすいとの報告がある]。
(重要な基本的注意)
1.他の抗結核薬との併用により、重篤な肝障害が現れることがあるので、併用する場合は定期的に肝機能検査を行う。
2.意識障害等が現れることがあるので、自動車の運転等、危険を伴う機械の操作に従事する際には注意するよう患者に十分に説明する。
3.大動脈瘤、大動脈解離を引き起こすことがあるので、観察を十分に行うとともに、腹部、胸部又は背部に痛み等の症状が現れた場合には直ちに医師の診察を受けるよう患者に指導する。大動脈瘤又は大動脈解離を合併している患者、大動脈瘤又は大動脈解離の既往、家族歴若しくは大動脈瘤のリスク因子を有する又は大動脈解離のリスク因子を有する患者では、必要に応じて画像検査の実施も考慮する。
(相互作用)
併用注意:
1.フェニル酢酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬又はプロピオン酸系非ステロイド性消炎鎮痛薬(フルルビプロフェン等)[痙攣を起こす恐れがある(中枢神経におけるGABA−A受容体への結合阻害が増強されると考えられている)]。
2.アルミニウム含有の制酸薬<経口>又はマグネシウム含有の制酸薬<経口>等、鉄剤<経口>[本剤の効果が減弱される恐れがあるので、これらの薬剤は本剤投与から1〜2時間後に投与する(これらの薬剤とキレートを形成し、本剤の吸収が低下すると考えられている)]。
3.クマリン系抗凝固薬(ワルファリン)[ワルファリンの作用を増強しプロトロンビン時間の延長が認められたとの報告がある(ワルファリンの肝代謝を抑制、又は蛋白結合部位での置換により遊離ワルファリンが増加する等と考えられている)]。
4.QT延長を起こすことが知られている薬剤(デラマニド等)[QT延長を起こす恐れがある(併用によりQT延長作用が相加的に増加する恐れがある)]。
5.副腎皮質ホルモン剤<経口剤及び注射剤>(プレドニゾロン<経口剤及び注射剤>、ヒドロコルチゾン<経口剤及び注射剤>等)[腱障害のリスクが増大するとの報告があるので、これらの薬剤との併用は、治療上の有益性が危険性を上回る場合のみとする(機序不明)]。
(高齢者への投与)
本剤は、主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多いため、高い血中濃度が持続する恐れがあるので投与量ならびに投与間隔に留意し、慎重に投与する。
(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しない[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[オフロキサシンでヒト母乳中へ移行することが報告されている]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していないので、投与しない。
(その他の注意)
動物実験[幼若犬、若い成犬(13カ月齢)、幼若ラット]で関節異常が認められている。
(保管上の注意)
遮光(プラスチックボトル)。
処方薬辞典は医療・医薬関係者向けのコンテンツです。