処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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エリスロシン錠100mgの基本情報
基本情報
細菌のタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬
- エリスロシン
- クラリス,クラリシッド
- ジスロマック
- ジョサマイ,ジョサマイシン
- アセチルスピラマイシン
- 子宮内感染
- 骨髄炎
- 歯冠周囲炎
- ジフテリア
- 猩紅熱
- 腎盂腎炎
- 中耳炎
- 軟性下疳
- 乳腺炎
- 尿道炎
- 膿胸
- 肺炎
- 梅毒
- 肺膿瘍
- 破傷風
- 百日咳
- 扁桃炎
- リンパ管炎
- リンパ節炎
- 深在性皮膚感染症
- 表在性皮膚感染症
- 淋菌感染症
- 通常、成人にはエリスロマイシンとして1日800〜1200mg(力価)を4〜6回に分割経口投与する
- 小児には1日体重1kgあたり25〜50mg(力価)を4〜6回に分割経口投与する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
- ただし、小児用量は成人量を上限とする
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- ピモジド投与中
- ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中
- アスナプレビル投与中
- エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中
- 注意
- 肝機能障害
- 心疾患
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 授乳婦
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 新生児(0日〜27日)
- 乳児(0日〜364日)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
- 四肢の虚血
- ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
- 四肢の虚血
- 酒石酸エルゴタミン・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン
- 血管攣縮
- ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩
- 血管攣縮
- ピモジド
- QT延長
- ジソピラミド
- QT延長
- キニジン硫酸塩水和物
- QT延長
- ピモジド
- 心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>
- ジソピラミド
- 心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>
- キニジン硫酸塩水和物
- 心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>
- アスナプレビル
- 肝臓に関連した副作用が発現・重症化
- テオフィリン
- 悪心
- アミノフィリン製剤
- 悪心
- テオフィリン
- 嘔吐
- アミノフィリン製剤
- 嘔吐
- テオフィリン
- 不整脈
- アミノフィリン製剤
- 不整脈
- テオフィリン
- 痙攣
- アミノフィリン製剤
- 痙攣
- シクロスポリン
- 腎障害
- タクロリムス水和物
- 腎障害
- ワルファリンカリウム
- 出血傾向
- ワルファリンカリウム
- プロトロンビン時間延長
- 塩酸イリノテカン
- 骨髄機能抑制・下痢等の副作用を増強
- 硫酸ビンブラスチン
- 好中球減少
- 硫酸ビンブラスチン
- 筋肉痛
- コルヒチン
- 筋肉痛
- シンバスタチン
- 筋肉痛
- アトルバスタチンカルシウム水和物
- 筋肉痛
- バルプロ酸
- 傾眠
- バルプロ酸
- 運動失調
- カルバマゼピン
- 運動失調
- フェロジピン
- 降圧作用の増強
- ベラパミル
- 血圧低下
- ベラパミル
- 徐脈性不整脈
- ベラパミル
- 乳酸アシドーシス
- ミダゾラム
- 鎮静作用の増強
- トリアゾラム
- 鎮静作用の増強
- カルバマゼピン
- めまい
- コルヒチン
- 下痢
- コルヒチン
- 腹痛
- コルヒチン
- 発熱
- コルヒチン
- 汎血球減少
- コルヒチン
- 呼吸困難
- シンバスタチン
- 脱力感
- アトルバスタチンカルシウム水和物
- 脱力感
- シンバスタチン
- CK上昇
- アトルバスタチンカルシウム水和物
- CK上昇
- シンバスタチン
- 血中及び尿中ミオグロビン上昇
- アトルバスタチンカルシウム水和物
- 血中及び尿中ミオグロビン上昇
- シンバスタチン
- 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
- アトルバスタチンカルシウム水和物
- 急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
- ピタバスタチンカルシウム
- シンバスタチン・アトルバスタチン併用で筋肉痛
- ピタバスタチンカルシウム
- シンバスタチン・アトルバスタチン併用で脱力感
- ピタバスタチンカルシウム
- シンバスタチン・アトルバスタチン併用でCK上昇
- ピタバスタチンカルシウム
- シンバスタチン・アトルバスタチン併用で血中及び尿中ミオグロビン上昇
- ピタバスタチンカルシウム
- シンバスタチン・アトルバスタチン併用で急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症
- ブロナンセリン
- 作用が増強
- エプレレノン
- 作用が増強
- 臭化水素酸エレトリプタン
- 作用が増強
- エベロリムス
- 作用が増強
- サキナビルメシル酸塩
- 作用が増強
- 副腎皮質ホルモン剤
- 消失半減期が延長
- メチルプレドニゾロン
- 消失半減期が延長
- エバスチン
- 代謝物カレバスチンの血中濃度が上昇
- エドキサバントシル酸塩水和物
- 出血のリスクを増大
- ジゴキシン<服用>
- 作用増強による嘔気・嘔吐・不整脈等の中毒症状
- ザフィルルカスト
- 血中濃度が低下
- シメチジン
- 難聴
- リトナビル
- 本剤のAUCが上昇
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2022年1月更新)
・古い薬で安心して使える。膿性の鼻汁に処方している。(50歳代開業医、小児科)
・錠剤、ドライシロップ剤、顆粒剤、注射剤と剤型が多いから。(60歳代病院勤務医、麻酔科)
・昔はクラリス、今はエリスロマイシンをよく使う。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)
・気管支拡張症などに使用し、有害事象が少ないため。(20歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・比較的安全に長期使用可能。(50歳代病院勤務医、泌尿器科)
この薬をファーストチョイスする理由(2020年6月更新)
・少量マクロライド療法を行う際に、CAMを使用すると耐性が生じる可能性があるため、EMを使用している。(30歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・本当に長期に使用することができるのはエリスロマイシンだけと考えています。短期使用ならクラリスでしょう。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・呼吸器疾患に主に処方することが多いが、長期投与も可能なことから使いやすい。(60歳代開業医、一般内科)
・従来より、多くの患者さんに使われ、安全性のデータも蓄積されている。安価で使いやすい。(50歳代病院勤務医、脳神経内科)
・安価であり、慢性気道感染症に使用している症例が多い。(60歳代病院勤務医、脳神経内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2018年9月更新)
・感受性が広い。ESBL耐性菌などに処方する。(30歳代病院勤務医、総合診療科)
・肺MAC症のCAM耐性を誘導しないとされる。(40歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・ジスロマックも使うが、最多はこれ。(40歳代病院勤務医、総合診療科)
・慢性気管支炎の病状改善に有効で、薬価も安い。(60歳代病院勤務医、神経内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年1月更新)
・発売されてからもうずいぶん経っており、使い勝手が分かりきっているから。ただし、新しいマクロライド系抗菌薬と比べて切れがやや悪い印象がある。(50歳代診療所勤務医、総合診療科)
・長期投与時の副作用が少ないと感じる。消化管の蠕動運動の改善もみられる。(50歳代病院勤務医、小児科)
・最もよく処方しているものの、肝機能障害の副作用が出た例がありました。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・慢性気管支炎の方に少量長期処方をしています。(60歳代病院勤務医、一般内科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年6月更新)
・昔からある薬で、使い慣れているから。(50代病院勤務医、循環器内科)
・安価で無難な薬として使用しています。(70歳以上開業医、一般内科)
・エコリシン眼軟膏を使い慣れているから、つい処方してしまう。(40代病院勤務医、眼科)
・同種同効薬と比較した場合、副作用が少なく、使い慣れているし、薬価もリーズナブルなところがエリスロシンの長所。(50代病院勤務医、総合診療科)
・咽頭痛の強さ、咳の程度、痰の量、症状の経過日数などからウイルス性の軽度な感冒でないと思われた場合、百日咳も視野に入れる場合などに、まずはエリスロシンを使います。(50代病院勤務医、一般内科)
・びまん性汎細気管支炎(DPB)など慢性気道疾患があり感染を繰り返す例に、少量エリスロマイシン療法をしています。DPBが確定的でなくても、寝たきり患者で感染を来しづらくなった患者を多く経験しています。ごくたまに肝機能障害のリスクがあります。(50代病院勤務医、一般内科)
・抗炎症効果を狙っての少量マクロライド療法で、エリスロマイシンを使うことが多い。非結核性抗酸菌症(NTM)であっても、その後の抗菌薬の選択(クラリスロマイシンに対する耐性化)に影響が少ないため。(30代病院勤務医、呼吸器内科)
添付文書
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、乳腺炎、骨髄炎、扁桃炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、腎盂腎炎、尿道炎、淋菌感染症、軟性下疳、梅毒、子宮内感染、中耳炎、歯冠周囲炎、猩紅熱、ジフテリア、百日咳、破傷風。
(効能又は効果に関連する注意)
〈扁桃炎、中耳炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、成人にはエリスロマイシンとして1日800〜1200mg(力価)を4〜6回に分割経口投与する。
小児には1日体重1kgあたり25〜50mg(力価)を4〜6回に分割経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、小児用量は成人量を上限とする。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.2. 心室頻拍(Torsades de pointesを含む)、QT延長(頻度不明)〔9.1.1参照〕。
11.1.3. ショック、アナフィラキシー(頻度不明):呼吸困難、胸内苦悶、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.4. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(頻度不明)。
11.1.5. 急性腎障害(急性間質性腎炎)(頻度不明)〔8.2参照〕。
11.1.6. 肝機能障害、黄疸(頻度不明):AST上昇、ALT上昇、ALP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(頻度不明)蕁麻疹。
2). 消化器:(0.1〜5%未満)食欲不振、悪心・嘔吐、胃痛、胃部不快感、下痢、鼓腸、便秘、(頻度不明)腹部痙攣、膵炎。
3). 眼:(頻度不明)視力低下、霧視。
(禁忌)
2.1. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.2. エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン投与中、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩投与中、ピモジド投与中、アスナプレビル投与中の患者〔10.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2. 急性腎障害(急性間質性腎炎)があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと〔11.1.5参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. 心疾患のある患者:QT延長、心室頻拍(Torsades de pointesを含む)を起こすことがある〔11.1.2参照〕。
(肝機能障害患者)
肝機能障害患者:血中濃度が上昇するおそれがある。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(授乳婦)
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(ヒト母乳中へ移行することが報告されている)。
(小児等)
嘔吐等の症状に注意すること(新生児、乳児で、肥厚性幽門狭窄があらわれたとの報告がある)。
(高齢者)
用量に留意するなど慎重に投与すること(一般に生理機能が低下していることが多い)。
(相互作用)
本剤はCYP3Aで代謝される。また、本剤はCYP3A、P−糖蛋白質を阻害する〔16.4参照〕。
10.1. 併用禁忌:
1). エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン<クリアミン>、ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩<ジヒデルゴット>〔2.2参照〕[四肢の虚血、血管攣縮等が報告されている(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
2). ピモジド<オーラップ>〔2.2参照〕[QT延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>等が発現するおそれがある(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
3). アスナプレビル<スンベプラ>〔2.2参照〕[肝臓に関連した副作用が発現・重症化するおそれがある(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
10.2. 併用注意:
1). ジソピラミド、キニジン硫酸塩水和物[QT延長、心室性不整脈<Torsades de pointesを含む>等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
2). テオフィリン、アミノフィリン水和物[悪心・嘔吐、不整脈、痙攣等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
3). シクロスポリン、タクロリムス水和物[腎障害等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
4). ワルファリンカリウム[出血傾向、プロトロンビン時間延長等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
5). イリノテカン塩酸塩水和物[骨髄機能抑制・下痢等の副作用を増強するおそれがあるため、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
6). ビンブラスチン硫酸塩[好中球減少、筋肉痛等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
7). バルプロ酸ナトリウム[傾眠、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
8). フェロジピン[降圧作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
9). ベラパミル塩酸塩[血圧低下、徐脈性不整脈、乳酸アシドーシス等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
10). ミダゾラム、トリアゾラム[鎮静作用の増強が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
11). カルバマゼピン[めまい、運動失調等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
12). コルヒチン[下痢、腹痛、発熱、筋肉痛、汎血球減少、呼吸困難等が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
13). シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物[シンバスタチン、アトルバスタチンカルシウム水和物との併用により、筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
14). ピタバスタチンカルシウム水和物[シンバスタチン・アトルバスタチン併用で筋肉痛、シンバスタチン・アトルバスタチン併用で脱力感、シンバスタチン・アトルバスタチン併用でCK上昇、シンバスタチン・アトルバスタチン併用で血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とし、シンバスタチン・アトルバスタチン併用で急激な腎機能悪化を伴う横紋筋融解症があらわれたとの報告がある(本剤がピタバスタチンの肝臓への取り込みを阻害するためと考えられる)]。
15). ブロモクリプチンメシル酸塩、ドセタキセル水和物、パクリタキセル、セレギリン塩酸塩、シルデナフィルクエン酸塩、バルデナフィル塩酸塩水和物、タダラフィル、シロスタゾール[減量するなど慎重に投与すること(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
16). ブロナンセリン、エプレレノン、エレトリプタン臭化水素酸塩、エベロリムス、サキナビルメシル酸塩[これらの薬剤の作用が増強するおそれがある(本剤はCYP3Aと結合し、複合体を形成するため、これらの薬剤の代謝を抑制し、血中濃度が上昇することがある)]。
17). 副腎皮質ホルモン剤(メチルプレドニゾロン等)[これらの薬剤の消失半減期が延長するとの報告があるので、減量するなど慎重に投与すること(本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある)]。
18). エバスチン[エバスチンの代謝物カレバスチンの血中濃度が上昇するとの報告がある(本剤はこれらの薬剤の代謝を抑制することがある)]。
19). エドキサバントシル酸塩水和物[出血のリスクを増大させるおそれがあるので、併用する場合、エドキサバントシル酸塩水和物の用量は、エドキサバントシル酸塩水和物の添付文書を参照すること(本剤がP−糖蛋白質を阻害し、エドキサバンの血中濃度を上昇させるためと考えられる)]。
20). ジゴキシン<経口>[ジゴキシンの作用増強による嘔気・嘔吐・不整脈等の中毒症状が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(本剤の腸内細菌叢への影響により、ジゴキシンの代謝が抑制される)]。
21). ザフィルルカスト[ザフィルルカストの血中濃度が低下するとの報告がある(機序は不明である)]。
22). シメチジン[難聴が報告されているので、減量するなど慎重に投与すること(これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる)]。
23). リトナビル[本剤のAUCが上昇することが予想される(これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が抑制され、血中濃度が上昇すると考えられる)]。
(過量投与)
13.1. 症状
過量投与時、胃腸症状がみられ、また、可逆性の難聴や軽症の一過性急性膵炎があらわれたとの報告がある。
13.2. 処置
過量投与時、エリスロマイシンは腹膜透析、血液透析では除去されない。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1. 臨床使用に基づく情報
外国で重症筋無力症悪化したとの報告がある。
(取扱い上の注意)
アルミピロー包装開封後は、湿気を避けて保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
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