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エポセリン坐剤125の基本情報
基本情報
細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬
- ケフラール
- パンスポリン
- セフゾン
- フロモックス
- メイアクト
- 急性気管支炎
- 腎盂腎炎
- 肺炎
- 膀胱炎
- 慢性呼吸器病変の二次感染
- 小児に体重kg当りセフチゾキシムとして1日20〜70mg(力価)を、3〜4回に分けて肛門内に挿入する
- なお、年齢、症状により適宜増減する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 原則禁止
- 過敏症
- 慎重投与
- アレルギー
- 過敏症
- 気管支喘息
- 経口摂取の不良
- 高度腎障害
- 蕁麻疹
- 全身状態の悪い
- 発疹
- 非経口栄養
- 注意
- 高度腎障害
- 投与に際する指示
- 高度腎障害
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- ワルファリンカリウム
- 作用が増強
- 利尿剤
- 腎障害が増強
- フロセミド
- 腎障害が増強
処方理由
添付文書
急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎。
<効能・効果に関連する使用上の注意>
急性気管支炎への使用にあたっては、「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与する。
小児に体重kg当りセフチゾキシムとして1日20〜70mg(力価)を、3〜4回に分けて肛門内に挿入する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめる。
2.高度腎障害のある患者では、血中濃度が持続するので、腎障害の程度に応じて投与量を減量し、投与の間隔をあけて使用する。
承認時及び市販後の調査における総症例数4,595例中本剤によるものとして224例(4.87%)に256件の副作用及び臨床検査値の変動が報告された。副作用は下痢・軟便150件(3.26%)が最も多く、その他には肛門部痛24件(0.52%)、腹痛15件(0.33%)等がみられた。また、主な臨床検査値の変動は、AST(GOT)上昇18件(0.39%)、ALT(GPT)上昇15件(0.33%)等であった(再審査結果通知:1994年3月)。
1.重大な副作用
1).ショック:ショック(0.1%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).アナフィラキシー:アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)(0.1%未満)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).血液障害:汎血球減少(0.1%未満)、無顆粒球症(0.1%未満、初期症状:発熱、咽頭痛、頭痛、倦怠感等)、溶血性貧血(0.1%未満、初期症状:発熱、ヘモグロビン尿、貧血症状等)、血小板減少(0.1%未満、初期症状:点状出血、紫斑等)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).肝障害:黄疸(0.1%未満)、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇(各0.1〜5%未満)等が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).腎障害:急性腎障害等の重篤な腎障害(0.1%未満)が現れることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).大腸炎:偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(0.1%未満)が現れることがあるので、腹痛、頻回の下痢が現れた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行う。
7).間質性肺炎、PIE症候群:発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群(各0.1%未満)等が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。
2.重大な副作用(類薬)
皮膚障害:他のセフェム系抗生物質で中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)が現れることが報告されているので、観察を十分に行い、発熱、頭痛、関節痛、皮膚紅斑・皮膚水疱や粘膜紅斑・粘膜水疱、皮膚緊張感・皮膚灼熱感・皮膚疼痛等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3.その他の副作用
1).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱、(0.1%未満)リンパ腺腫脹、しびれ[発現した場合には、投与を中止し、適切な処置を行う]。
2).血液:(0.1〜5%未満)顆粒球減少、好酸球増多、(0.1%未満)貧血。
3).消化器:(0.1〜5%未満)下痢、排便感、腹痛、(0.1%未満)悪心、嘔吐。
4).菌交代症:(0.1%未満)口内炎、カンジダ症。
5).ビタミン欠乏症:(0.1%未満)ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)。
6).その他:(0.1〜5%未満)投与局所疼痛、(0.1%未満)投与局所糜爛、頭痛。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(原則禁忌)
セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者。
(慎重投与)
1.ペニシリン系抗生物質に対し、過敏症の既往歴のある患者。
2.本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。
3.高度腎障害のある患者。
4.経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状が現れることがあるので、観察を十分に行う]。
(重要な基本的注意)
本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、事前に既往歴等について十分な問診を行う(なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認する)。
(相互作用)
併用注意:
1.ワルファリンカリウム[ワルファリンカリウムの作用が増強される恐れがあるが、但し、本剤に関する症例報告はない(腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制することがある)]。
2.利尿剤(フロセミド等)[腎障害が増強される恐れがある(機序は明らかではないが、他のセフェム系抗生物質で、腎障害が増強されるとの報告がある)]。
(小児等への投与)
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
1.テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意する。
2.直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意する。
(適用上の注意)
1.投与経路:本剤は直腸投与にのみ使用し、経口投与しない。
2.投与時:本剤はできるだけ排便後に用いる。
(取扱い上の注意)
1.15℃以下で保存することが望ましい。
2.アルミ袋開封後は、光及び湿気により黄変することがあるため、冷暗所で保存することが望ましい。
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