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処方薬事典データ協力:株式会社メドレー

フロモックス錠100mgの基本情報

先発品(後発品あり)
一般名
製薬会社
薬価・規格
41.1円(100mg1錠)
添付文書

基本情報

薬効分類
セフェム系抗菌薬

細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬

セフェム系抗菌薬
  • ケフラール
  • パンスポリン
  • セフゾン
  • フロモックス
  • メイアクト
効能・効果
  • 咽頭炎
  • 外耳炎
  • 外傷の二次感染
  • 顎炎
  • 急性気管支炎
  • 喉頭炎
  • 肛門周囲膿瘍
  • 子宮内感染
  • 歯冠周囲炎
  • 子宮付属器炎
  • 歯周組織炎
  • 手術創の二次感染
  • 腎盂腎炎
  • 胆管炎
  • 胆嚢炎
  • 中耳炎
  • 乳腺炎
  • 尿道炎
  • 熱傷の二次感染
  • 肺炎
  • 麦粒腫
  • バルトリン腺炎
  • 副鼻腔炎
  • 扁桃炎
  • 扁桃周囲炎
  • 扁桃周囲膿瘍
  • 膀胱炎
  • 瞼板腺炎
  • 慢性膿皮症
  • リンパ管炎
  • リンパ節炎
  • 涙嚢炎
  • 深在性皮膚感染症
  • 表在性皮膚感染症
  • 慢性呼吸器病変の二次感染
  • 子宮頸管炎
注意すべき副作用
下痢 、 発疹 、 好酸球増多 、 LDH上昇 、 γ−GTP上昇 、 BUN上昇 、 蛋白尿 、 血尿 、 胃不快感 、 胃痛
用法・用量(主なもの)
  • 通常、成人にはセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回100mg(力価)を1日3回食後経口投与する
    • なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、難治性又は効果不十分と思われる症例には1回150mg(力価)を1日3回食後経口投与する

副作用

主な副作用
下痢 、 発疹 、 好酸球増多 、 LDH上昇 、 γ−GTP上昇 、 BUN上昇 、 蛋白尿 、 血尿 、 胃不快感 、 胃痛 、 嘔気
重大な副作用
ショック 、 アナフィラキシー 、 不快感 、 口内異常感 、 喘鳴 、 眩暈 、 便意 、 耳鳴 、 発汗 、 呼吸困難 、 血圧低下 、 急性腎障害 、 重篤な腎障害 、 無顆粒球症 、 血小板減少 、 溶血性貧血 、 偽膜性大腸炎 、 出血性大腸炎 、 血便 、 重篤な大腸炎 、 腹痛 、 頻回の下痢 、 中毒性表皮壊死融解症 、 Toxic Epidermal Necrolysis 、 TEN 、 皮膚粘膜眼症候群 、 Stevens−Johnson症候群 、 紅皮症 、 剥脱性皮膚炎 、 間質性肺炎 、 好酸球性肺炎 、 発熱 、 咳嗽 、 劇症肝炎 、 肝機能障害 、 黄疸 、 重篤な肝炎 、 AST上昇 、 ALT上昇 、 Al−P上昇 、 横紋筋融解症 、 筋肉痛 、 脱力感 、 CK上昇 、 血中ミオグロビン上昇 、 尿中ミオグロビン上昇
上記以外の副作用
嘔吐 、 アルドラーゼ上昇 、 過敏症 、 関節痛 、 顆粒球減少 、 浮腫 、 食欲不振 、 菌交代症 、 口内炎 、 カンジダ症 、 ビタミンK欠乏症状 、 低プロトロンビン血症 、 出血傾向 、 ビタミンB群欠乏症状 、 舌炎 、 神経炎 、 心悸亢進 、 四肢しびれ感 、 血清カルニチン低下 、 貧血 、 蕁麻疹 、 そう痒感 、 発赤 、 紅斑 、 腫脹 、 赤血球減少 、 ヘモグロビン減少 、 ヘマトクリット減少 、 クレアチニン上昇 、 便秘 、 口渇 、 口内しびれ感 、 めまい 、 頭痛 、 倦怠感 、 眠気

注意事項

病気や症状に応じた注意事項
  • 禁止
    • 過敏症
    • 血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等
  • 原則禁止
    • 過敏症
  • 注意
    • アレルギー
    • 過敏症
    • 気管支喘息
    • 経口摂取の不良
    • 高度腎障害
    • 腎不全
    • 蕁麻疹
    • 全身状態の悪い
    • 発疹
    • 非経口栄養
    • クレアチニンクリアランス40mL/min以下
  • 投与に際する指示
    • 高度腎障害
    • 腎不全
    • クレアチニンクリアランス40mL/min以下
患者の属性に応じた注意事項
  • 禁止
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
  • 相対禁止
    • 妊婦・産婦
  • 慎重投与
    • 高齢者
  • 注意
    • 新生児(低出生体重児を含む)
    • 乳児
    • 幼児・小児
  • 投与に際する指示
    • 高齢者
年齢や性別に応じた注意事項
  • 禁止
    • 血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等(0歳〜14歳)
  • 注意
    • 低出生体重児(0日〜27日)
    • 新生児(0日〜27日)

相互作用

処方理由

セフェム系抗菌薬
この薬をファーストチョイスする理由(2022年2月更新)
  • ・適応症も幅広く、年齢もあまり気にしないで使用できるので、重宝している。ただし、耐性化を考慮して、セフェム系は全般的にむやみやたらには使用しないようには注意している。(40歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・不用意に耐性菌を作らないという意図から、基本的には経口でセフェム系の薬剤を使う事はない。ただ、時に当直帯で遭遇する中耳炎の小児に対しては、それまでの投薬歴にもよるが、服用してもらいやすいので、フロモックスをある程度優先的に処方せざるを得ない面がある。(60歳代病院勤務医、緩和ケア科)

  • ・バイオアベイラビリティなど色々と言われはするが、やはり使いやすく、それなりの効果も感じてはいる。ただ、最近は耐性の問題が気になりつつある。(60歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・古い薬で使い慣れており、重篤な副作用の経験もない。ただし明らかな細菌性感染を疑う場合などに限定しており、安易な処方はしていない。(50歳代病院勤務医、小児科)

  • ・使い慣れており安心感がある。効能は高く、重篤な副作用も経験していないため満足している。時に胃腸障害がある程度。(50歳代病院勤務医、精神科)

セフェム系抗菌薬
この薬をファーストチョイスする理由(2020年6月更新)
  • ・特に大きな差は感じておりません。勤務する病院で採用されている薬剤の中で使用するため、私の勤務する病院で多く使用されるセフェム系としてフロモックスを使用しているのが正直なところです。内服は基本的に外来治療のため大きな差を感じません。仮に比較して大きな差を示したエビデンスがあり、それをプロモーションしてくれた場合には、処方様式を変えるかもしれません。(40歳代病院勤務医、呼吸器内科)

  • ・副作用の少ない安全性の高い抗生物質です。ショックなどのアレルギー症状もペニシリン系に比べれば少ないです。腎臓から排泄されるので、肝臓に負担をかけません。小児にも使えます。(50歳代開業医、眼科)

  • ・経口吸収率は低いにも関わらず頻用されている印象。翻せば理論上は薬理効果がそこまで期待できないはずなのに、患者からも医師からも文句が出ずに淡々と普及している不思議な存在。(30歳代病院勤務医、腎臓内科)

  • ・バイオアベイラビリティが低いことは知っているが、これまでの経験で特に問題を生じることなく、期待した効果が得られることが多かったため。(70歳代病院勤務医、呼吸器外科)

  • ・最近第3世代は評判が悪いが、使用実感としては問題なく、切れはいいし副作用なく、使い慣れた感がある。(50歳代病院勤務医、一般内科)

セフェム系抗菌薬
この薬をファーストチョイスする理由(2018年10月更新)
  • ・外来診療で抗生物質の内服薬を処方する機会は減少しましたが、やはり不安な場合はセフェム系では使い慣れたフロモックスです。これまで大きな副作用の経験がありません。(50歳代病院勤務医、一般内科)

  • ・錠剤、細粒の両方でアドヒアランスが良好。扁桃炎、皮膚感染症、リンパ節炎などで有効性を認める。(50歳代診療所勤務医、耳鼻咽喉科)

  • ・効能が幅広く、腎機能低下患者などでも使用できるので、重宝しています。ただ、何でもかんでもセフェムという風潮があるので、対象患者は吟味するように心掛けてはいます。(30歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・切れも良く効果が実感できる一方、特に問題となるような有害事象の経験がありません。以前から有る薬剤であり、安心して使用できる点が気に入っています。(50歳代病院勤務医、呼吸器外科)

  • ・最近第3世代のセフェム系経口抗生剤についてあまり効果が期待できないという意見が目立っているが、病院ではその経口抗生剤しか採用していないところが多い。(60歳代病院勤務医、一般内科)

セフェム系抗菌薬
この薬をファーストチョイスする理由(2017年3月更新)
  • ・慣れているからとしか言えないです。単なる感冒に対してむやみに処方しないよう心がけたいし、経営サイドから処方を増やすよう圧力があるわけでもないのですが、患者側から処方して欲しい圧力を感じることが多いです。どうにかなりませんかね…。(40歳代病院勤務医、総合診療科)

  • ・副作用が少なく使いやすいが、耐性菌も増えている印象。(50歳代診療所勤務医、一般内科)

  • ・他の抗生物質が効きにくい耐性肺炎球菌や耐性インフルエンザ菌に対しても高い効果を示すから。(60歳代病院勤務医、代謝・内分泌科)

  • ・なんとなく惰性で処方していますが、耐性菌のことも考えて、セフェム系の処方頻度は減らしています。(50歳代病院勤務医、精神科)

  • ・小児用があり、皮膚感染症への高い効果を実感しているから。(50歳代開業医、皮膚科)

  • ・副作用が少なく、効果も優れていると感じる。しかし最近「だいたいうんこになる」と聞いたので、処方を控えるようになった。(40歳代病院勤務医、皮膚科)

  • ・最近はニューキノロンを処方するので、セフェム系の処方は減っています。しかし、セフェム系の中からであればフロモックスを処方すると思います。(40歳代病院勤務医、精神科)

  • ・小児用細粒がイチゴ味で気に入っています。(50歳代病院勤務医、小児科)

セフェム系抗菌薬
この薬をファーストチョイスする理由(2015年10月更新)
  • ・抗菌力が強く、内服しやすい剤形で、目立った副作用がないから。(60代勤務医、循環器内科)

  • ・副作用が少なく、小児でも服用しやすい味である。切れもよい。(50代勤務医、小児科)

  • ・使い慣れているが、食事摂取不良時は、低血糖が気になります。(60代開業医、小児科)

  • ・乳汁中への移行がほぼ全くといっていいほど無いので、授乳中の患者にも安心して使用できる。(50代勤務医、一般内科)

  • ・特に膀胱炎に対して頻用します。カバー領域も広く、膀胱炎の起炎菌をきっちりカバーしているけれども、腎機能への影響は少なめなので、高齢の女性にも処方しています。(30代勤務医、その他の診療科)

  • ・呼吸器感染症及び尿路感染症の両方に有用なので、重宝しています。また、散剤もあり、嚥下機能に問題があっても使えるので、ありがたいです。ただ、1日3回きちんと服用しないと効能を発揮しにくくなるので、注意を要します。(30代勤務医、一般内科)

  • ・かぜ症状から軽度肺炎まで、いろいろな場面で使用。あまり多くは期待していませんが「へーこんなに効くの?」ということが時々あります。(50代勤務医、一般内科)

  • ・当院の採用薬であることから処方機会が多いのですが、実はそんなに効果がよいとは思っていません。尿路感染や胆道系にはある程度効果がありますが、頻度の多い上気道系にはやはり弱い気がします。上気道系には、外来ならアモキシシリンとかの方がよい気がします。(30代勤務医、総合診療科)

  • ・当院採用薬のセフェム系経口抗菌薬はセフゾンとフロモックスしかないのですが、生物学的利用率が低いので経口セフェムは処方していません。どうしてもというときに、利用率がわずかに高いフロモックスを処方します。(50代勤務医、総合診療科)

この薬に関連した記事(日経メディカル Online内)

添付文書

効果・効能(添付文書全文)

表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、子宮頸管炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎。
(効能又は効果に関連する注意)
〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。

用法・用量(添付文書全文)

通常、成人にはセフカペン ピボキシル塩酸塩水和物として1回100mg(力価)を1日3回食後経口投与する。
なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、難治性又は効果不十分と思われる症例には1回150mg(力価)を1日3回食後経口投与する。

副作用(添付文書全文)

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗、呼吸困難、血圧低下等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。
11.1.2. 急性腎障害(頻度不明):急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある〔8.3参照〕。
11.1.3. 無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血(いずれも頻度不明)〔8.4参照〕。
11.1.4. 偽膜性大腸炎、出血性大腸炎(いずれも頻度不明):偽膜性大腸炎、出血性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがあるので、腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1.5. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、紅皮症(剥脱性皮膚炎)(いずれも頻度不明)。
11.1.6. 間質性肺炎、好酸球性肺炎(いずれも頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難等の症状があらわれた場合には投与を中止し、速やかに胸部X線検査、速やかに血液検査等を実施し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.7. 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):劇症肝炎等の重篤な肝炎、AST上昇、ALT上昇、Al−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔8.5参照〕。
11.1.8. 横紋筋融解症(頻度不明):筋肉痛、脱力感、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので、このような場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%)発疹、(0.1%未満)蕁麻疹、そう痒感、発赤、紅斑、腫脹、(頻度不明)関節痛、発熱。
2). 血液:(0.1〜5%)好酸球増多、(0.1%未満)貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少)、(頻度不明)顆粒球減少、血小板減少。
3). 肝臓:(0.1〜5%)ALT上昇、AST上昇、LDH上昇、Al−P上昇、γ−GTP上昇、(頻度不明)黄疸。
4). 腎臓:(0.1〜5%)BUN上昇、蛋白尿、血尿、(0.1%未満)クレアチニン上昇、(頻度不明)浮腫。
5). 消化器:(0.1〜5%)下痢、腹痛、胃不快感、胃痛、嘔気、嘔吐、(0.1%未満)食欲不振、便秘、口渇、口内しびれ感。
6). 菌交代症:(頻度不明)口内炎、カンジダ症。
7). ビタミン欠乏症:(頻度不明)ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)。
8). その他:(0.1〜5%)CK上昇、アルドラーゼ上昇、(0.1%未満)めまい、頭痛、倦怠感、眠気、(頻度不明)心悸亢進、四肢しびれ感、筋肉痛、血清カルニチン低下。

使用上の注意(添付文書全文)

(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者〔9.1.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2. ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと〔11.1.1参照〕。
8.3. 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.2参照〕。
8.4. 無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.3参照〕。
8.5. 劇症肝炎等の重篤な肝炎、肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.7参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. セフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しない(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)〔2.禁忌の項参照〕。
9.1.2. ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者。
9.1.3. 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。
9.1.4. 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者:観察を十分に行うこと(ビタミンK欠乏症状があらわれることがある)。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 腎不全又は高度腎障害(クレアチニンクリアランス40mL/min以下)のある患者:投与量を減らすか、投与間隔をあけて使用すること(血中濃度が持続する)〔16.6.1参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期にピボキシル基を有する抗生物質を投与された妊婦と、その出生児において低カルニチン血症の発現が報告されている〔9.7.2、15.1参照〕。
(小児等)
9.7.1. 低出生体重児、新生児を対象とした臨床試験は実施していない。
9.7.2. カルニチンの低下に注意すること。血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等であることが判明した場合には投与しないこと。小児(特に乳幼児)においてピボキシル基を有する抗生物質(小児用製剤)の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがある〔9.5妊婦の項、15.1参照〕。
(高齢者)
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
9.8.1. 本剤は腎排泄型の薬剤であり、高齢者では一般に生理機能が低下していることが多く、高齢者を対象とした本剤の薬物動態の検討において、副作用は認められなかったが、健康成人に比べ尿中回収率はやや低く、血中半減期も延長する傾向が認められている〔16.6.2参照〕。
9.8.2. ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
12.1. テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがある。
12.2. 直接クームス試験陽性を呈することがある。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1. 臨床使用に基づく情報
本剤を含むピボキシル基を有する抗生物質(セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物、セフジトレン ピボキシル、セフテラム ピボキシル、テビペネム ピボキシル)の投与により、ピバリン酸(ピボキシル基を有する抗生物質の代謝物)の代謝・排泄に伴う血清カルニチン低下が報告されている〔9.5妊婦の項、9.7.2参照〕。
15.2. 非臨床試験に基づく情報
動物試験(イヌ)でCK上昇を伴う筋細胞障害(骨格筋の病理組織学的検査)が認められている。
(取扱い上の注意)
防湿性の高いPTPとアルミ袋により品質保持を図っているため、アルミ袋開封後はPTP包装のまま保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。

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