処方薬事典データ協力:株式会社メドレー
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メイアクトMS小児用細粒10%の基本情報
基本情報
細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬
- ケフラール
- パンスポリン
- セフゾン
- フロモックス
- メイアクト
- 咽頭炎
- 外傷の二次感染
- 顎炎
- 眼瞼膿瘍
- 急性気管支炎
- 喉頭炎
- 肛門周囲膿瘍
- 子宮内感染
- 歯冠周囲炎
- 子宮付属器炎
- 歯周組織炎
- 手術創の二次感染
- 猩紅熱
- 腎盂腎炎
- 胆管炎
- 胆嚢炎
- 中耳炎
- 乳腺炎
- 熱傷の二次感染
- 肺炎
- 肺膿瘍
- 麦粒腫
- バルトリン腺炎
- 百日咳
- 副鼻腔炎
- 扁桃炎
- 扁桃周囲炎
- 扁桃周囲膿瘍
- 膀胱炎
- 瞼板腺炎
- 慢性膿皮症
- リンパ管炎
- リンパ節炎
- 涙嚢炎
- 深在性皮膚感染症
- 表在性皮膚感染症
- 慢性呼吸器病変の二次感染
- 小児〈肺炎、中耳炎、副鼻腔炎の場合〉通常、小児にはセフジトレン ピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与する
- なお、必要に応じて1回6mg(力価)/kgまで投与できるが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないこととする
- 〈前記以外の疾患の場合〉通常、小児にはセフジトレン ピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与する
- なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないこととする
- 成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)通常、成人にはセフジトレン ピボキシルとして1回100mg(力価)を1日3回食後に経口投与する
- なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる場合は、1回200mg(力価)を1日3回食後に経口投与する
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等
- 注意
- アレルギー
- 過敏症
- 気管支喘息
- 経口摂取の不良
- 高度腎障害
- 蕁麻疹
- 全身状態の悪い
- 発疹
- 非経口栄養
- 投与に際する指示
- 高度腎障害
- 禁止
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 注意
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 高齢者
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 禁止
- 血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等(0歳〜14歳)
- 注意
- 3歳未満(0歳〜2歳)
- 低出生体重児(0日〜27日)
- 新生児(0日〜27日)
- 高齢者(65歳〜)
- 投与に際する指示
- 高齢者(65歳〜)
相互作用
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2018年10月更新)
・長所はPRSPやBLNARに抗菌力を示すこと。短所は組織移行が悪く中耳炎や副鼻腔炎では高用量が必要なこと、低カルニチン血症・低血糖が気になること。最近はセフェムは余り使わずペニシリンやキノロンが多くなった。(60歳代病院勤務医、小児科)
・呼吸器内科なので、ほぼ同じ世代のセフェムでは肺炎球菌に感受性を残していると考えられるため。BLNARやクレブシエラにもある程度効果が期待できることも利点です。(30歳代開業医、呼吸器内科)
・メイアクトMS錠が他のセフェム系抗生剤と比べて、サイズが小さく飲みやすいです。(60歳代開業医、耳鼻咽喉科)
・小児科に多い細菌性感染症において広範囲に使える薬剤として採用している。(60歳代病院勤務医、小児科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年3月更新)
・ニューキノロン系の抗菌薬などと比べ処方日数は長くなるが、広範囲をカバーしているので外れがない。(40歳代病院勤務医、泌尿器科)
・小さくて飲みやすい。腎機能が悪い人や妊娠の可能性のある女性でも比較的安心して使える。(50歳代病院勤務医、泌尿器科)
・基本的に経口セフェムは投与しなくなってきているが、メイアクトなら倍量処方が可能なため。(30歳代病院勤務医、呼吸器内科)
・小児の急性中耳炎で、アモキシシリンの効果が不十分なときに処方している。(50歳代病院勤務医、一般内科)
・同種の薬剤と比べて、抗菌作用に差はないと考えている。ただし、本剤は味、匂いなどが優れており、患児のコンプライアンスが良い。(40歳代開業医、一般内科)
・セフェム自体処方頻度は少ないが、使い慣れているので。(50歳代開業医、小児科)
・バイオアベイラビリティが低いし、抗菌力が中途半端なので、実は処方したくない。患者や家族の「抗菌薬処方しろ」オーラに敗けて処方している。セフジトレンの理由は院内採用だから。(50歳代病院勤務医、代謝・内分泌科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年10月更新)
・味が良く、内服が容易!!(60代勤務医、小児科)
・抗菌力が強く、ブロードに効果を発揮するバランスの良い抗菌薬だから。(50代開業医、一般内科)
・経口セフェム系薬の中では、比較的、吸収率が高いから。(30代勤務医、一般内科)
・肺炎治療ガイドライン、中耳炎治療ガイドラインに掲載されているため、処方機会が多いです。(40代勤務医、総合診療科)
・インフルエンザ菌、肺炎球菌に効果が高いので。(60代診療所勤務医、一般内科)
・小児急性中耳炎に処方する機会が多い。(50代勤務医、耳鼻咽喉科)
・小児科ですので、服薬のしやすさと、実際の服用量の少なさを魅力と感じて使っています。ただし発売されてから年数も経っており耐性もできていることから、ゾロを使っても変わりはないかなとも思います。(50代開業医、小児科)
・非常に使いやすい薬剤であるが、ピボキシル基を持つので、注意が必要。(60代勤務医、小児科)
・精神科専門ですが、便秘に対して酸化マグネシウムを投与している患者が多く、その影響を受けにくいセフジトレンを処方することが多いです。(50代勤務医、精神科)
添付文書
小児:
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、肛門周囲膿瘍、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、顎炎、猩紅熱、百日咳。
成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合):
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、眼瞼膿瘍、涙嚢炎、麦粒腫、瞼板腺炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎。
(効能又は効果に関連する注意)
〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
小児
〈肺炎、中耳炎、副鼻腔炎の場合〉
通常、小児にはセフジトレン ピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与する。
なお、必要に応じて1回6mg(力価)/kgまで投与できるが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないこととする。
〈前記以外の疾患の場合〉
通常、小児にはセフジトレン ピボキシルとして1回3mg(力価)/kgを1日3回食後に経口投与する。
なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、成人での上限用量の1回200mg(力価)1日3回(1日600mg(力価))を超えないこととする。
成人(嚥下困難等により錠剤の使用が困難な場合)
通常、成人にはセフジトレン ピボキシルとして1回100mg(力価)を1日3回食後に経口投与する。
なお、年齢及び症状に応じて適宜増減するが、重症又は効果不十分と思われる場合は、1回200mg(力価)を1日3回食後に経口投与する。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. 〈共通〉ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等の異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。
11.1.2. 〈共通〉偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎(頻度不明):腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.3. 〈共通〉中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)、多形紅斑(いずれも頻度不明)。
11.1.4. 〈共通〉間質性肺炎、PIE症候群(いずれも頻度不明):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線像異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.5. 〈共通〉肝機能障害(頻度不明):黄疸、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl−P上昇等を伴う肝機能障害があらわれることがある〔8.3参照〕。
11.1.6. 〈共通〉急性腎障害等の重篤な腎障害(頻度不明)〔8.4参照〕。
11.1.7. 〈共通〉無顆粒球症、溶血性貧血(いずれも頻度不明)〔8.5参照〕。
11.1.8. 〈小児〉低カルニチン血症に伴う低血糖(頻度不明):本剤を含むピボキシル基を有する抗生物質(セフジトレン ピボキシル、セフカペン ピボキシル塩酸塩水和物、セフテラム ピボキシル、テビペネム ピボキシル)の投与により、ピバリン酸(ピボキシル基を有する抗生物質の代謝物)の代謝・排泄に伴う血清カルニチン低下が報告されている。小児(特に乳幼児)に対してピボキシル基を有する抗生物質を投与した症例で低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがあるので、痙攣、意識障害等の低血糖症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔9.5妊婦の項、9.7.3参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)蕁麻疹、紅斑、そう痒、発熱、(頻度不明)リンパ節腫脹、関節痛。
2). 血液:(0.1〜5%未満)顆粒球減少、*好酸球増多、(0.1%未満)血小板減少。
3). 肝臓:(0.1〜5%未満)*AST上昇、*ALT上昇、*Al−P上昇、(頻度不明)黄疸。
4). 腎臓:(0.1〜5%未満)BUN上昇、蛋白尿、(0.1%未満)血中クレアチニン上昇。
5). 消化器:(0.1〜5%未満)下痢、軟便、嘔気、胃不快感、腹痛、(0.1%未満)腹部膨満感、悪心、嘔吐。
6). 菌交代症:(0.1%未満)口内炎、(頻度不明)カンジダ症。
7). ビタミン欠乏症:(頻度不明)ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)。
8). その他:(0.1%未満)頭痛、めまい、(頻度不明)浮腫、しびれ。
*)〔8.6参照〕。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2. ショックを起こすおそれがあるので、十分な問診を行うこと〔11.1.1参照〕。
8.3. 肝機能障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと〔11.1.5参照〕。
8.4. 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと〔11.1.6参照〕。
8.5. 無顆粒球症、溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に検査を行うこと〔11.1.7参照〕。
8.6. 投与期間が長い患者では、臨床検査値異常(AST上昇、ALT上昇、好酸球増多等)の発現率が高くなる傾向がみられるため、定期的に検査を行うなど注意すること〔11.2参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. セフェム系又はペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)。
9.1.2. 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。
9.1.3. 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者:観察を十分に行うこと(ビタミンK欠乏症状があらわれることがある)。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 高度腎障害のある患者:投与間隔をあけて使用すること(血中濃度が持続する)〔16.6.1参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。妊娠後期にピボキシル基を有する抗生物質を投与された妊婦と、その出生児において低カルニチン血症の発現が報告されている〔11.1.8参照〕。
(小児等)
9.7.1. 低出生体重児、新生児を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
9.7.2. 3歳未満で1回6mg(力価)/kgを1日3回投与した場合、下痢・軟便の発現頻度が高いので、これらの症状が認められた場合には症状に応じて対症療法等の適切な処置を行うこと。肺炎、中耳炎、副鼻腔炎の患者を対象とした1回6mg(力価)/kg1日3回による臨床試験における下痢・軟便の副作用発現率は3歳未満で36.2%(17例/47例)、3歳以上で16.2%(11例/68例)であった。
9.7.3. カルニチンの低下に注意すること。血清カルニチンが低下する先天性代謝異常の小児等であることが判明した場合には投与しないこと。小児(特に乳幼児)においてピボキシル基を有する抗生物質の投与により、低カルニチン血症に伴う低血糖があらわれることがある〔11.1.8参照〕。
(高齢者)
次の点に注意して、投与間隔を変更するなどして投与すること(高齢者とそれ以外の成人では副作用に差がみられなかったが、一般に生理機能が低下していることが多い)。
・ 本剤は腎機能低下患者で排泄に遅延が認められているので、血中濃度が高く推移する可能性がある〔16.6.1参照〕。
・ 類薬で、ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれるとの報告がある。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
12.1. テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。
12.2. 直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
分包製剤は湿気を避けて保存し、服用時に開封するよう指示すること。
(取扱い上の注意)
防湿のため、ボトル入製剤は調剤後必ず密栓すること。ボトル入製剤を分包した場合は光、湿気を避けて保存すること。
(保管上の注意)
室温保存。
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