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セフゾンカプセル50mgの基本情報
基本情報
細菌の細胞壁合成を阻害し細菌を殺すことで抗菌作用をあらわす薬
- ケフラール
- パンスポリン
- セフゾン
- フロモックス
- メイアクト
- 咽頭炎
- 外耳炎
- 外傷の二次感染
- 顎炎
- 急性気管支炎
- 喉頭炎
- 肛門周囲膿瘍
- 子宮内感染
- 歯冠周囲炎
- 子宮付属器炎
- 歯周組織炎
- 手術創の二次感染
- 腎盂腎炎
- 中耳炎
- 乳腺炎
- 尿道炎
- 熱傷の二次感染
- 肺炎
- 麦粒腫
- バルトリン腺炎
- 副鼻腔炎
- 扁桃炎
- 膀胱炎
- 瞼板腺炎
- 慢性膿皮症
- リンパ管炎
- リンパ節炎
- 深在性皮膚感染症
- 表在性皮膚感染症
- 通常、セフジニルとして成人1回100mg(力価)を1日3回経口投与する
- なお、年齢及び症状に応じて適宜増減する
- (用法及び用量に関連する注意)血液透析患者では1日100mg1回投与が望ましい〔9.2.1、16.6.2参照〕
副作用
注意事項
- 禁止
- 過敏症
- 注意
- アレルギー
- 過敏症
- 気管支喘息
- 経口摂取の不良
- 血液透析
- 高度腎障害
- 蕁麻疹
- 全身状態の悪い
- 発疹
- 非経口栄養
- 投与に際する指示
- 血液透析
- 高度腎障害
- 相対禁止
- 妊婦・産婦
- 慎重投与
- 高齢者
- 注意
- 新生児(低出生体重児を含む)
- 乳児
- 幼児・小児
- 投与に際する指示
- 高齢者
- 注意
- 小児等(0歳〜14歳)
相互作用
- 薬剤名
- 影響
- 鉄剤<服用>
- 本剤の吸収を約10分の1まで阻害
- ワルファリンカリウム
- 作用が増強
- アルミニウム含有制酸剤
- 本剤の吸収が低下し効果が減弱
- マグネシウム含有制酸剤
- 本剤の吸収が低下し効果が減弱
- 鉄分を含むもの<バジル、海苔、あゆ、ひじき、あさり など>
処方理由
この薬をファーストチョイスする理由(2018年10月更新)
・昔から使っており、副作用などあまり経験したことがないので、安心して処方している。(60歳代病院勤務医、一般内科)
・術後感染予防の第1選択として使用しています。(70歳代病院勤務医、整形外科)
・安い。大腸菌に対する効果が比較的高い。(40歳代病院勤務医、泌尿器科)
この薬をファーストチョイスする理由(2017年3月更新)
・セフゾンのドライシロップは味が良いので子供に処方しても飲んでくれやすい。(50歳代病院勤務医、小児科)
・カプセル製剤が比較的小さいので服用しやすい。消化器系副作用が少なく、上気道炎や感染性胃腸炎に有効と感じる。(60歳代病院勤務医、神経内科)
・セフェム系を筆頭に抗菌薬はほとんど処方しませんが、とびひや亀頭包皮炎の場合は、味が良いので出すことがあります。(40歳代病院勤務医、小児科)
・味が良いので飲めない子どもはほとんどいない。セフェム系でよくある下痢の副作用が少ない。(50歳代病院勤務医、小児科)
この薬をファーストチョイスする理由(2015年10月更新)
・副作用が少なく、内服しやすい大きさのカプセル製剤であり、感染性胃腸炎、扁桃炎などに効果的である。(50代勤務医、神経内科)
・ピボキシル基が付いておらず、手軽。軽い咽頭炎や化膿性鼻炎にも効果があり、味的にも服薬コンプライアンスがわりと良好。(30代勤務医、小児科)
・副作用が少なく、使いやすい。服薬コンプライアンスがよい。他の薬剤との相互作用が少ない。短所は、ミルクを飲んでいると便の色が赤くなること。(60代開業医、小児科)
・眼周囲感染症に対する適応が記載されており、使いやすいので処方している。(40代勤務医、眼科)
・連鎖球菌や肺炎球菌などに対しては、キノロン系より有効だと思います。また、局所用薬との併用で相乗効果が期待できます。(50代開業医、眼科)
・皮膚の化膿性疾患によく効く印象。(30代勤務医、皮膚科)
・カテーテル検査時に、1日分だけ処方するのがルーチン。(30代勤務医、循環器内科)
・セフジニルを使い慣れている。古いセフェムは半減期が短く、効く気がしない。トミロンは薬剤性肝障害を起こしたことがあり、それ以後使っていない。メイアクトは、牛乳アレルギーを気にしなくてはいけないので面倒。(50代診療所勤務医、一般内科)
・基本的にはペニシリン系を中心に処方しています。新規抗生剤の開発がなく、古いタイプの経口セフェムの耐性化が以前から言われており、セフゾン、メイアクト、フロモックスあたりが比較的よく使われていくのだと思います。(50代勤務医、一般内科)
添付文書
表在性皮膚感染症、深在性皮膚感染症、リンパ管炎・リンパ節炎、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、乳腺炎、肛門周囲膿瘍、咽頭炎・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、肺炎、膀胱炎、腎盂腎炎、尿道炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、麦粒腫、瞼板腺炎、外耳炎、中耳炎、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎。
(効能又は効果に関連する注意)
〈咽頭・喉頭炎、扁桃炎、急性気管支炎、中耳炎、副鼻腔炎〉「抗微生物薬適正使用の手引き」を参照し、抗菌薬投与の必要性を判断した上で、本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
通常、セフジニルとして成人1回100mg(力価)を1日3回経口投与する。
なお、年齢及び症状に応じて適宜増減する。
(用法及び用量に関連する注意)
血液透析患者では1日100mg1回投与が望ましい〔9.2.1、16.6.2参照〕。
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
11.1. 重大な副作用
11.1.1. ショック(0.1%未満):不快感、口内異常感、喘鳴、眩暈、便意、耳鳴、発汗等があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと〔8.2参照〕。
11.1.2. アナフィラキシー(0.1%未満):アナフィラキシー(呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等)があらわれることがある。
11.1.3. 皮膚障害(頻度不明):中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群)(各0.1%未満)があらわれることがあるので、発熱、頭痛、関節痛、皮膚紅斑・皮膚水疱や粘膜紅斑・粘膜水疱、皮膚緊張感・皮膚灼熱感・皮膚疼痛等が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11.1.4. 血液障害(頻度不明):汎血球減少、無顆粒球症(初期症状:発熱、咽頭痛、頭痛、倦怠感等)、血小板減少(初期症状:点状出血、紫斑等)、溶血性貧血(初期症状:発熱、ヘモグロビン尿、貧血症状等)(各0.1%未満)があらわれることがある〔8.3参照〕。
11.1.5. 大腸炎(0.1%未満):偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれることがある(腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと)。
11.1.6. 間質性肺炎、PIE症候群(各0.1%未満):発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎、PIE症候群等があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
11.1.7. 腎障害(0.1%未満):急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがある〔8.4参照〕。
11.1.8. 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸(各0.1%未満):劇症肝炎等の重篤な肝炎、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある〔8.5参照〕。
11.2. その他の副作用
1). 過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、(0.1%未満)蕁麻疹、そう痒、発熱、浮腫、(頻度不明)紅斑。
2). 血液:(0.1〜5%未満)好酸球増多、(0.1%未満)顆粒球減少。
3). 腎臓:(0.1%未満)BUN上昇。
4). 消化器:(0.1〜5%未満)下痢、腹痛、胃部不快感、(0.1%未満)悪心、嘔吐、胸やけ、食欲不振、便秘。
5). 菌交代症:(0.1%未満)口内炎、(頻度不明)カンジダ症、黒毛舌。
6). ビタミン欠乏症:(頻度不明)ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症、出血傾向等)、ビタミンB群欠乏症状(舌炎、口内炎、食欲不振、神経炎等)。
7). その他:(0.1%未満)めまい、頭痛、胸部圧迫感、(頻度不明)しびれ。
発現頻度は、承認時までの臨床試験及び使用成績調査結果に基づいている。
(禁忌)
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者〔9.1.1参照〕。
(重要な基本的注意)
8.1. 本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。
8.2. ショックがあらわれるおそれがあるので、十分な問診を行うこと〔11.1.1参照〕。
8.3. 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.4参照〕。
8.4. 急性腎障害等の重篤な腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.7参照〕。
8.5. 劇症肝炎等の重篤な肝炎、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl−P上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと〔11.1.8参照〕。
(特定の背景を有する患者に関する注意)
(合併症・既往歴等のある患者)
9.1.1. セフェム系又はペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(ただし、本剤に対し過敏症の既往歴のある患者には投与しないこと)〔2.禁忌の項参照〕。
9.1.2. 本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者。
9.1.3. 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者:観察を十分に行うこと(ビタミンK欠乏症状があらわれることがある)。
(腎機能障害患者)
9.2.1. 高度腎障害のある患者:腎障害の程度に応じて投与量を減量し、投与の間隔をあけて使用すること(血中濃度が持続する)〔7.用法及び用量に関連する注意の項、16.6.1参照〕。
(妊婦)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
(小児等)
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
(高齢者)
次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること。
・ 生理機能が低下していることが多く、副作用が発現しやすい。
・ ビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
(相互作用)
10.2. 併用注意:
1). 鉄剤<経口>[本剤の吸収を約10分の1まで阻害するので、併用は避けることが望ましいが、やむを得ず併用する場合には、本剤の投与後3時間以上間隔をあけて投与する(腸管内において鉄イオンとほとんど吸収されない錯体を形成する)]。
2). ワルファリンカリウム[ワルファリンカリウムの作用が増強されるおそれがあるが、ただし、本剤に関する症例報告はない(腸内細菌によるビタミンKの産生を抑制することがある)]。
3). 制酸剤(アルミニウム含有制酸剤又はマグネシウム含有制酸剤)[本剤の吸収が低下し効果が減弱されるおそれがあるので、本剤の投与後2時間以上間隔をあけて投与する(機序不明)]。
(臨床検査結果に及ぼす影響)
12.1. テステープ反応を除くベネディクト試薬、フェーリング試薬による尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。
12.2. 直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。
(適用上の注意)
14.1. 薬剤交付時の注意
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
(その他の注意)
15.1. 臨床使用に基づく情報
15.1.1. 粉ミルク、経腸栄養剤など鉄添加製品との併用により、便が赤色調を呈することがある。
15.1.2. 尿が赤色調を呈することがある。
(保管上の注意)
室温保存。
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